男のロマン、それはロボット —<Infinite Dendrogram>—   作:クーボー

58 / 144
第11話 新生乙女・アルマトゥーラ

 □【高位金物職人(ハイ・ハードウェアマイスター)】ヤヨイ・ベルダーウッド

 

 アルマが進化した。

 必要な経験値はあっただろうから、今の時期に来るのは予想していたことだ。

 

「見た目は……あんまり変わってないな。いやでも、ドレスの装飾が細部まで磨かれてる。前よりも綺麗になってるね」

 

「むふん」

 

 ない胸を張るいったぁ! 

 

「マスター、学習」

 

「うおぉ……はいはい」

 

 細部まで見ないとわからない変化だけど、もしかしたら俺が加工にアルマを使っていた影響か、金属細工のような装飾が追加されている。そこらへんも進化に影響したのかな? 

 

「で、肝心の質量面だけど……どんな感じ?」

 

「ん。簡単に言うと、第三形態の三倍」

 

 ……三倍ですか。それはまた膨大な量になったようで。

 今までが、んー……大雑把に言うと二倍以下くらいだったから、さすが上級進化って感じ。

 

「あ、そういえばステータス見れたっけ」

 

 正直そんなに使わなかったから忘れてた。

 

「あと、硬さと熱変動耐性も……逸話級金属くらいにはなった。それはステータスじゃ見れないから、今言う」

 

「ミスリルレベルか……それで三倍……質量は?」

 

「それもミスリルと同じくらい。だけど、ほんの少し軽い、かな?」

 

 それだけあれば、近寄ってきた相手を不意打ちで圧殺もできるかもしれない。あるいは包み込んでアイアンメイデンとか……あっ、もしかしてアルマってそういう使い方も想定されてるのか? 

 

 ENDだけ充実してても敵を倒せないから、圧力と質量で生物が生存できないレベルまで潰す。(アルマトゥーラ)に相応しいような、そうでないような……。

 

 まあいいや。とにかくステータスだ。

 

 

 アルマトゥーラ

 TYPE:メイデンwithアドバンス・ウェポン・カリキュレーター

 到達形態:Ⅳ

 

 装備攻撃力:10

 装備防御力:60

 

 ステータス補正

 HP補正:F

 MP補正:G

 SP補正:ー

 STR補正:ー

 AGI補正:ー

 END補正:E

 DEX補正:G

 LUC補正:ー

 

 

 ……………………。

 

 ……ツッコミどころがありすぎるぞおい! 

 

 

 /

 

 

 まあ、うん。

 俺のステータスが進化したのに下がったのはともかくとして、だ。いや良くないんだけど、<エンブリオ>の中にはステータス補正がないのもいるだろう。多分。

 

「アルマお前思い切ったな……」

 

「……文句があるなら、私のリソース割り振りが困る原因であるマスターの才能に言って」

 

「あはは文句なんてありませんよ僕ぁ」

 

 ハイ次! TYPE! 

 

 変わるとは言ったけど、これって上級でなっていいTYPEなの? 三種複合型(トリプルハイブリッド)同種複合型(ツイン)とかクッソ珍しいんだけど。

 

「まだ完全態じゃないのだー」

 

「馬鹿な……まだ進化を残しているというのか……?」

 

「具体的にはあと三回ほど。がおー」

 

 はい可愛い。次! 

 

 ……。

 

 …………。

 

 ………………。

 

 ……なあ、マジか。

 

「ん。マスターのパーソナルと、私の経験を複合して生まれたもの」

 

「……はは、最高だよ、本当」

 

 やっぱりアルマは、俺の“至高”の相棒だよ。

 

 俺の眼前に表示される、スキル欄。

 おそらくはステータス補正は、このために生贄になったのだろう。

 

 だが……それだけの価値は、確かにある。

 

 

『保有スキル』

我は原初の道具に通ず(アルマトゥーラ)》:

<エンブリオ>の肉体が置換された液体金属の質量を、爆発的に増幅させる。《メタモルフォーゼ》で操作可能。

 到達段階に左右されるが、硬度・柔軟性・熱変動耐性を併せて上昇させる。

 発動時、所有する全パッシブ・アクティブスキルを適応・発動可能。

 発動中は秒間30のMPを消費する。

 アクティブスキル

 

 

 すなわち、試練を突破するための力。

 上級になったことでアルマが得た……必殺スキルだった。




ステータス補正「俺は、アイツの役には立てない……だからあとは託すぜ、若輩」
必殺スキル「……ああ!」

ステータス補正君を生贄にして必殺スキルを呼び出しました。

必殺スキルの超盛り盛り具合はステータス補正を生贄にしたためです。
ちなみに、必殺スキルを覚えない進化だった場合、通常時の質量が第三の五倍化していました。そこらへんも削って必殺スキルに割り当てたわけですね。

……チェルシーの必殺スキルとわりと被ってるのは内緒。
ステータス補正君を生贄にした結果だと思ってください。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。