宇宙のステルヴィア〜星の軌跡〜   作:九龍

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第12話~DLS~

 

 

二世紀もの間、人類を縛りつけていた厄災の波が過ぎ去った

人類は今、新たな道を進もうとしている

それは各々が目指す、他の人とは違う道を・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

side 真也

 

 

グレートミッションを終え今日から通常の講義に移る

確か今日からDLSか・・・

DLS、ダイレクト・リンク・システム

通常目に見えない情報を数値化し視神経を通じ脳に直接情報を送り込む

なんと言うか体に良く無さそうなシステムだよな・・・・

でもコレを使う事で自分の見たい物が見える・・・自分の宇宙が・・・・

 

《プシュー》

 

「おぉ、起きていたのか真也」

 

親父か・・・この前のミッションの時も裏で何かやらかしていたが・・・・

 

「今日からDLSだったな・・・それに伴いストラーダのシステムもDLSに移行して置くから、とりあえず慣れてから乗るようにしろよ」

 

至れり尽せりだな

 

「それと、コレは未発表だが、ウルティマである物が観測された、私はその情報解析を手伝いに明日、ウルティマに発つ・・・年末年始はウルティマで過ごすはずだ・・・冬休みに入ったら母さんに顔ぐらい見せるんだぞ」

  

ある物?まぁ時期が来れば分かるだろう

 

「それで私は行く・・・頑張れよ真也」

 

「あぁ、親父も頑張れよな」

 

《プシュー》

 

そういい親父は部屋を出て行った

今日もカフェエリアで朝食を取るか・・・・あそこは学園に近いから便利なんだよな・・・・

さて、そろそろ行くとするか

 

カフェエリアに向かう途中見慣れた顔を見つけた

 

「おはよう、光太」

 

「おはよう、真也君」

 

他愛もない話をしながらカフェエリアに向かう

カフェエリアに着くと聞きなれた声が聞こえる

 

「あ~あ、緑の方が綺麗だったな~・・・赤はなんか寂しいよ」

 

この声はりんなちゃんだな

 

「なんの話かな?」

 

そういい声を掛ける

 

「あー!真也だ!光太も!えっとね、宇宙の色の話!」

 

あぁ、セカンドウェーブが通り過ぎた時に色が変わったからな・・・・しかし何故色が変わったのか・・・改めて考えると謎だな・・・

 

「なるほど、確かに何が原因で色が変わったのか・・・謎だな」

 

「目下私の関心は期末試験のみ!緑だの赤だのは、お嬢にまかせるわ」

 

アリサは宇宙の色より目先の試験という感じか

 

「僕等の情熱、燃える宇宙・・・あれはそう、熱いハートさ・・・」

 

そんな台詞を言い現れたピエール

お嬢を口説いている心算なのだが・・・・みんな引いているぞ・・・そのくさい台詞に

 

「で、誰をいったい口説いているの」

 

お嬢の一言がピエールに刺さる・・・口説いている相手にそんな事言われたら・・・・お嬢、分かってやっているのか?

 

「おぉ、動揺してる」

 

アリサの一言で更に動揺するピエール

まぁアリサは仕方ないとして、男子陣は分かって冷やかしているから性質が悪いな・・・ジョジョなんて後で同じ事をやれられても・・・・いや、ジョジョはそんな臭い台詞は言わないか・・・

クリスマスが近いから、それまでにはっていう焦りもあったんだろうな・・・だが、焦りは禁物だぞピエール

 

 

そんなやり取りをし、朝食を終え格納庫に向かう

確かCブロックエリアに集合だったな

 

ビアンカに乗り、指定されたエリアに着くとそこには既にレイラ教官とビック4の二人がいた

 

『よし、全員集合しているな・・・今日はDLSの教習に入る、DLSをものにした時、君達はより近くに宇宙を感じる事が出来るようになる・・・今日はその第一歩だ、シュミレーションと演習が別物である事は良く分かっていると思う・・・各自、自分のペースで飛んでみろ、ビック4の二人がフォローしてくれる、少し位なら壊しても構わんぞ、これが終わったら全機システムチェックで整備入りだからな・・・良し!始め!!』

 

レイラ教官の掛け声と共にビアンカを飛ばす

障害物や現行速度、ジェネレーターの出力などが頭の中に響く

なんと表現していいのか分からないが・・・

 

「これは・・・凄い!」

 

自分の思い通りに動くビアンカに感動を覚えた

それに、DLSを通して見えるヴィジョン

青くそれに遠くまで見えているような錯覚を覚えるほど情報がすんなりと入ってくる

俺は早くコレをストラーダで試したくなった

ストラーダならもっと凄い物が見えてくる・・・そう思ったからだ

 

 

しばらくビアンカを飛ばしていたらレイラ教官から通信が入った

 

 

『全員だいぶ慣れてきた様だな・・・全機私のビアンカを目印に集合』

 

レイラ教官の一言で各々がレイラ教官のビアンカを目指す、そして全機集合を確認し次の指示を出す

 

『全員いるな、次はトライアルを始める、ゆっくりで構わないから完走する事、まずは狛江!』

 

「はい!」

 

レイラ教官の言葉に返事をし、機体を動かし始める

まず、トライアルコース内の障害物を確認し最短コースを割り出す

重力推進器の出力を90%に固定、圧縮ガスの残りを表示に設定し、加速する

いくつか障害物を避け、最後の障害物の所で機体を正面にし左側に障害物、

フロント右側とリア左側の圧力ガスの噴射を利用し機体を曲げる

そしてゴールを抜ける

 

『なかなかのタイムだな・・・・次、片瀬』

 

ふぅ・・・俺はDLSと相性が良いみたいだな・・・・

ジョジョや大はトライアル前の飛行でだいぶ悪戦苦闘していたみたいだが・・・・

やはり上手く適応しないと扱い辛いのか・・・

俺はコレをすんなり受け入れられたが・・・

っと、片瀬さんのトライアルが始まるな

 

そうして俺は片瀬さんのトライアルに目を向けた

 

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side 志麻

 

 

 

 

 

相変わらず真也君は凄い

初めてのDLSでもう何時も通り・・・もしかしたら何時も以上の起動を見せている

私も頑張らなくちゃ

 

『次、片瀬』

 

「はっはい!」

 

急いでビアンカを発進させる

いくつか障害物を避けてDLSの感覚を掴んでいる内にある事を思い出した

 

似てる・・・この感覚って

 

《全ジェネレータ開放、行くよ、片瀬さん》

 

光太君!やだ、何考えているの私!これじゃぁ、まるで・・・・

 

『片瀬どうした』

 

レイラ教官の一言で現実に引き戻される

 

「いえ!なんでもありません」

 

そうよ、今は演習中、ちゃんと集中しなきゃ

ゴールまであと少し、考えるのはその後

 

 

そしてトライアルを終え格納庫に戻る

結構な人が体調が悪そうだった、アリサちゃんもその中の一人

 

「大丈夫?アリサちゃん」

 

心配で声を掛る

 

「大丈夫、大丈夫・・・ちょっと気持ち悪いだけだから・・・」

 

そうは言うが何時もの元気がない

 

「保健室まで着いていく?」

 

「そこまでする事じゃ無いって、しーぽんは先に部屋に戻ってて」

 

そう言われたらそうするしかないよね

 

「分かった、それじゃぁ先に戻るけど・・・」

 

後ろ髪引かれる思いで自室に戻った

 

 

 

自室に着くとりんなちゃんがカレンダーをみて憂鬱そうにしている

 

「りんなちゃん、はい」

 

ココアを淹れりんなちゃんに渡す

 

「しーぽん・・・ありがとう」

 

「りんなちゃん、もうすぐ帰っちゃうんだね」

 

「まぁセカンドウェーブも行っちゃったからね・・・・あ~あ、サードウェーブとか来ないかな、しーぽんがいれば、またインフィーでやっつけてくれるのにな~」

 

そんな縁起でもない・・・でも折角仲良くなったのにな・・・今月いっぱいでお別れか・・・

お別れ会とかしたいな・・・アリサちゃんとかと相談しよう

きっとアリサちゃんは賛成してくれるはず・・・そうしたらみんなに声を掛けてりんなちゃんとの思い出も・・・

やるからには楽しい物にしなきゃ

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

真也達予科生は始めて自分の宇宙を見た

その過程を見た者のとる行動は・・・

人々は宇宙に何を求めて来たのか

 

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