男のロマン、それはロボット —<Infinite Dendrogram>— 作:クーボー
——昔々、あるところに、偉大なる双王がいた。
彼らは互いを嫌っていたわけではない。否、尊重し、尊敬をも抱いていただろう。しかし王は二人要らぬと、どちらからかは不明だが闘いを始めた。
その力は双方が認めるものであり……片方は山の如き体躯を持ち、大地を揺らし、万物を消しとばす吐息を持った。
片方は山には遠く及ばぬ体躯であったけれど、その力は一撃で大地を砕き、配下を率いてあらゆる領域を踏破した。
かつての英雄が彼らを打倒せんと挑んだものの、まさにその力と闘いは神話の領域。
誰も彼も挑めるようなものでなく、勇み足で踏み込んだ愚か者は、彼らの一挙一動に踏み潰され、肉片となるのみ。
砂漠の地にて十年ごとに繰り返される数多の闘いは、愚かなる王が地竜王に手を出し全てが滅んだ蹂躙の中においても行われた。
“わしは今、此奴と全力で戦っておる。母よ、邪魔をしてくれるな”
砂漠南部へと進軍する地竜王の軍勢に入れという誘いを断り、唯只同格の相手との戦いを双王は楽しんだ。
“おお、おお、好敵手よ。我が踏破の果てにありし、神話の竜王よ。汝との闘いこそが、我が此処まで進み、そして与えられたこの生の確かな意味である”
——しかしその闘いも永遠ではなく、地竜王の軍勢が何者かに殲滅されたのち、お互いは静かに話し合った。
“この時代には、わしとお主の闘いを邪魔するものが多すぎる”
“これではいずれ決着を付ける前に、汝が知らぬうちに殺されることもありうるかも知れん”
“言うな、猿め。まあ、良い。そのようなことになっては、つまらんからの”
だからこそ双王は決めた。
邪魔者がいなくなる数百年後まで、自分たちは眠ろうと。
次に起きたその時が……自分たちの最後の闘いであると。
“それではな、猿王よ。お主との闘い、中々に楽しかったぞ”
“それは此方の台詞である、竜王よ。この百年、我らの争いは甘美にして苛烈なものであった”
——“次に会う時が、最後の戦だ”
そう告げ、双王は眠りについた。
大いなる闘いの訪れを、感じながら。
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「——フム」
「障害としては高すぎるが……これもまた良いだろう。何より、あのような形で<UBM>を倒すのは、少々味気なさすぎる。彼のハイエンドの才能も、活かされることはないだろう。それでは駄目だ」
「なればこそ、高すぎる障害を乗り越えてこその
「——そうだとも。強きものとの闘いこそ、
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「あーもう、ようやく着いたー」
「暑いし、砂漠なんて久しぶりだからこりごりだよぅ」
「ドラグノマド、かぁ。どこか舞える店、ないかな?」