とある原石の神造人形(エルキドゥ)   作:海鮮茶漬け

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133.素人の魔神

 天野倶佐利が人ではない何かに変貌しようとするその近くで、一塊になった少年少女達の輪の中から声が上がる。

 

「こんなモノで本当にどうにかなるわけッ!?アンタふざけてんじゃないでしょうね!?」

 

 御坂美琴が叫ぶ。その原因は突然現れた可笑しな風貌の男から渡された紙にあった。

 

「いやー、俺もこれでどうにかなるとは思えねえんだが……」

 

 それを見た削板も御坂と変わらず否定的な意見だ。この切羽詰まった状況の中で打開の策と言われたのだから、それ相応の物だと思っていて当然だろう。

 それがただの指示が書かれた紙であり、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「大丈夫大丈夫。それは俺の()()を発動するのに必要な工程なんですたい。それさえ出来ればアイツを弱体化することなんて余裕だぜい。

 どっちかって言うと、俺としてはそれが第三位に出来るのかどうかが問題だにゃー。なんせ、あの状態の天野相手にそれをしなくちゃならないんだからな」

 

 土御門がそう言って目を向けるのは、周囲に炎や水などを生み出している天野倶佐利だ。

 

「どれもこれも出力は超能力者(レベル5)が生み出すものと同等かそれ以上。解析しての防御じゃ間に合わないから避けるか相殺するかの二択だ。それと並行してやらなくちゃいけねえんだからかなり厳しくなるだろうぜい」

 

 土御門は御坂美琴次第と言うが、当然彼女はその言い分に納得できない。能力者の中には何かしらの自己暗示によって能力を発動する者も確かに居るが、『土御門元春』なんて能力者は聞いたことがないからだ。

 そして、話を聞けば超能力者(レベル5)ですらないと言うではないか。超能力者(レベル5)の第三位と第七位が束になっても掠り傷一つ付けられない相手に、無名の能力者の能力が通用すると思えない。

 

「(もしかして、コイツ。自分の能力に酔ってるタイプの馬鹿なんじゃないの?ハァ……たまに居るのよねー自分の能力が他の人より珍しいとかなんとかの理由で、レベルが自分よりも高い能力者に挑んでくる身の程知らずって。

 そう言う奴に限って一芸しか持たない、使い勝手の悪い能力だったりするから始末に終えないし。コイツもきっと能力者っていう万能感に身を任せて、自己顕示欲を満たすために鉄火場にやって来たってところか。

 ……ダメね。話の信憑性もゼロだし、電撃で眠らせて適当な路地裏にでも押し込んどくか)」

 

 御坂美琴の前髪からバチバチッと電気が漏れだしたところで、彼女の隣の人物からアロハシャツの男に向かって声が発せられた。

 

「……土御門。本当にそれで先輩を助けることが出来るんだな?」

 

 土御門と唯一面識のある上条が尋ねる。それは疑念からではなく信頼から。伊達や酔狂で命を捨てる男ではないと、これまでの事で彼は知っていたのだ。

 だからこそ、確認の意味を込めて彼に真剣に言葉を投げ掛けた。

 

「未確定な事柄も含めると三割程度ってとこだな。……だが、これが成功したなら誰も死なず、天野の奴も正常に戻す事が出来る。──……さて、どうする?」

 

 可能性で言えば余りにも低い。だが、そんな最高な可能性が少しでもあるのならこの男は躊躇わない。

 

 

「分かった。それで先輩が救えるのならなんだってやってやる!」

 

 

 拳を握り力強く言い放つ。どれだけ困難で険しくても、皆が笑顔で帰れる未来が掴めるのならば迷いはしない。

 その言葉を聞いた世界最高の原石は快活に笑った。

 

「ははははっ!いいぜカミジョー俺も乗った!そっちの兄ちゃんのことは微塵も知らねえし話もよく分からねえが、俺はお前の根性は知っているからな!

 それに、もしものときはさっき言っていた俺の自爆技をやりゃあいいだけだ」

 

 開いた手の平に拳をぶつけながら彼は行動方針を固めた。背中を合わせて戦った戦友が信じるから自分も信じる、彼からすれば信じる理由などそれで充分なのだ。

 その様子を見たこの戦場で紅一点である彼女は、馬鹿二人を見ながら苛立ちのままに頭を掻いた。

 

「……あー、もう!アンタ達がいくら覚悟決めようが私がその作戦に加わらなきゃどうしようもないでしょうがッ!

 あと、別にそこの不審人物の話を信じた訳じゃないわよ。これが狂言だったりなんてしたら雷撃で撃ち抜く!」

 

 突然現れたことに加えて怪しい風貌に珍妙な指示書。それに加えて、軽薄な言葉遣いとくれば疑わしいことこの上ない。

 だが、どれだけ疑念を抱こうとも、有効な手段と呼べるものが他に無いのは事実だった。

 

「(このまま持久戦に持ち込んでも更に悪化していくと肌で感じる……。根拠なんて無いけどこのまま戦っていたら確実に詰みになる)」

 

 それは、彼女が幾度と越えてきた戦場から導き出した経験則か、はたまた遺伝子の奥深くに組み込まれた、生物が持つ生存本能からかは分からない。

 

 彼女の心境としては詐欺師に自ら進んで騙されに行くようなものだが、最終的に彼と唯一の関係がある上条の判断を信じて、彼女も土御門元春の策に加わったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 二人の超能力者(レベル5)が変わり果てた天野と対峙しつつ、下準備をしていく様子を上条と土御門の二人は後方で待機しながら眺める。

 上条は異能を否定する右手しか持たないため、何かを生み出したり作り出すということには不向きであり、土御門も能力である肉体再生(オートリバース)は血管を繋ぎ合わせる程度しかない。

 もちろん、陰陽博士とまで言われた魔術サイドとしての土御門ならば、探知から攻撃まで幅広くこなすことは可能だが、能力開発を受けた現在では魔術を使う事に死ぬリスクがあるため多用は出来ない。

 そう言った理由から、準備が整うまでは二人とも待機となったのだ(御坂美琴は土御門から嘘を交えながらされたその話に一度キレた)。

 

「……上やん。ちょっといいか?」

 

「……?」

 

 土御門が隣に居る上条に話し掛けてくる。先程よりも真剣な声音に上条は眉を潜めた。

 

「天野の奴なんだが、どうやら魔神になろうとしているらしい」

 

「は……はあ!?な、なんで科学サイドの先輩が魔術サイドの存在になるって話になるんだよッ!?それに、インデックスの一〇万三〇〇〇冊の魔導書がなくちゃ魔神には成れないはずだろ!?」

 

「いや、別に一〇万三〇〇〇冊が必須条件って訳じゃない。あくまでも、それと同等の知識がなくちゃならないってだけだぜい。……そして、今重要なのはどうやってその知識を入手したかって事じゃなく、魔術を(ろく)に究めて無い人間が神になっちまうってことだ」

 

 土御門はその問題点を上条に分かりやすく一つ一つ説明していく。

 

「魔神って存在は文字通りの神様なんだよ。神様ってのは人に祝福を与えると共に様々な試練を人間に与えてきたものだが、それに付き合わされる方は堪ったものじゃない」

 

 大英雄ヘラクレス。

 彼は女神ヘラに存在を疎まれ、許しを得るために十二の試練を挑まされた。その無理難題をヘラクレスは挑戦し大英雄の栄誉が与えられるが、ヘラのせいで妻子を失った彼にとって、それが良いものだったのかどうかは本人にしか分からない。

 

「その上、アイツが得た神格は女神イシス。相性で言えば最悪も最悪だ。あのまま真の魔神になったらアイツは全世界から排除されるに相応しい敵になるぞ」

 

「先輩が科学サイドの人間だからってことか?戦争の火種としは充分だから……」

 

 科学サイドで生まれてはいけない存在だから、生け贄として抹消する。それは、科学サイドと魔術サイドの衝突が確実に起こり戦争となるから。

 上条とて魔術サイドの一端を知っているからこそ、それが見過ごせないのは既に理解している。

 土御門もそう言う意味合いで言っているのだと思っていたが、彼の口から出された言葉は上条の想像の上を行く。

 

 

「それもあるにはあるが、大前提として『魔神』へ天野がなったとしても、アイツには世界を壊すことしか絶対に出来ないんだよ」

 

「ッ!?」

 

 

 世界を壊す。それは、どういうことなのか?もしや、それこそが魔神の性質なのか?

 上条からしてみれば天野という少女がそんな存在になるなど、想像も付かない。

 

「魔神っていうのは世界を歪めて、自分の望むような世界へと丸ごと変えちまう程度のことは可能なんだ。分かりやすくその驚異を例えるなら核弾頭数億発を個人が持つようなものだな。その力が世界へ振るうことになれば世界はいとも簡単に終わっちまう」

 

 スケールがデカ過ぎて上条がその脅威を正しく認識するのは難しいが、それはつまり存在しているだけで危険だと世界から認識されると言うこと。

 

「エジプト神話全ての神の名を知る女神イシスは、全ての神の力を有していると伝えられている。

 女神イシスの伝承からしてこれだ。これだけでぶっ飛んだ神様だってことが分かると思うが、今回更に問題となるのが女神イシスが持つ称号だ。

 『魔術を司る神』と言う名が女神イシスで収まればいいが、もし世界各地で生まれた原初の魔術から最新の魔術まで、この世の全ての魔術が含まれるならば、一〇万三〇〇〇冊の魔導書を記憶する禁書目録であっても、その制御はまず不可能だろう」

 

「嘘だろ……?」

 

 それはもう、全ての知識を有していれば制御が出来るという範囲を優に超えていた。インデックスさえ多すぎて正常に扱うことが出来ない力。

 それもそのはず、魔術サイドが紡いできた歴史そのものが牙を向くのだから。

 

「魔神っていうのはそもそも魔術を究めて、神の領域まで辿り着いた奴らだ。だからこそ、その扱う魔術には傾向ってのがある。

 北欧魔術を究めたのなら北欧の魔神となり、アステカ魔術を究めたのならばアステカの魔神となるわけだ」

 

 一つのものを限界以上に究めるということは並大抵のことではない。他のものに目移りなどしていては達成など不可能に決まっている。

 

 だからこそ、『魔神イシス』は存在していなかった。『究めた魔術』がなければ魔神になることが出来ないにもかかわらず、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 一つの魔術を生涯を掛けて究めても、魔神へと至る者はほんの一握りだというのに、全ての魔術を究めるなどどう考えても不可能だろう。

 

 ───しかし、その前提を全てひっくり返すことが出来るなら話は変わってくる。

 

「アイツはそもそも何かの魔術を限界まで究めて魔神になる訳じゃない。その時点で笑えないほどにふざけた話だが、もしそんなおかしな奴が魔神になっちまうと、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「なッ!?」

 

 魔術に触れたことが無いと言うことは、全てのパラメーターがゼロで一律だということ。

 魔術の研鑽で突出したものが無いために、魔神の条件である『究めた魔術』という項目が無理矢理天野に適応されたとするならば、この世全ての魔術が『究めた魔術』とされる。

 かなり暴論に近いがそもそも魔術を究めたことで人間の枠組みから乖離し、ただの人間が神様へとなってしまうのだから、重要視されるのは世界から見てではなく、その魔術師個人の能力によるものが正しい。

 

「そこにイシスの『魔術を司る神』という称号のブースト。……あり得ないがあり得る事態に為りかねない」

 

 これが、イシス以外の神格ならば、力を何一つ発揮できない神様が生まれた可能性があっただろう。しかし、イシスという女神は余りにも魔術との親和性が高過ぎた。

 

「世界に認められて魔神になるわけじゃない。力業で強引に神格をぶん取って世界に認めさせたのが魔神だ。『究めた魔術』が無いから魔術を発動できません、なんてのは楽観視もいいところだろう。

 もし、天野の『究めた魔術』として世界中の魔術が該当するなら、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「…………………………………………………………………………………………」

 

 つまり、世界を滅ぼす力を一つではなく複数。それも、世界中の魔術ともなれば一〇や二〇ではあり得ないだろう。上条が今まで戦ってきた魔術師達だけ見ても多種多様な魔術を用いて戦っていたのだから、魔術サイドが有する魔術の多さなど察して然るべきだ。

 それを、魔術サイドの力全てを一個人が所有し、誰にも届かないレベルで究めているとすれば、世界の全てから敵と見なされても仕方がない。

 

「……まあ、そうは言ったが、現実問題、魔術に関する知識も経験もアイツには無いことから、意識して魔術を自由に扱うことはまず不可能だろう。形だけ真似ても術理を理解してないんじゃ、正しく発動なんてしないのが魔術だ」

 

 その言葉に一縷の希望が生まれた。

 それこそ、天野倶佐利が魔術を学ばなければ、魔術が不発で終わるということだから。

 

「じ、じゃあ、先輩が世界の敵になることなんてないだろ?」

 

「……いや、だからこそ、ヤバいんだよ上やん」

 

 上条は土御門の言葉に希望を見出だすが、相手はあの魔神なのだ。常識なんて通用しない。

 

「本来の魔術では無反応として終わる不恰好な術式が、魔神の馬鹿げた出力で発動すると殺傷能力を持った魔術として現出しかねないんだ。

 本来の力から見れば百分の一や千分の一程度の出力でも、魔神がやればそれは劇的な変化だぞ」

 

 上条はその言葉にぎょっとする。それはつまり、科学サイドで言うところの、発動している能力が外から観測することができない無能力者(レベル0)の能力者が、大能力者(レベル4)超能力者(レベル5)の能力と同等の力まで跳ね上がることを意味していたのだから。

 

「で、でも、それだって先輩が魔術を学ばなければいいだけだろ?術理を理解してないと発動しないのが魔術だってお前が今言ったじゃねえか」

 

 その前提があるならば問題は無い筈だ。魔術が発動すれば災害並みの被害を出すとしても、それ事態が起こり得ないことならば考えるだけ無駄なことだ。

 それにもかかわらず、土御門の顔は優れない。彼は重い口を開けるかのように話し出す。

 

「最初期の魔術は今のような複雑なものじゃなかった。身振り手振りや特定の言葉、髪型の変化とかが主な物だ。上やんに昨日ステイルが教えた魔方陣の円もそれだな」

 

 上条は思い出す。

 最初期の魔方陣は円でしかなく、そこから円の効果を追加するためにソロモンやダビデの刻印を重ねて描いた、とあの不良神父は言っていたのだった。

 

「それぐらい簡素なものだったんだ。それこそ、碌に知識もない異国の子供が落書きで同一のものを描いてしまうほどに。

 だが、魔術を発動させるには必須条件である魔力の精製をしなければならず、魔術が世界の無作為に発動することはなかった。だが、相手はあの魔神だ。常に豊潤な魔力を精製していてもおかしくない。

 そして、さっきも言っただろう?()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 上条はその言葉を聞いてぎょっとする。上条もここまで聞けば天野が魔神へとなることの脅威を認識できた。

 世界で生まれた簡単な原初の術式に常に精製される膨大な魔力、本来なら無反応で終わる魔術の過出力。それが意味することは一つ。

 

 

 

「アイツが無造作に身体を動かしたり、言葉を発したりするだけで、大天使が行うレベルの大魔術と同等の魔術が、無意識下で発動することになりかねないんだよ」

 

 

 

 なんだそれは、と上条は思う。一挙手一投足が世界を滅ぼす爆弾のスイッチになり得る、なんて冗談にもならない。

 

 例えば女神イシスへと至った天野倶佐利が、見掛けた人間に対して何気無く手を振り挨拶をしたとする。

 そこに世界の何処かで生まれた魔術と、どれか一つでも該当する記号があればその魔術が発動してしまう。それも、本来の数百、数千倍の威力で。

 

 そして、その対象となった人間がどうなるかなど、わざわざ説明する必要もない。

 

「手を握るだけ、目を開くだけ、言葉を発するだけ、一定の呼吸を繰り返すだけで世界に災いを及ぼし破壊する存在。そんな化物を許容できるほど世界は頑丈じゃないんだよ。

 悪意によるものですらなく無意識の行動一つで世界を壊しちまうなんてモンは、邪神なんかよりもよっぽど質が悪い」

 

 求める供物次第で考えを変える可能性がある邪神の方がまだマシと言う話だった。存在するだけで破壊を生み出すだけの神など、もうどうしようもない。

 世界の敵とされるのも極自然なことだ。人の意思が関わっていない以上それは人災ではなく、それはもはや天災そのものなのだから。排除して世界の安寧が保たれるならば打ち倒すのが正しい。

 

「(これは絶対に止めないといけない。こんな誰も幸せにならない結末は絶対にあっちゃいけない……ッ!)」

 

 上条の身体に緊張が走る。彼女と世界の行く末が背中に乗っているとなれば当然だろう。そんな上条の肩の力を抜くためか、土御門はいつものような軽薄な態度に戻る。

 

「いやー、今回ほど分の悪い作戦もそうそう無いぜい。なんたって、ほとんどが確証が無い推測なんだし。まあ、上やんからしたらそれが当たり前なのかもしれないけどにゃー」

 

「……いや、俺だって望んで未知の魔術師や能力者と戦いたいわけじゃないからな?前段階で知れるならそれに越したことはないし」

 

 その気遣いを理解した上条は彼に合わせ、いつもする日常での会話のように軽く言い返した。隣に並んだ彼等は小さく笑みを浮かべ歩き出す。

 

 彼等にはそれだけで充分だった。彼等が守るべきものなんてものは世界の行く末などではなく、きっとそんな当たり前な『日常』そのものなのだから。

 

「それじゃあ、配置に付いてくれ上やん。第三位に任せた下準備もそろそろ終わる。今からやることはスピード勝負だからにゃー。一秒の遅れも許されないぜい」

 

「ああ、分かってる」

 

 やることはいつもと変わらない。世界の命運がその背中に掛かっていようと上条が出来ることは右手を握り締めることだけなのだから。 

 一人の少女が誰かの勝手な都合や思惑で、世界の敵や天災なんてものにされる理不尽があっていい訳が無い。そして、それを止めることを咎められる筋合いも無い。

 

「………………」

 

 お(あつら)え向きにもこの右手には摩訶不思議な力が宿っている。上条には本来の使い道など知らない。正体も分からない。()()()()()()()()()()()宿()()()()()()()()()()()使()()()()()()()()()()

 上条は不条理を生み出し続ける神様のシステムに対し、挑むかのように言葉を言い放った。

 

 

「先輩を魔神なんかにさせてたまるか!絶対に助け出すッ!!」

 

 

 一人の少女を救うために、下らない幻想を打ち砕け。




どうやって止めるのかはまた次回。

その次回は未定(結構先かも)。

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