二人の転生鬼殺隊士と三人の鬼になった転生者   作:是非

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おかげ様でUA3000お気に入り15になりました。これも応援してくださった皆様のお陰でです。

自分は他の作者さんの方々から見てもまだまだ若輩者で未熟者ですが、これからも今作を宜しくお願いします。


煉獄家との交流と継子

最初の任務から数日経った。

その間にも多くの人を守って鬼と戦って倒してきた。

 

そして今俺はお食事処にいた。鎹鴉こと弥助とともにご飯を食べている。

ふと自分の階級を見ようと

「階級を示せ。」

言い、手に力を込めると手の甲に文字が浮かび上がった文字は「癸」。

「おお…本当に浮かんできた」

俺が感心していると

 

「カアアア!次ノ任務ダ!次ノ任務ハ!海沿イノ街デ!数人ノ!行方不明者!並ビ二全身ヲボロボロ二ナッテシマッタ死体ノ調査及ビ解決セヨ!」

「わかったよ。弥助。………よし!ご飯も食べた!行こう!」

「カアアア!途中ノ茶屋デ!他ノ隊士ト合流シテ!任務二当タレ!」

(………にしても酷いなぁ………全身をボロボロにするなんて、許せない!

それと………他の隊士とは誰だろう?)

悲惨な事件に憤りながら、任務を共にする隊士に思いを巡らせた。

 

ーーーーー

 

そうこうしているとその街に着いた。

そして弥助の案内に従って茶屋に行くとそこには、

「うまい!うまい!うまい!」

………この声は!

口元が緩み、気がつくとその茶屋に駆け出した。

 

「煉獄!久しぶりだな!」

「うまい!、おお!久しぶりだな!和星!」

任務を共にする隊士が杏寿郎だとは、嬉しい!

 

そして俺たちは互いに話をして盛り上がった。

 

ーーーーー

そして、街の人達に話を聞こうとして、広場に向かうとそこには何やら大勢の人達が、もめている様子が。

 

「今こそあのクソ領主を倒そう!」

「やめとけ!そうして向かっていた奴らがどうなったか忘れたのか!」

「だからってこのままで……」

 

「あのー!何をしているんですか?」

広場にいた彼らは、一斉にこちらを見て子供だと見ると

「子供は引っ込んでろ!」と言いながら向かってきたので即座に反応して、捻り上げた。すると彼ら全員が驚いた顔をしたので名乗った。

 

「名乗らせてていただきます。私の名前は林 和星という者です私達は確かに子供ですが、この街で起こった''事件''を調べに来た者達です。」

「俺の名は煉獄 杏寿郎です。どうかご協力お願いしたい!」

俺と杏寿郎が頭を下げて言うと彼らは渋々事情を話してくれた。

 

ーーーーー

 

「この街は漁業と貿易で成り立って発展していたんだが、前の領主はとても良い人で俺たちを励まして一人一人を大切にしてくれた人で俺たちもそれに応えたいと頑張って来たんだ。

お陰で、前までは廃れかけたこの街も活気付いて今ではこんなに豊かな街になったんだ。

………だが、前の領主が原因不明で亡くなって今の領主になってから全てが狂ってしまったんだ!

多額の税を徴収するようになって俺たちの生活が酷いことになっていった。それに逆らったら処刑の対象にされて始末される。

毎夜毎夜行方不明になる奴も出てきて、それに耐えかねて逃げ出した連中も翌日には無残な死体になってしまった。

それもこれも全てあのクソ領主の所為で………」

 

「分かりました。では私達がその領主の正体を見破って前の平和な街に戻すように尽力を尽くします!」

「本当か!どうか俺たちを助けてくれ!」

街の人みんなから頭を下げられ俺たちは慌てて頭を上げさせてから領主の館に向かった。

 

ーーーーー

 

その領主の館は街の奥の方にあって山の影が当たっていて陽の当たらない場所にあった。

館は見たところ木造建築だった。

 

………ますます怪しい……

俺と杏寿郎はその館に忍びこんだ。

 

すると中に入ると人の悲鳴が!

すぐに俺たちが向かうとそこには

「いやああああ!やめてー!助けてー!」

「やめてください!その人は僕の婚約者なんです!」

 

そこに向かうとそこには、衣服は奇抜な服装をしていて身長が高くて体が細く顔は美形でいかにもオカマという感じの軽い化粧をしているが、四本の腕を生やしている異形そのもの。

その四本の腕の左右一本の腕に二人の女の頸を掴んだままで跪いている男達に向かって声をかける。

「あらあら!あたしに逆らったらどうなるか教えてあげるわね。まずはこの小娘から…」

「待ってください!ちゃんと税は払って…」

「そうです俺たちはちゃんと…」

「あんだけじゃ!少ないってのよ!あたしにもっと金を持って来なさい!さもないと…」

 

女の人達の頸を掴んだ腕に力を入れた途端に女の人が苦しんだと思ったら、咄嗟に俺たちは行動した。

 

炎の呼吸 壱ノ型 不知火(しらぬい)

雷の呼吸 壱ノ型 霹靂一閃

 

それぞれの技で女の人達を掴んでいる腕を切り落とした。

「ぎゃあああああー!」とオカマ鬼が叫んでる隙に

「さあ!今のうちに」

「あとは俺達に任せて!」

 

女の人を抱き抱えてふたりの男の人達に言い、避難させた。

 

「小僧供……!この私をここの領主の利願様と知っての狼藉か!」

あの野郎の名前は利願というらしい。

 

「黙れ。鬼!どんな偉い者であっても人を傷つけていいはずがない。」

杏寿郎がそう叫ぶと、目の前の鬼の利願がゆらりと動いてきたと思ったたら目を細めた途端に

「あら、可愛い坊や達ねー!美味しそうー!」

そんなことを言う鬼に杏寿郎と俺はぞくりとした。

 

「おい利願とやら何故こんなことを………」俺は話題を変えようとして質問した。

 

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高らかな笑い声を上げながらそんなことを言った。

驚く俺たちを余所に利願が自慢話を始めた。

 

「最初にこの街に来た時に思ったの。………()()()()()()()()()()()()()()()()()()

…だからまずは、邪魔な領主を殺して食って、ここの領主に成り変わったのよ。そして、多くの金を徴収して楽して儲けよう思ったのよ!」

 

杏寿郎が険しい顔をしていた。かくいう俺もこの鬼を心底許せないと思った。

知っているからだ。この街の人達と亡くなった領主の人がどんな思いこの街を築き上げてきたのかを。

この鬼はそれを踏みにじり奪った。許せない!

 

「………話は終わりだな!改めてお前を斬る!」

「ああ!共に行くぞ煉獄!」

そして俺たちは鬼に向かって駆け出した。

 

「あははー!舐めてんじゃねーぞ!小僧ども!」

と言い途端に腕四本から鞭を取り出した。

 

血鬼術 邪更鞭(じゃこうべん)

 

瞬間に鞭が俺達に襲ってきた。俺たちは咄嗟に避けたが鞭がひとりでに曲がってきた。刀で防ぎ斬り落とそうとしたが、鞭が硬かった。

それでも今度は斬ったがすぐに再生して鞭がすぐに伸びて襲ってきた。

「あたしの血鬼術の邪更鞭はね。四本の鞭を自分の意思で操り更に鞭は岩よりも硬いから斬れない。例え斬ってもすぐに再生出来ちゃうのよ。

………だからお前達がどんなに斬ろうと無駄なのよねー。」

 

「くそっ」

「まずいな。」俺達が鞭を避けながら刀で防いでいると

 

「あははははは。安全安心はやっぱり良いわね!鞭を使って遠くから攻撃していればあんた達が力尽きるのを待ってから思う存分に食ってやるわ!」

利願が高笑いをしながらそんなことを言ってる。

事実このままでは………と思っていたら、ふと思い付いた。

俺は煉獄の側に寄り

 

「煉獄!俺が奴を引きつけるからその隙に頼む!」俺が言うと、

「あいわかった!」煉獄は力強く頷き、再び駆け出した。

そして俺は足をより空気を送り集中して技を出した。

 

雷の呼吸 参ノ型 聚蚊成雷

 

利願の周囲を高速で旋回しながら四本の鞭全部、切り刻んだ。

「なっ!」

利願が驚いた隙に煉獄が駆け出した。

 

「舐めんじゃねーぞと言ったろうが!」

利願が新たに鞭を伸ばして襲ってきたが、それよりも煉獄が早く

 

炎の呼吸 伍ノ型 炎虎

 

途端に燃え立つ闘気が猛虎となって利願の腕四本もろとも頸をも斬った!

 

「ぎゃあああ!なんであたしがこんな不幸な目に!これからもっともっと楽して………」

奴が喚いたが瞬間に煉獄が頭も斬った。

「罪なき者に牙を剥いた鬼がそれ以上言うな!」

煉獄が倒してからそう言う。

 

「やったなぁ!煉獄!」

「和星、お前のお陰でだ!」

俺たちはお互いに喜びあった。

 

ーーーーー

 

俺達が街の人達に報告に行くと、そこには多くの人達がここにきていた。

あの時に助けた人達が助けを呼んだらしい。

そして俺たちは事のあらましを話すとみんながみんな喜びあった!

 

「本当にありがとうございます。これは少なからずのお礼です。と言い、多くの魚介類をもらった。

 

「鬼は倒しました。私達これで失礼しますが、皆さまはどうなされますか?」

と俺が聞くと

「最初からやり直して、以前の街にして見せます!」

力強く頷きながら街の人達が宣言した。

 

俺達は安心してすぐに街を出た。

そしたら、街の人達が大声で激励の言葉と感謝の言葉を叫んでた。

俺達はそれに手を振って応えた。

 

ーーーーー

 

せっかくもらった魚介類をどうしようか相談すると。

煉獄が自分の家が近いので来て欲しいと言うのでお言葉に甘えて付いて行った。

煉獄家に着く前に鎹鴉を使い実家にある届け物をしてもらった。

 

そして煉獄家に着くとその屋敷の大きさに目を向けてから煉獄に連れられ家に入った。

同時に鎹鴉が戻って来て、大きめの包みを渡された。

俺は中身を確認すると満足してそのまま行くと。

 

そこには煉獄をそのまま成長したような人がいてシャツ、詰襟共に型どおりに着こなし、また、白地に炎を象ったデザインの羽織を着用している

人と煉獄と瓜二つの顔立ちをしているがどこか気弱な印象を持つまだ小さい幼子がいた。

その人達は俺達を見ると

まず幼子が煉獄に抱きつき、

「こちらは俺の弟の千寿郎だ仲良くしてくれ。」

次に羽織を着た人が

「杏寿郎。帰ったか。」

と言うと

「はい!父上!ただいま戻りました!こちらは俺の友の林 和星です。」

煉獄いや杏寿郎が力強く返事してそのまま俺を紹介してくれた。

 

「和星!こちらは俺の父上であり鬼殺隊の柱の……」

「煉獄 槇寿郎です。息子がお世話になりました。」

と礼儀正しく言ってきたので、俺も慌てながらも

「いえいえこちらこそどうも宜しくお願いします。」

 

………原作とはえらい違いだと俺は内心失礼なことを思った。

そして、その後には食事をご馳走にさせてもらった。

その最中におもむろに

「すまない。少し失礼する」

槇寿郎さんは食事の席を抜け出したが、俺は分かっていた。

「………失礼を承知の上で言わせていただきます。実は私は元藤の花の家出身ですので医学に関して精通していますのでお困りならお力になれれば思いますがよろしいでしょうか?」

と言うと槇寿郎さんは目を見開いて、そのまま相談してくださった。

 

ーーーーー

 

曰く、妻の瑠火さんの容体が悪いとのこと。

その後に俺は瑠火さんの部屋に行き容体を見た。

 

槇寿郎さんと杏寿郎が緊張した面持ちでこちらを見ていて、千寿郎君はまだ物心がついてないようで不思議そうにこちらを見ていた。

(………………ギリギリかな。)と診断してから

俺はある大きめの包みを渡した。

 

「この薬を決まった容量、用法で分けて飲ませてください。」

これこそ俺が藤の花の家に住んでいた時から、調合して作り上げた(これを作る材料集めには苦労しまくった(涙目))まだこの時代ににはない万能薬とも言うべき薬。

 

抗生物質(こうせいぶっしつ)だ!!!

 

これを煉獄の母の瑠火さんに飲ませようと思い実家から持ってきてもらった。

 

ーーーーー

 

その後には俺と杏寿郎と槇寿郎さんが任務を遂行した後には瑠火さんの具合を確認すると徐々に瑠火さんが回復していた。

 

「貴方には感謝しきれません。私を助けてくださりありがとうございます。」

「君には感謝している瑠火を救ってくれたありがとう!」

「俺からもありがとう!母上の病気を治してくれてありがとう!」

深々と煉獄家の人達が土下座していて、俺は慌てて頭を下げないでくださいと言ったが。

 

「君は我が妻を助けてくれた恩人だ!これでも足りないくらいだ!」

と言うので照れ臭いが悪い気はしなかった。

 

そして、槇寿郎さんは俺と杏寿郎に

 

「私の継子にならないか?君には世話になったから妻を救ってくれた恩を返したい!」

槇寿郎さんの提案に俺達は顔を見合わせて微笑んで

 

「「謹んでお受け致します!」」

そうして俺と杏寿郎は槇寿郎さんの継子になった。




書いている内に色々なアイデアを詰め込みました。
ご都合主義感が否めませんがどうぞよろしくお願いします。

ではまた次回で。

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