二人の転生鬼殺隊士と三人の鬼になった転生者   作:是非

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煉獄家から胡蝶カナエとしのぶと合流して出発して松原山へ戻る話です。

因みにこの話には、本編に入れなかった思い出を回想として話します。
更に本誌バレの話もありますご注意をください。
本誌では、しのぶさんの悲惨な最後と壮絶な覚悟がありました。

読んだ後にこの''原作改変された世界''ではこの三人を救済する為に急な展開を入れることをお許しください。


帰郷と思い出

煉獄家での数日後………

その家の玄関口にて。

「ごめん下さい!!」

と言う声を出しているのは、長い髪に、紫掛かった黒の長髪、蝶の羽を模した羽織、硝子細工の蝶の髪飾り、それが頭の左右に二つの蝶の髪飾りをつけている少女胡蝶カナエと毛先が紫掛かった黒髪。それを後ろで纏める蝶の髪飾り。笑顔とは縁遠い不機嫌そうな表情をした胡蝶しのぶが立っていた。

 

その声を聞いて和星と杏寿郎はすぐに向かった

「カナエ、しのぶ!!」

「よく来た。さあ、中へ。」

と言い杏寿郎はカナエとしのぶを中に迎え入れた。

その後に家に入り、槇寿郎と瑠火達煉獄家と交えての開口一番に

「約束通り、兄を庇ったって言う鬼に合わせて欲しいの。」

カナエが真剣に言うと

「無論だ!!」

和星も頷いた後に更にカナエは

「それと鬼舞辻無惨に会ったのでしょう?

その時に何か会話がしたのなら教えて欲しいの。」

和星は無表情になり、

「………………嫌な話になるよ。」

槇寿郎とカナエと杏寿郎は重々しく頷いた後にしのぶも節目がちになりながらも

「お願いします。」

 

「分かった。」

 

ーーーーー

 

その後に和星は皆に鬼舞辻無惨との対話を話した。

皆から憤怒が吹き出ていた。

しのぶも悔しさからか歯を食いしばり涙を流して槇寿郎と瑠火と杏寿郎は無表情になった。

中でも話し終えた後に目を細めた無表情と悲しみが入り混じる顔でカナエが

「………………仲良くなれそうにないわね。」

 

常に「鬼とは仲良くできる」という持論の朗らかなカナエが言う程のことだからこそ和星達もその言葉を皮切りに頷いた。

 

場は重い空気に満ちていた。

 

ーーーーー

そして、数日後

 

「まずは松原山へ戻るのか?」

槇寿郎が聞くと和星は頷いて

「はい。その後に狭霧山へ。」

槇寿郎は苦笑し、

「大変だが、それも含めてだろう?

精々ぶっ飛ばされてこい!!

だがその前に杏寿郎、カナエとしのぶ、和星についてやれ。途中で十二鬼月に出くわすかもしれん。」

杏寿郎は元気よく

「分かりました父上!!俺も一緒に行こう!!和星!!」

 

「それじゃあ、今度こそ、その禰豆子さんにも合わせてね。」

「姉さんと槇寿郎さんが言うなら、私も行きます。」

 

そう言われた和星は笑い

「はい。」

そうして杏寿郎とカナエとしのぶと共に旅立った。

 

ーーーーー

 

道中………………

 

「あっ!!ここってカナエと任務で一緒になった時に来た街だ!!」

「懐かしいわね。」

と言い和星とカナエが懐かしんでいた。

 

「あの時も大変だったな。何とか鬼を倒したものの、路銀が尽きていて困っている時に助けた藤の花の旅館の方に泊まらせてもらった時には助かったよね。」

和星が楽しげに言うとカナエもその時の事を思い出したのか、にこやかにして

「そうそう!!その時に出た食事も美味しかったし、その後の………」

途端にカナエが頬を赤らめた。

和星もその時の事に気づいた瞬間に顔がボッとなった。

「さ、さあ!!無駄話はここまでにして、先を急ごう!!」

「え、ええ!!そうね!!」

と言い和星とカナエが先を急ごうとすると、杏寿郎が

「何だ?何かあったのか?」

しのぶも顔を引きつらせて

「………和星さん、姉さん。その後に何を?」

と言うとカナエと和星が顔を赤らめて

 

「いやいや、何でもないよ!!」

「そうそう、()()()()()()()()()()()()()()()

 

途端にカナエと和星はしまったと思った瞬間。

杏寿郎が其処へ

「うむ、そうだったか。」

と言うもしのぶは顔を赤らめた後に

「何してんですか!!!」

と叫び和星を蹴り飛ばした。

「ギャアアアーー!」

そうして和星はぶっ飛ばされた。

その後にもしのぶに掴みかかれてそれを宥めたカナエと杏寿郎との膠着が続いた………………

 

ーーーーー

 

その後に任務をこなしながらも、松原山に向かう途中駅の近くを通ると丁度列車が走り出した所を見て皆ではしゃいでいると和星は真剣な表情になり、思案していた。

 

(こんな風に皆といると、本当に俺は鬼滅の刃の世界に来たんだと思う。

同時に杏寿郎が、カナエが、しのぶが、

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

あの時は何度、読んだ後に悲しかった。

この三人が死んでしまうなんて………………

 

原作では煉獄杏寿郎は、熱血キャラなのになんかかわいい。表情が笑顔で固まりきっていて困っていると言いながら全力で笑っている強烈ポジティブ野郎なのだがそれが良い。兄貴好き。理屈などなく俺は煉獄さんを心から好きになった

 

今でも心の中で兄貴感ハンパねえーと思う程に。

激闘だった。杏寿郎は強くてかっこよくて熱くて、力の限りを尽くして上弦の鬼の猗窩座と戦った。

 

でも及ばなかった。実力は拮抗していたのかもしれない。でも向こうは鬼なのだ。同じだけの手傷を負わせても鬼は瞬きの間にそれを癒してしまう。人間と鬼との間にはあまりにも差がありすぎる。同じ技量を持っていたとしても人間は絶対に勝てないのだ。

 

それでも杏寿郎は強かった。腹を貫かれても相手の首に刃を振るい振り抜かれた拳を受け止め堂々と戦った。

 

そして最後はとても穏やかに死んでいった。弟と父に言葉を残し次世代に、炭治郎達に思いを伝え、そして変わらぬ笑顔で逝ったのだ。とてもつらい。悲しかった。

 

カナエも童磨との戦いに敗れて死に、そのせいでしのぶもその仇を討つ為に、修行して最終決戦で童磨に挑むものの圧倒的な強さの前に倒れ、童磨に吸収された。

 

でも、それは童磨を倒す為にしのぶが自分の体を藤の花の毒で蓄積させて童磨に自身を食わせるという、自分の身を犠牲にした壮絶な罠。

 

その後に毒を喰らった童磨にカナヲと伊之助は勝利した。

 

その後のカナエとしのぶが幼い少女に戻って両親に会いにいく幸せそうになる場面を見て、

 

ああ、死んでしまったんだなぁ、もう会えないんだな……と実感してしまった。

彼女達が悔いなく幸せになっているのは分かったが、それでもファンの一人として、彼女達には、

 

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だからこそ、前世で自分が事故で死んでしまった思い出した後にこの''鬼滅の刃''の世界に来たことを理解した瞬間に思ったのは、彼女達胡蝶姉妹を含めた鬼滅の刃の世界の人間達を救い出したいと願ったから、他の人の力を借りて上弦の鬼達を、鬼舞辻無惨を倒して、

 

()寿()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

ーーーーー

「どうしたの、和星?」

とカナエがキョトンとしていた。

その後に和星はカナエの手を取り、それを見たしのぶが咎めようとしたが、

 

「これからは、上弦の鬼達も出てくる。

でも、命に代えても、必ず君達全員守り抜く!!

皆で笑って生きて幸せな未来にしてみせる!!!」

と言う和星の叫びを聞いたカナエ、しのぶ、杏寿郎達はびっくりした後に

「ええ。ありがとう。」

とカナエが頬を赤らめて笑って言い、

しのぶは、

「急に何を言い出すかと思えば………」

苦笑して杏寿郎は真剣になり

「それは俺もだ、和星!!」

と叫んでた。

 

それは、原作、運命に抗うと決めた和星の決意表明の時

 

ーーーーー

 

 

 

松原山の麓にて和星と杏寿郎が着いて、

「また怒られるだろうなぁー。」

和星が心配そうに言うと

「大丈夫だ!!お前の育手なら分かってくれる!!」

「私達も弁護するから。」

「いつまでもヘタレないでください。

そんなんだから、みんなからヘタレ野郎と呼ばれるんですよ。」

そう言われて和星も勇気が出てきた後に

 

「えっ?!、俺ってそんな風に思われていたの?!」

と和星が言うとカナエとしのぶと杏寿郎は重々しく頷いた。

それについて落ち込んだが、頭を振ってその後に和星は皆に

 

「ありがとう、カナエ、しのぶ、杏寿郎。それと頼みがあるんだが……」

「なんだ?」

和星の言葉に杏寿郎が訝しんでカナエとしのぶが首を傾げていると

「育手のじいちゃんには話すけど、弟弟子には話さないで欲しいんだ。

言ったら、そのまま突っ込んでいくからね。」

そう言われて杏寿郎とカナエとしのぶは神妙な顔になって頷いた。

「心得た!!」

そう言って共に山に登り、頂上付近に着くと

 

「あっ、兄さん久しぶりですね!!そちらの方達は?」

声をした方を見て和星も少しビクッとした後に笑った後に挨拶した。

「久しぶりだねー!獪岳。こちらは俺の友人で炎柱の煉獄杏寿郎だよ。」

目の前に居る黒い目に翡翠色の瞳が特徴的な青年の服装は鬼殺隊の隊服の上に黒い着物を着込んでおり、腰には青い帯を巻いている。

更に首や腕には青い勾玉が付いた装飾を身に着け、木刀を持って鍛錬している獪岳(かいがく)と再会した。

「宜しく頼む!!」

杏寿郎が挨拶すると獪岳は興奮したように

「柱の方ですか!!」

 

杏寿郎とカナエは頷いて

「いかにも!!炎柱の煉獄杏寿郎だ!!」

「同じく花柱の胡蝶カナエです。よろしくね。」

しのぶは

「私は柱ではありませんが、階級は甲の胡蝶しのぶです。よろしくお願いします。」

獪岳すぐに

「あっはい!!己の獪岳です。よろしくお願いします!!」

 

そう言う間に家の中から和星と獪岳の育手の桑島 慈悟郎も出てきた。

それを見て和星はすぐに挨拶した。

「お久しぶりです。師範!!」

「おお!!和星よ、そして皆も久しぶりじゃな!!」

そう言って桑島は和星と杏寿郎とカナエとしのぶを迎え入れた。

 

 

 

 




カナエとしのぶの最後の場面を見て衝動的にこの話にしました。
後悔はありません!!

では、また次回で!!
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