合同体育祭の熱は冷め
予科生達は平時の生活を取り戻していた
side 真也
《ピピピピピピピ》
ん・・・・朝か・・・・
とりあえず・・・コーヒー・・・・
ふぅ、さて時間は、6時50分か・・・カフェエリアで朝食を取るか
《キンコーン》
「おはよう真也君」
「あぁ、おはよう光太」
「それにしても良い匂いだね」
「さっきコーヒーを淹れたばかりだからな、飲んでいくか」
「ん、もらう」
そうして俺も二杯目を淹れる
「今日の朝食はどうする」
「カフェエリアでいいだろう」
そういいコーヒーを飲み干す
「さて行きますか」
「うん」
朝食を頼む為に列に並ぶ
お、片瀬さんか
「「おはよう」」
「っあ!おはよう」
さて何を食べるか・・・・光太は
「モーニングAをお願いします」
それか、ん~どれにしよう
「焼き魚定食を」
「あの、モーニングA二つとB二つお願いします」
片瀬さん一人で食べる・・・わけないよな
アリサやお嬢達の分かな
「ん、なに?」
「えっあ、その、掲示板見てないよね」
見て無いな
「なにか休講にでもなったのか?」
「えっと、そうじゃなくて・・・あのね、この間の実技試験・・・・十二位・・・」
「おー凄いじゃないか」
「ほんと凄い、やったじゃない」
なるほど・・・・俺はどのくらいだったんだろう
「後、真也君は13位だったよ」
「なるほど、これからは片瀬さんを抜かなきゃいけないんだな」
「う~、なにかすぐ抜かれそう・・・」
「でも、二人とも凄いね」
「ありがとう」
「さて立ち話もなんだ、席に着こうか」
そうして朝食を取る
さて、一限はプログラムだったかな
side out
side 初佳
ん~、此処の機動は、まだ修正出来るわね
「見たかい、予科生の実技テストの結果」
「興味の対象が広いのね」
「好奇心こそ知識の源泉さ・・・・あのドン尻くんが今や優等生だ、狛江君は当初から頭角を現していたけど、あの子は最初が酷かっただけになお更目立つ」
「たいしたものね」
「もしかしたら天才かも知れないなぁ」
ケント、あなた私に喧嘩を売っているの?
「何が言いたいのかしら」
「いいや、別に」
そう、なら
「まぁ~どうしましょう、まさに脅威、ライバル出現!?どうしましょう・・・・・・こんなリアクションでどう」
「眼中に無し、って訳か」
「予科生を気にしていたら、グレートミッションどころじゃ無いでしょ」
「・・・・ふぅ、ランチの邪魔をして悪かったね、じゃぁ」
予科生か・・・・やよい・・・・
でも、私は誰にも負けない・・・・負けられない・・・・・・
side out
side レイラ
ふう、次の実習はライトニングジョウストか
片瀬は最近調子が良いが・・・・そろそろ天狗になり始める頃合か・・・
天狗の鼻が折れてなお立ち上がれば・・・・
それに狛江は、まだストラーダの癖が抜けない・・・・いやストラーダに乗っているつもりでいるかもしれない
ビアンカでストラーダの機動は無理がある、しかしそれでも・・・・だんだんに近づけている・・・・だがそれももう限界だろう
さらにその先、本科生を交えた合同演習・・・・・
さて、もうこんな時間か・・・予科生はもう集合しているだろう
「さて、今日の演習はライトニングジョウスト、ビアンカに装備された重力場発生装置で相手の重力場バランスを崩しコースに設置されたバリアにぶつける・・・・それだけだ、ただし体当たりめいた行為は即失格、肝に銘じるように・・・コース突入後交差する時間は5秒、一瞬の勝負だ・・・・何か質問は・・・・よし!やってみろ」
・・・・・ふう・・・・・
「次!片瀬、藤沢」
『はい!』『・・・・・はい』
藤沢・・・・・まだ、あの時の事故を・・・・・
授業が終わったら少し話すか・・・・・
「藤沢!」
とりあえず観測室に行くか
「らしくない動きだったぞ・・・・片瀬にああもあっさりやられるほど、差は無いはずだ・・・・まだ、あの時の事が・・・」
「明日・・・明日の合同演習を見ていてください・・・昨日の分は今日、今日の分は明日の私を大きくしてくれる・・・・そう思えるようになったから戻ってきたんです・・・・もっともっと自分を高めたい・・・・だから、明日・・・見ていてください」
そうか・・・・全ては明日か
side out
side アリサ
「ふぅ、しっかしどうやったらしーぽんみたいに操縦できるか・・・謎よね~」
「もぉ~、大げさなんだから」
「そぉお、誰にでも出来る芸当じゃないよ!目指せ宇宙!片瀬 志麻!君は私の希望の星だ!!」
「私のって、アリサちゃんは目指さないの」
「私?あ~私はパス、此処に来る人達って凄い人ばっか・・・それでも成績の良い人、悪い人は出来ていく・・・・私は悪い人」
「そんな事無いよ!頑張ってるじゃない、アリサちゃんも」
「でも成績はいまいちね~・・・・宇宙への憧れは変わらない・・・思いは誰にも負けない・・・ただ、何が自分にとってベストな選択なのか・・・・それが分からなくなってさ」
「アリサちゃん・・・・」
「だからもっと頑張らなくちゃ!講義も演習も頑張って、早くベストな道を見つけるのだ!」
「じゃぁここを辞めちゃうんじゃないのね!」
へ?しーぽん何を言ってるの
「だってそんな風に感じちゃって」
しーぽん・・・・・
「しーぽんを大親友に格上げして大正解!そんなしーぽんだから私は応援するの!したいの!だから頑張れ希望の星!それから泣き止め!」
ありがとう・・・・しーぽん・・・本当にありがとう
「さぁ~湿っぽいのは無し無し!さぁしーぽんご飯食べに行こう!」
「うん!」
「じゃぁお嬢も誘おう!」
カフェエリアで食事を取る
「何か考えてる」
明日の合同演習の事よね
「あたって砕ける!」
「砕けちゃうんだ」
「そ!なにしろ相手は本科生だからね~」
「何処まで通用するか、とにかくやってみるって感じかな」
「そうね~でも手ぶらで行くのは失礼よ、胸を借りるにしても出来るだけの準備はしていかないと・・・相手はケイティ、ノーマルのビアンカじゃ性能差は歴然」
「オプション?」
「そうね、ビアンカの機動性は武器になる、スラスターを強化して機動性を上げれば互角とまで行かなくても隙を突く事ぐらいは出来ると思うの」
「それ頂き」
晶ちゃんはそれでも良いかも・・・でもお嬢の機動はなんか綺麗な飛び方だからそれより
「でも、それよりセッティングを煮詰めるほうが良いかもよ、お嬢ってすっごく綺麗な飛び方するから~ん~なんて言うの・・・そう、洗礼!力技で機動を上げるより機体をもっとこ~お自分に近づける感じ~・・・なーんて」
「それ!いいわ・・・体の一部、操縦応答性を上げるって事でしょ、どう頑張っても基本性能は上がらない、だから今の自分に合ったセッティング、いいわねそれ!ありがとう!」
いや~照れるな・・・でもこの感じ・・・・・良いかも
『いよいよ今日は本科生との合同演習だ、レベルの違いを肌で感じてこい』
みんなダメダメね~
『次!藤沢!』
お!お嬢いい感じ!
『アリサちゃん!』
「やったねお嬢!」
『アリサちゃんのお陰よ!』
私のお陰・・・・それって良いかも~
side out
side 真也
なるほど、お嬢は流石だ
『次!狛江・・・お前の相手は手ごわいぞ』
ビッグ4のケント先輩か・・・・
さて、手ごわい相手だが・・・・タダで負けてやる心算は無い!!
スラスターを使えば相手に機動を読まれる、なら、機動を読ませた上で圧力ガスでの軌道修正で不意着く!!
そこ!っく!かわされたか・・・次は軌道ラインそのままで圧力ガスを左右交互に噴射して機体を揺らしフェイントを掛ける
『二本目、行くぞ』
そこだ!!っち!かわされた・・・・しかし今のは惜しかった、次はフェイントラインを増やして機体を相手の下に持っていく、そこを叩く・・・・
『三本目』
フェイントラインに掛かった!本命は下からの強襲!スラスターのリミッターを解除プログラム始動!出力120%で下から上に!
《警報、スラスター異常加熱》
くそ!ストラーダならコレくらいで音を上げ無いぞ!!出力が下がりやがる!!っく!速度が落ちた所を狙われた・・・・回避は・・・間に合わないな
やはりビアンカでは無理なのか・・・・いや・・・俺がビアンカに合わせれば良かったのか・・・・
無理につき合わせて悪かったな・・・・ビアンカ・・・・・
side 志麻
やよいちゃんも狛江君凄い・・・・私も頑張らなくちゃ
『次、片瀬!・・・お前の相手も手ごわいぞ』
ほんと凄い人に当たっちゃった・・・・ビック4の町田先輩・・・・・でも真也君もケント先輩に対して善戦したもん・・・・私も頑張る
機首に加重移動、コレでスピードと防御を両立して交差前に・・・フェイント!
よし!
『二本目行くぞ!』
いける、いける!此処でもう一回フェイント!!
流石町田先輩・・・・ぎりぎりの所でかわされちゃう・・・・でも次で
『三本目!」
町田先輩の機動は計算出来た・・・・後は現行のケイティの航行状態から算出・・・
コレで!
え!?
《警告!衝突進路!》
そんな!ぶつかる!!
っ!凄い衝撃・・・・それに・・・私・・・・
「いや~良くやった!ビック4に三回戦まで持ち込むなんて!しーぽん本当に凄いよ!本科の連中も吃驚してたし!予科にしーぽん在りって感じ!」
真也くんも三回戦まで持ち込んだよね・・・・真也君も悔しいだろうな・・・・
私、ちゃんと計算したんだよ・・・・・それなのに・・・・私・・・・・
「よ~し!頑張ったご褒美にスペシャルタイ料理を振舞って進ぜよう!涙出ちゃうくらい美味しいんだから!期待しててよ~・・・・しーぽん・・・・」
「一回目で行けると思ったんだ・・・・・二回目で勝てるって・・・・・・計算したんだよ・・・・・一生懸命計算したんだよ・・・・・なのに私、目瞑っちゃった・・・・私、私・・・・くやしぃよぉ・・・・」
side out
side ケント
アストロボールで狛江君の軌道を見ていなければあの圧力ガスを使った機動に対応できなかったかもしれない
それに片瀬君もたいした物だ・・・交差前の一瞬で航行ラインのフェイント・・・・あの初佳でさ対応しきれていなかった
初佳もぎりぎりだったんだろう僕も狛江君には冷や汗をかかされた
初佳のあの機動ははっきり言えば反則ぎりぎり、だが完全に計算された機動は流石としか言えない
狛江君のビアンカの減速が無ければ負けていたのは僕かもしれない
初佳もそうだ、あの場面で片瀬君が怯まなければ、負けていたのは初佳だろう・・・
お、そんな事を考えていたら初佳がいるじゃないか
「御疲れさん」
「あぁケント・・・それにしても危なかったわね」
「それは御互い様さ」
「そうね、はっきり行って侮っていたわ」
「あぁ、僕達もうかうかしてられないな」
「えぇ、私は負ける訳にはいかないのだから」
そういい歩き出す初佳
さて、僕も帰りますか
side out
初めての敗北
それを糧に更なる高みに挑めるか
グレートミッションが近づいてくる
そんな時期に転校生がやってくる
それぞれは何を思って宇宙にやってきたのか