鉄華を救う正義の女神(一時休止中)   作:コレクトマン

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星と冥界の王

 

 

テイワズの本拠地である木星圏に向かっている最中、巡洋艦にいるジンと通信でそっちの組織名はどうするかを話し合い、組織名が決まるまで待っていた途端に警報が発せられた。通信オペレーターを担当しているアドモスさんによると、他船から停船信号を受信したとのことだった。しかもその他船から通信が入ってきた。その通信主は俺らを見捨てて逃げ出した元CGSの社長の“マルバ・アーケイ”だった。

 

マルバは怒鳴りながらも自分の船であるウィル・オー・ザ・ウィスプ(今はイサリビである)を返せと言ってきた。何故マルバがここにいるのかは解らんがユージンにはマルバの相手をし、アドモスさんがLCSを解析し、相対座標を確認してもらったら俺たちの背後いるということが判明した。しかもその船の側には一機のMSが出ていた。ジンが乗っていたアストレアっつうMSと同じ緑色の光の粒の粒子を出していた。ジンから聞いたところ、GN粒子って名前らしい。

 

 

「どうするオルガ?向こうはジンさんと同じ粒子を出すMSだよ。このまま戦えばいくらこの船でも……」

 

「あぁ、分かっている。だが今は何とか追尾してくる船をどうにかしなければ何とも言えねぇ……」

 

 

マルバの煩え怒鳴りを聞き流しながらもこの状況を如何にか打開できる策を俺は考えた。その時にマルバを押し退けて白のセットアップスーツに白の帽子を被った色男がマルバの代わりに通信に出た。その男は“名瀬・タービン”と名乗り、“タービンズ”という組織の代表であることを告げた。その時にビスケットからそのタービンズと名瀬って男がテイワズの直参の組織であることを俺に伝えてくれた。その時にビスケットから慎重に対応してと頼まれた後に相手の出方を観た。

 

その名瀬が何故マルバと共にいるのかというと前の仕事上の付き合いがあっての事か、たまたま火星のとあるバーで偶然再会し、マルバが名瀬に泣き付いてギャラルホルンが手出しできない様に手配してもらおうとしたらしい。そんで俺たちがギャラルホルンと一戦やり合っているのを遠くで見ていたそうだ。そんで名瀬がいうギャラルホルンが手出しできない様にする条件として“CGSの所有物を全てタービンズが預かる”とのことだった。要するにマルバから取り損ねた物を俺らから取り上げるとのことだ。その要求を応じれば悪いようにはせず、タービンズの“傘下”で真っ当な仕事を紹介すると言ってきた。その時にマルバは反対に逆らうガキは皆殺しと言ってきたが、名瀬の側にいた女性が通信の邪魔にならないようにマルバを引っ張り出した。名瀬の提案は魅力的だ……だが、皆がバラバラになるのは駄目だ。俺は名瀬の提案を断った。ビスケットから慎重にと言われたが、こればかりは筋を曲げられねえ。

 

 

「…悪いなタービンさん、あんたの要求は呑めない。俺たちには鉄華団として引き受けた仕事がある。途中で投げ出すわけにはいかねえんだよ」

 

『そうかい……んじゃ、もう一件の話でもするか』

 

「…は?もう一件?」

 

『前にも言ったがギャラルホルンとの戦闘はこの目で見させてもらった。無論、未知の粒子を出すMSの存在もな』

 

 

そう名瀬に言われた瞬間、俺はジンが乗るMSアストレアのこと言っていることを理解した。タービンズの側にいるMSもGN粒子を出していたな。となると、ジンが狙われている可能性もある。

 

 

「……少し待ってくれるか、今そのMSのパイロットに連絡を入れる」

 

『別に俺は構わないが、そいつとよく相談してくれよ?』

 

 

俺は直ぐにガーベラに通信を入れ、ジンに連絡しようとした。まさかこんな形で巻き込んでしまうとは……これ以上、彼奴には迷惑は掛けられねえ!

 

 

オルガSide out

 

 

 

オルガ達がタービンズと交渉している最中、俺はタービンズと共にいるガンダムサダルスードTYPE-Fの存在に驚きを隠せない中でイザベルとファーランはモニターに映し出ているサダルスードの存在に気付いた。

 

 

「あ……アレって、兄貴が乗ってるMSが出す粒子と同じ!?」

 

「アストレア以外にもGNドライヴ搭載型MSが存在するなんてな……しかも緑色だ。ジンはあの機体のことを知っているのか?」

 

「あぁ……だが、何故あの機体がタービンズと共にいるんだ?」

 

 

俺が未だにサダルスードが何故タービンズと共に行動しているのか理解できないでいた。そう疑問に思う中、鉄華団のイサリビから通信が入ってきた。

 

 

『悪りぃ、どうやらこっちの面倒ごとがアンタ等にも回ってしまった』

 

「面倒ごと?…タービンズからは何て言われた」

 

『それが『そこは僕が説明しよう』…ウォッ!?』

 

 

オルガと通信中に突然割り込み通信が入って来た。その通信の発信位置はタービンズの船“ハンマーヘッド”からであった。その通信して来た者の周りにはシートしか映っておらず、その者はコックピット内で通信していることが分かった。しかし、問題はそこではない。俺の問題すべき点は通信してきた者の容姿だ。その容姿を見た途端に俺は脳裏である人物の名前を浮かび、つい口に出す。

 

 

「ヒクサー……フェルミ?」

 

『ヒクサー?いやっ……多分人違いだよ。僕は“レオン・ハートレイ”だ。タービンズにある依頼を頼んだMSパイロットだ』

 

「レオン…ハートレイ?あ…あぁ、すまない。あまりにも知っている人物に似すぎていてつい…な。俺はジン・工藤だ」

 

 

彼ことレオンは人違いと言い、自身の名前を出した。……いくら何でもヒクサーに過ぎるだろうと内心思ったのは内緒ではあるが、謝罪しつつ自己紹介したところで俺はレオンが何故通信してきたのか理由を聞いて見た。

 

 

「……ところで今更で聞くが、お前は俺たちに……いや、()()()()()()()何の用できたんだ?」

 

 

少なくとも鉄華団には興味はなさそうだが、修復中であるバルバトスを駆る三日月がサダルスードと一戦交えることを考えるだけで敗北という一本道でしかない。それだけは避けなければならない。もし一戦交えることになったら俺がアストレアでサダルスードの相手をするしかない。

 

 

『そういえば話がズレてしまったね。では単刀直入に言おう。……君の持つ太陽炉を()()()()引き渡して貰いたい』

 

「こちらに……か。タービンズからではなくお前達からか?」

 

『うん。タービンズの協力の下、何とか君の存在を掴めたからね。もし君の持つ太陽炉をこちらに引き渡したら彼らの安全は保証するよ』

 

『……んで、相談は終わったかい?』

 

 

俺がレオンにアストレアに搭載されている太陽炉の話をしている時に別の通信が割り込んできた。するとレオンは『タービンさん』と言ってきた。

 

 

「アンタがテイワズ直参のタービンズか?」

 

『あぁ。一応もう一度名乗るが名瀬・タービンだ。タービンズの代表を務めている』

 

「俺はジン・工藤。鉄華団を護衛する傭兵組織“ソレスタルビーイング”の代表だ」

 

『ソレスタルビーイング……中々良い名前を持ってるね』

 

『ソレスタルビーイングか……天上人の名を使う組織なんざ始めて聞いたな』

 

「…それは褒め言葉として受け止めておく。それよりもだ、俺はアンタ等に聞きたいことがある」

 

 

この時に俺は名瀬やレオンにある事を聞き出そうとした。

 

 

『僕達に聞きたいこと?』

 

『へぇ?お前さんは俺たちに何を聞きたいんだ?』

 

「ではこっちも単刀直入に言おう。俺が聞きたいのは二つ、一つはタービンズの船の側にいるMSだ。サダルスード(あの機体)は何処で手に入れた?」

 

 

俺は疑問に思った事の一つであるサダルスードを何処で手に入れたのかを聞き出した。するとレオンから予想外な言葉が出た。

 

 

『サダルスードかい?アレは僕の別荘の近くにあった人工的に掘られた洞窟の先にある誰かが作ったと思われる施設の中に格納されてたんだ。因みに僕の別荘は地球の日本っていう小さな島国の山に建ててあるんだ』

 

 

おいおい……何でそんなところにサダルスードが格納されていたんだ?それ以前に俺はレオンの別荘の場所など聞いてはいないのだが……

 

 

「そんなところにサダルスードが………じゃあ、アストレアのことを知ったのはサダルスードの情報からか?」

 

『そうだね。後ついでに……()()()()()という機体も一緒だったよ?』

 

 

そのレオンからプルトーネという言葉が出てきた。……“プルトーネ”。冥界の王の名を持つ太陽炉搭載型第二世代ガンダム。もっとも正確に言えば、タロットカードの20番目“審判(ジャッジメント)”に西洋占星術上で結びつけられる冥王星に由来する名を持つ機体とも言える。まさかタービンズの方に太陽炉を搭載したガンダムが二機いるとは思ってもいなかった。

 

 

「……プルトーネの事も気になるがそれは後にしよう。それでもう一つは、太陽炉の事だ。お前、太陽炉がどれほど危険な代物か知っているのか?」

 

『危険な代物?…おいレオン、俺はそんな話聞いちゃいないが?』

 

『あぁ、そういえば言ってなかったね。この際だから話しておくとしようか。太陽炉ことGNドライヴは『お兄ちゃん!さっきから話が長いよ〜!私、ず〜っと外で監視したままだよ!』……はぁっ、このタイミングで割り込みかい?玲奈』

 

 

レオンが太陽炉の危険性を説明しようとした途端にサダルスードから通信が割り込んできた。声からして女性であった。

 

 

「……お兄ちゃん?兄弟か何かか?」

 

『そっ!と言っても義兄弟な関係だけどね♪私は“玲奈・A(アーノルド)・スプリガン”。今乗っているガンダムサダルスードのパイロットだよ!』

 

 

何かと元気活発な女性であることを理解した俺。……なんかイザベルとはいい勝負な元気っぷりだな?するとレオンは再び話を続けることにした。

 

 

『……話が完全に逸れてしまったね。『……えっ?私はガン無視ですか?』……話を戻すけど、GNドライヴから生成される粒子ことGN粒子はエネルギーとして活用できるのが売りだね。例えば…ものを浮遊させたり、質量を軽減させるなど反重力的な効果があったりとか。粒子を自由に形成でき、バリアになったりとかね』

 

『おいおい……そんな話、初めて聞いたぞ?』

 

『その点については黙っていてすまない。下手をしてしゃべってしまえば、そのエネルギーを悪用されることを考えたんだ。……それで話を戻すよ。GN粒子を弾丸に込めて発射できたり、電波を攪乱し、高濃度では電子部品を焼くなどECM的効果があるんだよね……でもそんなGN粒子にも危険な欠点があるんだ』

 

「それがGN粒子の毒素だ。……といっても、圧縮率によってその毒素が発生するんだがな。それで、その圧縮率によって発生した毒素を持ったGN粒子を人間が浴びてしまうと人体の細胞変異を促す。また特定の圧縮状態ではテロメアを破壊する毒性も有する場合もある。特にプルトーネはその特定の圧縮状態の原因……というよりは事件の要因のMSだ。つまり、そのプルトーネはGN粒子を貯蔵するGNコンデンサーを暴走させ、自爆させることでその粒子の圧縮状態を生み出した機体とも言える」

 

 

そう……ガンダムプルトーネは00の公式外伝である00Pである事故の原因である機体だ。その事故の通称は……

 

 

 

プルトーネの悲劇(惨劇)

 

 

 

ヴェーダが察知した、人革連の軌道エレベーターに対するテロ阻止のために第2世代ガンダムマイスターの“シャル・アクスティカ”が出撃。彼女がヴェーダに提案し、承認された作戦の全容は、GNコンデンサーをわざと暴走させ、自爆させることでGN粒子を広範囲に散布し、粒子の特性により、テロリストのMS部隊を行動不能に追い込み、シャルはコアファイターで脱出するというもの。

 

GN粒子の散布には成功したが、コアファイターの分離をイノベイターの“ビサイド・ペイン”に妨害され、脱出が出来なくなってしまう。同行していたアストレアのガンダムマイスター“ルイード・レゾナンス”とアブルホールのガンダムマイスター“マレーネ・ブラディ”により、シャルはかろうじて救助されたが、高濃度に圧縮されたGN粒子を大量に浴びた事による中毒症状により、両名は即死、シャルも顔と心に消えない傷を負った。

 

 

 

これが、プルトーネの悲劇(惨劇)の全貌である。

 

 

『……参ったなこりゃ、そんなとんでもない爆弾を俺たちは抱えていたってのか?』

 

『でも、それはあくまでGNコンデンサーを暴走させ、自爆さればの話だけどね?それと太陽炉ごと機体を破壊するとそうなる可能性も否定できないけどね。けど、僕がいる限りそんなことは起こり得ない』

 

「それ以前だ、お前は太陽炉を集めて何をするつもりなんだ?」

 

『それは秘密だね。僕たちにもやるべきことがあるからね?『あの……お話中すいません。ちょっといいですか?』……ん?』

 

 

レオンと話をしている最中、俺たちの会話についていけず置いてきぼりであった鉄華団から通信が入った。

 

 

『…あ〜?何だ、丸いの?』

 

『ビスケット・グリフォンって言います』

 

『あっ!美味しそうな名前っ!『玲奈、邪魔しない』……は〜いっ』

 

『そのビスケット君が何だ?』

 

 

ビスケットは鉄華団としてタービンズに取引できないか交渉してみた。内容はギャラルホルンの監視を避け、クーデリアを地球まで送り届ける為にテイワズの輸送航路を使わせてもらうことだった。其れ相応の通行料を支払うとのことなのだが、俺はそう簡単にはいかないこと知っていた為に俺はビスケットにそれでは話にならないことを告げる。

 

 

「ビスケット……流石に相手からしたらそれじゃあ話にならないよ」

 

『ジンさんっ!?どうしてですか?』

 

「俺が言うのも何だが……そもそも、鉄華団はCGSを乗っ取った少年兵達の集まりだ。他の組織からして見れば“火事場泥棒で組織を乗っ取ったガキが一丁前な口をするな”という感じだろう。そして、タービンさんはあくまで道理の話をしている。そうですね?」

 

『あぁ、そう言うことだ。そいつの言う通り俺は道理の話をしてるんだよ。それとも何か?お前らガキじゃねぇんなら俺と敵に回す意味くらいわかってんだろうな?』

 

 

名瀬から重みのある言葉で俺たちを威嚇する。……できれば穏便に済ませたかったけど、やっぱりこうなる運命(さだめ)か。その結果、俺とオルガは決断する。

 

 

『さっき言った通りだ、あんたの要求は呑めない。アンタの通りがどうだろうと、俺たちにも通さなきゃいけねえ筋がある』

 

「俺もオルガと同じだ。特にレオン、お前には太陽炉は渡さない。もしお前が太陽炉で何かをしようと言うのなら、俺はお前を()()()()()()()()()()()()()

 

『……これは結構嫌われたかな?まぁ、それでも構わないよ。僕も君の持つ太陽炉を回収させてもらうよ』

 

『そんじゃあ…お前たちは俺たちと遣り合うってことで良いんだよな?』

 

「あぁ、俺たちがただのガキじゃねぇってことを教えてやるよ。それとマルバ、てめえにもな。死んでいった仲間のけじめ、きっちり付けさせてもらうぞ」

 

『何だど!?』

 

『お前ら、生意気の代償は高くつくぞ』

 

 

名瀬とレオンからの通信が切れると同時に俺はオリバーの愚痴を聞きながらも指示を出した。

 

 

「……やれやれ、交渉の際に俺たちのこと考えてくれよ?」

 

「済まないなオリバー。…早速で悪いが船の指揮を頼む」

 

「あぁ、分かってる。総員、第一戦闘配備!これより本艦は戦闘状態に突入する!MSパイロットは出撃できるよう準備せよ!艦の速度を維持しつつ180度回頭、砲撃戦に備え!」

 

「よしっオリバー、船を任せたぞ。ファーラン、イザベル。出るぞ」

 

 

二人は返事をし、俺と共にMS格納庫に向かう。そこで各々自分が乗るMSに乗り込み、いつでも発進出来るよう待機した。そして今回アストレアの装備はサダルスードやプルトーネを相手にする為武装を大量に詰め込んだ状態にする。右腕部と両脚部にはGNハンドミサイルユニット。両手に持つのは二つのNGNバズーカ。近接戦闘用に右腕部にはプロトGNソード。腰部にはGNソードⅡ二本懸架する。そして防御用にGNシールドを左腕部に装着し、この世界のフル装備“TYPE-F フルウェポン鉄血バージョン”である。今回俺は緑ハロではなくオレンジハロを持ってアストレアに乗り込み、オレンジハロを専用のユニットに置かせた。

 

 

「さてと……今回はオレンジハロで行く。よろしくな、ハロ」

 

《任サレテ!任サレテ!》

 

「じゃあ頼んだぞ。オリバー、こっちの準備が終わった。先に出るぞ」

 

『分かった。先にアストレアを出すぞ。MSが出撃した後に60秒後、GNミサイルで先制するから鉄華団のMSに船の射線上に入らないように伝えてくれ』

 

「分かった、鉄華団にそう伝える」

 

 

オリバーからGNミサイルによる先制攻撃を行うと俺に伝えた後、鉄華団に射線上に入らないように伝えて欲しいと頼まれたので了承し、その後の指示でアストレアを乗せた台がカタパルトへ移動を開始し、アストレアの発進準備が完了する。

 

 

『リニアボルテージ上昇。射出タイミングをジンさんに譲渡いたします』

 

「了解。ガンダムアストレア、ジン・工藤。出る!」

 

 

レバーを動かし、カタパルトが連動してアストレアを押し出し、アストレアの背中に搭載されているスリースラスター型のGNドライヴからGN粒子を放出して宇宙空間へと飛び出た。これからタービンズにいるサダルスードとプルトーネを相手にする為に。

 

 

仁Side out

 

 

 

ジンが駆るアストレアが出撃する数分前、僕はタービンズの船であるハンマーヘッドのMS格納庫でプルトーネを出撃できるようにGNドライヴの調整をしていた。タービンは鉄華団という少年達の集まりを出来るだけ穏便に済ませようとしたが、結局遣り合うことになってしまった。

 

 

『悪りぃアミダ、結局こうなっちまった』

 

『ヤンチャする子供を叱ってやるのは大人の役目だよ』

 

『本っ当いい女だよ、お前は。…で、そっちはどうするんだ?』

 

 

タービンは僕にどうするか問いかけてきた。無論、僕たちのやることは決まっている。

 

 

「こちらも出るよ。何しろタービンズには迷惑をかけたからね?僕も手伝わせてもらうよ」

 

『はいは〜い!私も手伝うよ〜〜!』

 

『そうかい?じゃあ頼むよ。ラフタにノーマルスーツを着用する様に伝えな。総員戦闘配置!全員持ち場に付きな。アジー、アタシと出てもらうよ』

 

『はいっ姐さん』

 

「それじゃあ、先ずは僕から出させてもらうよ」

 

『あぁ、あんたの腕前を見せてもらうぜ』

 

「オッケー、タービン。任せてよ」

 

 

そうタービンに伝えるとプルトーネを乗せた台がカタパルトの方に運ばれ、出撃態勢が完了して射出タイミングが譲渡された。

 

 

「さてっと……アストレアのパイロット、ジン・工藤。君がアストレアを使いこなせるか試させてもらうよ。ガンダムプルトーネ、レオン・ハートレイ。行くよ」

 

 

僕はレバーを引いてカタパルトを射出させ、背部のGNドライヴからGN粒子を放出させて宇宙を飛び出す。その時に僕はテイワズから購入した百錬の武装である専用のアサルトライフルをプルトーネに持たせている。そして外でずっと監視をしていた玲奈が駆るサダルスードと合流する。

 

 

『遅いよお兄ちゃん!私ず〜っと待ってたんだからね?』

 

「ごめんごめん。玲奈、分かっていると思うけど……」

 

『うん!おいたが過ぎる子どもたちにはお仕置きだよね?大丈夫、急所は絶対に狙わないから!』

 

 

そういう問題ではないのだがと思った矢先にセンサーに反応の捉えた。レーダーには“GNY-001 F3”と太陽炉を搭載したアストレアが姿を現した。多数の重武装を装備してである。

 

 

レオンSide out

 

 

 

アストレアで出撃し、この宙域をレーダーで確認するとタービンズの船からプルトーネが出撃し、外で俺たちを監視していたサダルスードと合流した。

 

 

「さて……問題はあの二機のガンダムか。一応フルウェポンで来たもののうまく通用するかどうかだな……」

 

《ヤルシカナイ!ヤルシカナイ!》

 

「分かってるよハロ。……おっ、丁度鉄華団もMSを出したか」

 

 

アストレアの背後から明弘が駆るグレイス改と三日月が駆るバルバトスがやって来る。バルバトスの左腕部には前の戦闘で回収したシュヴァルべ・グレイスのワイヤークローユニットを装着していた。

 

 

「三日月達も到着したか。三日月、機体の方はどうだ?」

 

『うん、アンタがおやっさんのとこに修理用のパーツと人と丸いのをよこしてくれたからだいぶ動かしやすくなった。けど、まだリアクターの調整や各モーターの負荷が残ってる』

 

 

三日月のバルバトスは俺が送った人員+αのおかげで原作より機体は多少はいい感じに仕上がったようだ。

 

 

「そうか……それじゃあ先ず自分たちの船がミサイル攻撃をするから船の射線上から退避してくれ」

 

『ミサイル…!?お前たちの船にもあるのかよ?』

 

『それ…使えるの?』

 

「ただのミサイルじゃないのは確かだ。(もっとも、GNミサイルは直撃した後もGN粒子を流し込んで内部を破壊する仕組みなっているんだよな…)レーダーに射線上のマーカーを送る」

 

 

三日月たちにガーベラのミサイルの射線予測ポイントのデータを送った後にファーランたちが遅れて合流してきた。ファーランは阿頼耶識を搭載したシュヴァルべ・グレイズに。イザベルは引き続きグリムゲルデである。

 

 

『早いよ、兄貴!アタシたちのMSじゃ兄貴のMSに追いつくのがやっとだってのに!』

 

『しょうがないさ、イザベル。ジン、そっちが鉄華団のMSか?』

 

「あぁ、そろそろガーベラのミサイル攻撃が始まる。急いで射線上から退避するぞ」

 

 

ファーランたちと合流した俺たちは一旦レーダーで標示されているガーベラの射線上から退避するのであった。それから数十秒後に48発のミサイルの群れがハンマーヘッドに向かって飛んでいく。

 

 

仁Side out

 

 

 

プルトーネで出た僕はサダルスード共にアストレアの方に向かうとそこで鉄華団のMSやジンがいうソレスタルビーイングのMSが集まった。その同時にタービンズのアジーやアミダが駆る百錬と合流する。

 

 

『どうやら待たせてしまったかい?』

 

「いやっ、ちょうど僕と玲奈もここに到着したところだ」

 

『アミダさん、私たちならあの子達なんて余裕のよっちゃんだよ!』

 

『それで落とされたら元も子もないでしょ』

 

 

アジーに指摘されたのか玲奈は膨れっ面をしてた。少しは緊張感を持ってほしんだけどな?

 

 

『お喋りはそこまでだよ。アジー、船の射線上に入るんじゃないよ』

 

『ラジャー』

 

『さぁ、躾の時間だ…坊や達。……?これは……!』

 

 

するとアストレアを含むMS達は一度横にずれる様に移動した。そのアストレア達がいたところから多数の赤い粒子を推進剤に飛翔するミサイルがハンマーヘッドに向かって来た。

 

 

『姐さん!ミサイルが!』

 

「……どうやら躾の前にアレをどうにかしなければならないようだ。玲奈!リボルバーバズーカのバックショット弾だ!」

 

『はいは〜い、任せて!』

 

 

僕の指示でサダルスードが持つリボルバーバズーカを構え、両肩に搭載されているセンサーシールドを可動させて狙撃態勢に入る。

 

 

『それじゃ……玲奈・A・スプリガン、狙い撃っちゃうよ!』

 

 

その言葉を皮切りにリボルバーバズーカから一発の弾頭が発射される。そしてある程度の距離になったところでその弾頭の起爆信管が起動し、爆発すると思いきや弾頭から無数の弾丸がミサイルの方へ拡散する様にばら撒かれた。玲奈が使用した弾頭はリボルバーバズーカ用の対ミサイル迎撃用に作った弾頭であるバックショット弾だ。その結果、48発もあったミサイルは13発が散弾により迎撃され、残り35発になった。

 

 

『よしっ!だいぶミサイルは落とせたね♪後は迎撃するだけ!』

 

「流石だ玲奈、よくやった。後はミサイルを落とすだけ!」

 

『最初の挨拶がミサイルとは味な真似してくれるじゃないか。アジー、残ったミサイルをここで全部落とすよ!』

 

『ラジャー!』

 

 

残ったミサイルは全員が持っているライフルカノンで迎撃し、撃ち漏らしたミサイルはハンマーヘッドで迎撃したことでミサイルの攻撃を無事に避ける事が出来た。

 

 

「ミサイルによる先制攻撃……その次はMSによる近接戦闘かな?中々厄介な事をするな」

 

『でも、これで向こうはミサイルを撃つタイミングを逃したことになるね!後はMSを相手にするだけ!』

 

『最初からやられっぱなしっていう訳にはいかないね』

 

『さーてと、こっからは仕切り直しといこうじゃない』

 

「そうだね……じゃあ、行くか」

 

 

そうして僕はレバーを動かし、プルトーネを加速させて一気にアストレアに接近する。アストレアも僕と目があった瞬間、両手に持つバズーカを持ってプルトーネと対峙するのであった。

 

 

レオンSide out

 

 

 

最初の第一波ミサイル攻撃はサダルスードのリボルバーバズーカの特殊弾頭によって13発のミサイルを落とされ、残りはMSのライフルだったり、MSの迎撃から抜けた途端にハンマーヘッドの対空迎撃にで第一波ミサイル攻撃は失敗に終わった。しかし、迎撃されるのは予想の範囲内だ。俺は三日月達やイザベル達に指示を出す。

 

 

「……そろそろ頃合いだ、仕掛けるぞ。イザベル達と三日月達は互いにタッグを組んでMSを相手にするんだ。相手はかなり手強いからな、注意しろ」

 

『応っ!アタシの腕を鉄華団やタービンズに見せつけてやる!』

 

『おいおい……あまり燥ぎすぎるなよ、イザベル?』

 

『…とりあえず彼奴らを落とそう。昭弘、援護よろしく』

 

『…!あぁ、任せろ!』

 

「それじゃあ頼んだぞ。俺はあの二機の相手をするか……」

 

 

それぞれのペアはタッグを組んでタービンズのMSの相手にするのであった。そして俺は向かってくるプルトーネにNGNバズーカを構えて相手をするのだった。

 

 

「……何故この世界に太陽炉搭載型のガンダムがあるのかは知らないが、ここで負ける訳にはいかない!アストレア、目標を駆逐する!」

 

 

GNドライヴからGN粒子を放出して接近してくるプルトーネとサダルスードの相手する為、こちらも突撃するのであった。

 

 

 






タービンズとの交渉は決裂し、一戦交えることになった鉄華弾とソレスタルビーイング。サダルスード、プルトーネ。同じ太陽炉を持つガンダムと戦うことになったジンの運命は?


次回、『ガンダム対ガンダム』


ガンダム同士による戦いは避けられない運命である。
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