男のロマン、それはロボット —<Infinite Dendrogram>—   作:クーボー

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何してくれたんだ昨日の俺……!(即オチ二コマ)

今回は説明回です。


第14話 共同戦線・そして相性

 □グランバロア洋上 【鉄人王(キング・オブ・アイアン)】ヤヨイ・ベルダーウッド

 

「さて……急に<UBM>が四体も現れたわけだが。とりあえずメルクにグランヴィル、睨み合うのはやめなさい」

 

「なんで上から目線なんですかねぇ」

 

「今喧嘩してる場合じゃないから言ってんの。あと、司令官は便宜上俺だ。勝手に喧嘩されると俺が困る」

 

 俺は利害の一致と役割分担の結果クランオーナーになっただけだが、実質的にグランヴィルがメルクに降参して今の共同戦線が張られたので立場で言えば俺が上だ。

 

 というか、指揮系統の分裂は何よりも避けたいものなので、どうしても誰かがトップにならないといけなかった。その中で指揮官ができるのが俺とグランヴィルしかいないから、便宜上勝った方のリーダーである俺に白羽の矢が立ったわけである。

 

 ほら、メルクもメルクで笑いながら睨まない。

 

「どうしてもやめないなら仕方ない……ラトラナジュやれーっ!」

 

「わかったわ!」

 

「え、ちょむぎゅうっ!?」

 

 ハハハ、常日頃から興味津々な童貞(Cherry boy)には好いてる美女の巨乳は辛かろう……! まあ大真面目に窒息死されると詰むのでほどほどに抑えてもらうけど。いつかリアルでやってもらえ。

 

 ん、なんだアルマ、胸を揉んで。そんなことをしても胸は大きく「絶許」いっだぁい!! 

 

「いやちょっと待てお前らコントしてる暇あんのか!?」

 

「ナイスツッコミ! というわけで元の路線に戻ろうか!!」

 

「発端は君だろヤヨイ」

 

「しゃらっぷ!」

 

「随分ネイティブなしゃらっぷだねぇ……」

 

 ええいうるさいぞカグラ、今はそんなことより作戦会議だ! 

 

「はい、じゃあメルク、気付いたことをあげて」

 

「適当にホムンクルスけしかけたらウォータージェットで墜落させられて、残りはベクトルドラフトに突っ込ませたら急に向きが変わって衝突させられて自爆、あとあの……こっちからも見えるけど、なんだ、鯨の背中からなんか小魚みたいなのが放出されて数の暴力で蹂躙されましたー」

 

「とりあえずこれで相手の能力の一部は把握できたな。グスタ・ベスタの基礎能力が圧縮した水の放出……ウォータージェット切断か何かだ。距離を経るごとに火力は落ちるものと見ていい」

 

 今もアルマが変化した壁に弾かれてるからな……でもあっちが本格的に攻めてきたら貫通しそう。

 

「ベクトルドラフトは自分を中心とした一定距離内のベクトル操作。多分奴相手は俺じゃ無理だ、俺の兵装が大体無効化される。メルクもホムンクルスが衝突して自滅するから無理。可能性があるのが雷のグランヴィルと純リソース砲撃のラトラナジュ、そしてステータスの暴力のカグラ。ベクトル操作がマニュアルかオートかで誰が相手にできるかが決まってくる」

 

 俺の予想だとカグラならいけるだろうけども……見た目と行動からしてスキル完全特化型じゃないだろうし、正直こいつに関してはそこまで重要ではない。

 ただグスタ・ベスタと一緒に行動させるのはダメだ、近接戦闘の時ウォータージェットに指向性付けられたらどうにもならん。最低限二体は引き離す必要がある。

 

「んでネグラフ・シーヴェは……もう名前と見た目で理解できるけど、多分広域制圧型。小魚みたいな戦闘機を無尽蔵かはわからないけど生み出して、それを突撃させるタイプ。本体は盲目だけどスペックは不明……超音波で周辺把握してても不思議じゃないからハンデとは考えない。あと他の<UBM>を従えるなんらかのスキル持ち。

 で、首のカルマトラクト……名前と菌糸類みたいな外見からして、まあ、他のモンスターに取り憑いてスペックを引き上げるタイプ。これのせいで鯨がどんなもんか不明。支援系は即座に倒したいから優先して倒す」

 

 菌類ゆえに増殖して他の<UBM>に取り憑いている、と考える方が自然だろう。最悪なのが呼吸したらそっから体内に入り込んでこっちにも感染する、つまり真菌性髄膜感染症でも引き起こす可能性があること……できれば遠距離で倒したい。

 

 そうじゃなくても俺は菌が大嫌いだ。身体の中に入り込む可能性があるならば、絶対に近寄りたくはない。

 

 ただ場所が……鯨の首とかいう絶妙に狙いにくい位置と、ウォータージェットで撃ち落とすグスタ・ベスタ、そしてベクトル操作で遠距離物理攻撃が無効化されかねないベクトルドラフト、そしてネグラフ・シーヴェの生み出す魚群とかいうクソみたいな布陣に守られてるから、狙い撃ちにくい。

 

 ただ対抗策はある……あと名前と能力からして特典武具を取らせたい奴がいるので、そこら辺も考えて戦おう。

 

「コントしてた割にはよく考えてるんだな……」

 

「ま、並列思考くらいはな。あとは対抗するためのメンバー選出だけど……」

 

 能力からして、まあ、大体決まってる。

 

 今回の鍵は、メルク、グランヴィル、そして——

 

 

 ラトラナジュだ。

 

 

「……えっ、私?」

 

「むぎゅ……ひぃあわふぇ……」

 

 おいお前ら話聞いてたか!? 

 ってかイチャついてるんじゃないよ、まったく……! 

 

「……いや唆したのお前だろ」

 

 きっこえーませーん!!




ちなみに最初はメルクの気持ちを宥める意味でラトラナジュがメルクを胸に沈めたんですが、メルクは生来もらってた母性が欠乏してたのでラトラナジュの胸に母性感じました。
その結果ラトラナジュもきゅんとして二人の世界に……なんでこいつらまだ付き合ってないんでしょうね(

今回は多人数入り混じる戦闘になりそうなので更新が遅れそうです。
ご容赦ください。
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