とある原石の神造人形(エルキドゥ)   作:海鮮茶漬け

61 / 149
高評価もらってテンションが上がりましたので投稿します。
エタる?褒められたらやる気出ちゃうチョロい作者ですが何か?

はい、というわけで日常です。


日本神道の魔術師編
59.夏休みの最終日は宿題の日


 上条が家に帰ってきた数分後、今俺は上条に勉強を教えていた。

 

「いいかい。日本で初めての能力者は御船(みふね)千鶴子(ちづこ)だ。これはどう考えてもテストに出る。今後も彼女の名前が出てくる問題も間違いなく出るだろうから、覚えておいて損はないよ」

 

 そう言って、上条に暗記させるためにノートに書かせる。暗記は手で実際に書かせた方が絶対にいいからな。まあ、例外もいるわけだが。

 

「とうまは大変だよね。色々とみょうちくりんなことを覚えないといけないし」

 

 完全記憶能力。

 一度見たこと聞いたことを完璧に記憶する能力を持つ彼女だが、どうやら科学は例外のようで、電子機器の取り扱いはもちろん科学の言葉は受け付けないようだ。

 

「みょうちくりんって……、俺から言わせれば魔術も大概訳がわからねぇけどな。ルーンだの神話だの、覚えづらいったらないぞ」

 

「それは、とうまが表面的なことしか覚えようとしてないからだよ。ルーン文字は北欧神話が起源なんだよ。だから、北欧神話の最高神であるあのオーディンもルーン魔術を使ったし、ケルトの大英雄、クーフーリンも得意とした魔術なんだよ。

 でも北欧神話はあくまで伝承の起源でしかなくてね、そもそも北欧神話自体がエッダっていう、口承で伝えられていた伝説だから、本当の起源は──「ストップ」……むぅ~」

 

 なんか長くなりそうなので、ここら辺で止めておく。小さな頬を膨らませているが、上条は夏休みの宿題が終わっていないヤバい状況なのだ。

 脳の容量をこれ以上無くしてしまったら、マジで間に合わなくなる。

 それに見てみろ。あかべこ人形みたいに頷いてるけど、あれ絶対に理解してないから。それで、キレて噛み付くんだろ?

 そういうのは宿題が終わった後にしてくれ。

 

 その後も超能力概論や、ESPカード実験の必須条件のレポートなどの宿題も、着々と終わらしていく。

 いやー、常盤台じゃ一年生で習ったので助かったわー(※常盤台は中学校である)

 そんな感じで宿題の消化は黙々と進んでいき、そしてあのっ、あのっ!上条当麻の宿題が終わるという、その偉業が成されるまさにその寸前。

 

 

 上条が宿題をしている机をぐわしっ!と掴み、後ろへとぶん投げた。

 

 

「「はえ?」」

 

 ドガシャァアッ!!と当たり前のように机の落下音が聞こえる。そんないきなりの俺の奇行に、目を白黒する上条とインデックス。

 しかし、そんなことに頓着している暇はないので、問答無用で困惑するインデックスの腰をひっ掴み、上条を無理矢理立たせて右手をベランダの方へ突き出させる。「え、えと、先輩……?」と、ドン引きしている上条に対して端的に告げる。

 

「もう、来るよ」

 

「えーと、何が来るのでせうか?先輩の行動が上条さんには全く理解でき

 

 

 

「──断魔の弦」

 

 

 

 いい感じのテノールの声音とともに、ベランダが跡形もなく粉砕した。

 

 あーあ、宿題の大半が木っ端微塵に……。




信じられるか……?上条ってこの数時間前に他の魔術師と戦ってるんだぜ?
あとまた、ランサーの話ししてるよコイツ……。
日常とは一体……。上条と居るとすぐに戦闘描写になりますね。でもしょうがないよね!だって上条って二週間に一度は死にかけてるんだもん!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。