本科生との合同演習から数日
グレートミッションの準備が着々と進んで行く
グレートミッションまじかのこの時期に
遠く離れた所から一人の少女がやってくる
side 志麻
今日の1限は0G演習
ちゃんと練習したし大丈夫だよね
よ~し頑張るぞ!
「次!片瀬、」
町田先輩の記録は2:05秒・・・・それを目指すけどその前に
今の自分の全力で!
うん、いい感じ、練習通りできてる
「ラストー!」
「2:20秒、今日のトップレコード」
うん練習の時より速くなってる
「凄いじゃんしーぽん!お嬢抜いちゃったよ」
「ありがとう、でも・・・まだまだなんだよね、町田先輩の予科生記録は2:05秒でしょ」
「お~このこのこの!それってもしかしてライバル宣言!?」
ちょ!やめってよアリサちゃん、締まってる!首絞まってる!?
「こら!今は格闘技の講習じゃないぞ!」
「「すみません」」
「後の二人はどうした!!」
あはは、大ちゃんにジョジョ君・・・・あれ?
あの子誰だろう?ステルヴィアの宇宙服じゃないけど
「2:05秒!」
凄い!町田先輩と対記録・・・・でも誰だろう、ってこっちに来た
あれ、もしかして
「りんなちゃん?」
「ぴんぽ~ん大正解!また合えたね!」
でも、なんでりんなちゃんが?
「あー、順番が逆になったが紹介しよう、転入生の」
「風祭 りんなです。いっちばん遠くのファウンデーションウルティマから来ました」
「彼女は12歳だが、成績優秀と認められ、予科に転入する事になった、年は若いが・・・ジョジョ、成績はお前より遥かに上だぞ」
りんなちゃんの紹介が終わって次は宇宙科学の講義
「それではここを・・・風祭、答えてみろ」
「はい!カー・ニューマンの解の場合、ブラックホールは回転していると同時に電荷を持っています」
りんなちゃん凄い、大ちゃんとかジョジョ君とか分からないだろうな~さっきの問題・・・
そうして、昼休みの購買でもりんなちゃんは他の生徒に負けずにお昼ごはんを確保してきた
「ふ~ん、ウルティマってまだ学校出来て無いんだ」
「だから授業って楽しい!」
「アレだけできたら俺だって楽しいよ」
「僻むな、僻むな」
「やっぱ、天才って居るんだね~」
天才・・・か・・・・
天才には、敵わないのかな
「ねぇしーぽん、食事の後って用事ある?」
「ううん、無いけど」
「じゃぁ終わったら私と勝負しない?」
「勝負?」
「そ!勝負、シュミレーターでランクを競うの!」
そして食事が終わりシュミレータールームに移動する
『ランクBです』『ランクAです』
ランクBか、りんなちゃんはランクA・・・
「やったー!!私の勝ち!」
「敵わないな、りんなちゃんには、どうしてそんなに上手に出来るの?」
「ん~と、いっぱいやってるから」
「いっぱい?」
「うん、子供の頃からいっぱい、私ってさ~地球よりウルティマで暮らした時間がず~と長いの、殆どウルティマかな~・・・ウルティマってね、あんまり子供がいないの、大人の人は忙しいし・・・だからシュミレーターでよく遊んでた、0G活動もシュミレーターも私にとっては日常だもん、出来て当たり前・・・ちょっとずるっこだね私」
りんなちゃんはずっと昔からやってるんだ・・・・だよね、始めたばかりでそんな上手く行くわけないよ
町田先輩だってきっと・・・・
「しーぽん雪合戦ってしたことある?私、雪って見た事無いんだ~地球では降るんでしょ!」
「何処でもってわけじゃないけど」
「しーぽんの所は?」
「降るよ、雪合戦もしたよ」
「雪合戦!そういう遊びしてみたかったんだぁ」
「いつか遊びにおいでよ、一緒にやろ、雪合戦」
「本当にぃ!」
「他にもかまくらとかスキーとか雪だるまとかいっぱい教えてあげる」
「やったー!」
しばらく楽しい話声が響いていた
side out
side ケント
「グレートミッションの選抜メンバーは本科から7名選ばれるらしい」
「4人は私達だとして・・・」
今、本科で僕達ビック4以外で有力そうなのは・・・
「草薙 洋子、一条 隆志、仁科 優子、辺りかな・・・後は」
「片瀬 志麻」
「それに狛江 真也」
「そうか、予科生も候補の内だったな」
「まさか、体育祭でちょっと活躍したくらいで」
「賭けようか?」
「賭けるような物じゃないわ」
ふむ、初佳はそう言うけど・・・・分からないぞ
片瀬君の成績はかなり上位だし、狛江君は例のオーバビスマシンがある
「まぁ、選抜メンバーの発表まで待ちますか」
side out
side 志麻
「タツオノフジェネレーターの組み立て作業中だかな、Bブロックエリア以外は進入禁止区域になっている」
「はい、気をつけます」
最初から上手い人なんていないんだ・・・・
いま出来ないなら、次は出来るように練習しなくちゃ
今度は町田先輩に・・・・勝ちたい!
「浅い・・・もう一度」
え?ビアンカ?
「っ、誰?」
『りんなだよ、マシン相手なんてつまらないよ!私とやろ!』
「でも、先生の許可を貰わないと・・・」
『後で貰えばいいよ』
そういう問題じゃ無いと思うんだけど・・・
りんなちゃんはもうやる気満々だし・・・
しょうがないな・・・
よし!行くよ、りんなちゃん
っ!避けられた・・・でも
「りんなちゃん凄い!」
『ねぇ、今度はウルティマ式でやろうよ』
「ちょっと!コースを守らないの!?」
『10分間逃げ切れたら攻守交代だよ!』
え、ちょっと・・・いきなり、っ!
『さっすがしーぽん!どんどん行くよぉ』
頑張って逃げなきゃ
何回か危なかったけど今度はこっちの番
え?ジェネレーター?っ!作業宙域に入っちゃった!
『なんのぉ~・・・きゃぁ!』
「りんなちゃん!」
大変!そのままだと・・・・
「りんなちゃん!制動を掛けて!そのままだとジェネレーターにぶつかっちゃう
『やってる!でも!』
このままだと・・・・
side out
side 真也
さて、今日の講義は終了だ
結構時間があるな、ストラーダの調子でも見るか
「失礼します」
「狛江か、どうした」
「ストラーダの調子を見ようと思いまして宇宙間訓練の許可を貰いに来ました」
「そうか、タツオノフジェネレーターの組み立て作業中だかな、Bブロックエリア以外は進入禁止区域になっている」
「分かりました」
「後、さっき片瀬がライトニングジョウストの自主練に行ったから気をつける様に」
「分かりました、それでは失礼します」
さ~て、久しぶりだなストラーダ・・・各種チェック、後に実機機動かな
バッテリー残量は100%って当然だよな、スラスター周りの磁化は無し
その他各項目も問題無し!
さて・・・行きますか
そういえば片瀬さんが自主練中だったな
あれ?ライトニングジョウストのコース付近にいないぞ
もう終えて帰ったのか・・・まぁそこまで気にする必要は無いか
side out
side レイラ
『レイラ教導官、作業宙域にビアンカが』
なに!ビアンカだと!?片瀬か?
『一機はウルティマの物です』
「風祭か!それで機体のコントロールは」
『此方の信号を受け付けません!周囲には片瀬 志麻のビアンカ、隣のBエリアに狛江 真也のストラーダがいます』
「救護艇の用意だ!」
『ハイ!!』
ストラーダにはアンカーワイヤーが標準装備だったはずだ
上手くそれで・・・いや希望的観測で物を言ってはダメだ
しかし、何もしないよりはマシなはず
「管制室に私も行く!逐一状況を知らせろ!!」
『分かりました!』
急いで管制室に向かう
「状況は!?」
「ウルティマのビアンカの重力推進器がおそらくジェネレーターに接触、制御不能状態です、5分後にウルティマのビアンカがタツオノフジェネレーターに衝突するコースです!」
「ストラーダはそこに行くまでに掛かる時間は!?」
「ストラーダのカタログスペック上約3分です!」
よし、ぎりぎりだがやらないよりマシだ
「狛江!」
『どうしましたレイラ教官』
「急いでAエリアに行ってくれ、風祭のビアンカが制御不能状態だ!ストラーダのアンカーワイヤーで風祭のビアンカに制動をかけてくれ!」
「っ!分かりました!」
後は信じるしかないな・・・・・
side out
side 真也
く!急いでいかなきゃ!
リミッター解除プログラムを始動
出力は115%に固定・・・・行くぞ!
何処だ!?っ!アレか!
このままだと135秒後に衝突する!
「片瀬さん!俺が風祭さんの機体にワイヤーを打ち込む、それで少しは時間が稼げるはずだ!」
『真也君!?でも』
「話は後だ!風祭さん、衝撃が来るから気をつけて!」
『わかった』
狙いは重力推進器、速度を合わせて・・・・そこ!
《ガツッ》
良し!固定完了!後はゆっくり制動を掛けて・・・
《警報!ワイヤー部異常負荷》
っ!やはり速度が速すぎる!でもこれ以上の力で制動を掛けなきゃ、たいして意味がない!
壊れる事覚悟で制動を強める!
《警報!ワイヤー部異常負荷》
分かってる!そう何度も繰り返すな!
衝突までの時間30秒は稼げた・・・でも止める所まで行かない
《バキン!》 《警報!ワイヤー部破損》
っ!やはり持たなかったか・・・・俺には作業用アームは付いていない・・・ここまでか・・・・・
side out
side 志麻
真也君のおかげでりんなちゃんのビアンカの速度は落ちた
でもこのままじゃジェネレーターにぶつかっちゃう、その前にこっちの機体に移せれば
成功確立は18%・・・ダメ!失敗したらりんなちゃんが死んじゃう・・・
少なくともビアンカの中にいれば安全装置がある・・・軽傷ですむかも知れないし
『しーぽん、こっちは完全にダメみたい』
「出るつもり!?でも、私が受け止められなかったら・・・無理だよ・・・私には」
『出来るよ!しーぽんなら、あのスーパーシュートの片瀬 志麻!私のライバルだもん!』
ライバル・・・・私が・・・・
『私がステルヴィアに来たのはしーぽんが居たから・・・しーぽんと勝負したいからステルヴィアを選んだの』
「私にはそんな実力無いよ・・・・町田先輩やりんなちゃんに比べたら」
『しーぽんは自分を信じないの!?自分が信じられないなら私を信じて!しーぽんをライバルと認めた私の目を!しーぽんをアストロボウルに選んだ皆の目を!しーぽんのプレイに夢中になったお客さんを!・・・・しーぽんは私を信じて!私はしーぽんを信じる!』
りんなちゃん・・・・信じろ片瀬 志麻
タイミングを合わせて・・・・ダメ!もう一度
落ち着いて・・・
来た!
「届いて!」
良し!後は・・・ジェネレーターに接触しないようにりんなちゃんの機体を弾く・・・
無事格納庫まで着いた私を迎えたのはみんなとレイラ教官
「すみませんでした!」
「でした!」
「良く戻った・・・罰は明日ちゃんと与えるから今日は体を休めろ」
「狛江」
「何でしょう、レイラ教官」
「お前のお陰で救出確立が上がった・・・あのままの速度なら先の成功率は8%ぐらいだっただろう、それに・・・ストラーダには悪い事をした」
「いえ、人命の方が大切です、ストラーダは修理が出来ますので」
あれが真也くんの相棒・・・
「良くやったしーぽん!!」
「二人とも無事でよかった」
真也君・・・でも真也君のオーバビスマシンも・・・
「真也君・・・ごめんなさい・・・真也君のオーバビスマシンも」
「気にする必要は無いよ片瀬さん、さっきも言ったけど機体は修理すればいい・・・なにより二人が無事でよかった」
「ごめん、真也・・・」
「風祭さんも気にしないで」
「ほんとありがとう・・・・真也のおかげで減速できたよ」
「まぁ助けられれば良かったんだけどね」
真也君は本当に優しい人だな・・・頼りになるし・・・
「いいかな~、我等が英雄のしーぽんとナイトの真也君に朗報です」
英雄って・・・真也君もナイトって言われて恥ずかしそうだ
「しーぽんと真也君がグレートミッション選抜メンバーに、選ばれました」
「やったじゃんしーぽん!」
「ねぇ!言ったでしょ」
りんなちゃん・・・ありがとう
「ステルヴィアからは七人、ビック4としーぽんと真也君、それに光太君」
「光太も選ばれたのか」
「そういう真也君もね」
「つか予科生から3人も選ばれるってスゲー!」
ジョジョくんの言う通り、凄いかも
あれ?りんなちゃん真也君の前に立ってどうしたの?
「本当にありがとう命の恩人さん」
そう言って手を出すりんなちゃん
「礼には及ばないよ、人として当たり前の事をしたまでだから」
そう言って握手をする二人
「それと・・・」
急にりんなちゃんが手を引っ張る
よろけて前屈みになる信也君
《Chu!》
「「「「あぁーーーー!」」」」
「これはお礼!」
そう言って真也君のほっぺにキスをするりんなちゃん
それを見て凄く嫌な気分になったけど・・・この気持ちは何なんだろう
そうして自室に戻る
「いや~驚いたね・・・りんなちゃんの行動もだけどまさか選抜メンバーに選ばれちゃうとはね~」
アリサちゃん・・・私はりんなちゃんの行動のほうが驚いたよ・・・でも私
「自信ないな~」
「まだそんな事を言うか、この子は~」
だって~
「セカンドウェーブをまじかで見られるよ、名誉な事なんだから素直に喜びなさい」
「はぁーい」
《ピンポーン》
「男の子は名前を言ってくださ~い、女の子だったら入って来ていいよ」
誰だろうって
「りんなちゃん、どうしたの」
「ありがとう、命の恩人さん」
「それを言いに態々来たの?」
「さっきはそれどころじゃ無くなっちゃたし」
それはりんなちゃんの所為じゃ・・・・
そして握手をする
「それとよろしく私のライバルさん」
「それから」
まだあるの?
「よろしくね、私のルームメイトさん」
そうして手を引っ張るりんなちゃん
コレってさっきの
《Chu!》
「わぉ」
「え?えぇーーーーーーーーーーーー!」
キスをされてしまった・・・・真也君と同じほっぺに・・・
りんなちゃんはキス魔なのかな・・・・
side out
選抜メンバーに選ばれた者達
選ばれなかった者達
それぞれの思いを抱き今世紀最大の作戦に挑む