男のロマン、それはロボット —<Infinite Dendrogram>— 作:クーボー
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「まったく……あんた強すぎんだろ」
「まさか俺ら相手に完勝するとは思わなかったぜ……」
「強すぎないかなぁ……ひっく」
水ぶっかけて叩き起こした後の言葉に、思わず苦笑い。アルマはアルマで俺のこと呆れた目で見てるし……いや、ウィスキー入りチョコ何十個も食べてる人に言われたくねえなあ!
「まあそれはともかく……受けてくれるか?」
「ま、全員でかかって負けたんだからよ。それに勝負代も全額負担してもらっちまったし……これで受けねえっつうのは、不義理だよなあ」
うっし、恩売り作戦成功。
それで、これである程度の人数は確保できたから……。
「ちなみに船員として、自分たちをどう評価する?」
「ま、こっちもそれなりだな。だが——」
男はそう言って、軽く笑う。
「それもまあ、船長次第じゃあいいとこ行くと思うぜ?」
「OK」
それだけで十分だ。
あとはまあ、船だけど——そっちもまあ、金さえあればなんとかなるだろう。
とりあえず酒場で個室を借りて……そこで自己紹介などをすることにした。どうやらクランマスターはこういうのも想定していたようで、<エンブリオ>の相性が良い相手同士が個室で作戦を練る、などの用途に使うらしい。ありがたいことだ。
「俺はヤヨイ。ヤヨイ・ベルダーウッド。ジョブは【
「【鉄人王】……聴いたことねえな。ロストジョブか?」
「まあな。で?」
そっちも早く言えと促すと、男たちは嘆息して、自分の<エンブリオ>が入った宝石を掲げた。
「俺はドルドット。ジョブは【
「なるほど……へぇ」
いいね、悪巧みできそうだ。《クラッキング・オブ・メタル》だと複雑な操作は面倒だから、役割分担は必要だろう。
「で、次はボクね。ボクはルー。ジョブは【船長】……おっと勘違いしないでおくれ、ボクがやるのはただの操縦さ。<エンブリオ>は【静動船守 カリュプソー】、船首に取り付けるタイプの<エンブリオ>で、敵の攻撃から守ったり沈むのを防げる能力だよ」
「俺は船を操縦したことねえからな……やればできると思うけど、まあ、ここは専門家に任せよう。船を頼むぞ」
「おっけー」
ノリが軽いのが気になるけど……別にいいか。最低限船を沈めなければ。
あとの数人は、特筆することはなく、純粋な雑用に便利な<エンブリオ>を持っていた。うん、まあいい感じの臨時パーティーじゃないかな。
あとは……。
「じゃあ、最後に俺から、詳しくアルマについて話そうと思う。そっちのスペックは大体理解できたけど、俺みたいな質量変化系は直に確認しないとよくわからんだろうし」
アルマが液状に変化し、俺の周囲を囲む。
それからアルマの能力や、決闘に出る目的、そして借りる船の大きさやスキルの相性などを鑑みて、どういう戦い方をすればいいのかとか、そういうのを話し合った。
そしてフレンド登録を行って、その場ではお開きになったのだった。
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「というわけで、決闘に出ることになった」
「へぇ……すぐに出るわけじゃないんだね」
「そりゃそうさ。すぐに出て負けたらこっぱずかしいだろ」
「なるほどなるほど。……決闘、ってことはさ、人いっぱいいるんだよね?」
「そりゃいるだ……、なるほど?」
「察しが良くて助かるね……さて、ヤヨイ」
「——ここに、お暇な戦闘員兼パフォーマーがいるんだけど……どうする?」