タービンズと戦闘後、ガーベラに帰還した俺は鉄華団がタービンズと再交渉する為に俺も彼らと同行し、ハンマーヘッドで名瀬と再交渉することになった。その結果、テイワズのボスと話をつけてくれる様タービンズが手配してくれる様になった。因みにマルバは名瀬に嘘を言っていたことと非人道的手術である阿頼耶識を子供達に無理やり行ったことに対する落とし前としてツケを身体で支払うことになった。…様は強制労働施設で働かせることになったそうだ。
タービンズと話がついた俺はガーベラに戻り、アストレアの機体状態を端末で確認していた。
「各モーターに異常が来しているな。あれ程サダルスードのビームサーベルによる連撃を往なしたんだ。こうなるのは当然か…」
《機体泣カセ!機体泣カセ!》
「ハロ……それをガチで言わないでくれ。こっちも命がけだったんだからさ」
どこでその言葉を覚えたのか若干ハロが毒舌であった。端末を操作して折れたプロトGNソードのデータを見ていた。
「……やっぱりプロトGNソードじゃ耐久性に難があったか。…まぁ流石にサダルスードと交戦するのは本当に予想外だったけど、まさか素手にGNフィールドを纏って叩き折るなんて誰が思ったことか。……本来なら取り付けるつもりも無かったけど、GNソードを装備できる様アストレアの両腕部のアタッチメント部分を撤去してGNコンデンサーに取り替えるか。ハロ、エクシアのパーツの腕をアストレアに使うぞ」
《了解!了解!》
一応小惑星基地から火星へ就航する前に積み込んで置いたエクシアのパーツをアストレアに使う様にハロに指示を出した。これによってアストレアの腕部アタッチメント機能が失われるが、その代わりにGNコンデンサーが腕部に搭載される。それにより効率よくGN粒子を火器に回すことが出き、エクシアの標準装備である“GNソード”を装備が可能となった。……とはいっても、ライフルモードは使用するつもりはないけどな。…それにしても、アストレアに搭載されているオリジナルの太陽炉なんだが、整備を兼ねてブラックボックスの一部を解析をしていたのだが、未だに太陽炉の切り札である“TRANS-AM SYSTEM”が使えないのだ。
「…未だにトランザムは使えないか。そもそもこのトランザムシステムに何かしらのロックが掛かっているな。しかもハロでも解除ができないと来た。一体何に反応してこのロックが外れるんだ?」
そのロックが外れるトリガーの条件について考えているとオリバーから通信が入った。
「…んっ、オリバーか。どうした、何かあったか?」
『えっと…それ何だが……実はジンが交戦した太陽炉搭載機から通信が入って……』
「通信…?レオンからか?」
『あぁ。…とりあえず、通信をそっちに繋げるぞ』
オリバーとの通信が切れた後にレオンから通信が入った。
『やぁっ、整備中の時にごめんね?実は君に頼みたいことがあってね』
「…何だ急に?言っておくが、太陽炉は渡さないぞ」
『いやっ、そうじゃなくてね。実はサダルスードの修理を頼みたいんだ』
「サダルスードの?何でまた……あっ」
レオンがサダルスードの修理を頼んできたのは意外であったが、その理由を聞く前に俺は察した。アストレアやサダルスード、プルトーネに使用されている装甲は“Eカーボン”と呼ばれる装甲材である為、タービンズでサダルスードの修理が不可能なのだ。そもそもEカーボンとは、現実に存在する炭素によって作られる六員環ネットワーク(グラフェンシート)が単層あるいは多層の同軸管状になった物質“カーボンナノチューブ”の20倍の引張り強度を持つ炭素系素材である。
この世界の主流とされている装甲(と言うよりは金属塗料であるが…)は主にナノラミネートアーマーを採用している為、GN粒子ではエイハブ粒子と違ってナノラミネートアーマーの効果を発揮することが出ないのだ。実際に出航前の実験でGN粒子でナノラミネートアーマーの反応を見て見たが、GN粒子には何も反応はなかった。
「この船には船体やアストレアの修復用にEカーボンが大量に積まれているんだったな」
『そうか、それじゃあ頼めるかい?』
「あぁ…それはそれで構わないが、何度もしつこい様だけど太陽炉は渡す気は無い」
『あはは……オーケー、ジン。太陽炉の話は抜きにしてサダルスードの修理を頼むよ』
「まぁ…やれるだけのことはやる。オリバー、ハンガーにいる整備班につたえてくれ。そこに太陽炉搭載機が着艦する」
『分かった。整備班、ハンガーから太陽炉搭載機が着艦する。整備班はその着艦した太陽炉搭載機の機体を整備してくれ』
レオンの頼みを条件付きで了承し、オリバーは整備班に着艦するサダルスードの整備の準備に移るのであった。……さてと、こっちもこっちで急いでアストレアの整備を完了させるか。
仁Side out
オルガがクーデリアやビスケット達と共に今後の話をしにタービンズの船に向かっていった。多分オルガなら大丈夫だと思う。俺は戦闘でボロボロになったバルバトスが修理されるのを見ていた。おやっさんも直そうにもバルバトスのパーツが無い為、直すのに苦労していた。するとオルガが話をつけて来たのか戻ってきた。
「ミカ!」
「オルガ、上手くいったんだって?」
「あぁ…何とかな。ミカも良くやってくれたな」
良くやったとは俺は思えなかった。あの早い奴や青い奴は俺よりも強かった。結局俺はあんまり役に立てなかった。
「今回は、あんまり役に立たなかった。…ごめん」
「何いってやがる…十分やってくれたろう」
オルガはそういうけど、今の俺の力じゃみんなを守りきることができない。俺も強くならないと
……
「いや、あれじゃ駄目だ……もっともっと頑張らないと…」
「ミカ………フッ。そうだな俺もまだまだ頑張らねえと…」
そう思いながらバルバトスを見て俺はもっと強くなることを決めたその時に突如と艦内に警報が鳴り響いた。
三日月Side out
俺こと名瀬は鉄華団やソレスタルビーイングと話し合いをし、俺がテイワズのボスであるマクマードの親父と交渉できる様渡りをつけてやることにした。それ以降の結果は鉄華団とソレスタルビーイング次第だ。そんで鉄華団とソレスタルビーイングがそれぞれの船に戻って俺たちと共にテイワズの本拠地である“歳星”に進路をとって向かってから数分後にクルーからこっちに接近してくるエイハブ・ウェーブを多数感知した。
「エイハブ・ウェーブを感知!これは……嘘でしょ?その数三十ッ!?」
「何だ?どっかの武闘派の海賊か?それにしても真っ向から向かってくるなんてな」
その真っ向から向かってくるものは三十という数のMSの群れであった。そのMSの機種はロディ・フレームだけであった。
一つはスピナ・ロディ、もう一つはガルム・ロディ、そして最後はマン・ロディとロディ・フレーム祭りと言ってもいいくらいのロディだらけであった。
「MSからLCS通信、『クーデリア・藍那・バーンスタインの身柄を引き渡されたし』だそうよ。どうするダーリン?」
「クーデリアの身柄を?おいおい……もうあのお嬢さんは他の連中に狙われる対象になったのか?」
そう考えているとソレスタルビーイングの船から通信が入ってきた。通信の送り主はサダルスードの修理を彼奴らに頼むと言ってサダルスードごと彼らの船に向かって行ったレオンからであった。
『タービンさん、こちらでも確認したよ。どうやら面倒なことになった様だね?』
「あぁ、本当に面倒なことなっちまったけどな。…んで、そっちの修理具合はどうだ?」
『うん。ジンがサダルスードの修理に必要な装甲材を持っていたから修理が終わったよ。武装は彼らから借りれば戦闘は可能だよ』
「そうか……立て続けに悪いが、また出てくれるか?」
『オッケー、タービン。そっちは玲奈のことをお願いね?』
そう言ってレオンは通信を切った。…にしてもレオンの顔はあのマルバに対して切れた時の表情とは大違いだな。あの時は俺でもびびったぜ。そう思いながらも俺はアミダにMSで出る様に伝える。
名瀬Side out
俺は今、困惑していた。本来なら原作にはない戦闘がこの鉄血の世界で起こっていることにである。俺というイレギュラーが存在している時点で原作もクソもないと思われるけどな……
「ここで武闘派の海賊との戦闘か。(本来なら原作にはない戦闘なのだが……まぁ、 この世界に俺やアストレアという異物が入った時点で原作通りにはいかないか……)」
そう思いながら俺はアストレアに乗り込むのであった。尚、今回はハロを乗せずに出撃することにした。今回の装備は装備可能となったエクシアの武装であるGNソード。腰部の武装ラックにGNロングブレイドとGNショートブレイド。両脚部にダブルオーガンダムセブンソードの武装であるGNカタール。そしてGNソードⅡを両手に装備して近接格闘戦特化の装備で出撃することにした。
するとサダルスードに乗っているレオンから通信が入った。
『ジン、サダルスードの修復は?』
「レオンか。サダルスードの左腕の修理は完了だ。後は武装なんだが、この艦の中にある“NGNカービン”を使え」
NGNカービンとは第3.5世代のガンダム“ケルディムガンダム”の改修機“ケルディムガンダムサーガ”の主武装であるGNビームカービンを実弾仕様に改造した武装である。ただし、改造の際にある欠陥を一つ抱えてしまっている。それは分解しないと弾薬の再装填が不可能というものだった。その欠陥を持つNGNカービンを使い捨て用として使う為ガーベラに多数保管されている。……まぁ、その欠陥武装は後で俺達の基地に戻った時に武装の見直しと再設計するつもりだけどな。
「あれはとある武装を実弾仕様に改造した物だ。ただ、それはリロードが不可能な物だけどな」
『あはは……その曰くつきな武装を渡されてもな……』
「弾が尽きたら即座に破棄してくれ。一応NGNサブマシンガンを持っていけ」
『…まぁ色々言いたいことがあるけど、とりあえず使わせてもらうよ』
レオンは不安を混ぜた感じで苦笑いしつつもレオンも出撃する準備に入る。そしてオリバーから通信が入り、敵の数を俺に知らせた。
『ジン、敵ロディ・フレーム三十機がこっちに向かっている。今からなら出られるか?』
「あぁ、いつでも出られる。先に出るぞ」
『分かった。頼んだぞ、ジン!』
そうしてアストレアはカタパルトに運ばれて、発進準備が完了する。
「ロディ・フレームだらけとはいえ油断は出来ないな。鉄華団のMSは現在オーバーホール状態。テイワズのMSはアミダ機以外は整備が必要と来た。となると出られるのはアストレアにサダルスード、プルトーネかアミダの百錬だけか。戦力差はざっと十対一。……だが、こんな所で俺たちは立ち止まる訳にはいかない…!」
『リニアボルテージ上昇。射出タイミングをジンさんに譲渡いたします』
「了解。ガンダムアストレア、ジン・工藤。出る!」
レバーを動かし、カタパルトが連動してアストレアを押し出し、アストレアの背中に搭載されているスリースラスター型のGNドライヴからGN粒子を放出して宇宙空間へと飛び出た。そしてその背後からサダルスードも後から追う様にカタパルトから射出して出撃する。
仁Side out
アタシことアミダ・アルカはアタシ専用の百錬で出撃しようとしたがそこで問題が発生した。アタシの百錬のフレームに何かしらの歪みが発見した様でその歪みを直そうとした時に海賊共がタービンズや鉄華団、ソレスタルビーイングに襲撃して来たのだ。因みにその歪みというのは鉄華団のMSと遣り合った際にMSで肘打ちした時に出来たそうだ。
「それでどうだい?アタシの機体は直ぐに直せそうかい?」
「駄目です姐さん。フレームを直すのに五分は掛かります」
「そうかい。こんな時に機体の修理が間に合って無いなんてね……」
他に動かせる機体があるとすればレオン達は所有するガンダム二機の内一機であるプルトーネだけである。その時に部屋で休んでいた玲奈が格納庫にやって来た。
「アミダさん!」
「玲奈?アンタ精神は大丈夫なのかい?」
「私なら大丈夫です!…それよりもアミダさん、私たちのプルトーネを使ってください!」
「プルトーネを?…だけどそれしかなさそうだね。アンタ達の機体、借りるよ!」
そう言ってアタシは百錬の代わりにプルトーネに乗り込んで出撃準備に入り、カタパルトに下降され、出撃態勢に入る。
「プルトーネ……ねぇ。冥界の王とは中々洒落た名前じゃないか?今はその力をつかわせてもらうよ!」
『カタパルト準備完了。出撃どうぞ!』
「アミダ・アルカ、プルトーネ。出るよ!」
レバーを引いてカタパルトを射出させ、背部のGNドライヴからGN粒子を放出させてアタシは宇宙を飛び出すのであった。
アミダSide out
近接格闘戦特化のアストレアで出撃し、この宙域をレーダーで確認するとオリバーの言う通り三十機のロディ・フレームがいて、それぞれ三手に分かれようとしていた。その時に後方からサダルスードとプルトーネが後から来て合流した。しかし、ここである一つの疑問を抱いた。あのプルトーネを動かしているのは誰なのか?と……
「サダルスードはレオンが乗っているのは分かるが、プルトーネは誰が乗っているんだ?さっきの玲奈という女性パイロットか?」
『アタシだよ』
「…!タービンズのアミダ・アルカか。何故プルトーネに乗っているんだ?」
『多分、玲奈が代わりに乗ってくれと頼まれたからかな?一応まだ玲奈は完全に回復しきれていないからね』
『まぁそう言うことになるね。百錬とは勝手が違うけど何とか動かせるよ』
アミダはプルトーネの操縦に心配はないと言うが、念の為に俺は艦の護衛に付いているグレイズ五機の内二機をプルトーネの援護に回す様に手配した。すると鉄華団のイサリビから通信が入った。
『すまねえ。こっちのMSはタービンズとの一戦以降、整備が間に合ってない分MSはまだ出られねえ』
「まぁ無理もないな。そっちのグレイズは予備パーツがあるからまだしも、ガンダム・フレームはパーツがあまりないのだろう?」
『あぁ。…昭弘のグレイズは修理が完了次第そっちに向かわせる』
「分かった。その時はプルトーネの方に援護に向かわせてくれ」
オルガが“分かった”と言って通信を切った。そして俺達はそれぞれ三手に分かれる敵のロディ・フレーム達を相手にする為に別行動するのであった。
「俺はマン・ロディの方を何とかする。レオンはガルム、アミダさんはスピナの方を頼む」
『分かった。だけどジン、君の装備は完全に近接格闘戦特化の装備ばかりだからあまり無理はしない様にね?』
『アンタも気をつけるんだよ?』
「ご忠告どうも……アストレア、目標を駆逐する!」
俺達は三手に分かれた。レオンはガルム、アミダはスピナの相手をし、俺はマン・ロディ達を相手にする為にアストレアを動かすのであった。
ジンSide out
ジンにガルム・ロディの相手を任された僕はNGNカービンでガルムに照準を合わせる。
「やれやれ、ジンもそれなりに人使いが荒いなぁ………でも、任されたからにはやってみせるさ。ジンにあやかって言ってみようか?サダルスード、目標を狙い撃つ!」
サダルスードの両肩に装備されている大型センサーシールドを可動させて精密射撃体勢に入り、ガルムの隙間の薄い装甲部分にNGNカービンから対MS戦用の炸裂焼夷弾を撃ち出す。それを左足の隙間の薄い部分に食らったガルムは左足のフレーム部分が吹き飛んだ。
『のわっ!?嘘だろ?装甲の隙間を狙って撃ったのか!?』
「流石に威力は申し分無いね。でも、使い捨てなのはやっぱり僕でも扱いづらいかな?」
『ぐっ……こいつっ!』
今の攻撃で他のガルム達も攻撃を開始した。僕は回避しながらもNGNカービンで他のガルムの腕や足、胴体、頭部といった隙間のある部分に撃ち込んで敵を行動不能にさせる。ガルムの数が残り四機になった時に弾切れとなったNGNカービンを捨て、NGNサブマシンガンに切り替える。その時にガルム達は敵に反撃の隙を与えない様に専用ライフルと90mmサブマシンガンで攻撃してくる。僕は玲奈と同様に空いた素手にGNフィールドを展開して大型センサーシールド以外で被弾する所にピンポイントで防御する。この防御に敵は驚くばかりであった。
『なっ…!?何だよアレは!』
『こっちの攻撃が…通用しない?!』
「無駄だ。その程度の攻撃ではGNフィールドは破れない」
そう言いつつも僕は一部のガルムが持っていた90mmサブマシンガンを拝借してそのまま敵の中に突っ込んで行った。ガルム達も僕を討とうと背後に回り込んで専用ライフルや90mmサブマシンガンで不意打ちをする。
「背後からか。だけど、不意打ち上等だよ!」
太陽炉から生成させるGN粒子をGNバーニアやスリースラスターから放出し、サダルスードの機動力で敵の攻撃を軽々と回避し、NGNサブマシンガンと90mmサブマシンガンの二丁持ちによるガン=カタで敵の武装を破壊し、反撃の隙を与えずにコックピット以外の装甲の隙間を狙い、破壊して行動不能にさせて残りの敵を圧倒した。
レオンSide out
ジンやレオンがそれぞれ敵のMSの相手をしている間、アタシはプルトーネの持つ百錬のライフルカノンで応戦する。アタシが名瀬に会う前の傭兵時代の時に世話になったMSであるスピナ・ロディの構造を知っている為、そこを突いて何とか優勢を保っていた。しかし、敵の動きが滑らかで機敏すぎる。
「……まさか、阿頼耶識の動きかい?面倒だね……だけど、引く訳にはいかないね!」
アタシはライフルカノンで応戦しているとスピナ達はどこからか攻撃を受ける。そのスピナ達やアタシは攻撃して来た方角を向けると、そこには白く塗り直された白いグレイズと、鉄華団のグレイズが援護にやって来た。
『大丈夫っすか?』
『ジンさんに頼まれて援護に来ました!』
「助かるよ、坊や達。相手は阿頼耶識を受けた連中だよ、敵の動きに注意するんだよ!」
『分かった!』
そうしてアタシ達は互いにタッグを組んで敵のスピナ達を相手にするのであった。その時に鉄華団の船から援護射撃が入ってよりやりやすくなった。…でも、一体誰が援護を?そう思って援護してきた方角を見るとラフタと互角に張り合ったツノ付きが未だに修理が完全に終わっていない状態でも関わらず滑腔砲で援護していたのであった。
「やれやれ…まさかあの状態で援護するなんてね。本当無茶する坊や達だね。……けど、今は当てにさせてもらうよ!」
その後、アタシの背後は坊や達に任せて、アタシは敵MSに攻撃するのであった。
アミダSide out
敵が来ているからバルバトスで出ようとしたけどまだ修理ができてなかった。それでも俺は出ることにした。その代わりにオルガが長距離での援護射撃だけするのを条件に出すの許可して俺はバルバトスで出た。そして俺は船を守ってくれている味方のMSからサポートを受けて300mm滑腔砲で昭弘達を援護する。
「うん、良い感じで当たる。……そういえば光の粒の人は?」
俺は光の粒の人が乗るアストレア?がいる方を見てみると、多数のMSを相手に剣だけで圧倒していた。……すごいな光の粒の人。もしかしたらバルバトスもあんな感じに動けるのかな?
『ミカ!砲撃が止まっているがどうした?』
「あ……ううん、何でもない」
光の粒の人の戦いをつい見とれてしまって昭弘達の援護を再開するのであった。俺も練習すればあの動きを出来るかな?
三日月Side out
その頃の俺は、敵MSであるマン・ロディ達の弾幕を回避しつつもGNソードⅡで近くのマン・ロディに接近し、そのまま縦に振るうと見せかけて横に振るい、マン・ロディの分厚い装甲を紙の様にたやすく切り裂く。そしてその近場にいたもう一機のマン・ロディに急接近してそのままマン・ロディを斬り裂いた後にGNソードⅡを腰部の武装ラックに懸架する。そして背後から攻撃してこようとする二機のマン・ロディより両脚部に取り付けてあるGNカタールを取り出し、それを二機のマン・ロディに向けて投擲する。予想外の行動に反応できなかったマン・ロディ二機はそのままGNカタールが突き刺さり、行動不能となる。
『くそっ!こいつ、早すぎる!』
『まさか…こいつも俺たちと同じ阿頼耶識を…!?』
敵MS達が動揺している最中、俺はその隙を逃さずGNロングブレイドとGNショートブレイドを抜刀し、一気に敵との距離を詰めて胴体のフレームごと斬り裂き、次々とマン・ロディ達を行動不能にさせる。そして残り一機となった敵MSは死にたくない思いで特攻をして来た。
『この……化け物がぁぁぁっ!!』
「っ!」
俺は冷静対処し、GNロングブレイドでマン・ロディの右腕を切断する。マン・ロディは残った左腕で殴りかかろうとした。その時に俺は右腕のGNソードのシールド部分でマン・ロディの拳を往なしつつ左手に持つGNショートブレイドでMSの首の付け根付近を突き刺して目を潰して行動不能にさせた。
「これで全部か……(ほとんど倒したのは阿頼耶識を受けたヒューマンデブリだった。それ以前に一体何処から来たんだ彼らは?)……考えても仕方ない。今は先ずレオン達と合流するのが先……っ!」
その時に突如とロックオン警報が鳴り響き、俺は咄嗟にレバーを動かして回避行動を取る。アストレアがいた場所に弾幕が通った。そしてそれに続くかの様に敵は場違いであるMSグレイズのカスタム機が通り、俺を追尾してきた。
「アレは……グレイズのカスタム機か?…となると相手は並みのパイロットではないな」
俺は回避行動を取りつつも相手の動きを見ようとしたが、敵のカスタムグレイズが120mmライフルにブレードを取り付けた武装で回避行動を取る俺をまるで動きを読まれているかの様に次々と当てて来た。
「何っ!?」
そのカスタムグレイズがアストレアと通り過ぎる間際に蹴りを入れてアストレアの体勢を崩した。そしてカスタムグレイズから音声通信が入って来た。だが、その声は聞き覚えのある声であった。
「俺の動きが読まれているのか?『ははははっ!機体は良くてもパイロットはイマイチの様だな、えぇ?ガンダムさんよぉ!』…!この声は………まさか…!」
『商売の邪魔ばっかしやがって!こちとらボーナスが掛かってるんだ!』
俺はこの声の主を知っている。…いやっ、それ以前にこの世界にいてはいけない存在でもある者だ。ダブルオーの世界でテロ組織からPMC、更にはAEUの外人部隊、最終的にはイノベイターの私兵と様々な組織を渡り歩いた男がいる。その男の名は……
「アリー・アル……サーシェス!」
何故あの男がこの世界にいるのか判らなかった。だが、これだけは分かることがある。この男を生かしておいては鉄血の世界はこの男によって第二次厄祭戦を引き起こす原因にもなりうる可能性があるということだ。
『クーデリアなんたらと一緒にボーナスで頂くぜ、ガンダム!』
俺はGNロングブレイドとGNショートブレイドを構え直していつでも対処できる様にする。この男の卓越したMS操縦センスは異常だ。気を抜いたら一瞬で殺られる!
ジンSide out
ジンがサーシェスと交戦する様子をソファーに座ってモニターで観察している一人の男がいた。その男はレオンや玲奈と同様に紫の瞳から黄金の瞳へと変わり、何かを見通していた。
「……やはり彼も動き出した様だね。彼を相手にどう動くかな?ジン・工藤」
男はソファーから立ち上がり、歩を進めながらも人類を見下し、試しているかの様に今の時代を考えていた。
「厄祭戦が終決してから300年の年月が経ってもなお、人間は愚かなままで自分たちのことしか考えていない。嘗ての英雄であるアグニカ・カイエルもこのことは予見していたのかもしれないけど、僕たち人類の上位種であるイノベイターの存在は知る由もなかっただろうね」
軽く一周歩き回った男は歩を止めて、別のモニターの方を見るとそこには地球が映し出されていた。
「未だに一つになれない人類を統括したギャラルホルンでも300年という長い年月が経てば歪が生じるのは必然。腐敗仕切ったギャラルホルンはいずれ解体され、世界はバラバラになるであろう。その時に再び世界を統括するのはギャラルホルンでも過去の英雄でもないない。人類の上位種である僕たちイノベイターだよ」
その男は再びソファーに座り込み、来るべき何かに備える様に待ち続けるのであった。そしてその男の背後の物陰から見ている者がいた。
「……彼なら貴方を止めてくれる。この世界を貴方の思い通りにはさせません」
リボンズ・アルマーク
その者は男ことリボンズを敵視しながらも、別世界からやって来たジンに希望を託すのであった。
謎の敵MS部隊に対処するジン達。しかし、存在しない筈の男、サーシェスがジン達の行く手を遮る。
次回、『戦いの火種』
その火種は新たな混沌を引き起こす。