構想を練るのと仕事が忙しく遅くなりました。
今回の話で和星達が柱への就任での話です。
誤字脱字等がありましたら、遠慮なく申し上げて下さい。
ーーーーー和星達が下弦の肆を倒した半年後………
"柱合会議"
半年ごとに行われる鬼殺隊を支える柱が集まる会議である。現在は六人が柱に任命されていたが、和星達が下弦の肆との戦闘及び討伐から半年の間に
十二鬼月と鬼殺隊との戦いでは、幾度なく戦い打ち勝って来たのは、下弦の鬼達のみ。
無論、下弦の鬼達も鬼舞辻から選別・認められるだけはあり、その力は強く、血鬼術も並の鬼とは比べ物にならない。一般の鬼殺隊士では、全く刃が立たない強さを持つ。
だが、上弦の鬼達は、その下弦の鬼をも遥かに上回る強さを持つ。
十二鬼月の上弦とは………十二鬼月の真に“最強”の六鬼。
この百年余り顔ぶれが変わっておらず、それは即ち鬼殺隊最高位の剣士である“柱”を幾人も葬り、百年もの間無敗の歴史を刻んで来た事を意味する。
選別に次ぐ選別を潜り抜けてきた彼らの身体能力と超再生力は、超越生物である人喰い鬼の中でも一段と極まっており、更に応用範囲の広い血鬼術を攻撃・防御・機動力の全てに上乗せする戦術を採る者が多い。これに、長きにわたる闘争の年月を経てきた修羅としての戦闘経験を加味すると、その総合個体戦力はもはや人間の手に届く範囲を大きく逸脱していると言っても過言ではない。
その時の戦いで倒壊に巻き込まれた一般人並びに隊員は重傷を負った者も居たが、柱二人による活躍により死者は誰一人出なかった。
だが、生き残った柱二人が重傷になった。その二人の柱の名は
"水柱"
''炎柱''煉獄 槇寿郎の二名。
更にその二人は戦線復帰不可能となった為に引退となり新たな柱を四名迎えることとなった。
その為に柱合会議が開かれ、和星達も呼ばれることになった。
ーーーーー
上弦の参との戦いで大怪我を負ったという知らせを聞いてから、俺と杏寿郎は急いで槇寿郎さんに会いに行くと………そこには、包帯塗れになっている槇寿郎さんとそれを献身的に看病している瑠火さんが居た。
槇寿郎さんは一見元気そうだが医者からの話では今まで一週間の意識不明、左手は無くしており右手は一部の腱が切れ、肋骨全部骨折および一部が肺に突き刺さり、左目失明、右足の肉離れ、擦過傷多数の重症の痛々しい姿だった。
「済まない………杏寿郎…和星……私は………上弦の参に………負けてしまった。」
槇寿郎さんが詫びる様に言うと俺達二人は、泣きながら駆け出し槇寿郎さんを抱きしめた。
「父上!何をおっしゃるのですか!貴方は負けてない!!誰も死なせなかった!!俺の自慢の父親で最高の柱です!!!」
「そうですよ!!!師範!!貴方は友と一緒に立派に戦い抜いた!!守り抜いた!!貴方は上弦の参に勝ったんなんですよーーーー!!!」
俺達が泣きながら、そう言うと、槇寿郎さんも泣きながらも俺達を抱きしめ返してくれた。
その晩は皆で泣き続けた………
ーーーーー
俺はあれからも頻繁に会いに行っている。槇寿郎さんが「原作」の様に自信を無くし、呑んだくれる姿になってしまうのではないか?と俺が内心心配していたが、あの日に皆で泣いたあの時以来からも、瑠火さんと杏寿郎と千寿郎君の支えもあり、少しずつ、回復して、リハビリに励んでいる
槇寿郎さんの笑顔を見て一安心した。
そして、槇寿郎さんから柱襲名の受けて欲しいと言われ、俺と杏寿郎は、その話を受けることになった。
ーーーーーー数日後………
俺と杏寿郎が待ち合わせ場所に向かうと其処には、いつもの同期達皆が居た。
その後にも皆から心配されていたが、俺達は気丈に振る舞いさりげなく話題を逸らそうと皆が此処にいる理由を尋ねると
ーーーーー
半年程前に下弦の肆を倒した功績により以前から柱襲名の話が出たが、本人達は、「下弦の肆を倒したのは仲間達の力によるものが大きい。それ故に自分達には柱は相応しくないので丁重にお断りします。」
という発言の為に柱襲名は見送りにしていたが、今回引退する柱達の打診により、改めて柱襲名を受け入れた次第である。
和星と杏寿郎は煉獄 槇寿郎の継子であり、そして、胡蝶カナエも槇寿郎の直々の推薦と鬼を五十体倒したこと及び下弦の肆を討伐した功績を挙げた為に柱に迎え入れられる。
豊船自身は継子を連れていなかった為、階級・甲の隊員で目覚ましい活躍をする水の呼吸の使い手の中で豊船自身が直接会いに行き見定めて、自分の「水柱」を受け継ぐに相応しいとして新たに迎えられることとなったのが………半年間の間に鬼を五十体倒し、更に下弦の陸を倒した者
「冨岡 義勇」が柱襲名することになった。
ーーーーー
俺達は驚いた。
「義勇が!?凄い!さすがだなぁ!」
「うむ!同期であり我が友の門出だな!」
「本当に凄いわぁー!」
同期組みんなで義勇の出世と門出を祝うと
義勇はいつもの無表情から
「………俺はお前達とは違う。」
義勇が言い放つ。
「………もしかして、義勇。それは、「お前達と違い、俺が倒したのは十二鬼月の中でも最も弱い下弦の陸で、下弦の陸より遥かに上回る強さを持ったあの下弦の肆を倒したお前達と違い、俺には柱は相応しくないという意味?」
義勇の言葉足らずを補足すると
「俺はそう言ったはずだが………」
義勇が言うと
「いや!言って無いから!」
俺の言葉に他の皆も
「済まない、みんな、義勇の言葉足らずは真菰と協力して、少しずつ直ってきたんだが……」
「うん!義勇が、錆兎の方がふさわしいって言ったら、錆兎も義勇の方が強いと言って、柱の人に苦笑させて、その後に二人が、試合をして僅差で義勇が勝った後にも大変だったよねー。」
錆兎と真菰が苦笑しながら言い、
「うむ!義勇の言葉足らずは相変わらずだな!」
と杏寿郎が言い
「そんなんだから、誤解されて嫌われるんですよ。」
しのぶが呆れて言い。
他の皆も頷くと、義勇は
「俺は嫌われていない。」
と言った。
「まぁ、少なくとも、俺達は嫌っていないのは確かだが………。」
と言いながらも、皆で談笑していると、隠の方が近づいて、
「申し訳ありませんが、もうそろそろ………」
「はい!」と言う皆の掛け声と共に、俺達全員は目隠しと耳栓をしてから隠の方達に背負われ、そのまま向かう。
ーーーーー
そして、俺達は産屋敷の中庭の端の方に着いた。
其処には、現柱の方々が勢ぞろいしていた。
そして、其処には既に
槇寿郎さんと豊船さんはもちろんのこと、
数珠を持つ手を合わせ、「南無阿弥陀仏」の文字で染められた羽織を着た巨漢。
瞳孔の映らない両目から涙を流し………ていない"岩柱"
「原作」とは違うことで俺がキョトンとしていながらも他の方を見回すと、
身長は大正時代には珍しい六尺(約180センチメートル)以上という長身で筋骨隆々という、恵まれた体躯を持った伊達男。輝石をあしらった額当てを着け、パンクファッション風の化粧をした''音柱''
そして
「お屋形様のお成りです」
その瞬間に俺達は皆で片膝ついた。
白髪の妻が屋敷の襖を開らき、黒髪の美青年が現れる。
「お待たせしたね、私の
美青年という枠で括るにはあまりにも大人びていた。思慮深い光が瞳に宿り、心を震わせるような心地の良い声。絶やされる事ない穏やかな微笑み。上に立つものの理想を具現化したような男、それが鬼殺を統べる
俺は生で見るお館様の荘厳さを感じ、身震いしながらも、他の柱の方達を見回す。
まず"炎柱''煉獄 槇寿郎。きっちりと隊服は来ているもののそこから覗く右腕や足には包帯が巻かれていて左腕を義手にしている痛ましい見た目をしていた怪我人だと否応無くわかる。
次に"水柱''水野 豊船。高齢でありながらも気迫溢れる姿をしていたがこちらも隊服を羽織っておりながらもそこから覗く腕や足と左足には義足をしていて包帯が巻かれていて痛ましい見た目をしていた。
屋敷内に入り会議に入り産屋敷と対面の位置に座った二人の柱が進み出た。
「槇寿郎、豊船。無事とは行かなくてもよく生きて戻ってきてくれたね。ありがとう」
「「ご心配いただきありがとうございます。お屋形様」」
二人が恭しく礼をする。
その後には槇寿郎と豊船の両名による証言により、
上弦の参は武闘派で 自らを「武の道を極めるもの」と豪語する。上弦の鬼で武具や 血鬼術を用いた飛び道具を一切使用せず己の手足だけを武器とし、素の身体能力が非常に高く、拳のみで建物を木っ端微塵にした破壊力と謎の氷の結晶のような文様が出たあとから正確性が増したことからアレがなんらかの補助効果があるのではなどだ。
それ故に非常に正確性の高い迎撃能力を持った体術使いであり衝撃波の遠距離攻撃をも持ち合わせていた事などが二人からの証言で分かった。
圧倒的な重圧を発したあの鬼の話を。
名を上弦の参の
「ありがとう、槇寿郎、豊船。今までその輪郭すらほぼ分からなかった上弦の月を知ることができた、これは大きな一歩だよ。未だ切り崩すことは叶わない。それでも目標が見えたことはとても喜ばしいよ。」
ごほん、と産屋敷が小さく咳を吐いた。
仕切り直しと言わんばかりに微笑んで口を開く。
「さて、それでは、槇寿郎、豊船。最後に伝えておくことがあるそうだね。」
お館様がそう言うと同時に槇寿郎さんと豊船さんは立ち上がる。
「はい、私''水柱''水野 豊船は本日をもって柱を引退させていただきます。」
「同じく、私''炎柱''煉獄 槇寿郎も本日をもって柱を引退させていただきます。」
この事は、周知の事実の為に、驚きの声はなかったが、重苦しい空気が満ちていた。
「我ら二人は、上弦の参との戦いにより、私は片目と片腕を豊船殿は片脚を無くしており、最早戦線復帰不可能な程に傷を負い引退となりました。」
言いながらも、槇寿郎さんは悔しそうに、病室で会った豊船さんも険しい顔をしていた。
悲鳴嶼さんが重々しく
「ではどうする? 柱がまた欠ければ鬼殺隊も危うい」
「我らの次を担う者がいます」
その二人のその微笑みは安心して任せられるという思いが現れていた。
産屋敷は微笑みながら頷いた。
俺は内心(遂に来たー!)とガクブルしていると杏寿郎とカナエが俺の肩に手を置いて、俺に微笑んでから前を向いて歩いて行き更に義勇も俺に頷きながらも前を向いて歩いて行く。
そんな三人の姿を見た俺は、顔を叩き、覚悟を決めて前を向いて歩いて行き、あらかじめに隠の方から言われた順番通りに三人に習い片膝ついていると、
「では、新たな柱を四名紹介しよう。みんなももう活躍と話は聞いているから大丈夫だね」
産屋敷が促すと妻のあまねの進行にて、とある式典が遂に開かれた。
「これより、柱就任の儀を執り行います」
と言う言葉の後に
「煉獄 杏寿郎様、前へ。」
「はっ!」
杏寿郎は立ち上がり、数歩前へと進んだ後に縁側の手前に居る産屋敷の元まで近付いて、再び片膝を付く。
そして、産屋敷は、杏寿郎に進み出た。
「杏寿郎。君を''炎柱''に任命する。槇寿郎が認め、信じた力を貸してくれるかい?」
「御意!」
簡易的な儀式だが、産屋敷から日輪刀を授かる杏寿郎。手の込んだものではないのに、その光景は一種の神聖さを秘めていた。
刀を授かった杏寿郎はそのまま下がり、元の位置で片膝を付く。
そして、次は隣で顔を下げている俺の番だ。
「林 和星様、前へ。」
「はっ。」
緊張で胸が熱くなり、心臓がバクバク言いながらも、数歩前へと進んだ後に縁側の手前に居る産屋敷の元まで近付いて、再び片膝を付く。
そして、お館様のお顔を間近で拝見した。
線の細い男性だ。さらさらと流れる黒髪。額が所々が黒ずみ始めており、とても健康とは言い難いが優しい微笑みを浮かべている。
瞳は黒眼の部分がやや掠れていて、恐らく視力は大分落ちているのだろう。
一見すると頼りなく思える容姿をしている彼だが、何故だか不思議な魅力をたたえている。人の上に立つ資質を備えもった人とは彼のような人間を言うのだと、そう思わずにはいられない。
更に
「そこまで緊張しなくてもいいんだよ、和星。君はありのままでいいんだよ。」
その優しげな表情を浮かべ声を掛けてくださった瞬間、俺の中の不安感が消え去り、代わりに頭がふわふわとして、不思議な高揚感が胸いっぱいに満ちていた。
前世の知識でみんながお館様をどんな慕っているのかが分かっていたが、だからこそ、俺もこのお方の為に、
そして、
「和星。君を''鳴柱''に任命する。君の持つその速さと力を私に貸してくれるかい?」
「御意。」
杏寿郎と同じ様に、産屋敷から日輪刀を授かった。刀を受け取った俺はすぐに下がった。
次は、
「冨岡 義勇様、前へ。」
「御意。」
言われ、無表情ながらに義勇も立ち上がる。
杏寿郎と和星と同じように産屋敷の元まで近付いて、片膝を付いた。
「義勇。君を"水柱"に任命する。君には、その力がある。その力を貸してくれるかい?」
「御意」
義勇も刀を授かる。そしてすぐに下がった。
そして、最後に
「胡蝶 カナエ様、前へ。」
「はっ!」
凛とした声がして、産屋敷の元まで近づいて、片膝付いた。
「カナエ。君を''花柱''に任命する。君の柔軟な技に私は期待している。頼まれてくれるかい?」
「御意。」
産屋敷から日輪刀を授かったカナエもすぐに下がり、みんなの所に戻った。
そして、ここに鬼殺隊の最高位たる柱が四名誕生した!!!
ーーーーー
その後に、柱合会議が終わってからも、みんながみんな賛辞の言葉を受け、祝賀会を開いて、楽しんだ。
そして、俺は松原山に行き、師範に俺が柱になったことを知らせると、
「よくやったぞ!和星!流石儂の弟子じゃ!」
「はい!ありがとうございます。」
その後に祝いとして、松原山で師範と一緒に祝った。
その後にもいつもは正月にしか帰らない実家の藤の花家紋の家に帰って両親に報告すると、両親からも喜ばれた。
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そして、俺は知らなかったが、これから、何かが始まるそんな予感がした。
ここまで、お読みくださりありがとうございます。
では、また次回も楽しみ。