ウルティマで行われた戦闘行為
人はそれぞれ何を思うか
そして、人類の明日は
side 真也
しかし、緊急招集を掛けられたのはグレートミッションに参加した人達ばかりか・・・
下手をすれば戦争か・・・・あまり実感が沸かないな、なんというか、他人事のようだ
それにウルティマにいる親父は大丈夫だろうか・・・
俺はそんな事を考えていた
隣から席を立つ音が聞こえる
片瀬さんか・・・不安そうだな・・・
光太も後を追いにいったのか、ちゃんと彼氏やってんだな
もうそろそろステルヴィアか・・・・
『まもなく。ファウンデーションⅡステルヴィアに到着致します』
そのアナウンスを聞き、光太達が席に戻ってくる
フジヤマがステルヴィアに着くとアリサが出迎えに来ていた
「おっかえりー!お帰りお帰りお帰り!」
そう叫びながら片瀬さんに抱きつくアリサ
「た、ただいま」
「いやーしーぽんが居ないとやっぱ退屈でさぁー早く帰ってきてくれて嬉しいよ」
「アリサなんか普通」
「なにそれ」
「だってさ、ウルティマで騒ぎが起きたんでしょ」
「あぁ、それか~りんなちゃん大丈夫かな」
確かりんなちゃんがステルヴィアを発ったのは26日のはずだから
「ステルヴィアからウルティマまで40日だからりんなちゃんは大丈夫だろ」
「そっかーよかったぁ」
「ほらね、志麻ちゃんが考えてるほど深刻じゃないんだよ」
深刻じゃない・・・か、このまま何事も無く終われば・・・な
「いったい何の話?」
「急に呼び戻されたから、何かとんでもない事になってるんじゃないかって・・・ビック4の人たちも一緒だったし」
まぁ気持ちは、分からないでもないな・・・・
「あぁ、なるほどね・・・まぁなんだろう・・・・なんかヤ~な雰囲気はあるけどそんなでも無いよ」
「ふーん・・・そうなんだ・・・・よかったぁ」
そう片瀬さんが言うとアリサと二人で自室に戻っていった
「光太はこの後は」
「僕はとりあえず部屋に荷物を置きに行くよ」
「そうか・・・とりあえず後で皆で晩飯でも行くか」
「それはいいね」
そういうと俺達は各々の部屋に帰っていった
しばらくし、俺と光太、アリサと片瀬さん達はファミレスに来ていた
「代わり映えしない!」
「声が大きいよ」
「だってさぁ~もぉ飽きたよ」
ファミレスのメニューを見ていたアリサが叫んだ
それをやんわり注意する片瀬さん
確かに代わり映えしないのは認めるが・・・ん?
あれはレイラ教官?誰か探しているのか
レイラ教官に目をやっていると視線が合った
そうするとレイラ教官が此方に歩いて来た
レイラ教官が同席する事となり4人掛けの席は少し手狭になる
「悪いな、教師が一緒じゃ落ち着かないだろ」
「とんでもない、ご馳走して貰えるならもう大歓迎です」
「悪いが、お前達を特別扱いするわけにもいかんな」
「うわ!マジリアクション」
「すまなかったな・・・休みなのに呼び戻して」
「教官、僕達・・・戦う事になるんですか」
光太の確信に迫った言動・・・しかし一番気になる部分である
「そんな事ないと信じたい」
教官その言動はその可能性がある事を指していた
side out
side しーぽん
今日は晶ちゃん達が戻ってくる
出迎えに行く前に私は町田さんの所へ行く
「あの、これ温泉饅頭です、良かったら食べてください」
「・・・ごめんなさい」
その言葉をつぶやいた町田さんの顔には涙が浮かんでいた
「あの、それじゃあ失礼します」
その言葉を後に町田さんの部屋を後にした
「ただいま」
その言葉と共に部屋にもどる
「そろそろ晶達を迎えにいくよ~」
アリサの声でフジヤマの発着ゲートに向かう
しばらくするとやよいちゃんを除くメンバーがそろっていた
「「おかえりー」」
「「「ただいま」」」
「アレ?お嬢は一緒じゃなかったんだ」
「ピエールと同じ便は嫌なのよ~」
「いきなりそれかよ」
「また会えてうれしいわぁ」
ピエールを弄るアリサ
「なんか大変だったみたいだね」
「会議も始まったみたいだしね」
「何なんだろう未確認物体って・・・UFOかな」
「だからどっかのファンデーションの秘密兵器だっていってんだろう・・・差し詰めウルティマの一件は実戦テストとこさ」
ジョジョ君の実戦の一言で私はまた・・・不安な気持ちになった
「インフィもぐっと来るものがあるけど今回のは未確認ってのが陰謀めいてていいんだよなぁ」
「そんなのがいいんだ」
「そう!男って言うのはそういう物に惹かれるんだよ!」
ジョジョ君が同意を求めるけど光太君達は顔をそらす
「なにか食べに行こ」
晶ちゃんの一言で皆が動き出す
「うん、おなか空いたね」
「近すぎて機内食で無いんだよね」
みんなジョジョ君の発言を無かった事にした
ファミレスに着きアリサが席を探す
「あ!奥開いてるよ!ラッキィ!」
皆が席に着くとメニューと睨みうなり声を上げる
アリサも昨日言っていたけど代わり映えしないなぁ
「みんな決まったか?とりあえず俺は日替わりにしようと思うが」
真也君の一言でみんなが日替わりランチを選ぶ
「すみませ~ん」
「はい、お待たせしました」
「日替わりランチ八つ」
「はい、日替わりランチを八つですね」
「ライス一つ大盛りで!」
大ちゃんが大きな声で宣言する
「はい、一つはライス大で」
「大だけに大ってか」
アリサの一言でみんなに少し笑いが起こる
「お待たせしました日替わりランチになります、此方が大ライスになります」
ごはんを食べながら話をする
「フジヤマ運休するかもしれないって本当かな」
「そんな話もあったね」
「でも全面的な運休は無いだろう」
「しかしウルティマの一件が解決するまでは本数は少なくなるだろうな」
「そうなったらヤダなぁ~」
「うん、平和がいいよね」
「そうじゃなくて・・・野菜は地球産に限るじゃない、でも・・・シャトル飛ばなくなったら・・・・食べられなくなっちゃう」
アリサの心配事はまず食事なのね
それでも私は
「あ!」
考え事をしながら食事を続けていたらフォークで突いたグリンピースが跳ね、首下に辺りソースが襟についてしまった
「スプーンの方がいいかもね」
そういい襟についたソースを光太君がハンカチで拭いてくれる
あれ?みんなどうしたんだろう
「はいはいご馳走様!」
そういうと真也君以外がご飯をかき込むように食べる
いったいどうしたんだろう?
side out
side 初佳
今日もやよいは帰ってこない
あらから数日
フジヤマの便を見る度に思い浮かぶ
昨日は片瀬さんが御土産を持ってきたけど
それは彼女なりの気遣いなのだろう
私は今日もフジヤマのゲートに来た
そこでやよいを見つけた
「お帰りなさい」
《あ!あの・・・新入生の方ですか?私、藤沢って言います、》
「ただいま」
あの時のやよいが浮かぶ
私は泣く事も気にせずやよいに駆け寄り抱きつく
「おかえり」
消え入る様な声で再び言う
「ただいま、初佳」
私はまだ立ち直れていない
でも・・・これから・・・
side out
side しーぽん
食事を終え光太君とシークレットルームで待ち合わせをしていた
「お待たせ」
光太君がやってくる
「リチャード先生にモニターを頼まれちゃった」
「なんの?」
「DLSの発展型のモニターだよ」
「ほんと?そんなの開発中なの?」
「うん、情報と思考を直接処理するシステムとか」
「なんだか楽しそうだね」
「志麻ちゃんらしいね」
「でも凄いね」
「うん、ほんと凄いよ・・・それってより宇宙をダイレクトに感じる事が出来るかも知れない」
うーん・・・光太君は新型DLSの事を言っているみたいだけど
私はそれに選ばれる光太君の事を言っているんだけどなぁ
「違うよ、そのモニターに選ばれる光太君がだよ」
「ありがとう」
それにしても新型DLSか・・・どんなふうに見えるんだろう
side out
ステルヴィアは変らない日常を送っていた
しかし、ウルティマでは2日で4回も未確認飛行物体と接触していた
それは一体何を意味するかは定かではない
しかし、その影響は太陽系を巻き込む事になる可能性も秘めている