宇宙のステルヴィア〜星の軌跡〜   作:九龍

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第15話~冬休み~

 

 

とうとう学生達が喜ぶ時期が来た

冬季長期休み

ある者は宇宙へ残り

ある者は地上へ向かう

 

 

 

 

 

side 真也

 

 

りんなちゃんのお別れ会兼クリスマスパーティを終え長期休みのさなか

里帰りをする者達は明日、フジヤマの定期便を利用して地球に帰る

俺もその便で地球に帰ろうと思っている

荷造りも終え後は明日を待つばかり・・・

そういえば今日は光太が来るはず

確か時間はそろそろのはずだが・・・・

 

《キンコーン》

 

ちょうど来たようだ

 

「開いているから勝手に入ってくれ」

 

「やぁ、こんにちは」「こんにちは」

 

挨拶をしながら入って来る二人・・・二人?

聞きなれた声の元は光太と片瀬さんだった

 

「あぁ、こんにちは・・・光太はその様子だと上手く行ったんだな」

 

「おかげ様でね」

 

俺と光太のやり取りで片瀬さんは少し恥ずかしそうにしていた

 

「そうか、それは良かった・・・そうだ、二人ともコーヒーは飲むかい?」

 

「うん、貰うよ」

 

「ぁ、私も」

 

「分かった座って待っていてくれ」

 

そういい二人をソファーに座らせサイフォンに火を入れに行く

 

「光太はブラックで片瀬さんは砂糖とミルク有りだったね」

 

そういい砂糖とミルクを取り出しテーブルに置く

 

「さて、二人は帰省組みかな」

 

「そうだね、僕も志麻ちゃんも」

 

「俺は荷造りは終わったが・・・二人とも大丈夫か?」

 

「僕は大丈夫」

 

「私はまだかなぁ、アリサもまだ荷造りしてなかったし」

 

「片瀬さん、フジヤマの定期便は明日だぞ」

 

「えぇーーーーーーーーーーーーーーー!」

 

フジヤマの運航日程を知らなかったのか叫び声を上げる片瀬さん

というか帰省するのに何故運航日を知らない?

 

「まぁ落ち着きなさい」

 

「うぅ・・・アリサもまだ荷造りしてないから安心してたのに・・・」

 

「まぁ今日の夜にやれば間に合うだろうっと、もういい時間かな」

 

そういい席を立ちサイフォンから三人分のコーヒーを淹れテーブルに置く

それを手に取り一口、美味いな・・・・今度は水出しコーヒーでも淹れてみるか・・・そしたら配合比率を弄らないと

 

「ふぅ、相変わらず美味しいね」

 

「そう言ってくれると淹れた甲斐がある」

 

そうしてしばらく雑談をし数時間

 

「さて、ずいぶん話し込んでしまったな」

 

「そうだね、志麻ちゃん荷造り大丈夫?」

 

「そろそろ危ないかも・・・」

 

「そうか、それじゃ今日はお開きだな・・・それじゃ明日、フジヤマで」

 

「うん、それじゃ」

 

「御邪魔しました」

 

 

そういい二人は部屋を後にした

 

さて、俺も狛江研究局に電話を入れて置くか

数コール後、電話が繋がった

 

《はい、こちら狛江研究局》

 

「ご無沙汰しております、狛江 真也です」

 

《あぁ、局長のご子息の》

 

「豪徳寺さんは今?」

 

《局長代理ですか、少々お待ちください》

 

《御電話変りました豪徳寺です》

 

「ご無沙汰してます、真也です」

 

《ほんと久しぶりね・・・あれから全く電話も寄越さないで》

 

「それはすみません、明日そちらに向かおうと思うのですが・・・それと父の件はご存知で」

 

《そうなの?それじゃ空港まで向かえに行くわ、局長の件と言うとウルティマの話かしら》

 

「態々すみません、えぇそうです、ウルティマの件です」

 

『どう致しまして、では明日、待っているわ』

 

「はい、それでは失礼します」

 

そう言い電話を切る

 

 

 

さて、明日は11時発の便だから10時にはゲートに行かなきゃな

今は20時か・・・これからしばらくはストラーダのチェックが出来ないからやっておくか・・・

 

そうして俺はチェックをし、部屋に戻ったのは23時・・・そこで俺は床に付く事にした

 

 

 

 

 

 

そして翌日、フジヤマの搭乗開始の放送を聞き、俺は指定の席へと腰を下ろした

しばらくするとフジヤマは航行を開始し安全ベルトが解除される

 

「あれ?真也は一人かい?これから僕は大とラウンジに行くんだが」

 

隣にいたピエールから声が掛けられる

 

「あぁ、俺も行こう」

 

そうして三人で移動し俺とピエールはコーヒー、大はパフェを頼んだ

 

「しかし、光太としーぽん、ジョジョに晶ちゃん・・・上手く行ってないのはピエールだけだね」

 

それを聞くなりピエールは立ち上がる

 

「どうしたピエール・・・軟派か?」

 

「そんな浮ついた物じゃない・・・これはそう、一言で例えるなら・・・チャレンジ」

 

そういうとお嬢の方へと歩いていった

 

「大は上手く行くと思うか」

 

「ピエールの事?うーんどうだろう」

 

「そんな事より僕はしーぽんと真也君が付き合うと思ってたんだけどな」

 

「ピエールの件は・・・いや皆まで言うまい、しかし俺と片瀬さんか・・・俺の中ではやはり友達感覚なんだよな」

 

大とそんな会話をしている内にフジヤマはナスカへ着いた

俺が降りようとすると

 

「狛江君・・・ちょっと」

 

ビック4のケント先輩に声を掛けられた

なんでも地球を救った英雄の中に俺も含まれているらしい

インフィニティに乗った二人ならまだ分かるが何故俺が・・・

 

「君も直撃コースの直径10KMの隕石から地球を守った一人だからさ」

 

っとケント先輩に言われてしまったからだ

そして俺と光太、しーぽんの身代わりに選ばれたのはジョジョ、ピエール、栢山さんの三人だ

俺達はケント先輩に連れられ裏口へ

そして専用機で日本へ向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

side 志麻

 

 

 

今日は何時もよりお洒落してきた

それをフジヤマで光太くんに可愛いって言ってもらえて本当に嬉しかった

光太くんと話をしていたらあっと言う間にナスカに着いてた

 

そしてケント先輩が言うにはナスカのロビーは私達三人を待ち構えている人が大勢いるらしく専用機で日本へ

裏口を歩いていると

 

あれは・・・真人

 

「おーい、ねーちゃーん」

 

叫ぶ訳でも無く声を掛けてくる

でも何で真人がここに?

 

「宇宙局から連絡があってさ、裏口から来るなんて有名人じゃん・・・何時も姉が御世話になってます、弟の真人です」

 

「音山 光太です」

 

「狛江 真也です」

 

「それより、真人一人?お父さんとお母さんは?」

 

「仕事、セカンドウェーブの後始末とか色々あるからさ・・・そんな事よりこっちこっち」

 

真人が私の荷物を引いて正面ゲートとは反対側に案内する

それにしてもなんで裏からなんだろう

 

「三人は今や日本一有名人だからね、これくらい気をつけないと」

 

「そういえば光太君に真也君、こんな所にいたら家族の人大丈夫?」

 

「ああ、大丈夫・・・今着たみたい」

 

「俺の方もな」

 

二人がそういうと空から二つの物体が来る

 

「すっげー自家用重力船だぁ、それも二つも」

 

そこから二人の女性が顔を出す

 

「姉の洋子」

 

「狛江研究所の朱音さん・・・それじゃ二人とも、良いお年を・・・これ以上一緒にいて馬に蹴られたくないからな」

 

「久しぶりね、真也君」

 

「朱音さん、ご無沙汰してます」

 

そういうと真也君は重力船に乗って移動する

 

「志麻ちゃん、良かったら家にくる?」

 

「え、でも・・・」

 

光太くんと一緒に居たいけど・・・

 

「片瀬さん、お家は何処」

 

「えっと鎌倉です」

 

「これならすぐに着くから」

 

そして私はお父さんに電話して許可を貰い光太くんの家に遊びにいった

 

着いたのは島

ここには光太くんの家しか無いみたい

 

私達は浜辺を歩きながら話をしている

 

「時間があればさ、海の中とか色々楽しめるんだけど」

 

「そっか、綺麗だろうな~、お姉さんは星を見る人?」

 

「一応ここの二代目所長」

 

「ここって何処の所属なの?宇宙局?太陽系連盟?」

 

「連盟とかから援助はしてもらってるらしいけど、どっかの所属って訳じゃないみたい」

 

そうなんだ、それならここの名称は・・・

 

「音山天文学研究所!」

 

「おしいね、天文島音山天文所」

 

「全然おしく無いじゃん」

 

こういう所で普段見ない新しい顔

 

「そうだ、天文台に行こうか」

 

「うん」

 

そうしてまた歩きだす

 

ちょっと暑いかな・・・

 

「大丈夫?志麻ちゃん」

 

こうやって気にかけてくれる光太くんの優しい所とか私は好き

 

「うん、大丈夫」

 

「ごめん、もうちょっとだから」

 

天文台に着くとそこには大きな観測装置

その端にはる階段を上り扉を開けると島を見渡せる

 

「綺麗・・・今度はちゃんと・・・遊びに来たいな」

 

そうして光太くんから手を握り

私も握り返す

 

そうして二度目のキスをする

 

 

そして私は携帯にかかってきた着信に気づかぬまま光太くんの家を後にする

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side 真也

 

 

重力船で2時間

久しぶりの狛江研究所は相変わらずであった

 

「それにしても局長も御忙しい方ね」

 

「そうですね・・・あ、これストラーダの航行記録と負荷データです」

 

「あら、ありがとう・・・これでアレが完成するわ」

 

「朱音さん、アレとは」

 

「ストラーダの処理能力を使った情報収集パーツの事よ・・・早ければ真也君の冬休みが終わる頃には完成するかもね」

 

「それは楽しみですね」

 

『番組の途中ですが、臨時ニュースをお伝えします・・・ファウンデーションⅥ・ウルティマが正体不明の飛行物体と戦闘状態になりました、実弾行使を行った戦闘は実に60年ぶりであり詳細は不明、現在調査中とのことです」

 

なんだと・・・・また、こういう事で心配をするのか

前回はセカンドウェーブ

今回は戦闘・・・・どうも嫌な予感しかしない

 

「親父・・・・」

 

「大丈夫よ真也君・・・」

 

「朱音さん・・・」

 

《TLLLLLL  TLLLLLL》

 

不意に携帯が鳴った

 

「はい、狛江です」

 

『私、宇宙局東京支部の安池ともうします、宇宙局本部より非常召集が発令されましたのでお迎えに上がりますでその場で待機していてください』

 

「それはさっきの報道に関係が?」

 

『詳しくは申せませんがご想像の通りだと』

 

そういう事か・・・要するにウルティマでの未確認飛行物体がステルヴィアにまで害を及ぼす可能性がある

そこでグレートミッションにも使ったストラーダを頼りにすると

 

「それはストラーダを使う・・・と」

 

『その場合もありえます』

 

そうなると光太や片瀬さん、ビッグ4の人達もこの通知が来たはず・・・

光太と片瀬さんの場合インフィニティに乗らされるだろうな・・・

 

 

「そうですか・・・分かりました」

 

『ではすぐに向かえを寄越しますので』

 

これはどうも・・・嫌な予感が強くなる一方だな

流石に学生を戦闘に出す事は無いだろうが・・・

 

「真也君・・・・」

 

朱音さんが心配そうな顔をしている

 

「大丈夫です」

 

俺がそう言うと、丁度良く宇宙局の船がやってきた

 

「それでは朱音さん、良いお年を」

 

 

「狛江 真也君ですね、宇宙局東京支部の安池です、早速ですが此方にお乗りください」

 

 

俺はその言葉に従い船に乗り込む

 

そうして俺の帰省は1日を待たずして終える事となった

 

 

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

急に現れた飛行物体

かの者の目的は

そして、それに翻弄される人類は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




本日の再アップ作業はここまでです
明日も引き続き行いますのでよろしくお願い致します
当小説を楽しんで頂けたら幸いです
よろしければ誤字脱字報告、感想等頂ければと思います。
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