ウルティマでの交戦から3日
インフィニティのジェネレーターを積んだ貨物船到着を数時間後に控えた
side 真也
3日前の戦闘
俺は参加出来なかったが、認識が甘すぎた・・・・・
戦闘・・・頭では分かっていたつもり・・・そう、つもりだったんだ
俺なんかは待機だったから認識を改められた・・・その甘い認識で出撃した人達の結果が二日前の被害
光太や片瀬さんが無事に帰って来た時は安心した、でも・・・消えてしまった命が多すぎる
そう、これは戦闘なんだ・・・今回の戦闘データを参考にストラーダの設定を煮詰めなければ同じ事になってしまう
とりあえずストラーダの中で分析しよう
そう思い格納庫に足を運んだ
今回、ケイティの破損の仕方を見ると外から潰された様な壊れ方をしている
それなら敵の攻撃方法は小型のマイクロブラックホールを打ち出すもの・・・
もしくは、高重力による圧壊、このどちらかのはず・・・それならこの間つけた試作観測機で重力変異を計測すれば、敵の攻撃を避ける事が出来るはず
でも、この攻撃方法に断定するのは危険だな・・・
重力変異だけじゃなく、その他の数値も観測して、急激な変異が起きた時に、変異が起きた場所を常時表示の状態にすれば・・・でもこのままの設定じゃレーザーの変異値も計測してしまうからレーザーの熱量は除外しなければ
観測機の設定はこれで良いとしてレーザーの射撃間隔を0.2に設定して加熱してきたら0.8に自動移行
後はスラスター周りと圧力ガスの調整か
出撃まで後2時間、セッティングは後1時間で終わらせてみせる!
side out
side 志麻
この間の戦闘・・・・命が消えていく様を見た
なんとかしたくて、インフィの射撃速度を上げたけど国籍不明機の速さについていけなかった
光太くんがビアンカで私を助けてくれた機動、それがインフィでも出来るなら・・・
でもインフィのシステムが重すぎて光太君の反応速度に追いつかないなら、インフィのシステムの使わない部分を削ってインフィ自体の処理速度を上げるしか・・・
「そんなに削って大丈夫なの?」
「うん、今は使ってないシステムを削ってるだけだから・・・心配?」
「いや、僕は志麻ちゃんを信じてるよ」
光太君・・・
「ありがとう、光太君・・・一緒に頑張ろうね」
「うん、何か手伝える事は?」
「それじゃぁ、BF-274の三番から八番まで削ってもらえるかな」
「分かった」
私も光太君を信じてる、このインフィであの時の機動が出来るって
っと大体終わりかな
「へ~、流石だね志麻ちゃん」
「えへへへ」
『片瀬、音山、今からジェネレータ取り付け作業を始める、それと同時にセッティングをしてくれ』
「了解」 「了解です」
レイラ教官の通信からしばらくしてビアンカ10機がジェネレーターを運んでくる
そして取り付け作業に入った
「凄い・・・インフィにジェネレーターをつける人、一人でビアンカ10機を操ってる」
『彼は最大20機のビアンカでマニュピレータを扱える男だ』
『そう!俺が最大20機のビアンカを扱える男!ジュノ・マイオールさぁ!』
『ジュノ!真面目にやれ!!』
『おぉ相変わらず怖いねぇ…取り付けはまかせな、セッティングは任せたよ』
でもそんなに操れるって凄い事よね・・・私なんてそんなに出来ないよ
「さぁ志麻ちゃん、関心してないでセッティングを始めよう」
「うん!それじゃぁ出力調整から加速度の調整だね」
『よ~しコンプリートだ、後はたのんだよ』
「はい!」
「さぁ志麻ちゃん、一気にやっちゃおう」
「うん、光太君も手伝ってね」
「もちろん」
そうして光太くんと一緒にセッティングを煮詰めていった
side out
side 初佳
私も今回の救出作戦に参加する
今の私は仮初・・・・ただ名前という殻をとられたただの本科生
そんな私が・・・こんな私が救出作戦なんて物に参加して良いのだろうか
人を蹴落としてまで守った名前
そんな事をしてしまった私なんかが・・・
やよい・・・私はこの作戦に参加する価値はあるの
「待っていたよ」
ケント・・・今の私は何も吹っ切れていない
「足を引っ張らないように頑張ります」
これしか言えない
私はどうすればいいの
そういえばあのジュノとか言う人はレイラ教官の昔を知っているみたいだった
エリートパイロットとして活躍してたレイラ教官の過去
普通なら今でもパイロットをやっているはず
昔に何かあったのかしら
「よ~し完了・・・ん?」
「少し話を聞かせてもらえませんか」
「構わないよ、レイラのことかい」
「はい」
「まぁ何しろお前の教官はエリートだろう、それが率先して現場を渡り歩いているからな、俺はどうしてあんたみたいなエリートがこんな所にいるのかって聞いたんだ、そしたらやりたいからやっている、そう答えたんだ」
《ウーーーーーーーーーー、ウーーーーーーーーーーーー》
緊急警報?
作戦まであと30分あるのに、いったい何が
「緊急警報だよ、あんたはパイロット何だろう?早く行きな!」
「すみません、ありがとうございました」
私はまだ吹っ切る事が出来ないまま、格納庫えと向かった
side out
side 志麻
緊急警報?
まだセッティングが終わってないのに!
『状況は!?』
「セッティングは途中です、ですが有効速度は出せます」
『すまん、よろしく頼む』
「了解」
まず、は出力チェックかな
「出力を最大にするといっきに加速しちゃうみたい」
「うん、気を付けるよ」
これから戦闘が始まるのね
『どうやら敵さんは本気みたいだ、各機気を抜くな』
近くに町田先輩のケイティを見つけて通信を入れる
「一緒に飛べて嬉しいです、よろしくお願いします」
『此方こそ』
先手は敵の攻撃だった
何機かが直撃を貰ってしまう
『全機散開!!』
そうして戦闘が始まった
「志麻ちゃん!アプローチから始めるよ!」
そういい、所属不明機にアプローチを掛ける・・・が
三回目のアプローチで敵に捕捉されてしまう
「だめ!一回距離をとって」
「分かったよ志麻ちゃん」
インフィだけじゃ追いつけるけど追い詰められない
でも他の機体じゃ捕捉は難しいし
『そのまま続けろ!』
「真也君!?」
真也君のストラーダが敵の攻撃を避けながら接近してくる
『インフィの離脱のタイミングに合わせて砲撃を仕掛ける』
「りょ、了解」
次の離脱時インフィの横からレーザーが飛来する
合計8発のレーザーが敵に当たる
敵の装甲は厚いのか、7発までレーザーに耐える
しかし8発目のレーザが敵を貫く
『敵機撃破を確認、戦闘を続行します』
「僕達も頑張ろうね、志麻ちゃん」
「うん、頑張ろう」
side out
side 真也
重力変異を検知!
敵の第一撃が飛来する
予想は当たったか、敵の攻撃手段は高重力の塊による攻撃、これで回避はしやすい
敵攻撃前に重力変異を検知してる事から前兆がある
それに気を配れば・・・とりあえずインフィの後を追うか
にしてもインフィの後をついて行こうとするがやはり速いな、
ストラーダのリミッターを解除しても少しづつ離されて行く
砲身の加熱を抑えるには一度に8発が限度か
敵の装甲の厚さが分からないから8発全て撃った方が確実だな
やっとインフィに追いついたと思ったが形勢はインフィが不利
敵が早く、アプローチに失敗している、
だが敵もインフィで手一杯なのか手一杯に見える
ならば俺はインフィの離脱時に攻撃を仕掛ける
インフィが離脱を試みようとしたので俺は光太達の声を掛けた
「そのまま続けろ!」
『真也君!?』
俺はインフィと応戦している敵に近づこうとするが、もう一方からの重力弾を感知しそれを避けながら接近する
「インフィの離脱のタイミングに合わせて砲撃を仕掛ける」
その言葉と共にインフィの離脱のタイミングに合わせ敵にレーザ8発を発射する
レーザーは直撃、しかし敵は7発耐え8発目にして敵を貫いた
なるほど、敵の装甲はストラーダのレーザー7発は耐えられるのか
なら、射撃間隔を伸ばして威力を上げるか
敵を一機撃破し戦闘を続行する
すると
《重力変異検知》
そのデータを頼りに索敵すると
っ!!町田機が狙われているのか!!
今から射撃では捕捉が間に合わない、なら町田機に当たる前にアンカーワイヤーを重力弾に当てるしかない!
えぇい!予測ルートは町田機後方5メートル、その地点でアンカーを打ち込む
《アンカー射出》
その瞬間
アンカーは町田機の後方5メートル地点で敵の重力弾を受け止め圧壊する
俺は急いで町田先輩に通信を入れた
「なにボーっとしているんだ!町田先輩なら回避出来たはずだ!」
『私はもう、ビック4の町田 初佳じゃないのよ・・・・」
「なにふざけた事を言ってるんだ!あんたは今も昔も町田 初佳だろう、ビック4の時も、なる前も町田 初佳は変らないだろう!今まで努力してきたのはビック4の町田 初佳じゃない!ただの町田 初佳本人だろ!自分の努力の結果がビック4の町田 初佳だったんだろう!自分自身を裏切るなよ!」
『・・・・』
「しっかりしてください、町田先輩・・・それと怒鳴ってすいませんでした、それでは」
作戦行動中、更に戦闘中にあんな事を言われたからついカッとなってしまった・・・先輩相手にあんな事を・・・
しかし言った言葉はもう戻せないし今は戦闘中だ・・・今は目の前の事に集中するんだ
そうして真也は町田機を捕捉していた敵機を撃破した
side out
side 初佳
さっき私は国籍不明機に後ろを取られ死を覚悟した
それを助けたのは予科の狛江 真也だった
その後の言葉は深く私に突き刺さった
今まで努力してきたのはビック4の町田 初佳ではない・・・か
そうね、私は一番になる為にそれ相応の努力をしてきた
でもやよいの一件から私は変った
近寄るものは蹴落とす
そんな風になっていた
まだ純粋に努力を重ねてきた日々
それも私
ビック4になってからもその努力は重ねてきた
片瀬さんの時のような間違いを犯した
それも私
なら、ビック4の私も、そうじゃなくなった私も
それは同じ私
・・・・こんな簡単な事に気が付かないなんて
ふふ、前も昔も私は私
そうよ、しっかりしろ町田 初佳!
私なら出来るわ、今まで努力してきたんですもの
「ケント!オフェンス、私にやらせて」
『ッ!初佳!よし!インフィニティの援護に行こう!初佳、重力ポケットだ』
重力ポケット・・・ケイティ三台を密集し重力場を形成
その中に入って急加速する技
「了解!」
重力ポケットに突っ込んで・・・一気に加速!
敵の攻撃を回避しながらレーザーを4発打ち込む
倒すに至らなかったけど敵は怯み、インフィニティが止めを刺す時間を作った
町田 初佳復活か・・・狛江君の言葉が切欠・・・今度お礼をしなきゃね
『此方U-236、ウルティマからの脱出に成功!全員無事です!』
『よーし!作戦は成功だ!全機、即時帰還せよ!』
side 志麻
私達は町田先輩達が作った隙を突き
敵機の撃破に成功した
『此方U-236、ウルティマからの脱出に成功!全員無事です!』
『よーし!作戦は成功だ!全機、即時帰還せよ!』
「やったね志麻ちゃん」
「うん!」
「インフィニティ、帰還します」
インフィが反転し帰還するために反転しジェネレータに火を入れたその時
ジェネレーターの片方が爆発してしまった
「っく!制御が!!」
その間に敵機が接近してくる
町田さんや真也君達が敵機に攻撃をしてもそれを避け、インフィの前まで接近された
そんな・・・もう駄目なの
しかし攻撃をしてこない
その時
私はDLSを通して声みたいなものを見た
でもこれって光太君のビジョンに似ている
何だろう
その声を見た後、敵機は消えてしまった
その瞬間、大きな物がウルティマの上に現れた
もうなんて表現して良いか分からない
でもウルティマより大きいい何か・・・
それはウルティマと共に消えてしまった
アレはなんだったんだろういったい
そうして私達は護送船団に戻った
私は、私が見たビジョンを光太君に話した
「そっか、志麻ちゃんも見たんだ」
「うん、てっきり光太君のビジョンかと思った・・・なんか雰囲気にてたから」
「あれ、テストの時から見えてたんだ・・・誰かにじっと見られてる・・・ずっとそんな感じがしてたんだ」
side out
side 真也
戦闘を終え、護送船団に戻る
そこで出迎えてきたのは町田先輩だった
「あの時は本当にすみません」
「いいのよ、それで大事な事に気づかせて貰えたわ、お礼を言いたいくらいよ」
「いえいえ、でもそう言ってもらえると嬉しいです」
俺は笑顔でそういった
「それでは、親父を迎えに行くので」
「えぇ、それじゃぁまた今度ね」
笑顔でそう言う町田先輩に笑顔で答えその場を後にする
そうして脱出艇の所に行き親父を迎える
「親父、無事だったか」
「あぁ、心配をかけたな、しかし妙な事だらけだった」
「何がだ」
「あぁ、私達がコズミックフラクチャーを解析データをまとめ終わった時、システムが回復し脱出できたんだ」
「それは親父達に解析させてそれを持ち帰る為か」
「そう考えるのが普通だろう」
「まぁ親父も疲れてるだろう、早く休めよ」
「あぁ、それじゃぁ真也、また後でなっと、ストラーダのアンカーまた壊しただろ、今回はパーツが無いからステルヴィアに着いたら直すからそのつもりでな」
「あぁ、悪かったな親父」
そういうと親父は休憩室に向かった
それを見送り俺は割り当てられた部屋へと戻る
side out
ウルティマ奪還作戦は無事に終わった
これから帰還まで37日
ステルヴィアに帰還する頃には80日程立っている事となる
真也達の仲間はどのように変っているか
それは帰還し、実際に触れ合わなければ分からないものである