宇宙のステルヴィア〜星の軌跡〜   作:九龍

15 / 41
第10話~グレートミッション前編~

 

ついにグレートミッションが始まろうとしている

太陽系全体で行う大規模な作戦が

人類189年の集大成が今始まる

 

 

 

 

 

 

 

 

side 真也

 

 

 

今日の講義は全て休講だったか・・・

衝撃に備えての固定作業とかあるし、俺と光太、それにしーぽんはこの後レイラ教官とグレートミッションの為に訓練をする事になっているし

親父はウルティマか・・・・大丈夫だろうか・・・テレビでグレートミッションの模様を中継しているはず・・・気になるし見ておくか

 

ちょうどウルティマの映像か・・・・って洒落になんないぞ!・・・親父・・・・・

 

『先程の映像はウルティマから射出された偵察衛星からの最後の通信です、ついにセカンドウェーブがウルティマに接触しました、ウルティマから太陽系まではおよそ40天文単位、現在の速度ですとセカンドウェーブが40天文単位の距離を進むのにおよそ50時間かかります、ただし先程の映像電波が地球に届くまで、すでに5時間が経過しておりますから、残り時間は後45時間しかない事になります』

 

 

《プシュー》

 

 

「真也、今帰ったぞ」

 

は?

 

「なんでここに居やがるクソ親父!」

 

「なんでってウルティマのバリア展開設備の設置が予定より早く終わったからに決まっているだろう」

 

頭いてぇ・・・・

 

「連絡ぐらいしろよ!」

 

「そうだったな、リチャード教授に挨拶をしなければ」

 

「そっちじゃないだろう!来るなら俺に連絡ぐらい寄越せよ!」

 

「別に構わないだろう、それよりお前グレートミッションに参加するんだって」

 

「そうだけど、なにか問題でもあるのか」

 

「いや・・・頑張ってこい、それだけだ」

 

「あぁ、できる事をやってくるさ」

 

「さて、リチャード教授に挨拶に行ってくる・・・ストラーダの修理調整は任せなさい」

 

そう言い残し部屋を出て行った

てか親父は良く部屋が分かったな・・・気にしない方向で行くか・・・

訓練まで後2時間、時間もあるし部屋の固定作業をしておくか

 

 

 

ふぅ、大体終わったな・・・さて、そろろそ行くとするか、

ビアンカに乗ってBブロックエリア集合だったな

っと片瀬さんか・・・・少し暗いな・・・

 

「おはよう片瀬さん」

 

「ぁ!おはよう真也君」

 

「調子悪そうだけど大丈夫かい」

 

「うん、大丈夫だよ」

 

「そうか・・・あんまり気負い過ぎないようにね」

 

「うん」

 

う~ん、やっぱりグレートミッションが不安なんだろう・・・俺も少し緊張しているし・・・だが親父に言った通り出来る事をやるだけだ

 

「二人ともおはよう」

 

「光太か、おはよう」「光太君、おはよう」

 

光太は何時も通り変わらないな・・・・

 

「片瀬さん顔色悪いけど大丈夫?」

 

「うん、大丈夫」

 

光太も心配そうだな・・・っと格納庫に着いたな

さて、行きますか

 

 

 

 

 

『来たか、早速訓練の内容を説明する・・・遠隔操作型ビアンカの発射する目標を突破する物質に見立てビーム、フィールドジェネレーターで防ぐ、以上だ・・・まずは狛江、ビームで迎撃してみろ』

 

「はい」

 

有効射程は50mか・・・・センサーで捕捉しつつ有効射程に入り次第に迎撃か・・・

来たな・・・有効射程まで後4・3・2・1・今!

 

『上出来だ・・・次、音山』

 

なるほど、効率よくやらないとダメだな・・・しかし理論上バリアは突破されないはずだが、念の為と言うことか・・・

 

 

『良し・・・次、片瀬』

 

フィールドジェネレーターは展開まで距離が必要なのか・・・だが展開できれば面で受ける事が出来る分、有効範囲が広い訳か

ビームが点でフィールドジェネレーターは面か・・・

 

『びびって無いで射出しろ!もう一度』

 

なるほど・・・そうなると

 

《警報、右面より接近する機体あり》

 

っ!片瀬さんか!?上昇で回避だ!

 

『とりあえず、一時間後ミーティングがある、それまでがコレを繰り返し訓練する』

 

 

そうして訓練が終わりミーティングに参加する

 

「繰り返しになるが、諸君の役割は地球、月軌道を覆うバリア、グレートウォールの内部に展開し、バリアの一部が極所的に弱くなったり、突破されてしまった場合、早急に対応する事にある、各員自分の編隊の飛行計画をしっかり頭に入れておけ・・・いいか、189年前の第一波は電磁波だったが、今回の第二波は爆発した星そのものだ、計算上バリアは突破されない事になっているが、なにが起こるかはその場にならなければ分からない、ステルヴィア以外の各基地からも飛行できる全ての宇宙船が出動するが、現実問題として半径35万kmに及ぶ膨大な空間をカバーできるのは機動性に優れたオーバビスマシンだけだ・・・つまり諸君こそ地球における人類防衛の最後の盾なのだ、諸君の健闘を祈る・・・以上!」

 

最後の盾・・・・か、プレッシャーだな

 

「片瀬」

 

レイラ教官・・・・片瀬さん、大丈夫か・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side 志麻

 

 

「片瀬」

 

レイラ教官・・・・

 

 

会議室に行きレイラ教官の話を聞く

 

 

「なにをそんなに怖がっている・・・・確かにオーバビスはたとえ一機でも貴重だ、とは言えお前は学生だ・・・あくまで経験を積む事が目的なんだ・・・・・出たくないなら出なくていい、よく考えろ」

 

レイラ教官・・・・そんな事言われても・・・・怖いの・・・・私の所為で人に迷惑が掛かるかもしれないのも・・・・・人が死ぬかもしれないのも・・・・・

みんなは固定作業中かな・・・・・確か私のクラスはグラウンドだっけ・・・・みんなと話せば・・・・・

 

そう思いグラウンドに足を運ぶ

 

みんなもう帰っちゃったのかな・・・・ちーちゃん・・・お父さん・・・真人・・・・

もう避難して繋がらないかもしれないけど

 

《TLLLLLL TLLLLL》

 

『あ!ねーちゃん、元気?』

 

「元気、元気!もう絶好調だもんね」

 

『この間のアストロボール得点王に続いて今度はグレートミッション参加者だもんな~もう日本でも世界でもニュースでねーちゃんの顔がガンガン流れちゃって大変だぜ、今や太陽系最大のアイドルかもよ』

 

「ほっほっほ、まかせなさーい、それよりそっちこそどうなの?まだ避難してないの?」

 

『家の割り当てシェルターはすぐ近所だからね、ぎりぎりまで家の片付けするんじゃないのかな~』

 

「も~さっさと逃げた方が良いのに・・・どうせちーちゃんがぐずぐず駄々こねてるんでしょ」

 

『父さんは寝ちゃったけど母さんならまだ起きてるよ、代わろうか?』

 

「いいよ、ちーちゃんったら一度も電話してこないんだもん、そんな人に話す事なんか無いよ」

 

『いい加減にしなよねーちゃんも・・・』

 

「なにがよ」

 

大体ちーちゃんが一度も電話して来ない方が悪いんじゃない

 

『あのね~・・・・はぁ、まぁいいや、それよりどうしたの?こんな時間に?なんかあったの』

 

「ちゃんと避難してるかなーって思って・・・それだけ」

 

『父さん明日電話しようかなって言ってたけど』

 

「ごめん・・・明日は朝早くから待機なんだ・・・電話は出られないよ」

 

『え!それじゃぁ父さん起こしてくるよ」

 

「いいよいいよ、お父さん疲れてるんでしょ、それに明後日になればいくらでも電話できるよ」

 

『・・・・ねーちゃん・・・・』

 

「大丈夫だって、明後日必ず電話してねってお父さんに言っといて」

 

『・・・うん・・・・』

 

「じゃあね、それじゃぁ早く避難しなよ、ステルヴィアより地上の方が危ないんだから・・・・それじゃぁお休み」

 

少し気が紛れたかな・・・・

 

《メールを受信しました》

 

光太くん?

 

 

        リチャード教授に聞いてみたら

        みんなシークレットルームの固定作業中だって

        明日のミッションまで自室待機だけどみんなと

        会ってリラックスしようと思って

        クラス前で待ってます

 

        psあんまり気負わないように

 

 

そうなんだ・・・そうだね・・・・みんなと会えば・・・・少しは・・・・

 

 

 

 

 

そうしてクラス前に行った

 

「あれ?真也君は?」

 

「真也君はストラーダの固定作業だって、でももうすぐ来るんじゃないか」

 

そうなんだ・・・ストラーダ、真也君の相棒・・・・この間りんなちゃんを助ける為に無理させちゃったけどもう修理終わったのかな

 

「まだ二人とも居たのか」

 

真也君・・・・

 

 

「うん、もうそろそろだと思ってね」

 

「相変わらず良い感してるな光太」

 

「あの、この間のオーバビスマシンは・・・」

 

「あぁ大丈夫だよ片瀬さん、もう修理は終わっているし」

 

そうなんだ、よかった

 

「さて、早くみんなの所にいきますか」

 

 

 

真也君がそういいシークレットルームに向かった

 

 

「お、やってるな」

 

「大変そうだね」

 

それにしても二人とも落ち着いてるな・・・・怖くないのかな・・・・

 

「あーーーーーーーーーー!しーぽんだ!」

 

え?あ、りんなちゃん・・・・

 

「あれ?しーぽん元気無い?」

 

「そんな事ないよ」

 

「三人とも、作戦前にこんな所ぶらぶらしてていいの?」

 

「明日の朝まで自宅待機なんだ、それで学校に戻ったらリチャード教授に皆ここだって」

 

「そうなんだ」

 

「それで固定作業は順調か」

 

「見ての通り、まだ全然」

 

「こんな巨大ロボ倒れてきたら大変だもんね」

 

「ていうか巨大ロボなんだから座らせたり出来ないの?」

 

 

光太くんは本当に何時もと変わらない・・・・

 

 

「こんな物危なくて格納庫の中で起動なんて出来るか」

 

 

きっと緊張とか怖いとかそういうのを今は感じてないのかな・・・・

 

 

「だいたい巨大ロボ巨大ロボっていうな、こいつにはちゃんとギガンティック・アクティモ・ソーマ試作一号機インフィニティって名前があるんだから」

 

「ぎ、ギガ?」

 

「ギガンティック・アクティモ・ソーマ試作一号機インフィニティだ」

 

 

「!!よ~しインフィーだ!今日から君をインフィーと呼んであげよう!」

 

「あぁ・・・・また始まったな」

 

真也君も何時もと変わらない・・・・ビック4の人達もきっと落ち着いている

私はダメ・・・・もし・・・・私がミスをしたら・・・・それで真也君が死んでしまうかもしれない・・・・それはアリサや白銀教官かも・・・・

そんな事考えていたら怖くて・・・・

 

「しーぽん!」

 

え?アリサちゃん?

 

「ちょっと散歩行こ!」

 

 

アリサちゃんにそう言われ公園に来た

 

 

「あ~ぁ、興醒めよねあのでっかい文字のせいで夕焼けが台無しじゃん」

 

パネルの夕焼け空に浮かぶグレートミッションまでの時間

それを見ると怖くなる・・・・

 

「いきなり散歩って言ってたけど、なんで・・・」

 

「なんでじゃなーい!ここの所ずっと暗いでしょ!何があったのよ!証拠は挙がってんだ!さっさと白状しろぉ」

 

ちょっと、アリサちゃん苦しい

 

「真也に告白してごめんなさいされたとかぁ~」

 

「っ!そんなんじゃないよ!!・・・・そんなんじゃない・・・・・・・・怖いの・・・・」

 

「・・・なにが?」

 

「ミッションが・・・危ないとかそういうのもあるけど・・・もし失敗しちゃったら・・・そう思うと、怖くて身体が動かなくなっちゃうの・・・・」

 

「・・・しーぽん」

 

「だって!もし私が失敗したら誰かが死んじゃうかもしれないんだよ!それはレイラ教官かも・・・・真也君かもしれない・・・・・・そう思ったら・・・・」

 

「しっかりしろー!片瀬 志麻ー!なぁーに馬鹿な事言ってんのよーあんた一人がドジったからってどうにかなっちゃうもんじゃないでしょー、グレートミッションは」

 

そうだけど・・・・

 

「あんたは自分が怪我しない様にして、後は特等席で世紀のイベントを見学してりゃーいいの、誰もそれ以上の事は期待して無いんだから」

 

「・・・・そう・・・かな・・・」

 

「そうよ!予科生代表なんだからシャキッとしなさいよー本当にもうー」

 

そうか・・・・そうだよね・・・・私が失敗してどうこうなるものじゃ無いんだよね・・・・

ありがとうアリサちゃん・・・これでもう・・・

 

 

 

 

 

固定作業も終わり部屋に戻る・・・・どうも落ち着かなくて金平糖を食べる

 

 

 

アリサちゃんもりんなちゃんも寝ちゃった・・・・

私も、もう少ししたら寝ないと・・・

 

あれ?瓶の中に折り鶴・・・

 

「もー、ちーちゃんだなこういう面倒臭いことするのは」

 

    志麻ちゃんへ

 

   ケンカしちゃってゴメン。

   私はあなたが宇宙に出て危険な目に会うのが怖くて

   仕方ないのよ・・・だってあなたは頑張り屋さんでいつだって

   一所懸命になりすぎちゃうんだもの・・・でもそんなあなただから

   きっとものすご~く頑張って立派な宇宙飛行士さんに

   なって帰って来るだろうと私は信じています。

   冬休みになったら帰ってきてね・・・

             ご馳走作って待ってるからね

 

 

                             千秋

 

 

 

 

「・・・・グス・・・・お母さん・・・・私・・・頑張る・・・頑張るね・・・」

 

 

 

 

 

みんながシェルターに避難しいよいよグレートミッションが始まる

 

『オーバビスマシンのパイロットは搭乗を開始してください』

 

ちーちゃんからの手紙をコックピットに貼る

 

『各オーバビスマシン発進を開始してください』

 

大丈夫・・・だって、もう

 

 

 

 

 

 

「怖くない」

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

side 真也

 

 

いよいよグレートミッションが始まる

親父には朝会ったきり会っていないがきっとシェルターにでも避難したんだろう

作戦開始まで後15分

ビアンカに乗り作戦開始まで待つ

 

0:00

 

『作戦開始!』

 

いよいよ始まりだ・・・何か嫌な予感がする・・・あまり当たって欲しく無いが・・・だが嫌な予感ほど良く当たる・・・・それでも俺は俺に出来る事をやるだけだ・・・・

 

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

ついに始まったグレートミッション

宇宙に飛び交うオーバビスマシン

人類を守る壁と盾

それを脅かす波

 




本日の再アップ作業はここまでです
明日も引き続き作業を行いますのでお付き合い頂けたらと思います
当小説をお楽しみ頂けていれば幸いです
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。