宇宙のステルヴィア〜星の軌跡〜   作:九龍

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第28話~創世記~

 

 

 

今、人類の未来を賭けた作戦

今までの悲劇

繰り返さない為に

人類は学び歩いて来た

 

 

 

 

side リチャード

 

 

ついに始まりましたな・・・

 

「ビジョンの作戦ルーム起動開始、パターンSに備えよ」

 

学長の言葉でシステムの起動が行われる

しかしパターンS・・・

これは余り考えたくありませんな

コズミックフラクチャーに突入するファウンデーション

作戦上の数は3つだった・・・しかしエルサントの崩壊

残りの2つ全てが失敗した場合・・・

作戦司令部であるステルヴィアの突入

これがパターンS

 

「探査任務班、作戦宙域まで後12分」

 

コレでフラクチャーの進行を止める事が出来なければ

 

「フラクチャー最終防衛戦まで3時間51分です・・・止める事が出来なければ4時間後我々は・・・フラクチャーに飲み込まれる」

 

「太陽系の終焉です」

 

最悪の事態は避けたいものです、たとえ全てのファウンデーションを失っても

 

「この年になって最後の砦を任されるとは」

 

ターナー博士が呟く

 

「このまま何事も無く、ただの傍観者でありたいですな」

 

学長の言う通り、ただの傍観者であれば良かった

ですが、その様な事を言っていられる状況は今だけではないだろうか

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side 真也

 

 

 

 

ついに・・・始まるのか

 

『探査任務班は最低点の探査を開始せよ』

 

「了解」

 

フラクチャーに触れれば原始分解・・・か

ん?重力変異箇所が多いな

だがまだ重力場フローの兆しは無い

重力変異値が異常に上昇しなければ問題は無い

 

各最低点の数値を確認

ダメだ、フラクチャーが活発化していて捕捉が間に合わない

なら演算を早めに・・・あれ?ケイティが通り過ぎた所に重力変異?

それにさっき計測した時より重力変異箇所が増えている・・・

それに変異値も上昇の傾向・・・重力場フローの危険が

 

《警報、重力変異感知》

 

ッ!警報が鳴るほど変異値だと!

 

「各機に通達!高い重力変異値を感知、重力場フローに警戒」

 

もしかしてオーバビスマシンの重力推進器が重力場フローを誘発してるのか!?

 

『じゅ、重力場フローだ!』

 

ケイティのパイロットが叫んだ

俺は急いで重力場フローの流れを変異値から算出する、発生は予測できないが流れは何とか予測できるが

やはりオーバビスマシンの重力推進器の軌道をなぞる流れになっている・・・

俺は急いで情報を白銀指令に報告した

 

「白銀指令!重力場フローはオーバビスマシンの重力推進器に影響されて発生している可能性があります!」

 

『分かった!データを転送してくれ』

 

白銀指令の指示にしたがって情報をステルヴィアに転送する

 

『各機後退は無しだ、重力場フローに注意しながら最低点を捕捉せよ』

 

しかし白銀指令の指示は酷なものだった

 

『だめだ回避できない!』

 

近くに居たケイティに迫る重力場フロー

俺は咄嗟にフィールドジェネレーターを打ち出す

 

『あ、ありがとう助かった』

 

「お礼なんていいから集中してくれ!」

 

今の重力場フローでの被害は全体の30%・・・

この後まだ続く作戦の為に数は減らせない

それにアルキュオンの設定が終わらないと情報が生かせない・・・

 

頑張れ片瀬さん

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

side 光太

 

 

 

僕はインフィーのジェネレータを展開して重力レンズを作り出した

後は志麻ちゃんのプログラムを待つだけ

 

そう思っていた

 

重力場フローが発生してオーバビスマシンが壊れていく

 

このままじゃ犠牲が増えるだけだ、僕が・・・僕が何とかしないと

最低点は何処だ・・・僕が・・・僕がやらないと・・・集中しろ!

 

消えていくマーカーが僕の意識をずらす

 

集中しろ、ビジョンに集中するんだ

 

更に消えていく命

 

「じゃ、邪魔をしないでくれ!!」

 

僕は叫んでしまった

 

『あせっちゃダメ、焦っちゃダメだよ』

 

「焦ってなんかいない!僕が、僕がやらないと!」

 

『うん、でも光太君は射撃管制に集中して、二発しか撃てないんだもん、情報処理は私の役目・・・私が頑張る』

 

僕は志麻ちゃんの声で少し冷静さを取り戻した気がした

 

「ありがとう志麻ちゃん」

 

僕はそういい、志麻ちゃんを待った

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side 志麻

 

 

アルキュオンのシステム調整はまだ終わらない

早くみんなが集めた情報を役立たせなきゃいけない

でも

あせっちゃダメ

さっき光太君に言った言葉

もう直ぐシステムの調整が終わる

 

《 All Systems Go》

 

「おそくなってごめん」

 

アルキュオンのシステム調整を終えそう呟く

 

「こちらアルキュオン、データ受信準備完了しました。マークはしなくても大丈夫です、確認情報を一つでも多く送ってください・・・此方で確認して首根っこを押さえます」

 

そういって送られてくる情報を処理する

システムは100%機能してる

大丈夫・・・私は私の出来る事を

落ち着いて・・・・落ち着いて

私は自分に言い聞かせ処理を終わらせる

 

出来た!情報を処理し光太君に転送した

 

「光太君!」

 

『見えてる!』

 

この後オデッセイがフラクチャーに突入

動きが鈍った所で最終調整

大丈夫、落ち着け片瀬 志麻!

 

『インフィニティ射撃準備に入りました、探査任務班はインフィニティ及びアルキュオンの護衛してください』

 

フラクチャーの情報収集をしていたオーバビスマシンが私達の護衛に回る

真也君やビック4の人達

 

『オデッセイ突入!』

 

合図と共にフラクチャーに向かうオデッセイ

 

フラクチャーの動きが鈍ったら最終補正

私は何度も胸の中で確認した

 

突然画面が乱れた

 

今は何も見えないけどフラクチャー動きが遅くなっているんだ

あわてないで・・・落ち着いて

 

私はデータを補正する

 

そして

 

「データ補正完了!」

 

『焦点距離修正!・・・・・発射!』

 

 

どうかこれで当たりますように!

 

 

え?・・・ビームが・・・曲がった?

 

『全機第二防衛ラインまで後退だ!」

 

外れちゃった・・・今度はちゃんとやらなきゃ・・・

プログラムの修正をしていると白銀指令から通信がきた

 

『片瀬』

 

「はい、やってます・・・でもデータが少なくて・・・」

 

さっきの重力場フロで曲げられたデータだけじゃ正直に言って足りない

 

『大丈夫だ、まだ2発もある』

 

でも・・・もうアカプスしか・・・

 

『まだステルヴィアがある、アカプスを情報収集に使いステルヴィアで決める、頑張るんだぞ片瀬、まだ二発もあるんだ』

 

落ち着いて、まだ二発もあるんだから

 

 

『第二防衛ライン到着、引き続きオーバビスマシンは両機の護衛、インフィニティ射撃準備完了』

 

アカプスの突入後、データを収集、補正して光太君に

 

『後二発撃てるって言うけど、コレを捨て玉にする気は無いから・・・決めるならコレで決める!』

 

光太君の決意

私だって決めるならコレで決めたい・・・

 

重力場フローの情報が足りないなら少しでも演算回数を上げて補正しなきゃ

 

アカプスが突入して動きが鈍る

 

急いでデータを集め補正に入る

最低点を捕捉して重力場フローの簡易計算も入れた、演算回数もさっき6倍

 

「データ補正完了!」

 

重力場フローの情報を集めるのはこの射撃時

 

どんな小さな情報も見逃さない!

 

『焦点距離修正・・・・発射!』

 

重力場フローが来ても!・・・ダメまだ少し曲がっちゃう

 

早くプログラムを修正しなかきゃ・・・でも、重力場フローのデータが少し足りない

 

『片瀬さん、初期と一発目、二発目の重力場フローのデータ、転送するから役立てて』

 

「ありがとう真也くん」

 

真也くんが送って来た情報でフローのデータは大丈夫

後はプログラムを修正しなきゃ

 

《重力変異感知》

 

「光太君!」

 

重力場フローがインフィに迫る

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side 真也

 

 

 

 

かなり大規模の重力変異を感知し流れを計算するとインフィに迫る事が分かった

インフィニティーとアルキュオンはやらせない!

初佳や光太、片瀬さんや皆の帰る場所を守るインフィニティとアルキュオンをやらせる訳にはいかないんだ!!

 

俺はストラーダをインフィニティーの前に割り込ませアンカーワイヤーを放ち重力場フローに当てる

そしてすぐにワイヤーを切り離し巻き込まれるのを避ける

 

『し・・・真也君』

 

光太の声を聞く暇も無く重力変異値を確認する

 

「光太!すぐに下がれ!重力変異値はまだ高いままだ下手すると」

 

『でも射撃の負荷の所為か出力が上がらないんだ』

 

なんだと!こんな時に

 

『インフィニティーに向かって大規模の重力場フローが!!』

 

司令部から悲痛な声が上がる

 

今までに無い程の重力場フローが俺とインフィニティーに迫る

 

距離からしてフィールドジェネレータは展開前にぶつかるがやらないよりマシだ!

 

すぐさま二発のジェネレータを放つが、やはり展開前にぶつかった・・・接触まで後5秒か

 

なら

 

防ぎきれるか分からないがストラーダを盾にインフィニティーを守る・・・か

 

俺は重力推進器を出力を臨界まで上げ重力場フローを引き寄せる

 

インフィニティの位置は後方34m

かなり際どい線だ

 

俺は迫り来る重力場フローを前に死を覚悟した

 

 

俺の目に飛び込んで着たのは重力バリアを展開したアルキュオンだった

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side 初佳

 

 

相変わらず真也は助ける事が上手いわね

 

私はさっきインフィニティーを庇ったストラーダの機動をみてそう思った

私の時もあのアンカーを使って助けてくれたっけ

そして私は思考をやめ最終防衛ラインへ向かった

 

『志麻ちゃぁーーーーーーーーーーーーーん!!』

 

急に聞こえた音山君の声でアルキュオンが居た方を見る

 

けどそこだけ情報が表示されなかった

 

感知できるのは荷電の流れだけ

 

辺りのマーカーを確認してもアルキュオンとストラーダが無い

 

え?・・・真也?

 

「真也!応答して真也!!」

 

『落ち着け初佳!』

 

ケントから通信が入る

 

「ケント!なにがあったの!!」

 

『・・・・最初の重力場フローはストラーダのアンカーワイヤーで防いだ』

 

・・・最初の

 

『そしてすぐに、二回目の重力場フローがインフィニティーとストラーダを襲った』

 

それじゃ・・・

 

『しかしストラーダが重力場フローからインフィニティーを守ろうとしたが、アルキュオンが重力バリアを展開し、ストラーダの前に滑り込んだ・・・多分重力バリアを囮にしようとしたがストラーダの重力推進器の力が強力で前にすべりこんだんだろう』

 

それじゃ・・・真也は・・・片瀬さんは

 

『今は重力場フローの崩壊による余波で確認が取れない』

 

そ、んな

 

『絶望を捨てよ、希望はまだ胸に・・・諦めてはいけない、そうでしょ初佳』

 

ナジィ・・・・

 

大丈夫よね・・・真也・・・

 

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

重力場フローに飲み込まれたアルキュオンとストラーダ

重力バリアに触れた重力場フローの電荷が弾け辺りを白く染める

全てに絶望を振りまく光

未だに流れ出る荷電の光

電波障害により確認できない被害

 

 

 

 

 

 

 

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