宇宙のステルヴィア〜星の軌跡〜   作:九龍

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第5話 ~しーぽんの本気~

 

真也達予科生もステルヴィアの生活に慣れて来たころ

各々の星はどのように見えるのか

 

 

 

 

side 真也

 

 

 

グレートミッションまで約5ヶ月

そんな事を考えている内に午前の講義が終わった

確か、午後は宇宙演習だな・・・・

 

「真也君、ご飯行かない?」

 

光太か・・・・さて、今日の日替わりランチは何だったかな

 

「今日の日替わりは煮込みハンバーグだよ」

 

「そうか・・・・とりあえず、皆に声を掛けるか」

 

「そうだね、僕はピエール君達に声を掛けるから、真也君は片瀬さん達をお願い」

 

「分かった、とりあえずそのまま現地集合でいいか?」

 

「そうだね、じゃぁまた後で」

 

「あぁ」

 

さて片瀬さん達を誘いに行くか

 

 

 

 

 

っといたいた

 

「片瀬さん、これから光太達と昼ご飯食べに行くんだが、君達もどうだい」

 

「はっはい!行きます!!」

 

「こ~ら、狛江 真也!片瀬さん、じゃ無くてしーぽんでしょ」

 

「わざわざフルネームで呼ばなくてもいいんじゃないか?アリサ・グレンノース」

 

「そっちこそわざと言わない!もっと愛をこめてアリサって言って」

 

ふざけているのか半ば笑いながらそんな事を言うアリサ

仕方ない、ここは・・・・・スルーだ

 

「藤沢さんと栢山さんはどうする」

 

「折角だから、ご一緒させて貰おうかな、晶ちゃんもいいよね」

 

「別に構わないわ」

 

 

 

「そうか、とりあえず現地集合になっているからカフェエリア集合で」

 

「ちょ、ちょっと無視しないでよ~」

 

最後まで騒ぐアリサを無視して歩みを進める、

片瀬さん達と一緒にカフェエリアを目指す・・・・・・ついでに言うとアリサは終始騒がしかった

 

「お待たせ」

 

そういい光太達が座る席へ行った

 

「それじゃ、はい、メニュー」

 

片瀬さん達に、メニューを渡す光太

それまではいいが、何故俺に渡さない

と疑問に思っていると

 

「真也君は日替わりでしょ、頼んでおいたよ」

 

「そうか助かる」

 

確かにそれを食べようと思ったが、いや、まぁいい

 

「それじゃぁ私も日替わりにしようかな」

 

片瀬さんも日替わりか

 

「それじゃ私はカルボナーラ!しーぽん!後で交換しよ!」

 

「いいよ、でも全部食べちゃダメだよ」

 

「あははは、いくら私でもソレはしないよ」

 

注文を終え、暫くそんな会話を聞きながら各々が頼んだ物を待つ

 

「お待たせしました、日替わりがお二つにカルボナーラお一つ、ペペロンチーノがお二つに月見うどんがお一つ、和風定食が三つになります」

 

そして手を合わせ食事を始める

 

しかし藤沢さんは箸の持ち方が綺麗だな、何処と無く良い所の出の雰囲気がある、

 

「決めた!今日から私は君をお嬢と呼ぼう」

 

急に声を上げたアリサ

 

「だってやよいちゃん、雰囲気もそうだし食べ方も上品だからお嬢様っぽいな~って思ったから、だからお嬢」

 

「そんな事無いわよ」

 

しかし、俺も似たような事を考えていたが・・・・お嬢か・・・・少々安直な気もするが

 

「よし、俺もこれからお嬢と呼ぼう」

 

「もう、狛江君まで」

 

「いいじゃないか、お嬢とは言いえて妙だ」

 

うむ、そんなこんなしている内にお昼が終わってしまうな

 

「この後って宇宙演習だっけ」

 

「あぁ、その通り・・・だ・・が」

 

凄い勢いで暗くなる片瀬さん、まぁ毎度レイラ教官に絞られれば・・・な

 

「片瀬さん、次はきっと上手く行くさ、今回がダメでも諦めなきゃ・・・・努力は報われるはずだ」

 

在り来たりだが、こんな言葉しか出ない・・・・ピエール辺りならもっと気の利いた事をいうのだろうが

 

「真也君・・・・・よ~し頑張るぞぉ!!」

 

「その意気だ片瀬さん、それじゃぁそろそろ格納庫に向かおうか」

 

各々が支払いを済ませ格納庫に向かう

 

 

「それじゃ、何時も通りランニングだ」

 

レイラ教官の掛け声と共に走り出す

 

ランニングを終えビアンカに搭乗

レイラ教官の指示を待つ

 

『今日は障害物を設置したエリアでの演習だ、綺麗に飛ぼう、なんて考えなくて良い・・・・障害物を回避して私の後について来る事だけを考えろ』

 

なるほど、この演習では空間認識能力が問われるな・・・・アリサの機体を抜いたジョジョだが・・・多分その先の障害物が見えていない、ジョジョの行う起動パーターンを姿勢制御から計算、機体の姿勢上、上昇での回避は難しい・・・・なら!

やはりジョジョは下に避けたか

 

『目の前の障害物だけじゃない!その先の先ま見ててコースを決めるんだ!!反射神経だけではオーバビスは操れないぞ』

 

うん、演算は上手く行った、後はレイラ教官の飛行経路から障害物の位置を計算して行けば

 

 

 

《警報!後方より接近する機影有り 警報!後方より接近する機影有り》

 

っ!なんだってって・・・・片瀬さん!あーレイラ教官が追いかけてるな

って片瀬さん、そこで制動をかけたら・・・・やっぱり、ぶつかっちゃたか

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side やよい

 

 

「しーぽん大丈夫かな」

 

「何がだ、ジョジョ」

 

「いやこれで三回目だろ・・・・停学・・・とかさ」

 

「レイラ先生はそんな事しないわ、そんな事しても学習が遅れるだけだもの」

 

うーんレイラ教官の事だから

 

「今回は、磨きってところかな」

 

 

「片瀬 志麻予科生、罰として通信用レーザーのレンズ磨きを命ず」

 

 

「ほらね」

 

「さすがお嬢、あ!しーぽんが行っちゃった、私、様子見てくる!」

 

流石アリサちゃん、でもこの勢いなら手伝い出しちゃいそうね・・・・

その時は止めなきゃね・・・・なにより片瀬さんの為にならないわ

 

 

「あーもう、何やってんだか・・・ここは掃除暦10年のアリサちゃんが」

 

「甘やかすと為にならない」

 

「え~」

 

アリサちゃん、やっぱり手伝うつもりだったのね

 

「私も手伝わない方がいいと思うな・・・手伝ってもらったらしーぽん・・・余計にプレッシャーだよ」

 

「うーん・・・でも大親友としてはな~」

 

「ほらほら、罰当番してる姿なんて、大親友に見られたくないでしょ」

 

そう言ってアリサの腕を掴んで引っ張っていく

 

「あ!ちょっと~・・・し~ぽ~ん~~」

 

アリサちゃんの気持ちも分からない訳じゃ無いけど

 

「それならアリサちゃん、罰当番を終えたしーぽんに一番に話掛けるのも大親友の役目じゃないかしら」

 

「む、それもそうね・・・・よ~し、そうしよう!・・・で掃除用具入れって何処にあったけ」

 

「掃除用具入れはケイティの格納庫の近くよ」

 

「詳しいな」

 

「お嬢、何時の間に罰当番したの」

 

「教わったのよ」

 

知ってて当然だもの、だって私はこれで・・・・あれは・・・

 

「ビッグ4の町田先輩だ」

 

「うひゃー近寄り難い雰囲気」

 

私はまだ・・・・・彼女の事を許した訳じゃない・・・・あんな事を・・・

でも

 

「町田さん、私の友達、見ませんでしたか」

 

「あぁ・・・あの子ね・・・会ったけど、探しても無駄かも」

 

「どういう意味ですか」

 

「あの子、ステルヴィアを降りるかもしれない」

 

そう言って歩き出す町田さん

見えなくなった所で

 

「感じ悪ー」

 

「町田さんの事なんかよりしーぽんの方が心配だわ」

 

「そうだね、待ってろよーしーぽん!この大親友のアリサちゃんが今行くぞー」

 

「入れ違いで部屋に戻るかもしれない」

 

「晶ちゃんの言う通りね、私が部屋で待ってるから」

 

そういうとアリサちゃんと晶ちゃんはしーぽんを探しに行った

 

 

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side 志麻

 

 

 

はぁ~またやっちゃたよ

それにさっきの町田さんの言った事

 

《私は入学以来罰当番なんかした事ない・・・私は運がよかっただけなのかしら・・・・そうね違うわね・・・あなたに足りないのは運じゃない・・・実力よ!》

 

はぁ~私、向いて無いのかな・・・・・何処か一人になれる場所は

 

「ん、片瀬さんか・・・・どうかしたか」

 

え、この声は

 

「ここはシークレットルームだ・・・一般学生は立ち入り禁止のエリアだよ」

 

真也くん!?でも一般学生なら真也君も・・・

 

「俺か・・・一応許可を貰って入っているが・・・・それにしても元気が無いな・・・相談くらいなら乗るが」

 

真也君・・・・そうだね一人で考えてもしょうがないよね

 

「それじゃぁお願いしようかな」

 

「まぁ立ち話も何だし、俺の部屋に行くか?」

 

!真也君の部屋・・・・でも、いいのかな

 

「片瀬さんが嫌ならこの場所でも構わないが」

 

「えっと、真也君の部屋でも・・・いいかな」

 

「了解、それじゃ行くか」

 

 

少し歩いていると真也君が

 

「ここが俺の部屋だ、まぁ散かっているが気にしないでくれ」

 

入ってみると、全然散かってない!私達の部屋より綺麗かも・・・

 

「片瀬さんはコーヒーは飲めるかい」

 

「え、ミルクと砂糖が有れば」

 

「分かった、ソファーにでも座ってちょっと待っててくれ」

 

そう言って台所にある・・・・なんだろうアレ

それにマッチで火を付けると戻って来た

 

「少し時間が掛かるが・・・まぁ気にしないでくれ・・・・それで、どうしたんだい」

 

「あの、何か話を聞いて貰うのに何も無くて、その、えっと、金平糖が有るんだけど」

 

「金平糖か、懐かしいな・・・食べてもいいのかい」

 

「どうぞ、何時も持ってきてるの、その一掴み、お守り代わりに」

 

「そうなんだ」

 

「真也君はあんな所で何してたの」

 

「俺か、俺は相棒の調整かな」

 

「相棒?」

 

部屋にコーヒーの香りが漂い始めると真也君は台所に向かってった

 

「はい、砂糖とミルクはそのカップの中に入ってるから自由に使って」

 

「あ、ありがとう」

 

「まぁ、俺はあの場所に・・・最近調整ぐらいしか出来ない相棒が置いてあるんだ・・・暇を見つけて調整してやらないと拗ねちゃいそうでな」

 

相棒ってなんだろう、でも真也君が大事にしている物があそこに有るんだよねきっと

 

「片瀬さんは如何してあそこに?」

 

「ちょっと一人になれる所を探してたらあそこに・・・ね」

 

あ、おいしいな、このコーヒー・・・なんか落ち着くな

それにしても真也君はそのまま飲んでるな・・・・

 

「そうか、しかし今日の授業も大変だったね、片瀬さん」

 

う、でも私だって頑張ったんだよ

 

「でも止まろうとしたんだよ、でも新しいコースの設定とか姿勢制御の設定とか考えてて・・・・気がついたらレイラ先生に体当たりしてた・・・・・ダメなんだ~乗っている内に色々な情報がばーっと襲い掛かってるみたいで」

 

「そうなんだ、でも片瀬さん・・・プログラムでの情報とオーバビスでの情報の意味は全然違うよ、オーバビスでの情報はある程度無視しても大丈夫さ、きっと片瀬さんは宇宙に散らばってる大量の情報を全部確認しちゃって制御が追いつかないだと思う」

 

「そうかな」

 

「だから、オーバビスに乗っている時は、自分の欲しい情報だけ拾うんだ、それでもパンクしちゃいそうなら、一回目に入る情報を全部取っ払ちゃうんだ」

 

そんな訳には行かないよ~

 

「もし焦っちゃたら今の事を思い出して・・・・リセットだよ、片瀬さん」

 

リセット・・・・

折角、真也君にアドバイスを貰ったんだもん、頑張らなくちゃ

とりあえず部屋に戻ろう

 

「じゃぁそろそろ帰るね、御邪魔しました」

 

 

 

 

 

ふー部屋に着いたな~・・・・アリサ達に心配掛けちゃったかな

 

「御帰り、しーぽん」

 

え!!やよいちゃん!?なんで

 

「私は御出迎えの御留守番、アリサちゃんはしーぽんを探しに行ってるよ」

 

「そうなんだ」

 

「掃除用具、出しっぱなしだったぞ」

 

あ、あの時のままだっけ

 

「元気出して、最初は誰でも上手く行かない物よ」

 

でも、やよいちゃんは

 

「やよいちゃんは最初から凄く上手だから・・・・私は無理だな・・・・やよいちゃん見たいに動かせないよ」

 

「私はね、ちょっとズルしてるから・・・・二回目なんだ・・・・予科生やるの」

 

え、どういうこと

 

「二年前にね、私・・・ここに入学してるんだ、半年くらいだけど、降りちゃった」

 

え、でもなんで

 

「事故でね・・・リタイアしたの・・・・成績が良かった所為で油断もあったのかな・・・・ビアンカのコントロールを失って演習宙域の外に流されたの・・・・・最後にはレイラ教官が助けてくれたけど・・・・・・それまでの間ビアンカに一人ぼっちになって、その時・・・宇宙を怖いって思ったの・・・・・・宇宙ってね、怖いんだよ、しーぽん・・・本当に一人ぼっちになっちゃうの、頼れるものは何にも無い、だから自分を鍛えるしかない、先送りの優しさは結局私達の為にならないって、レイラ教官は知ってるんだと思うな・・・・病院のベットでね、ようやくそれに気が付いたの・・・・だから私は、ステルヴィアに戻ってきたんだと思うの・・・・・しーぽんはどう」

 

私は・・・そう、私は見上げるんじゃなくて・・・宇宙を・・・・

 

 

「私は・・・・・」

 

 

 

《ウィーン》

 

 

「ただいま~あぁ!!」

 

「あ、アリサちゃん!!」

 

「しーぽん!!」

 

「「あはははははは」」

 

「この、心配掛けよって」

 

ごめんねアリサちゃん・・・・でも私はもう大丈夫だよ

 

「しーぽん帰って来たって!?」

 

音山君、それにジョジョ君に大ちゃん・・・ピエール君まで

 

 

「真也にもう帰っているはずだって聞いて」

 

「こ~ら~、女の子の部屋に勝手に入ってくるな」

 

「何だよ、友達だろう」

 

「女の子限定!あんた達は、アウト!!」

 

皆に心配掛けちゃったな・・・・

今はもう皆何時も道理

音山君達には真也君が話してくれたんだろうな・・・・

よーし!これからも頑張るぞ

 

 

そして一週間後

 

 

『先週と同じコースだ、誘導方程式はBに設定しろ』

 

 

よし、頑張るぞ!!

 

前方に障害物確認、相対位置と速度確認、次の障害物までの距離は・・・・回避経路を選択して・・・

 

えっと・・・・・ダメ、頭が真っ白に・・・・あ

 

《リセットだよ》

 

あ・・・・情報は多少無視しちゃっても、大丈夫・・・・・

 

「出来たぁ!!」

 

 

 

その後は調子よく演習をこなしていき

 

 

 

 

「ふう」

 

「しーぽーん!大進歩じゃん!ランクB!いきなりどうしちゃったの!?」

 

アリサちゃん・・・真也君のアドバイスのお陰だよ

 

「リセットが効いたかな」

 

「え?何だって」

 

「なんでもな~い」

 

ありがとう、真也くん

 

「片瀬」

 

あ・・・レイラ・・・教官・・・

 

 

「姿勢制御がまだまだ甘い!機体のバランスを考えろ!・・・・お前の航行記録だ、ほら、ここだ・・・片瀬見てみろ」

 

「あ、はい」

 

「機体のピッチがずれ過ぎている、だから次を避けるのが苦しくなる、地上でのシュミレーターでの減点の27%が姿勢制御を怠ったからついたものだ」

 

レイラ教官・・・・私の昔のデータまで見てくれてたんだ・・・・

 

「おい!聞いているのか!片瀬!」

 

「はい!教官!!」

 

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

真也達予科生に次なるイベントが迫り来る

各ファウンデーションを巻き込んだ合同体育祭

各ファウンデーションの動きは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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