トランスライブ!ラブフォーマーサンシャイン!!   作:セレブロス

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始まり
第1話


 

 「メガトロン!」

 

 (くれな)いの装甲板を纏った壮年者の声が戦場に響く。

 

 「プライム……否っ、オプティマスまだまだぁっ!」

 

 銀の装甲板を纏った壮年者は、紅の壮年者を一喝する……が、その装甲板は至る所が捩れ、すす汚れが着いていた。

 

 又その肉体からは、赤い血ではなく黒々したオイルが流れ落ち、バチバチと斬られた場所から火花が散っている。

 

 彼等は鉱物生命体なのだ。 

 

 一方の紅の者は綺麗なままで、更には幾重にも銀の者を何人もが囲っている。

 

 その外側には銀の者と同じ紫色の軍団証(イニシグニア)を付けた者達が倒れている。

 

 ある者は打たれ、ある者は斬られて。

 

 「もう止めろ、メガトロン! 今なら私の一存で何とかなる……」

 

 「貴様らプライムに……我々ディセプティコンの苦労が……嘆きが分かるかっ!!」

 

 渾身を込めた一握りの拳を振り上げるも、紅の者には届かず、力尽き倒れた。

 

 (メガトロン……私とて評議会には、念うところがある。 然りとて力のみで対抗しようとすれば消される……今は、是が私の出来る最大限の温情だ……達者でな兄弟子達よ……)

 

 「メガトロンは倒れた。 是よりプライムの名においてメガトロン以下のディセプティコン、及びプレタゴンは故星サイバトロンからの永久追放とする」

 

 そう言うと紅の者は、銀の者を抱えるとロケットに運び込んだ。

 

 紅の者と同様に、彼の周りを囲っていた紅の者と同様の赤い軍団証(イニシグニア)を付けた者達も同様の行動をしている。

 

 治療もせずに……しかし彼等サイバトロニアンには、他の種族には無い機能があった。

 

 彼等は瀕死の重傷を負うと休眠状態に入り、新たな擬態形態を得るまでそのままの状態を維持する。

 

 そのまま、航路を設定せずにロケットは打ち上げられたのだった。

 

 悠久の宇宙に……。

 

 ~~~~~

 

 「相変わらず甘いなオプティマスよ……」

 

 「(センチネル)よ。敗者にこれ以上の鞭は必要ないかと……彼等は2度とサイバトロンの地を踏めません」

 

 「ふんっ! ディプッは死んでもディプッだ! 首を撥ねる位がお似合いだっ!」

 

 「メガトロンは、かつては貴方の弟子だった男……」  

 

 「かつてな……そのおかげで儂もこの有様だ……」

 

 センチネルと呼ばれた者の身体には幾重にもチューブが繋がれていた。

 

 「私は評議会へと出向しなければ成らないので……それでは……」

 

 「プライムたる者の役目……履き違えるなよオライオン……」

 

 「解っております(センチネル)よ……」

 

 (私はけして貴方の様な汚職塗れのプライムにはならない……その為にはあの評議会(老害ども)を排除しなければな……)

 

 袂を分けたい兄弟子(メガトロン)に思いを馳せ、オプティマス・プライムは行動(政争)を開始したのだった。

 

 ~~~~~

 

 そして、打ち放たれたロケットは幾星霜な時を越え、とある惑星に軟着陸したのだった。

 

 後に、現住有機生命体からは地球と、呼ばれる惑星に。

 

 日本国、内浦湾と呼ばれる場所に……。

 

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