真也が教導を受け始めて三ヶ月
明日、予科生との合同演習をする事なった
side 真也
「よし、今日はこれまで」
「ありがとうございました」
「明日は予科の演習を見学してもらう、搭乗機はストラーダだ、そして何時も通り格納庫へくるように
そして明日の予定は通常機動と・・・・これは狛江局長からの要望だがアンカーワイヤーのデータ取りをして欲しいそうだ
何分使う機会が無いからデータが不足しているらしい。
狛江局長曰く壊しても構わないそうだ」
「分かりました、それでは明日もよろしくお願いします。」
「ああ、それではちゃんと体を休めるようにな」
「はい、それでは失礼します。」
とりあえず体を休めるようにって言われてたがアンカーワイヤーをどう使うか・・・・
簡単に思いつくのは運搬かな・・・・・そうなるとストラーダの重力推進器の出力で動かせる物に限るな
小さい隕石なら楽だろうが大きい物になるときついかな
でもアンカーワイヤを大きい隕石に固定すればストラーダのフロント部分に付いてるアンカーワイヤーを軸に変則的な機動が出来るかもしれないな
これは明日レイラ教官に聞いて許可が出たら試そう
さて、考えるのはこれくらいにして今日はもう寝るとしますか
side out
side レイラ
「今日の演習には見学者がいる!各自習ったことを存分に発揮し無様な姿は見せないように」
『はい!』
たく・・・・・返事だけは一人前だな
今日の演習で活を入れる為に狛江に参加してもらうか・・・・
『教官、あのオーバビスマシンはなんですか』
「あれは、狛江研究局で作られた物だ、詳細は機密だがパイロットはお前達と同年だ」
『あのオーバビスマシンは今日の演習に参加するのですか』
「あぁ、だからお前達・・・気合入れて励めよ」
そういえば狛江が演習前にアンカーワイヤーを使った機動をやりたいと言っていたな
演習中は許可できないが終了後なら試してみる価値はありそうだ・・・・・ビック4に頼んで隕石を牽引してもらうか
「こちらレイラ・バルト、迅雷は居るか」
『どうしたレイラ、何か問題か』
「いや、狛江局長に頼まれていたアンカーワイヤーの実験に必要な隕石をビッグ4に牽引して来てもらおうと思ってな」
『確かにあいつらなら信頼できるからな、分かったこっちで頼んでおく』
「よろしく頼む」
さて、予科生の演習を始めるか
「よし、準備が出来た者から障害物を避けながら私の機体を目印に集合!」
『はい』
さて、全員きたら狛江にも参加させるか
side out
side 真也
なるほど、練度はそこそこって感じかなこのくらいなら俺も参加できそうな感じ
ん?
『狛江、最後の機体が着いたら私の機体の所まで来るように』
なるほど、参加させて貰えるのか
「はい、分かりました」
さて、周辺の障害物捕捉、出力60%、レイラ教官のオーバビスマシンの位置を確認
「行きます!」
正面右上障害物確認、その前方に障害物、その先10m圏に障害物8確認
それを避けて行く最短ルートは・・・・・これか
最初の障害物を避け順調に避けていく
・・・・・良し、後は最後の・・・・っ!
ここにきて障害物を見落とすなんて!
前面の障害物に重なっていたのか!?
避けるにしても距離がたりない、左側面のサブエンジンを使って・・・・・横を抜ける!
っ!
なんとか切り抜けたか・・・・
これは後で何を言われるか・・・・・
『狛江、見事な状況判断と操作技術だった・・・・・だが終盤でのあの機動、見るからに最後の障害物を見落としていたな、本来なら常に気を配ら無ければならないが、今回はストラーダに助けられたな・・・・・最後以外は良かった、これからは本日の演習で気付いた事を忘れないように・・・・いいな』
やはり言われてしまったか、今回は完全に俺のミスだった、この様じゃ提案したアンカーワイヤーの機動はやらせて貰えないだろうな・・・・
「はい!」
『最後に、予科生達にいい刺激になった・・・・感謝するぞ
それとこの後はお前が提案したアンカーワイヤを使った機動を行う、出力は30%固定、予科生達が戻り次第に始めるぞ』
さっきの様なミスをしたのにやらせてくれるのか
「はい」
今度は気をつけるぞ
side outo
side レイラ
狛江の奴、最後の機動は危なかった、ストラーダの装甲ならぶつけて大事にはならないと思って経験を積ませるつもりで何も言わなかったが・・・・あの場面での状況判断、操作技術には眼を瞠るものがあった
今回の一件を糧に出来れば更なる上達が見れるだろう、来年入学して来るのが楽しみだ
『レイラ教官、隕石を持ってきましたよ』
ビッグ4のケント・オースチンか
流石に仕事が早いな
「わざわざすまないな」
『いえいえ、それでアレが例の・・・』
ビッグ4と言えども流石に気になるか・・・・
「あぁ、狛江研究局が開発したストラーダだ」
『あれが・・・・・それにしても機体の性能も然る事乍らパイロットの腕もなかなかですね、最後はぶつかると思いましたよ』
見ていたのか、私もぶつかると思っていたからな
「そうだな、だがまだ機体に乗せられているな、しかしあの機体は本科生でも操るのが難しいだろう、私も好んで乗りたいとは思わん」
機体の機構上仕方ないのだろうが・・・私に言わせて見ればとんだじゃじゃ馬オーバビスマシンだな
加速性、制動性、旋回性、あれもこれもと節操無しに追求した形なのだろうけど・・・・その分コストがな・・・・確かケイティ五台くらいとか
もし世に出回るとしたら操作性も簡易になりコストを下げた物になるだろうな、それでもケイティ二台分くらい掛かりそうだ
『僕や初佳達でもきつそうですね・・・・・しかし乗ってもみたいですがね』
まったく
「それは私の一存では決められないからな・・・・取り合えずストラーダのシュミレーションでBランク以上取ってからだな
この後も運んで来て貰っ物を使って教導するが・・・・見ていくのか」
『出来ればそうさせて頂きたいですね』
「分かった、ただ此れは一応狛江研究局の預かりだから映像記録等は撮るなよ」
『ありがとうございます。』
まったく仕様が無い奴だ
さてそろそろ始めるか
『狛江、今から始めるぞ』
side out
side 真也
『狛江、今から始めるぞ』
よし、頑張るぞ
『障害物は全部で4つだ、では、スタート!』
「はい!」
出力30%、障害物を・・・・ロック・・・・距離は・・・・・今!
《ガツ!!》
よし固定完了!これで後は曲がれっつ!この衝撃はつらいな
この辺りでアンカーを外して次に固定!
・・・・よし!今だ!、こっちも半周ぐらいして・・・・・急旋回《ばきぃん》!!アンカーワイヤーのジョイント部分にエラーが!!
くっ!緊急停止!
前面に緊急停止用の高圧ガスの噴射
急制動が掛かりストラーダは停止する
『狛江!大丈夫か!?』
「大丈夫です、しかし強度が足りなかったようですね」
『あぁ、この強度ではオーバビスマシンの牽引にも影響が出るかもしれないからな、狛江局長には今回のデータを送信しておく
ストラーダがこの様子では今日はここまでだな、格納庫へ戻り自室でじっくり休めよ』
「わかりました、今日もありがとうございました」
さて、ストラーダがこんな様子では仕方ないな・・・
それよりも
「無茶させてすまない、ストラーダ・・・・」
損傷してしまったストラーダに誰に聞かれることも無くそう呟いた
side out
side ケント
白銀教官に言われ隕石を引張って着たけどまさかこんな事をするためとは・・・・
あのワイヤーの使い方はきっと本来のそれとは違うのだろうけど
あの操作技術・・・・あれで予科生ですら無い言う
「来年が楽しみだ」
でも・・・あの機動はケイティじゃ出来ないな
初佳が見たらなんと言うか・・・・ここに居ないのが勿体無かった
さて、演習も終わりみたいだからそろそろ戻ろうか
side out
あれから数ヶ月・・・・
ワイヤーアンカーの強度不足の発覚に狛江局長は材質の改善、ショックアブソーバや遊びを付ける事で実用段階まで持っていった
ストラーダの実用実験を終えた狛江局長、真也の父はセカンドウェーブ対策でウルティマにいる風祭技官のサポートに行き
真也は地球へ戻った
そして入学試験を終え
ステルヴィアの入試に合格した真也は晴れて一年送れの入学となった、
今後の真也の活動は本格的に宇宙、ファウンデーションⅡステルヴィアへと移すのであった