みずへび座ベータ星ハイドラスベータの超新星爆発は
20光年離れた地球に大きな被害をもたらした・・・・
『ファーストウェーブ』
光の早さでやって来た電磁波と放射線は地上を焼き南極の氷を溶かしていった
そして・・・
ガスに包まれた緑の宇宙・・・・
それが俺が知っている宇宙の色・・・・
今は西暦2355年
今は西暦2355年
Side 狛江 真也
「どういうことだ!糞親父!!」
俺は理不尽きわまり無い糞親父の言葉にぶち切れ寸前・・・・いやぶち切れていた。
「だから真也・・・お前のステルヴィア入学・・・・今年諦めてくれ」
「俺に!理由も無く!ダブれって言うのか!!」
「いや、理由ならある。私の研究を1年間手伝え・・・ということだ。
安心しろステルヴィアのリチャード教授にはもう伝えてある」
「はぁ!!なんだよ!それ!!」
まぁいい、親父の都合なんて知ったこっちゃ無い。受験票をもって勝手に受けに行けば問題ないはず
「とりあえず、話は以上だ」
俺は最後に悪態ついて
「地獄に落ちろ!糞親父!!」
リビングから出て行った
side out
Side 父
うーむ、まぁ勝手に理由をつけて入学を遅らせたが・・・・言えない
真也の受験票と重力船『フジヤマ』の両方入った袋を煙草の火種を落として燃やしたなんて
ばれたら・・・・・・・殺されるな・・・・・・まぁ試験は明後日、その前に研究所に突っ込んで真也にオーバビスマシン『ストラーダ』のバグ取り・・・・もとい、テストパイロットをやってもらはねば。
後は・・・ん?何時もなら1時過ぎても起きているくせに今日はもう寝たのか・・・・今のうちに簀巻きにして研究所に詰め込むか・・・・
side 真也
眠い・・・つか、何でこんなに揺れているんだ?
昨日はちゃんと布団で寝たはず・・・・しかし、全身に感じるこの不快な締め付け具合といい目を覚ました筈なのに未だ暗闇のまま・・・うーん、まだ意識がはっきりしないな・・・・ん?揺れがおさまっ!!
「ぐへっ!!」
「おー起きたか真也、もう研究所に付いたぞ」
なんかとんでもないこと言い出しやがったぞ
「どういうことだ糞親父!!俺は明日、受験日なんだぞ!!」
「そう、怒鳴るな、昨日も言ったようにリチャード教授には、話を通してある、
それにお前に頼みたいのは、父さんが作った試作オーバビスマシンのテストパイロットをしてもらう為だ。
小さい時から研究所のシュミレーターで遊んでたお前なら、オーバビスマシンのシュミレーターくらい楽なもんだろう・・・
あぁ、言い忘れたがその試作機は今年の10月にステルヴィアに打ち上げる。その時には、真也お前も来るんだ。
父さんはこの試作機が仕上がり次第にセカンドウェーブ対策でウルティマにいる風祭技官のサポートに行く
その間に真也、お前はレイラ教官に宇宙での実機機動を学んでこい。来年の2月までには終わる予定だ」
うん、もう嫌だこの親父・・・・・2月に終わる?勉強する時間すら無いじゃないか!でもまぁ・・・・ステルヴィアに入学する前からオーバビスマシンに乗れるのは有難いかなー
「まぁ受験に関しては12月辺りにやって貰うように話しておこう」
仕方ない・・・もう、何を言っても無駄だな・・・・ポジティブに考えよう
「分かったよ、とりあえずそのストラーダの機動シュミレーターに案内してくれ」
「納得してくれたか・・・・じゃぁその前に航行プログラムを組んでくれ」
へ?イマナンテイッタ・・・・・
「親父・・・・よく聞こえなかった・・・なんだって?」
「だからストラーダの航行プログラムを組んで欲しいんだが・・・・駄目か?」
駄目だこの親父、早く何とかしないと
「んなもん駄目に決まってんだろ!!航行プラグラムなんて重大な部分をこんな餓鬼にやらせるか普通!!」
「やらせるな・・・・ただの中学生やらせんがな、だが一応お前は世界プログラムコンテスト実技部門で最優秀者だろ」
確かにステルヴィアに入る為に色々資格やコンテストに出ていたが・・・・
「あれは、たまたまに決まってんだろ!」
「つべこべ言わずさっさとやりなさい、コレは決定事項なんだよ
それに自分で組んだ航行プログラムなら癖が分かるだろ。
あぁ、安心してくれ、ちゃんとサポートは着けるから」
それならその人にやらせてくれ・・・・
「豪徳寺君」
ゴウトクジって言う人なのか、サポートの人は
「なんですか?所長」
綺麗な人だな・・・・名前は厳ついが
「紹介しよう、ストラーダの航行プログラムを担当させる私の息子の真也だ、あぁ君をあのコンテストで負かした少年だよ」
ん?見とれていたら、親父がなんか言った気が・・・・
「へ~彼が・・・よろしく真也君、私は豪徳寺 朱音、豪徳寺でも朱音でも好きな方で呼んで頂戴
彼方のプログラムには純粋に興味があるわ・・・・この機会に是非研究させてもらうわね」
「え~よろしくお願いします、朱音さん。とりあえず自分のプログラムなんか研究してもしょうがないですよ・・・・それに朱音さんからも親父になんか言ってやってください。」
「あら?私はかまわないわよ?私より優秀な彼方のプログラムを研究できるのだから」
へ?俺が研究所で働いている朱音さんより優秀?そんなわけあるか?いやあるはずが無い!反語!
「なにをご冗談を、自分なんかより此処で働いてる朱音さんの方が「そんな事無いわよ」へ?」
「私は、去年のコンテスト21歳以下の部で彼方に負けたのだから、だから是非とも彼方のプログラムを研究したいのよ。」
馬鹿な!確かに21歳以下の部が受けられる唯一のものだったけど、朱音さんも受けていたとは!
「まぁ、そんな訳だからよろしくお願いね」
「分かりました。至らない点が多々あると思いますがよろしくお願いします。」
「話は纏まったかな?じゃぁ早速作業を始めようか」
あーもう逃げられない・・・やるしかないか
「豪徳寺君、作業場まで真也を案内してくれ、何かあったら工房まで内線をくれ、仮組みをしているから、」
なんだと、まだ完成していないのにこんな所につれてきたのか
「親父、完成してないのに連れて来たのか?」
「ん?あぁ、確かにまだ仮組みだ、だがそれには理由があるのだよ、プログラム次第でノズルの長さ、バッテリーの総量や重力制御装置とか他もろもろの設定をしなきゃいけないからね、完成した機体を改修するより費用も掛からないし時間も短縮できる」
なるほど、行き当たりばったりかと思ったらちゃんと考えてるんだな、そうだよな、親父は此処の局長だもんなー
「もういいか?真也」
「あぁ、大丈夫」
「じゃぁ豪徳寺君、後は頼んだよ」
「えぇ、お任せください局長」
Side out
Side 朱音
私は今信じられない物を観ている
所長のご子息のプログラミングは私より数段高みにいる、作業を始めてもう6時間、休憩なしでやっている
このペースでやって行くと本日中に1.5割がた、あの複雑なオーバビスマシンの航行プログラムが完成する、
彼のプログラムは、機能美を追求していくタイプみたいね、それに例えるなら、そう!日本刀、全てにおいて無駄が無い設計
というか剃りや鞘走りなどを考慮して作られ、美術的価値があるあの日本刀・・・・彼のプログラムからそんなイメージを持った
ん?彼は何をやっているのかしら、邪魔しちゃうみたいで悪いけど聞いてみるのも・・・・まぁいいかな
Side out
Side 真也
うーっし、大体重力制御系のプログラムは8割くらい出来たな 後はバッテリーの制御系や緊急停止用ガスブレーキのシステム構成etc・・・・全体の1割くらいかな~、でも今のプログラムじゃOSが追い付いて来ないからOSも一から組んじゃおうかな
とりあえずOSを「信也君、ちょっといいかしら」なんだろう?どこかミスったかな
「どうかしましたか?朱音さん」
「いえ、ちょっとね・・・今やっているプログラムは航行プログラムじゃないでしょう、で何をやっているのか興味を持ったのよ」
なるほど・・・・こっちもOS関連で処理能力関連の事が聞きたかったから、渡り舟かな
「その前に聞きたいんですが、ストラーダの処理能力はどの程度なのですか?」
「え?確かケイティより上よ、DLSを使えばさらに性能は上がるはずよ、けどそれがどうしたの?」
なるほど・・・今描いてる構想のOSでいけるな
「いえ、既存のOSだと処理落ちしそうなので、OSを組んでいるのです、一応オーバビスマシンのOSやDLSなどのプログラムは
親父の書斎に勝手に入って調べたりしていたので大丈夫だと思うのですが後で見てもらえますか」
「えぇ、お安い御用だわ、もういい時間だからそろそろ終わりにしなさい。時間はたっぷりあるのだから」
ふむ、OSは一週間あれば完成するかな?後はそれに合わせて航行プログラムを組めばいいかな
「分かりました、じゃぁ今日は上がりますね・・・・で、自分は何処で休めばいいでしょうか?」
「あ、そうね今所長に聞いてみるわ」
うーんやはり綺麗な人だ・・・
「所長、豪徳寺ですが、信也君の部屋の件ですが・・・・はい、はい・・・分かりました、はい、その様にします、では失礼します」
電話が終わったようだ
「えっと真也君の部屋は研究所員のアパート、所謂社宅みたいな場所ね、一応研究所内にあるから鍵は信也君がつけてる局員証ね・・・・IDが登録されているらしいからそれで開くはずよ、とりあえず部屋まで案内するわね」
ふむ完全に缶詰状態か・・・しかし此処はいい勉強になると思い諦めるしかないか・・・・
「信也君、此処が彼方の部屋よ、中にはPCとテレビ、冷蔵庫にお風呂、これらは自由に使っていいわ、それに食事とかはこの上の階にコンビニと局員食堂があるわ・・・・支払いも局員証で出来るからそれをつかってね、此処まででなにか質問は?」
ふむ、局員証=財布だな、なくしたら・・・・・最悪だな
「いえ、特にはありません」
「なら大丈夫ね、あと女性用住宅ブロックには入らないようにね」
「分かりました」
うん入ったら・・・・・殺されるな、朱音さん目が笑ってなかった
「それじゃ、お休みなさい」
「はい、お休みなさい」
これからこういう生活が続いていくのか・・・・まぁステルヴィアも寮だったはずだし、まぁ慣れておくにはちょうどいいな、
とりあえずご飯は・・・・局員食堂でいいかな、うん
はい、局員食堂で食べました、人が全く居ないのは時間帯の所為だと思ったら・・・・まさかこんなに不味いなんて・・・・まぁ、一食350円じゃしょうがないのかな・・・・・・
うん自炊しよう、今度スーパーは何処にあるか聞かなきゃ・・・・
Side out
お読み頂きありがとうございます
再アップ作業は合間を見て行って行きますので最後までお付き合い頂けたらと思います