この話だけ話の雰囲気が変わります。
朝の5:30。
男の朝は早い。
選手の経歴や特徴を入念に調べ、それを基にした原稿を擦り切れるまで読み続ける。
□□ □□。若干27歳という若さでこの地位を手に入れた、期待のホープだ。
巷では熱血アナウンサーと言われており、知名度がかなりある。
元々□□は某テレビ局の人気アナウンサーだった。
その彼がどうしてボクシングメインのアナウンサーとなったのか。
それには並々ならぬ強い思いがあった。
8年前。
朝の大きな番組のアナウンサーに抜擢された。
仕事に忙殺される日々だったという。
人前に出るのは苦ではなく、出演者との掛け合いや顔が濃く整っていたため、すぐに人気がでた。
車内VTR
「あの時期は本当に大変でしたね……。原稿のチェックは厳しくて怒鳴られてばっかりですし、どんどん変わっていく報道の空気は、まさに生き物のようでした」
それでも、いい経験だったと□□は言う。
それがあるから今の自分があった。
仕事に不満はなかった。
ポーン 【何故出世街道を逸れたのか】
「昔からボクシングが好きだったんです。でも、テレビのアナウンサーでしていた爽やかな自分だと、ボクシングのアナウンサーでは浮いてしまい、話になりません。
言ってしまえば、僕はテレビの爽やかな自分か、ボクシングの熱い自分を比べて、ボクシングを取りました」
ポーン 【後悔をしたことは?】
「一度もしてないです。収入は確かに減りましたけど、好きで選んだ道ですから」
□□の顔は憂い一つなかった。
そこには、お金よりも大事なものを掴んだ、男の顔があった。
「おはようございますッ!!」オハヨウゴザイマス
□□の現場入りは誰よりも大きな挨拶から始まる。
それは、上司だけではなくスタッフ全員だった。
敬われる立場にも関わらず、後輩にもきっちりとしていた。
ポーン 【なぜそこまで徹底するのか】
車内VTR
「挨拶って社会人として大事なことだと思います。でもそれだけではなく、これから仕事のスイッチを入れるぞっ、という意味でも大事な事だと僕は思っています」
後から現場入りしてくるスタッフ一人一人にも、変わらず大きな挨拶をする□□。
有言実行だった。
外の天気は雲一つない快晴だった。
「青コーナぁー、……○○ッッ!!!!」ウオオオオオ!!!
□□は選手を呼ぶこの瞬間が好きであると語った。
「この闘いが始まるぞって感じがたまらないですね(笑)」
そう言って笑っていたが、こうも言っていた。
「このコールから自分達の本当の戦いが始まります」
試合前と、試合中では仕事の質が変わると□□は言う。
「邪魔にならない程度の解説をしなくてはならない。その配分を見極めるのがこの仕事の難しいところです」
だが、やりがいがあると語った。
そして、試合が始まる。
「さあ、始まりました。米花杯!この時を今か今かと待ちわびてました!さあ、チャンピオンの二度目防衛なるか!はたまた、新しいチャンピオンが、ここ米花町で生まれることとなるのか!」
「無事開催することができて良かったです。この近くで殺人事件が起きてたらしいですからねぇー」
ズットォサガッシテイタ~♪
【□□にとってボクシングとは?】
室内VTR
「アナウンサーとしての新しい可能性を、教えてくれたかけがえのないモノです」
マエニィーー、、、、、、ススモー
「さて、それでは38回米花杯始まりのゴングです!」
カァーーン!!!ウオオオオオ!!!
「ッ……ここは……?」
天野倶佐利は再び目覚めた。
「(……何を見たかは忘れちまったけど、何かを見てた気がする……。もしかして、走馬灯か?)」
いや、違う。
「(おいおい、病院の中だってのに穏やかじゃ…………あれ?)」
天野が周りを見るとコンテナと砂利の地面の、先ほどの風景だった。
「(まさか、まだ戦いは終わってないのか……?いや、それはおかしいだろ……。じゃあ何で
後ろを見ると、何故か上条とミコっちゃん、御坂妹が座り込んでいた。
「(何で後ろに居るんだよ。前行けよ!前!
つーか、何で俺は立っているッッ!!)」
訳が分からん。全然分からん。
……何よりも分からんのが。
遠くのほうで地面が割れて、何か凄いスーパートルネードが巻き起こっている。
「…………」
段々と規模は大きくなっており、近いうちにここら一帯も呑み込まれることだろう。
あれを止められるのは、ここに集まったこの四人だけである。
学園都市に居る230万人の命守るために、今こそその拳を握れ!上条当麻!
だから、その展開知らんってばッ!!お前たち、俺がいない間何をしたッ!?
エルキドゥですッ☆マスターに危害を加える人間が多いよね。そんな敵をズバッとして解決!激おこぷんぷん丸ぅー!!⤴
……したいところだけど、マスターにとってこれは大切な戦いらしい。僕もギルとの戦いでは僕達だけで戦いたいからね。気持ちはわかるとも。
だけど、君が望むのなら喜んで一緒に、ギルをボコボコにしよう。うん、それも悪くないね。
傷も治しておいたよ。地面にいたこともあって、今回は僕の力で治せてよかった。
…………でも、君が理不尽な理由で致命傷を負ったときは躊躇はしないよ。気にしなくていい。サーヴァントとして当然のことさ。
◆裏話◆
とある仕事の拳闘解説
皆さん気になっていたであろうあのキャラを、ピックアップしたお話でしたね!
できた経緯はノリと勢いです。
◆作者の戯れ言◆
何でこうなったんだろう?
ヤベェ、今回はブーイングの嵐かもしれん……!((( ;゚Д゚)))
釈明:全ては台風が悪いんです。
題名の意味は皆さんで理解してもらえると嬉しいです。
まあ、シリアスブレイカーなんですけどね。
おや?エルキドゥのようすが?
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