男のロマン、それはロボット —<Infinite Dendrogram>— 作:クーボー
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「へぇ、ビジネスパートナーね。面白そうじゃない。僕は宝石がまったくわからないから話に混ざれそうもないけど、あとで紹介してくれない?」
「本人に聞かないと承も拒も言えないよ。
というかお前、きちんと掃除しろよ。まだほんの少し薬品の臭いが部屋に漂ってるんだけど」
「え、ほんと?」
……あぁ、鼻が麻痺してるのか。そりゃ気づかなくても道理だけど、それはほっとく理由にはならないぞ。
借りた部屋の中に香る薬品の臭い。さっきの爆発で部屋中にフラスコの中の液体が飛び散った結果がコレである。
なお当の元凶は今も新しいフラスコで何か薬品を調合しているようだ。
「わかったわかった、あとでもっかい掃除する」
「ならいいけど。……よし出来た」
うん……最高だな。
今回は
ラトラナジュに渡されたアイテムボックスにそれを入れ、また新しいミスリルを取り出して加工を始める。
ちなみに、ビジネスパートナーとしての詳しいサイクルはこんな感じだ。
彼女から貴金属とある程度質の良い宝石を購入し、それを使って俺が装飾品を造る。無論手抜きせず、一個一個全力で。
そのあとは俺の分も仲介人としてジョブクエストを請け負っていた彼女が、俺から完成品を入れたアイテムボックスを受け取り、依頼人に値段を吹っかけて売る。
そして手に入った金をギルドに手数料分振り込み、残った金を俺に渡す。
仲介人としてのジョブクエスト達成でラトラナジュは信頼と実績を積み、俺は以前以上の金銭と質の良い材料が格安で購入できる。
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まあ魅了するものを売るジョブだから、宝石単品に限らないのは理解できる。宝石細工の売買も含めて【魅売】なんだろう。
それで俺はギルドから新たなジョブクエストを請け負い、レベルをどんどん上げて行っているわけだ。
ちなみにラトラナジュがログアウトしている時は俺個人で提出する。俺みたいな廃人じゃないからな。
『このペースで行けば、他の連中が【魅売】の席が空いたと気付いた頃には私がすでに就いているって寸法よ。うふふふふ、新参者だからって下に見てた相手が超級職になったらどんな顔をするのかしら!』
とは、この仕組みを説明した際のラトラナジュの言である。
性格悪いな! わからなくもないけど!
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造る、造る、造る。
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ちょっと休憩で復活したワームの巣穴に音響爆弾を放り込む。うーん、快感!
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「ねえそろそろ休憩した方がいいんじゃないかなぁ……」
「メルクさんそろそろ
「ちくしょう現実を直視させやがって!」
邪魔者は消えた……。
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造る。造る。つくりゅ。
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アッハハハ、たーのしーいなー!
『マスター、頭おかしくなってるのに手先だけが正確に……』
きもちわるいとでも?
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「50個……完成したぜ……」
「え、ええ……あの、大丈夫?」
「大丈夫大丈夫オール問題ナッシング」
「あ、これダメね。っていうかそもそも1日で50個造るって何考えて……」
造り終わった後に精神疲労が一気に来たんだよー。
「お代は弾むわ。でもとりあえず休みなさいな」
……あぁ、やっぱりこの人良い人だわ。同じくらいイイ性格しているけど。
「そうもいかない……今頭に浮かんでる構想を形にしない限りは……」
「頑固な芸術家みたいなこと……マスター、意識高い」
っていうか、精神疲労はリアルで少し寝れば回復するしな。俺はショートスリーパーだし、浮かんでるものを形にしない限り寝るわけにはいかない。
「とりあえずお大事に。私はこれを捌いてくるから」
「ん」
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よーし完成。ここ最近の自信作。
うんうん、そろそろ視界がぼやけてきてるけど良い出来だぞぅ。
「……ん?」
……あっ、カンストした。
センススキルがいつのまにかレベル10に……。
……でもぶっちゃけるともうセンススキルの補佐いらないっていうか。
今頃レベル10になられても……。
でもスキルのレベルが上がったことは、達成感って意味で嬉しい。【鉄人】の就職条件が一定以上のスキルレベル保有だから、超級職もそれに準ずるかもしれないしなー……。
【スキルレベルが一定数を突破しました】
【条件解放により、【
【詳細は闘士、操縦士、銃士系統への転職可能なクリスタルでご確認ください】
…………………は?
ごめん……今疲れてるから、脳細胞に負担かけないでくれるかなぁ?
祝・解放(就けるとは言ってない)