トランスライブ!ラブフォーマーサンシャイン!! 作:セレブロス
『ショック、ショック♪』
外海から内浦湾に、マシンボイスが響いた。
まだ早朝だと云うのにだ。
しかし、1人の少女とその母親にとっては祝声だ♪
「ママ♪ショックのおじちゃんの声が!」
「はいはい、曜ちゃん。パパ帰ってくるのお昼よ」
そう、少女……渡辺曜の父は定期船の船長をしており、実に1ヶ月ぶりの帰還なのだ。
先程のマシンボイスは汽笛代わりなのだ。
父の船はサイバトロニアンなのだから。
なので、娘である彼女は喜びもひとしおなのだろう。
「ねぇ、ママ!今日は、パパお休みかな?早く帰ってこないかなぁ~?」
「ふふっ、どうでしょうね?でもきっと、すぐに帰って来るわよ♪さてと、じゃあママは朝ご飯の準備するから、その間曜ちゃんはこの前買ってあげたおもちゃで遊んでなさい♪」
「うん!わかった~♪」
母親は台所に向かい、娘は父親の書斎へと向かう。
「本当にお父さんっ子なんだから」
その背中を見送りながらクスッと笑う母親であった。
~~~~~
「ん〜♪やっぱりこの辺の海風気持ちいい〜」
『キャップ、俺も好き』
船の艦橋にて1人の男性が窓を開け故郷近くの海風を堪能している。
その前には操舵輪を握る、傷だらけのロボットが居た。
広い艦橋には2人だけだ。
『キャップ』
「ん?どうした?」
『本日、天候良好、予定通り、問題なし』
「了解っと……しっかし、お前さんは相変わらずか……」
『ショック、不便、感じない』
「はいはい、分かったよ。んじゃそろそろ浅瀬になる、気ぃつけろよぉ」
『了解』
暫くして桟橋に付き、下船しよとするのたが。
『キャップ、止まる、身構える、そろそろ、大変?』
「ああ、そろそろあの娘の全力なお出迎えは堪えるんでな……」
『ショック、アンカー、やる、任せろ』
そして、下船すると……。
ドーン!!︎ 突如として体に衝撃が走る。
「パパ♪お帰りなさい~♪」
「おっおう!ただいま曜!」
満面の笑みを浮かべながら父親へ飛び込む渡辺の娘だった。
父親はそれを受け止める。
『キャップ、間に、合った、か』
「助かったよショックウェーブ」
「えへへ♪」
父親から離れニコニコ笑顔で見上げる曜。
その頭を撫でると嬉しそうな表情をする。
『報告、ショック、やる、キャップ、帰れ、曜連れて』
「うん、いやしかし、……」
『その、状態、曜、引き離す、ショック、無理』
「……分かった……任せるよ、ショック。……それじゃあ帰ろうか?」
「うん♪」
満面の笑みで父親と手を繋いで帰って行くのを見送り、社屋に向かうショックウェーブなのであった。