宇宙のステルヴィア〜星の軌跡〜   作:九龍

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第6話 ~アストロボール選考会~

 

 

 

真也達予科生も授業に慣れ余裕が出来てきた

しかし全ファンデーションで行われる体育祭

そして新たな講習科目が予科生達に襲い掛かる

 

 

 

 

 

 

 

 

side 真也

 

 

 

 

今日は1限から宇宙演習だ

しかし、説明があるみたいで何時ものメンバーで教室に向かっている

 

「それにしても僕達、上手くなってると思わない?」

 

大よ、いきなり何を言っているんだ

 

「ビアンカの操縦だろ」

 

うむ、そういうことか・・・

 

「私、今でも時々戸惑う・・・」

 

片瀬さん・・・・未だに情報を受け取り過ぎなのかな

 

「しーぽんはマイペースだもんね~」

 

アリサ・・・君もマイペースだよ・・

 

「マイペースって言われても・・・・」

 

 

まぁ、人それぞれだな・・・とりあえず言える事は

 

「浮かれて足をすくわれないようにな」

 

と、話ている内に着いたな・・・・・ん?

歩みを戻し皆で確認する

 

 

『必勝』

 

ドアの上に浮世絵のような絵の中に大きく書かれた必勝の二文字

何が必勝なんだ!?何に必ず勝つ必要があるんだ!?

 

「そうか・・・また、そんなシーズンなのね」

 

お嬢の呟きに気になる点があったが取り合えず教室に入る

 

 

「全員いるな、今日から講義は特別訓練に入る・・・まずはスラーロームだ」

 

「スラロームだ!!!」

 

レイラ教官に続いて白銀教官が叫ぶ

てか気合入りすぎだろ

 

「まずはコースの説明に入る、コースはB-22エリアを使用する、最低速度は12/秒速に設定後は障害物を交互に交わしながら移動する・・・基本は以上だ・・・それではビアンカに搭乗後B-22エリアに集合」

 

さて、スラロームね・・・・まぁストラーダではやった事あるがビアンカでは初めてだ・・・・油断せずしっかりやろう

 

 

『次!狛江』

 

「はい」

 

さて、秒速は25、入射角は・・・34、旋回動作時機体ピッチは15

 

『その調子だ!!その速度を維持してゴール地点まで突っ走れ!!!』

 

し、白銀教官・・・・今日は如何したんだ・・・・

 

『よし、次』

 

まぁ何とかなった・・・今度ストラーダでも訓練しよう・・・・最近ビアンカばかりだからな・・・・

 

『そんなんで如何する!!!なんでもっと速度を出さない!!燃え上がれお前達!!ファイアーーーー!!!!』

 

誰か白銀教官を止めてくれ

 

 

授業を終え格納庫でレイラ教官を待つ

 

「なんだ、お前達・・・だらしないぞ」

 

「いきなり酷いですよ~」

 

いや、アリサ・・・講義が項目が変わるのは普通だろ

 

「昨日と全然違うから・・・・」

 

大も何時も同じ項目ばかりな訳が無いでしょう

 

「体育祭が近いからな」

 

あーなるほど、体育祭が近いから特別演習なのか

あれだな、中学の体育祭とか近くなると授業が体育祭の種目を練習するみたいな、あんな感じなのか

 

「そうだ、体育祭だ、五第ファウンデーション対抗合同体育祭がまもなくだ・・・・必勝だ!!」

 

なるほど・・・・それで必勝か、これは大変そうだ・・・・・

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side 初佳

 

 

「実行委員が君達ビッグ4と言うのは頼もしい・・・・ステルヴィアの優勝は硬いかな」

 

「任せてください」

 

「優勝経験の無いアカプスは相当気合を入れている様だし、ビジョンもエルサントも覇権奪還を狙っている・・・・・何より連覇を狙うオデッセイはこんな物まで作って寄越した」

 

《ピッ》

 

『今年もまた、アステロイトベルトに熱い嵐がやって来る、五つのファウンデーションが互いの技量を競い合う合同体育祭が始まるのだ・・・・体育祭の花形競技、アストロボール・・・・優勝を狙う我がオデッセイは今年も最高のチームを用意した・・・・三ヶ月後、凱歌は火星に響くだろう』

 

なんて趣味の悪い映像かしら・・・

 

「ミゲルめ・・・・・アストロボールはステルヴィアのお家芸と言われていた時代もあったのだ・・・君達に、黄金時代を取り戻して貰いたい」

 

勝つのは私達、その為には・・・

 

「予算と時間はどの程度、振り分けて貰えますか」

 

「余程の無茶を、言わん限り」

 

なるほど、これから忙しくなるわね

 

「では、今週中に要望書を出しますので」

 

そう言って学園長室を後にする

《プシュー》

 

「学園長、ずいぶんと入れ込んでいますね」

 

「自分が参加したいみたいだな」

 

「生徒の為の体育祭何ですけどね」

 

「今年の予科生、狛江と言う生徒は使えそうだが」

 

笙人・・・そう、私の背後を脅かすかも知れない存在、でも今回はありがたいわね

 

「でも他はダメ、呑気すぎるわ」

 

ナジィー、でもソレを鍛えるだけの時間と予算は取れそうだわ

 

「さてどうしよう、火星のオデッセイは挑戦状まで寄越して来たし・・・・」

 

「予科生達に気合を入れてやろうか」

 

「気合?」

 

ナジィー、そんなあからさま相槌しなくても・・・・そうね、それなら

 

「人参でもぶら下げるとか?」

 

「それだ!」

 

なに、ケント・・・いいこと思いついたの?

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side ケント

 

 

 

 

さて、予科生達はマニュピレーターを使った精密作業の演習だな・・・・取り合えず人参をぶら下げるか

 

 

「予科生諸君、注目!合同体育祭の各競技はグレートミッションを行う上での技術が盛り込まれてる、各ファウンデーションとの技術を比べあう名誉ある戦いが体育祭だ・・・そこで、各競技の優勝者にはグレートミッションへの参加が考慮される様になった・・・そしてアストロボールには、予科生から一人出場して貰う・・・我々ビッグ4に加わるチームメイトだ、共に優勝を目指しグレートミッションへの参加資格を手に入れよう」

 

これで、少しは気合が入ったかな

 

「良くぞ言ってくれた、あいつ等、いまいち真剣身がなくて困ってた所なんだ」

 

 

「白銀教官が発破掛け切れないなんて、珍しいですね・・・・学園長は僕達にアストロボールの黄金時代を取り戻せって発破掛けてきましたよ」

 

「そうか・・・・・・」

 

あ、地雷踏んだかも

 

「あの時・・・・俺がレッドカードさえ食らわなければ・・・・ステルヴィアの黄金時代は、まだ続いていたはずなんだ・・・・」

 

白銀教官にそんな事があったのか・・・・完全に地雷踏んだな・・・・

さて、白銀教官にはその悔しさを生徒に託してもらうとして、予科生達はこれでマシになるかな

 

 

 

side out

 

 

 

 

side 真也

 

 

取り合えず昼食を皆で取りながら、体育祭の話をしている

 

「アストロボール以外にも色々な競技があるんだ」

 

「体育祭って言うからにはそうでしょう」

 

 

端末で確認する

 

アストロボール

 

トライアングルマスゲーム

 

マニュピレーターアート

 

ライトニングジョウスト

 

デブリベルト長距離走

 

etc・・・

 

デブリベルト辺り面白そうだな・・・・

 

「やっぱり、アストロボールかな」

 

ピエール・・・しかし予科生全体で一人だろ

 

「熾烈な競争になるってわけ」

 

確かに大の言う通りだな

しかし、そんなのより、俺はデブリベルトを狙うか・・・・予選参加人数が30名

その中の5名で決勝を行うか・・・・

以外にきついんじゃないか?ストラーダが出られるなら少しは楽になるだろうが、如何せんビアンカだ・・・・オプションパーツで何処までストラーダに近づけるかが鍵か・・・・プログラムも少し弄ればマシになるかも知れない

 

「わぁ~私これ出てみたい!マニュピレーターアートだって、プログラムを新たに組んで絵を描くんだって!面白そう!ねぇ、真也君はどう思う」

 

そうだな・・・・

 

「片瀬さんはプログラムが得意だし、結構いいんじゃないか?」

 

「そうかなぁ・・・・えへへ、これにしようかなぁ・・・・真也君は、どれにするの」

 

「俺は、デブリベルト長距離走かな・・・面白そうだし」

 

アストロボールなんかは、花形競技だけあって予選、決勝二日に渡ってやるのか・・・・時間が重なって無いから出られるかもしれないが、やはり一つに絞るか

 

「しーぽんや真也はアストロボールに興味無いのか」

 

「私は、あんまり興味無いかな」

 

「俺は興味は有るが、争ってまで出たいとは思わないな」

 

「じゃぁ、もし真也がアストロボールに選ばれたらどうする」

 

「選ばれれば出る・・・・がまずそんな事はないだろう」

 

皆気合を入れているみたいだしな

俺はデブリベルトに向けて障害物区間で練習でもしようかな

 

昼食を終え格納庫にて行われるレイラ教官の講義に向かう

 

「オーバビスマシン:ビアンカは様々なカスタマイズを前提として設計されており、用途に添って各種ユニットを装着し、様々な性能を発揮できるようになっている・・・・能書きはこの辺にしておこう・・・・各人、参加競技に合わせて機体の改造に掛かれ!」

 

なるほど・・・取り合えずコンセプトを決めて、やらなきゃな・・・・考え無しにやっても効率が悪いだけだ

もちろんコンセプトはストラーダ、その一言に限る

まずは、ブースターに調整用のブレーキ、さらに制御用のウィング、デブリでの接触を考えて装甲板、それに障害物を正確に確認する為のセンサーか・・・・

装甲板自体は装着しても然程プログラムは弄らないが他はちゃんと弄らないと大変な事になる

まずは、旋回時の角度やピッチの上昇幅を設定してブースターでの加速を段階に訳て急加速を防ぐ、ブレーキは強化されているから既存の設定より高い数値で、それにセンサーは感度調整しないと大変な事になるな・・・・後は機体バランスの設定か・・・・後はリミッターカット機構も着けるか

これでもストラーダに届かないな・・・・・それでも前よりはマシかな

 

「一通りすんだら、テスト飛行で状態を確認するんだ」

 

さてプログラムはこれくらいで良いだろう、取り合えずテスト飛行だな

・・・・・一通りテスト飛行は良好、でもまだ煮詰められるな・・・っと光太は改造しないのか

 

「光太は改造しないのか?」

 

「真也君、うん、そこまでしなくても僕は今のままで十分だし」

 

「そうか」

 

「それにしても真也君はかなり改造したね」

 

「あぁ、俺の相棒に近づけようと思ってね」

 

「そうなんだ」

 

「取り合えず俺はもうちょっと煮詰めてくる」

 

「分かった、頑張って」

 

「おう」

 

さて、頑張りますか

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

授業は体育祭に向け、着々と難しくなって行く

新たな科目、スラロームそれに戸惑う志麻

そんな志麻は相談しようと真也の部屋を訪れた

 

 

 

side 志麻

 

 

 

はぁ・・・なんで上手くいかないんだろう

取り合えず真也君に相談しよう

 

《キンコーン》

 

「こんにちは」

 

「あれ?なんで真也君の部屋に光太君が居るの?」

 

「あぁ、僕は真也君の部屋でコーヒーをご馳走になっていたんだけど真也君が豆を切らしたとか言って買いに行ったんだ、それで僕は御留守番」

 

「そうなんだ」

 

どうしようかな、一回帰ろうか

 

「何かあったの?」

 

「え?いや、あの真也君に相談しようかと思って・・・」

 

「僕でよければ、話聞くよ」

 

それじゃぁお願いしようかな

 

「私、新しい事やらされると必ず失敗しちゃうんだ・・・・」

 

「焦っちゃうの?」

 

「自分でも良くわからない」

 

「前に真也君に聞いたけど、情報の全部をまだ受けようとしてない?」

 

それでも、

 

「だいぶ減らしたんだけど」

 

「あのさ、自分が感じたいように感じた事ある?」

 

自分の感じたいように?

 

「感じるんだよ・・・自分が宇宙の中心だってね」

 

光太君は何時もそうしてるのかな

 

「データが伝えてくる事は全て相対値だからね、自分を絶対値に置くんだ」

 

自分を絶対値に・・・・

 

 

「ありがとう光太君、なんか分かった気がする」

 

「そう、なら良かった」

 

自分を中心に・・・・よ~し頑張るぞ

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side 真也

 

 

 

 

「今日の授業はアストロボール選考会とする、これからテストするのは私ではない、彼らだ」

 

なるほど、ビッグ4か・・・・

 

これは、テスト云々より、本科生トップクラスにどの程度通用するか試したくなってきた

 

『君達は、一方のゴールサイトからもう一方のゴールサイトまで突破してくれ』

 

『私達はそれをディフェンスします』

 

『怪我しない程度に頑張りたまえ』

 

『戦いの雄たけびを上げろ、戦争の犬達を解き放て・・・シェイクスピア、ジュリアス、シーザー』

 

それにしても・・・ハーフラインは超えたいものだな

 

『誰から行く、誰が行く』

 

『行ってくる』

 

アリサの問いに光太が先陣をきった

それにしてもハーフラインを超えたか

俺も負けていられないな

それにしても

大、ジョジョ、ピエール、アリサとハーフラインすら超えられない

さすがビッグ4と言った所か

 

さて俺も行くか

 

『GO!』

 

レイラ教官の掛け声と共にスタートを切る

 

取り合えず障害物を確認、

左から町田先輩の機体が来るな

障害物を中心に圧力ガスを使って急旋回で回避だ

 

『初佳が抜かれたぞ』

 

『なかなかやるな』

 

なるほど、笙人先輩がゴール前で待機で後の3機で追い詰める形か

くっ!前を取られたか・・・・でも、前面の圧力ガスを噴射、急制動を掛け上から抜く!

良し!ハーフラインは超えた・・・それにしても町田先輩の機動は凄いな

障害物を中心に急旋回・・・・と見せ掛け反対側に圧力ガスを噴射して急旋回

これでゴールまで後1200・・・・っ!笙人先輩がゴールに居ない!!

囲まれた!!・・・・・ここまでだなゴール手前600かそれなりの好成績かな、ビッグ4に対してここまでやれれば

 

 

『なかなか面白い機動だった』

 

「ありがとうございました」

 

さて残るは片瀬さんのみか

 

『惜しかったね』

 

『あと少しだったのに』

 

「いやいや、流石ビッグ4だな、さて片瀬さんを応援しようか』

 

『だな』

 

 

 

って片瀬さん早く動かないとって!!なんて軌道するんだ・・・・そこで逆走!?

凄い起動だな・・・そのままゴールへ!

 

『やった!』

 

『凄い!』

 

各々から声が上がる

 

格納庫に戻り片瀬さんを称える

 

こうして片瀬さんがアストロボールの予科生メンバーに選ばれた

最後に片瀬さんの声が響いた

・・・・確かにマニュピレーターアート出たがってたもんな

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

そして次回、合同体育祭が幕を上げる

学生達はグレートミッションの参加資格を手に入れる為に

己の技量を掛ける

ステルヴィアはかの黄金時代を取り戻す事が出来るのか

 




本日の再アップはここまでです
明日も引き続き行いますのでお付き合い頂けたらと思います
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