二人の転生鬼殺隊士と三人の鬼になった転生者   作:是非

14 / 28
大変長くお待たせして申し訳ありません。構想に時間が掛かりました。

そして、お待たせしたにもかかわらずに
UA4585、お気に入り24達成させていただきました。
これも応援してくださった皆様のおかげです。ありがとうございます!

今回の話は初任務完了してから三年程経ったあとの話で皆さんご存知の方達が出てきます。その為に長くなっておりますのでご注意下さい。
更に時透家の両親の名前が情報がなかったので、完全な捏造設定で登場させて頂きました。

それでもいいという方もどうぞ心ゆくまでご覧ください




同期達との再会と新たな仲間、そして下弦の月達との激闘。(前編)

槇寿郎さんの継子になって二年が経った。

 

「階級を示せ」

と言い俺と杏寿郎は手に力を込めると手の甲に文字が浮き出した。

 

最初はいちばんしたの「癸」で数週間経った後には「壬」更に研鑽と任務をこなしていたら「辛」へと浮き出たから余計にそう思った。

更に槇寿郎の継子になって、指導を受けて戦い続けていき「庚」更に「己」「戊」「丁」「丙」と順調に上がっていき…

 

そして、今現在の俺達二人のの階級は遂に「乙」になった!

ということは今は九段目の階級と同時に柱に次いでの階級かと思うと感慨深いものが込み上げ、この三年を振り返ってみれば、本当に色々あった………

 

ーーーーー

 

鬼と戦うために杏寿郎との共同任務を遂行した後に煉獄家でお邪魔させてもらって杏寿郎の弟の千寿郎君と父上であり現柱の槇寿郎さんと母上の瑠火さん達煉獄家の人達と出会えた。

 

その時に瑠火さんに抗生物質を処方して、「原作」では既に故人となっていたのを助けて瑠火さんが全快した後に煉獄家の皆さんに凄い感謝され、そのまま槇寿郎の継子になった。

その後に杏寿郎を含めて、他の隊士達と共に修行に励んでいると槇寿郎さんが影で炎柱の手記を読んで自分の無能さに自信を無くしていたので、瑠火さんと杏寿郎と共に槇寿郎さんを励まして、それでも落ち込んでいたのを見て、

 

「なら、超えればいい!自信を無くした先祖を!日の呼吸をも!」

という言葉を皮切りに再度みんなで説得すると槇寿郎さんが呆気に取られた表情をした。

しばらくすると以前より体中から気迫をみなぎらせて、俺と杏寿郎と煉獄家の門下に入った隊士達みんなを見てより本格的に時に厳しく、時に褒めて、修行を見てくれる様になった。

 

 

鬼と戦い続けていたら路銀が底をつき、山で行き倒れになりかけた所を杣人(そまびと)という人に助けてもらった。

名前を聞く所によるとなんと、()()()()()と言った!

 

見ると俺を助けてくれた男の人は静一郎さんと言いと妻の女の人はお菊さんと言った。

更に子供を紹介してくれて、まだ小さい双子の兄の有一郎君がこちらを無愛想に警戒して見ていて、弟の無一郎君はこちらを不思議そうに見ていた。

 

俺は内心、凄い巡り合わせ!と歓喜した。

 

それとお菊さんが調子悪い様子だったので診断して静一郎さんにも聞いてみると働きすぎて風邪を拗らせて肺炎になってしまったことがわかった。

助けてくれたお礼に鍛錬で鍛えた脚力と藤の花の家で山菜取りをしていた経験を活かして薬草を集めて回って静一郎さん達に届けた。

すると静一郎さん達家族みんなが喜んでくれた。更に前世の知識を使って実家で作った抗生物質も届けた。

 

その後には、お菊さんが全快したとの知らせが入った!

静一郎さんと無一郎君には凄い勢いでお礼を言われた。

その時に有一郎君に

「何故ここまでする?」

と聞かれたので、

 

「助けてくれたお礼と目の前にいる人は助けるのは当たり前だから」

というと有一郎君が一瞬驚いた顔から、

「………ありがとう」

顔を赤らめながら言ってくれた。

 

それに、竈門家の人達との交流もあった。母親の葵枝(きえ)さん、弟の竹雄君、茂君、六太君、妹の花子ちゃん。

そして、まだ小さい炭治郎君と禰豆子ちゃん。

 

あの人達にも本当にお世話になった………炭を買って近場の村で鬼退治のために一時的に泊まったり、一緒にご飯を食べたり飲んだりと色々とお世話になった。

そして………竈門家は火の仕事をするために怪我や災いが起きないように年の始めにヒノカミ様に舞を捧げてお祈りする

 

炭十郎(たんじゅうろう)さんののヒノカミ神楽も素晴らしかった………

 

ーーーーー

 

と次の任務を思い出した。

 

「ちなみに今回の任務は……」

俺が呟くと俺の鎹鴉が

「カアアア!次ノ任務ノ場所ハ何十人モノ行方不明者ト何十人モノ隊士達ガ向カイ行方不明ニナッタタメ!他ノ隊士達トノ共同任務ダ!待チ合ワセ場所ハコノ先ノ村ノ中ノ茶屋ダ!心シテ掛カレ!」

というので、内心(ぶっちゃけ帰りたい………)と思ったが、

「大丈夫だ!和星!、俺達二人と合流する仲間達と力を合わせれば大丈夫だ!」

杏寿郎の激励で勇気を出して向かった。

 

 

………………恐怖で強張る足を引きずりながらも。

 

そして村に着いて、茶屋に向かうとそこには見知った顔が四人とどこかで見たことのある女の子が居た。

 

「錆兎!義勇!カナエ!久しぶりだね。そしてしのぶもようやく来たんだね。そちらの方は?」

久しぶりの再会なので興奮して言うと

五人もこちらに気づいて来た。

 

「久しぶりだな和星!そういえば初対面だったな。俺の隣にいるのは、今年の最終選別で合格して鬼殺隊に入隊した……」

錆兎が元気よく言いながらも紹介したのは、鬼殺隊の女物の隊服を纏って(まとって)顔の側頭部に被っている狐面には右頬に花が描かれている。

その少女は

 

「私の名前は真菰(まこも)。錆兎から聞いているよ。よろしくね。」

本当に言葉がふわふわしたかわいらしい少女そのものだ。「原作」では故人だったから、生きて会えるのが凄い嬉しい!

 

「あの時の言葉通りにお互いに鬼殺隊としてその時は共に戦おう!」

錆兎が元気よくあの時のことを言い

「和星(久しぶりだな)。(お前と錆兎共に戦うために)俺は(この時を)待ちわびたぞ。」

相変わらずの言葉足らずの義勇

「ああ…俺も待っていたよ。みんなで戦うこの時を。」

 

「ふふふ、やっと再会出来たわね。」

いつもの凛とした物言いのカナエ

そして、その隣で毛先が紫掛かった黒髪。

 それを後ろで纏める蝶の髪飾り。こちらも女物の隊服を着て真剣な表情をした少女は

「胡蝶しのぶです。お久しぶりですね。和星さんあの時の約束を果たしに来ました。共に戦いましょう。」と頭を下げた。

「ああ!あの時の約束通り共に戦おう!」

豪華メンバーが揃い踏みだった。

 

そして再会した俺たちは、お互いのこれまでと近況を話合った。

 

「あれ?もしかして錆兎、義勇二人共全集中・常中の呼吸を会得したのか!」

「まぁな!男として和星に負けていらないからな!」

「そこに気づくとはな。」

 

「みんな凄いなー!、この三年でみんな成長したんだ。」

その後にはみんなと近況報告と談笑した。

 

ーーーーー

 

そして再会の喜びから一転して任務のためにみんなが気を引き締めて、聞き込みしたところによるとこの村だけじゃなく、周辺の十の村から人が拐われているとの目撃情報と共に、森の中の奥にある古い洋館で悲鳴が上がって助けに向かった者みんな帰って来ないという………

そのためにその洋館に向かった。

 

「ここが、件の洋館か。」

そして俺たち七人は洋館にたどり着いた。

森の中にあって、まさに西洋風な庭園と屋敷だがどことなく不気味な雰囲気と今までとは違う異質な気配!

「慎重に進みましょう。」カナエの提案に従って中に入った。

 

………最初に見たのは、大きなリビングと階段。

「手分けして進もう」

錆兎がそう言うと俺を含めたみんなが頷いた。

 

そして、皆で手分けした時に俺と杏寿郎は共に階段にある大鏡に違和感を感じた。共にいた杏寿郎と共にその鏡を見ると、突然鏡の中から巨大な腕が出てきた!

俺達は咄嗟にその腕を切り落とした。

 

騒ぎを聞きつけたカナエとしのぶ、錆兎、真菰、義勇が駆けつけた。

俺達二人は先程起こった事を言い鏡の中に腕を伸ばすとそのまますり抜けた!

 

「恐らく血鬼術だろうな。」

錆兎が言い、

「鏡の中か…絶対罠だぞ。みんな気をつけろよ。」

俺が言うと

「男としてここは引く訳にはいかない!」

錆兎が力強く言い、他のみんなも頷き、鏡の中に入った。

 

ーーーーー

其処は異質な空間だった。

「酷い匂いだな………」

 

鏡の中に入って、最初に俺達を出迎えたのは噎せ返るような血の匂いと死臭だった。

 

床には折れた日輪刀や、血濡れたボロボロの隊服が落ちていた。

 

そして、隊士と思われる遺体もいくつかあった。

まさに鏡合わせの様に家具類や戸の配置などが最初に見回した屋敷の逆位置の場所。

 

痛ましい状況に俺達は遺体を確認しながら固まりつつ二列の陣形を組んで慎重に歩いていると

 

???「………クケケケ……おいおい、可愛い女揃いじゃねえか?食欲が唆るねえ。」

いきなりの声と共に目の前に全身が青くでかい顔面の筋肉隆々の大男が現れいきなり襲いかかった!

 

水の呼吸 肆ノ型 打ち潮

雷の呼吸 陸ノ型 電轟雷轟

瞬間、俺と錆兎の斬撃で襲ってきた大男をバラバラにした。

そして、階段の上の方に目を向けると其処に気配からして鬼が二人居た。

 

「チッ、呆気なくやられやがって……」

「あらあら、可愛い子達じゃない。」

 

男の方は赤毛で顔は整っていたが、目つきから見下している印象を受け、格好はモダンな服装をしているチャラ男風の男。

 

女の方は金髪で髪型は髪を一本にまとめて三編みにしている。耳はやや尖んがっている。綺麗な顔立ちをしており、全身を鎧で固めている女武者の姿と更に驚くべきは、一回り大きな野太刀を持っていたことだ。

 

「お前達が、この洋館の主人か!」

杏寿郎が叫ぶと

「違うわよー。私達二人はただここに雇われてるだけ。それと………」

女武者がそう言うと同時に姿が消えた。

 

「貴方、いい匂いしているわね…」

突然杏寿郎の目の前に現れ野太刀を振るった。

杏寿郎がそれを防いで、俺とみんなが斬りかかると

「うるせーガキ共。………殺すぞ。」

凄まじい殺気と共に地面を大きく蹴ってその瓦礫をぶつけてきたが、すぐに避けて難を逃れた。

いつの間にか女武者が消えた。

 

そして、先程の階段の上に立つと

「ごめんなさいねー好きなのよー私って、貴方みたいな特に毛色の変わった男って………」

先程の態度とは一変して目が笑っていない獰猛な笑顔を向けて来た。

 

 

 

???「我が鏡屋敷になんの用だ?小僧共!」

 

瞬間、さっきまで余裕だった二人の鬼が動揺して跪いた。

途端に鏡の一枚が動いて、空中に静止した。その後にその鏡に映し出した姿は白髪の丸刈りの頭と目付きが鋭く羽織袴姿をした老人の姿が映し出した。

「俺達はここに鬼を退治しに来た。」

俺が答えるとその老人は

「じゃかわしい!そんなことでここに来るな!愚か者共!」

怒鳴り出した。俺達が驚いているとその老人が階段の上にいる二人の鬼達に睨むと

 

卓蘭(たくらん)折江(おりえ)!何をしている!()()()()である私の屋敷に入って来た汚らわしい虫けら共を早々に片付けろ!」

「「はい。かしこまりました。金城(きんじょう)様。」」

そう言うと老人鬼の映し出した映像が消えて鏡も割れて無くなった。

 

 

………()()()()()

 

俺達は驚愕した。確かに先程の鏡に映った老人鬼の金城という鬼の左目に()()と刻まれているのを思い出した。

成る程、鬼は本来群れないというのにあの男女の鬼達は雇われてここにいると聞いた時から腑に落ちなかったが、十二鬼月がいると言うなら納得できる。

何故なら十二鬼月となった者にはある程度の自由(群れをつくるなど)が許されると「前世」の記憶から分かったからだ。

 

「ここでとうとう十二鬼月と当たるとは………」

錆兎が刀を握りしめて

「よもやよもやだ!だが、ここは絶対に引く訳にはいかない。」

杏寿郎も含めたみんながみんなが刀を握りしめて向かった!

 

すると、卓蘭が両手を広げて

「おっと!お前達はこの俺、卓蘭と折江がやることになっているんだよね。」

 

''血鬼術 腐敗髑髏劇獣(ふはいどくろげきじゅう)''

 

途端に周囲にある死体がひとりで動き出して、何ヶ所に集まって先程の青い大鬼が数体程になった。

「俺の血鬼術は死体を操作、集めてそれを使って死体を組み合わせて複数体の大型の死体人形を作り出すことができるんだよね!何せここには材料がいくらでもあるからさ!使い放題なんだよなぁ。」

卓蘭がケラケラと笑いながら言うと同時に青い屍鬼達が襲って来た。

 

炎の呼吸 漆ノ型 盛炎のうねり

水の呼吸 弐ノ型 水車

水の呼吸 肆ノ型 打ち潮

雷の呼吸 伍ノ型 熱界雷

花の呼吸 弐ノ型 御影梅

 

それぞれの呼吸の技で屍鬼達を倒したが、まだワラワラと出てきた。

と思ったら、

「あっはー!」

野太刀を持った折江が襲って来た。

 

しまったと思ったら

「させない!」

「私達も居ることをお忘れなく。」

水の呼吸 壱ノ型 水面斬り

虫の呼吸 蝶ノ舞 "戯れ"

それに応戦したのは、しのぶと真菰だった。

 

「この女の人は私達に任せて!」

「共に行きますよ!真菰!」

「うん!しのぶちゃん。」

………あれ?いつの間にか二人が仲良しで息がピッタリだった。

 

「真菰はああ見えて、鬼殺隊に入隊してから十体の鬼を倒して来たからあれぐらいの相手ならば大丈夫だ!」

「しのぶも真菰ちゃんと一緒に任務を遂行してきたから、お互いがお互いの動きがよく分かるの。」

錆兎とカナエから説明が入った。

 

成る程!正に相棒といった感じか!

俺が頷いた。

 

「おいおい?折江。その女共寄越せよ…」

卓蘭が言うと

「うるせえんだよ!卓蘭。てめえから先に殺すぞ。」

ドスの効いたの声を折江が発した後に卓蘭がため息を吐き、カナエの方を見ると

「んじゃ、こいつだけでももらうか。」

 

屍鬼をけしかけて来たので、応戦しつつ、

「させるか!女をただの好物だと思っているお前なんかにカナエは殺させない!」

「はあー?何言い出してんだ?俺は女をただの好物と思ってねぇぞ。」

突然の卓蘭の物言いに

「な、では何故?」

和星の質問に卓蘭は何かを懐かしむ様に

 

「………お前達がここに来る前にも鬼狩り達が来ていてな。

屍鬼達を襲わせるごとに手足を吹き飛ばし胴体が割れ首が飛ぶ、それでも驚愕と恐怖を向けながらこちらに向かってくる鬼狩り共。

それが、()()()()()()()()()()()()()()()

 

突然のクズそのものの言葉に衝撃を受けた俺達を嘲笑いながら、自慢げに話しを続けた。

 

「さっきまで男の鬼狩りも女の鬼狩り達も、俺達を倒して人々を助けると息巻いておきながら、その後には目の前の圧倒的な暴力に恐怖におびえる鬼狩り達。

その姿が面白くて滑稽で仕方がないんだ。

…暴力を振るうのは気持ちいい。

ははっ…これは可笑しくなるのもしょうがないだろう?

何せ、泣き叫び怒りに震え死におびえる人間は、痛めつけると、とても面白い反応を返すんだよ。

それを見る度に俺は歓喜の声をあげられる!

特に女の必死な姿は………最高なんだよなぁ!」

 

折江も同調するように嘲笑い

「そうそう!私もそういうのが大好きなのよねー!

前にも親子を攫った事があってね。母親と父親が子供だけでもと言った親達がいてたのよ。

そいつらに子供だけでも見逃してあげると言って少しだけ希望を見せてあげてから、子供を食い殺すと途端に泣き崩れて、そいつらも殺して食った時も本当に可笑しくて面白かったー!」

 

 

 

 

………ブチッ

奴らの突然のクズ過ぎる発言に頭の中の何かが切れた音だった。

 

今までにも沢山の鬼と戦ってきた。もちろんその鬼達も許せないが、今目の前にいるコイツらは、''人の命だけでなく、愛、夢、希望、未来を奪うだけじゃなく、弄んできた正真正銘の外道供だ!!!

 

俺がそう思い怒りと悲しみに打ち震えていると、杏寿郎はいつもの真剣な表情を浮かべながらも険しい表情を、

錆兎が最終選別と同じかそれ以上の怒りを内包した表情を、

義勇がいつもの無表情と共に憤怒の表情を、

カナエが信じられないものを見るような表情を、

しのぶは怒りに打ち震えながら、

真菰もしのぶ同様怒り心頭という表情を浮かべた。

 

それを見た折江はクスクスと嘲笑いながら先程の真菰としのぶと斬り合った時に野太刀に着いた血を舐め呑んだ後に目を閉じ

 

''血鬼術 記憶食い''

何かに酔い痴れた瞬間

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「えっ?」「なっ?」

真菰としのぶだけでなく俺達も折江の発言に仰天した!

何故と問う前にクスクスと折江が笑いながら

 

「私の''血鬼術 記憶食い''は相手の血を飲めばその人の記憶が観れるの。だからこそ、観させてもらったわ。……………()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

………途端に物凄い殺気と怒気が膨れ上がった!

 

「みんな、この女の人は私達に任せて……」

「あの鬼は私と真菰で頸を斬ってみせます。」

 

そこには怒り心頭の真菰としのぶが居た。

自分達の過去を勝手に見た挙句に二人の大切な思い出と大切な人達を踏みにじった折江のことが、どうして許せないのが伝わってくる。

 

「………なら俺達も」

「ん?なんだもう命乞いか?」

 

「そんな訳ないだろう!!お前らがどんだけ外道かがよくわかった!もう容赦しない!すぐに叩っ斬る!」

「無論だ!和星!」

「うん!あの悪鬼達を倒そう!」

瞬間にみんなで悪鬼達に向かって行くとカナエの足元に鏡が滑り込んだ!

 

そして鏡の中から

「ほう、よく見れば良い顔立ちをしている。お前は儂が貰おう」というさっきの老人鬼の声が………

 

「きゃあ!」「カナエ!」「カナエ!和星!」

俺と杏寿郎は咄嗟に走ってカナエの手を掴んだ。錆兎と義勇と真菰としのぶも手を伸ばそうとしたが、鏡はそのまま俺達三人を飲み込んだ。

 

「錆兎!義勇!真菰!しのぶ!そいつらは任せた!俺達三人はこれからあの十二鬼月を倒してくる!」

「みんな!死なないで!」

「ここは任せろ!」

という言葉を最後に和星達は、鏡の中に消えて行った。

 

「おいおい、あの女は俺がやろうと思ったのに………仕方ねえ。」

という卓蘭の声と共に屍鬼達が再度襲って来た。

「コイツらだけでも遊んでやるか。」

嘲笑いながら言う卓蘭に錆兎と義勇が立ち塞がり

 

「舐めるな!」「お前は必ず斬る。」

屍鬼達を切り捨てて卓蘭に向かって行く。

 

「真菰。私達も!」

「うん!行こうしのぶちゃん!」

再度構え直すしのぶと真菰を見た折江が嘲笑い

「うふふふふ、可愛いお嬢ちゃん達ね。たっぷりと………殺してあげる。」

折江が言った後に真菰としのぶに斬りかかった。

 

ーーーーー

そして、鏡の中に吸い込まれた和星達は突然地面に投げ出された。

 

「あ、いててて…ここは?」

回りを見るとそこは大きな部屋だった。部屋の至る所に鏡が所狭しとあった。

更にその奥の方に先程会った十二鬼月の下弦の肆の金城が長椅子に腰掛けこちらを見ていた。

 

「ふん。おまけも付いて来たか。まあ良い。早々に片付けてくれる。」

''血鬼術 鏡手''

という言葉共にいきなり部屋にある沢山の鏡の中から手が無数に出てきた。

 

それを斬って躱し、改めて俺達は金城に向かい合い刀を構えて

「お前をここで斬ってこれから先の未来を守ってみせる!」

「罪無き者達を食い殺したその罪を償ってもらう!」

「終わりにしましょう。」

途端に金城は笑い

「やってみろ小僧供!」

 

そして戦いが始まった!

 




ここまでお読みくださりありがとうございます。
次回は鏡屋敷編決着です。お楽しみに。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。