このすば カズマが冷静で少し大人な対応ができていたら。   作:如月空

14 / 74
10話よりもやばそうな内容になってしまいました。


告白そして

 

 

めぐみんを背負いテレポートで戻ろうとすると、めぐみんが優しく俺を抱きしめてくる。

限界だ…これ以上は自分の気持ちが抑えきれない…今こそ、言うべきだ!

 

「なぁ、めぐみん…その、お前に言っておきたいことがあるんだ。」

 

…だがもしも、告白が失敗に終わったら……これまでの関係ではいられなくなるのだろうか? 

 

「でも、その前に聞いておきたい…その、この先何があっても俺達は相棒だよな?」

 

「そんなのは当たり前じゃないですか…あの、カズマは何が言いたいのですか?」

 

「そうか…」

 

めぐみんがこう言うのなら、多分平気だろう…いや、今日一日のめぐみんの反応を考えれば…

大丈夫だ!きっと上手くいく…。そう自分に言い聞かせて俺は大きく深呼吸をする。

 

「めぐみん、俺はお前のことが好きだ!」

 

言った、言ってしまった!もう後には引けねーぞ!!

暫く俺達に沈黙が訪れる。…だ、め…なの…か?

そう思って俯くと、俺の頬に柔らかいものが触れた…。

 

「えっ…!?」

 

頬に触れた方を見ると、顔を真っ赤にしためぐみんがいた。

これ…もしかしなくても頬にキスされたんだよな!?そういうことだよな!?

 

「…カズマ…あの、そういうことなので帰りましょう!」

 

めぐみんのほうを見ると、俺の背中に埋まっている…耳が真っ赤だ!

その様子に俺は安堵した。よかった…。

 

「…ああ、そうだな。帰るか。」

 

俺達はテレポートで町に戻る。アクセルの門に向かって歩きながら…

 

「…なぁ、めぐみん。」

 

「…な、なんですか?カズマ?」

 

「…めぐみん返事してなくない?」

 

頬にキスをされたのですっかり忘れていたけど、こいつからの言葉は受け取ってないぞ?

俺がアレだけ気合入れて告白したってのに、自分は頬にキスってだけで済ませる気かよ!

こっちはめちゃくちゃ緊張して、めちゃくちゃ恥かしかったんだぞ!

 

「そ、それは!さ、さっきので十分じゃないですか!」

 

「いーや!ダメだね!確かにお前の気持ちは伝わったけど、お前だけ言わないのは卑怯だぞ!」

 

大体こういう思い出って一生残るものだろ!絶対後になってめぐみんも後悔するはずだ!

 

「うぐ…!」

 

こいつ、どう遭っても言わない気か?そこまで意固地になるならこっちも考えがあるぞ!

 

「ひゃ!カズマ!何、人のお尻を鷲掴みにしているんですか!」

 

「うるせえよ!こっちがどれだけ緊張したと思ってんだ!」

 

俺はめぐみんの尻を揉み続ける。…ああ、手が幸せです。

めぐみんは胸はないけど、ハリのあるお尻は魅惑的だった。

 

「はぅ!…もう!カズマなんて嫌いです!!」

 

そんなやり取りをしていると

 

「あの?キミ達?公衆の面前でそういうことするのはやめてくれないか?」

 

「えっと、カズマ君?痴話喧嘩なのはわかるけど…こういうとこで痴漢紛いなことされると、

こちらとしてもキミを逮捕しないといけなくなるからね?」

 

顔見知りの門番さんに注意をされてしまった。

 

「す、すみませんでしたー!」

 

俺はめぐみんを背負いなおしてダッシュでその場から立ち去った。

 

 

 

「はあはあはあ…、クソ!俺が悪いのかよ!」

 

俺が悪態をついていると、めぐみんはため息をつきながら。

 

「どう考えても、カズマの行動はやり過ぎですからね…」

 

そう言いながらもめぐみんは抱きしめてくる。ちゃんと聞きたかったな…

 

「はああ…、あーめぐみん。夕飯はどうする?」

 

「あれ?この後はお高いレストランで奢ってくれるものかと?」

 

こいつは…あー、なんで俺はこいつを好きになっちまったんだろうな!

そりゃ、可愛いし!一緒にいて楽しいし!甘えてくるし!俺を受け入れてもくれるし!

悪態をつきたかったのに、否定的な意見がでなかった。

…あ、あったな、爆裂魔法関連だと変態だ。その姿すら可愛いのがずるいけど!

 

「ギルドでいいだろ?肉パーティーでもしようぜ?

めぐみんはお高い料理よりも、肉をパクついている姿の方が似合うしな!」

 

そう言うと、めぐみんは締め上げてきた…ので思いっきり揺らしてやる!

結局、勝負がつかずに俺達は途中であきらめた。

 

「…次は勝ちます!」

 

「…ったく、思いっきり締め上げやがって…つか、そんだけ元気あるなら歩けよ。」

 

俺の背中で頬を膨らませているめぐみんを降ろす。

…おかしいなぁ?俺さっきめぐみんに告白したんだよな?それでこいつは頬にキスしてくれて。

 

「さっきまでのめぐみんはめちゃくちゃ可愛かったのになー」

 

俺は非難するようにめぐみんを見る。

 

「うぐ…カズマはずるいです、ヘタレのクセにそういうことは言えるなんて…」

 

「ヘタレは余計だっつの!」

 

そう言いつつも、さっきから何処か楽しくなって笑っている自分がいる。そしてめぐみんも

 

「ふふ…じゃあ、そろそろ仲直りしましょうか。…言っておきますけど、ここで魔法撃ったら本当に絶交ですからね。」

 

めぐみんは手を差し出す。釘を刺されたので大人しく手を取り――

 

「あ、あの!カズマ?」

 

指を絡めた

 

「ん?何かおかしいか?」

 

正直すごく恥かしい。でもめぐみんの慌てふためく可愛い姿が見れるのは悪くはない。

 

「う、その。…知り合いに見られたら、絶対に冷やかされますよ…?それでもいいんですか?」

 

「……普通に繋ぐか。アクアとかリーンとかに見られると面倒だし…」

 

結局元に戻してしまった。

 

 

―――――…

 

 

「あれ?カズマさんとめぐみんが朝と違う格好してる?」

 

ゆんゆんに指摘されて、俺達は思い出した。

 

「あああ、アレです!今日は黒い衣装が良いと占いにあったのです!」

 

「慌てすぎだぞ、めぐみん。単純にコンビ衣装でカッコイイと思ったからだよ。ゆんゆん、どうだ?」

 

挙動不審だっためぐみんをフォローするように、ゆんゆんに聞いてみる。

 

「…確かにカッコイイですね。でも、なんかめぐみん好みの服装ですよね?」

 

「あら、私は単にペアルックで恋人気分に浸っているのかと思っていたのだけど?」

 

話に入ってきたアクアが的確に指摘してくる。アホだと思ってたけど、こいつ意外に鋭い…

 

「でも、そういうのもいいわねー。ゆんゆん私たちも何かお揃いの服とか、アクセサリーとか。買ってみない?」

 

「ふぇえ!!私なんかとお揃いでいいんですか!?」

 

「うんうん!その方が友達っぽくていいじゃない!!」

 

「アクアさん…」

 

アクアの言葉にゆんゆんは瞳を潤ませている。…なぜか二人の背後にゆりの花が見えた。

 

「ふむ…最後に加入したとはいえ、少し疎外感を感じてしまうな…」

 

一人蚊帳の外だったダクネスは口では寂しそうに言っているが、何故か興奮していた。

 

「うーん、そうですね…どうせならパーティー全員で共通のアクセサリーをつけるのもカッコイイかもしれませんね!」

 

いつの間にか、落ち着いていためぐみんがそんなことを言い出す。

ダクネスだけ仲間はずれみたいになっているのは確かに問題か。

まぁ、こいつの場合はそれだけじゃなく、本当にカッコイイからやりたいと思っているだけなのかもしれないけど。

 

「んで?みんなで名乗りを上げるのか?」

 

俺が苦笑いしながら聞くと

 

「そうです!では実際にやってみましょうかっ!」

 

夕食時なのでギルドにはそれなりの人数がいる。流石にここは避けたい…

 

「良さそうなアクセサリー見つけたらでいいだろう?それに急に言われてもダクネスは出来ないと思うぞ?」

 

「ふむ、確かにそうですね。ということでダクネスは宿題にします。名乗りを考えておいてください!」

 

目を輝かせながら、実年齢も中二病の奴がダクネスに無茶振りをしている。

 

「う。うぅ…」

 

アレ?ドMが恥かしがっているだと?…こいつの羞恥心の基準ってどこなんだよ!

 

「ねーゆんゆん!めぐみん!どうせ買うなら、マジックアイテムの方がいいと思うの!どこかいいお店はないかしら!?」

 

アクアはすっかり乗り気のようだ。まあ、ただの装飾品よりはいいとは思うが、その分値段が張るんじゃねーか?

 

「ふむ、マジックアイテムを扱うお店ですか…ゆんゆん知りませんか?」

 

「えーっと、確か…ウィズ魔法具店っていうお店があったと思うよ。場所はわからないから調べておくね!」

 

「では、任せましたよ!ゆんゆん!!」

 

盛り上がっているなぁ…やっぱり皆、女の子なワケだしアクセサリーとかに興味あるんだな。

…そういえば、めぐみんの誕生日が近かったな…何か探しておこう。

 

「さて、そろそろ飯食って解散にしようぜ?大浴場が閉まっちまう。」

 

「あら?もうこんな時間なのね。あ、すみませーん注文いいですかー?」

 

 

―――――…

 

 

 

肉祭りをしてから、風呂へ行き…俺達は部屋に戻ってきた。

 

「じゃあ、寝ましょうか。」

 

「そうだな。」

 

そう言ってベッドに横になると、当たり前のようにめぐみんが俺のベッドに入ってきた。

 

「えーと?なにをしてるのかな?めぐみんさんは。」

 

めぐみんは何を言っているのかわからないという顔をして、

 

「一緒に寝るのは当然じゃないですか。何か問題でもありますか?」

 

いや、あるぞ!ここ数日めぐみんと一緒に寝ている所為でカズマさんのカズマさんが大変なことになっているんだぞ!

 

「…昨日までと状況が違うぞ?」

 

「ふむ、確かに今日はカズマに告白されましたね。でも私はまだ返事はしてませんよね?」

 

な…頬にキスをしたじゃないか……てか、頬か…それくらいなら親愛の挨拶とも取れるのか…

 

「ちょ!カズマ!何をいきなり落ち込んでるんですか!!」

 

「めぐみんが告白を受けてくれたものだと思ってて。勝手に舞い上がっていたなと…」

 

勘違いだったとか、流石に死にたくなる…

 

「ち、違いますよ!その、さっきはいきなりだったので…部屋に戻るまでに気持ちの整理をしておこうと…」

 

言いながら頬を赤らめて、尻すぼみになっていく。その様子を見て

 

「か、勘違いじゃなかったんだな!そうだよな!!」

 

興奮気味にめぐみんに言い寄ると

 

「―――!!?」

 

口を塞がれた。

 

「んふぅ…うん…ふぅ…」

 

どれくらい時間が経ったんだろう?1分?5分?それとも10秒位か…

 

「ふう…」

 

めぐみんが口を離す…

 

「私もカズマが大好きですよ。」

 

その言葉で頭の中が真っ白になる!俺はめぐみんを抱き寄せて、今度はこちらから口を吸う。

 

「んん…ふぅ!は、ぅ…」

 

夢中になってめぐみんの口を吸っていると舌があたった。

 

「…ふぅ…れろ…ちゅ…んん」

 

めぐみんに俺の唾液ごと口内を吸われる。俺も負けじとそれをやり返す。

それを暫く続け…口を離した。

 

「…なぁ、これからはえろみんって呼んでもいいか?」

 

「な!この男は!本当デリカシーがないですね!!ムードを返してくださいよ!!」

 

デリカシーとかそんなのは知らん!

 

「いや、まさか13歳の小娘が舌まで絡めてくるとは思ってなかったからな。」

 

「ふん!その小娘相手にこんな状態になっているくせに何を言っているんですかね?エロマさんは。」

 

文句を言いながらめぐみんは俺に跨った。

え?そんなことされたら余計反応しちゃうんだけど…!!

 

「ふう…本当、ムードの欠片もなくなっちゃいましたね…

初めてはムードたっぷりでと思っていたのですが…カズマですしね。」

 

めぐみんはそのままの格好でクスクスと笑い出す。

 

「俺にムードとか求められてもわからないからな!

というか今日のデートとかあれでも頑張った方なんだぞ!」

 

「ふふ、やっぱりデートのつもりだったんですね。今日という日は一生の思い出になりますね。」

 

顔を赤らめて嬉しそうに言う

 

「ああ、最高の思い出にしておいてくれよな!」

 

…それはそれとしてさっきからかなり苦しいです。そろそろ降りてくれないですかね…?

いくらヘタレを自覚していても、もう我慢できないほど襲いたい衝動に駆られているんだが…

 

「では、カズマ。スティールの訓練です…」

 

「へ?」

 

めぐみんから意外な台詞が出て、俺は間の抜けた声を上げてしまう。

 

「…もう、私達らしくいきましょう。さあ、カズマ、スティールを4回使ってください…」

 

…!今のめぐみんは上下のパジャマだけで4回もスティールをしたら…

 

「…ここでヘタレるのもカズマらしいですけど、しないのなら結婚するまでお預けですよ?」

 

「『スティール!』」

 

「!流石エロマですね。」

 

「いや…もうそれでもいいや。てかおまえも、十分えろみんだろ?」

 

「心外ですね…ただ紅魔族の女は好きな相手を目の前にすると積極的になるだけですよ。続けないんですか?」

 

「『スティール!』」

 

パンツ、ブラときて…ゴクンと喉の奥が鳴るのがわかる。

 

「『スティール!』」

 

上が脱げた、瞳を輝かせて、耳まで真っ赤になっためぐみんが軽く胸元を隠している…

 

「『スティール!』」

 

父さん、母さん、俺、異世界で大人になります!

 

「めぐみん!」

 

俺はそのままめぐみんを押し倒した。

 




ここで描写止めれば大丈夫ですよね!?
この二人、出会って2週間で何やってんだか…
はい、私の妄想の所為ですよね。ごめんなさい。

前回はほんわかなかずめぐだったんですけどねー
苦手な方にはごめんなさい。

次回以降の構想はまだふわってしているので起きた後考えます。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。