全長38億kmの巨大な紐
その解析の結果を明後日の臨時議会で議論する事となった
side 志麻
今日もりんなちゃんは私達の部屋に遊びに来ている
しばらくアリサと遊んで今はアイスを食べている
「それ食べ終わったら送ってくね」
「大丈夫大丈夫、御泊りしてくから」
「また?お母さん心配するんじゃない」
「心配してたらもっと早く帰ってくるもん」
「お仕事大変なんだよ」
「しってる、二人ともりんなより仕事の方が大事なの」
「なぁにお子ちゃまみたいな事言ってんだか」
アリサが茶々を入れる
「だってりんなお子ちゃまだもんずぅっとお仕事ばっかりだよ」
「後少しだよ、我慢我慢」
「もう我慢も飽きたもん」
りんなちゃんの気持ちも分かるけど・・・
《キンコーン》
「はーい」
訪れたのはりんなちゃんのお母さんだった
「何時も何時もご馳走になって」
「あ、いえ」
「家のアイスは安物だから別に」
「アリサ!」
「あははは、またおいで」
「うん!」
りんなちゃんが帰った後アリサと話をしているとりんなちゃんから電話が来た
『やっほーりんなだよ』
「どうしたのりんなちゃん」
『今度の日曜日にねお母さんがみんなでパーティーをしようって!それでしーぽんとアリサは参加できるかな」
「ちょっと待ってて」
アリサに確認を取ると行く事を示した
「私もアリサも大丈夫だよ」
『やったぁ!それじゃぁ明日私は晶たちを誘うからしーぽんはビック4の人を誘って』
「分かった、じゃぁ明日放課後に参加する人を伝えるね」
『うん!それじゃぁお休みしーぽん』
「お休みりんなちゃん」
電話を切る
「いやーりんなちゃん所でパーティーか、楽しみだね」
「うん、そうだね手ぶらもなんだし何か持っていこうか」
「そうだね、何にしよっか」
んー、りんなちゃんはウルティマからステルヴィアに引っ越してきた様な物だから
「引越し祝いみたいのでいいのかなぁ」
「引っ越し祝い?まぁそれでいいんじゃない、そんな事より光太と話をしなよ、パーティーには光太も来るだろうし」
光太くんか・・・最近よく分からなくなってきちゃったなぁ
「・・・・うん」
私はアリサの言葉に直ぐに返事が出来なかった
翌日ビック4のみなさんに参加するか聞くと全員参加するとの事で、その事をりんなちゃんに話すと晶ちゃんややよいちゃん真也君達全員参加する事を伝えれれた
その時私の心には光太君の事で影が差していた
side out
side 初佳
さっき片瀬さんがパーティーの誘いに来て私達はそれに応じた
そして話題はその事になる
「初佳、これはチャンスだ、パーティーには狛江君も来るだろう、このチャンスを逃す手は無い」
確かに、あれから何度か狛江君の部屋でコーヒーを飲んだり一緒に喫茶店に行ったりでデートみたいなものをしている
「これから我々も忙しくなるはず、機会も早々巡り合う事はない」
そう、グレートミッションですらオープンだったステルヴィア
でも今回の宇宙紐、コズミックフラクチャーの件については未だ情報公開はされていない
余程の事なのか、さして問題の無い事なのか
後者ならば情報公開は早急にされ不安を取り除く事に使われるはず、それがされないのは前者である事は簡単に分かる
セカンドウェーブ以上の太陽系の危機
私だって胸の思いを秘めたまま終わるのは嫌だ
「そうね、今回で勝負を決めるわ」
「攻めもしなければ負けは無い、それは舞台に上がってすら無いのだから」
「頑張れ初佳、僕達も応援している」
「えぇ、たとえ結果が良くなくてもそれで腐る私では無いわ」
そう、私は私の思いを伝えるだけ、
たとえ断られても諦めない
それが私
私は決意を新たにパーティーに望む
side out
side 真也
最近良く町田先輩と一緒に居る
前回の喫茶店の件から俺の部屋でコーヒーを飲んだり一緒に喫茶店に行ったりで
でも前回の喫茶店での会話はから町田先輩を意識している
(こうやって一緒にいると恋人みたいね)
なんて照れた顔で言われてからどうも町田先輩が気になる
コレが何なのか良く分からないが
あの時の先輩は可愛かった
普段の凛とした感じではなく柔らかい感じ
それが忘れられない
《キンコーン》
「どうぞ」
「やぁ、お邪魔するね真也君」
「光太か、まぁ座れよ」
光太をソファーに座るよう促しさっき淹れたばかりのコーヒーを淹れ俺もソファーに座る
「どうした、片瀬さんの事か」
「・・・・うん」
前回のミッションから余り話している所を見てない
今は町田先輩の事を考えるのは止めて光太だ
「まずは話をしなきゃ始まらないだろう」
「それは分かってるんだけど・・・泣かれるのって結構きついよ」
それは分かる・・・誰かが言ってたな、いい意味でも悪い意味でも女の武器は涙だって
「その気持ちは分かる・・・だが今のお前の気持ちはどうなんだ」
「志麻ちゃんと前みたいに仲良くしたい」
「その気持ちがあるなら話さないとな、前回の事でお前と片瀬さんは違うって事が分かったろう」
「うん、かなりね・・・でもきらめきとか声とかが見れたから好きになったんじゃないんだ」
「それを片瀬さんに言ったか?」
「・・・・言ってない」
「それを言ってやれよ、明日はパーティーだし機会もあるだろう、頑張れよ」
「うん、今日はありがとう、コーヒーご馳走さま」
「あぁそれじゃぁ明日な」
光太にアドバイスとか出来る立場じゃぁ無いよな・・・・今の俺は
町田先輩の事で悩んでる俺は
でも
きっと俺は町田先輩の事が好きなのかも知れない
side out
side 志麻
今日はりんなちゃんの家でのパーティー
私達は早目に来て手伝いをしている
《キンコーン》
チャイムの音でりんなちゃんが迎えに行く
真也君達が来たようだ
私は食器を並べていると光太くんと目が合った
でも私はその視線から逃げるように手伝いを続けた
晶ちゃんはやよいちゃんの配慮でジョジョくんと一緒に居る
私にも光太君の所に行っていいといわれたけど断ってしまった
今は晶ちゃんとりんなちゃんを除いた女性陣で料理の手伝いをしている
しばらくして料理も落ち着いてきて後少し作ればお終い
二人も居れば事足りる
町田さんやナジマさんも皆の所に戻って楽しそうにしている
「しーぽんいいの?光太寂しそうだよ」
「大丈夫大丈夫!速く作らないとみんなお腹すかせちゃうよ」
「・・・・しーぽん」
その後しびれを切らせたのか光太君がこっちにやってきた
料理も終わりアリサとやよいちゃんが皆の所に行ってしまって今は二人きり
正直にいって気まずい
「志麻ちゃん」
光太くんが話し始めた
「コレだけは言っておきたくて・・・・僕は志麻ちゃんが好きだ、きらめきが見えたとか声が見えたとかそんなのどうでもいいんだ、僕は志麻ちゃんが、志麻ちゃんだから好きなんだ」
私はアリサ達との喧嘩でみんなそれぞれ違う事に気付いた
今光太くんが言った事って
私が私だから好き
みんなと違う私を見て好きになった
光太君もちゃんと私を見ていてくれた
不意に涙が出てきた
「・・・・うん・・・私も、光太君が好きだよ」
「志麻ちゃん」
こうして私の心の影は薄くなっていった
side out
side 初佳
私は久しぶりに作った料理を持って狛江君を探していた
見つけた時狛江君は中庭を眺めていた
中庭に居るのあの二人
私は狛江君に声を掛けた
「パーティー楽しんでる?」
「えぇ、まぁ一つ問題が解決したようなのでこれから心おきなく楽しむつもりですよ」
「そう、それは良かったわ」
そう言ってさっき作った料理を狛江君に渡した
お礼を言い食べ始める
正直久しぶりに作ったから美味しいか不安だった
「美味しいですね」
その言葉を聞き安心した
「良かったわ、それ久しぶりに作ったから」
「そうなんですか、凄く美味しいですよ」
「まだあるから良かったら食べてね」
「えぇ、頂きます」
それからしばらく会話をしてパーティーを楽しんでいた
「それにしてもあの二人は仲直りしたみたいね」
楽しそうに話している二人を見てそう零す
「えぇ、本当に良かったです」
私は話を切り出すタイミングを掴めないでいた
「それにしても立派な中庭ですよね」
綺麗に手入れされた庭を指し狛江君が言う
「そうね、近くで見ましょうか」
私はコレがチャンスと思い中庭に誘い狛江君と一緒に中庭に出る
今は二人きり
私はこのチャンスを逃すまいと私の心の内を話す
「狛江君、今から言う事は冗談でも無いから」
軽く深呼吸をする
「私は貴方の事が好きです」
しばらくの沈黙
この時間が凄く長く感じる
私は目を閉じ俯いている
「こんな自分で良ければ」
その言葉を聞いた瞬間
私は涙がこぼれそうになった
「祝杯だ!!!」
後ろからケントの大声が聞こえる
「うむ、準備は出来ている」
「笙人!」
「承知!」
「初佳、おめでとう」
皆が祝ってくれてる
でも
「何時から覗いてたの!!」
「さぁ諸君!今日は祝いの席だ!もっと楽しもうじゃないか!」
「何の祝いなんですか」
小田原くんが質問しケントが返す
「初佳と狛江君が付き合った祝いだ!」
風祭さんが叫び
「えぇ!!しーぽん真也が獲られちゃったよ!」
グレンノースさんがそれを論す
「大丈夫!きっと町田先輩はきつそうだから町田先輩が真也を捨てた時優しくすればイチコロさ」
「さっすがアリサ!よーし今から頑張るぞぉ」
「ただいま、おや、楽しそうだね」
「あら、あなた」
「あーーーーーーーー!お父さんお帰り!」
「これこれりんな」
そこからパーティーの終わりまで騒ぎは続いた
side out
太陽系の危機
それが会議での発表はカラビヤウ空間が展開した次元の裂け目がコズミックフラクチャーであるということ
コズミックフラクチャーの性質はより質量の大きい物質に当たるようコースを変更する
そしてハイドラスベータの超新星爆発もコズミックフラクチャーが起こした可能性が高いとなる
ファーストウェーブとセカンドウェーブは新たな厄災の前兆でしかなかった
人類に残された時間は後2ヶ月
人類の未来は