このすば カズマが冷静で少し大人な対応ができていたら。 作:如月空
宝島出現から1週間が経過した。
今ここアクセルでは異常な好景気に包まれていた。
「カズマ、めぐみん、これを見てくれ。…これをどう思う?」
酷く混雑しているギルド内で、ダクネスが嬉々として自分の鎧を見せ付けてきた。
宝島で手に入れた鉱石は、自分達で使いたいものをそれぞれで残し、残りは全て売り払っていた。
ダクネスは鎧にアダマンタイトという、非常に硬くて軽い鉱石をあしらったようで、鎧が所々淡い光を帯びていた。
「なんか、成金貴族のボンボンが自己主張で着けている鎧みたいだな。」
「ちょ、カズマ!えと、ダクネスのタフさが更に強調できそうですね!」
俺の言葉に慌ててめぐみんがフォローを入れる。めぐみんも同じこと言うと思ったんだけどな。
「…むう。カズマはどんな時でも容赦ないな。私だって素直に褒めてもらいたい時もあるのだが…」
ダクネスが、珍しくちょっと凹んだような顔でしょぼくれている。
めぐみんが非難をするような眼差しを向けてくるが、…そんな顔されてもな。
「…所でカズマ、今日のクエストはどうするのだ?」
「んー、この頃、毎日のように行っていたからなぁ…
今日はノンビリめぐみんとブラつこうと思っているんだが。」
キャベツに次ぎ、宝島というボーナスクエストが発生したお陰で冒険者達の懐は潤っていて、
クエストが余りに余っていた。俺達はレベル稼ぎと爆裂魔法の消化を兼ねて毎日討伐クエストを受けた。その甲斐あってか、俺はレベルが18になり、めぐみんも22に上がっていた。
「やっほー、ダクネス!パーティー入り出来たって話聞いたよー!」
一見、美少年にも見える銀髪ショートヘアの美少女がダクネスに話しかける。
「おお!クリス!久しぶりだな!仕事の方は終わったのか?」
「ようやく一段落ってトコだね!所でそっちの二人がパーティーメンバーなのかな?
私はクリスだよー、ヨロシクね!ダクネスとは友達で一緒にクエストとかも行ったりしてたんだよー。」
クリスと名乗った少女が自己紹介を終えると、めぐみんは立ち上がり、何時ものようにポーズを決め――
「我が名はめぐみん!紅魔族随一の天才アークウィザードにして最強の攻撃魔法爆裂魔法を自在に操るもの!!」
ポーズを決めながら、こちらをチラチラと見てくる。
今日は二人で街をぶらつくつもりだったので、俺達は黒のコンビ衣装だ。
仕方ない、半分はコレのために買ったような服だしな。
「我が名はカズマ!最強の最弱職にして、あらゆるスキルを操りし者!!」
めぐみんと対になるように俺はポーズを決める。
うん、見栄を切るならこれ位言っておいてもいいだろう。
「な、中々個性的な人達だねー。あ!噂で聞いた爆裂コンビってキミ達の事か。」
クリスは顔は笑っているが、若干引いているのがわかる。
「言って置くが、普段からやっている訳じゃないからな。」
俺がクリスに説明すると、めぐみんは口を尖らせる。
「もっと、一緒にやってくれてもいいじゃないですか!カズマはケチですよー」
いや、ケチとかそういう問題じゃないんだが…
「そうです!ダクネスはそろそろ名乗り口上を考えられましたか?」
「え…わ、わがにゃはーだくねしゅ!…くるせいだーで…うう…」
急に話を振られてテンパりながらも、口上しようとするが途中で羞恥に負けたようだ。
「あーダクネス?無理しなくていいぞ?めぐみんも無茶振りするなよな。」
「むう、その方が良さそうですね…では今度!ダクネスには練習の機会を与えましょう!!」
「ひぅ…」
「あはは、あんまりダクネスを苛めないであげてね?この子奥手だからさー。」
「そんなつもりはありませんよ?パーティメンバーの5人中4人が名乗りあげるのに
一人だけそれができないのでは可愛そうではないですか!」
「え?ええ!?みんな名乗りを上げてるの!?」
「いや、何度も言うけど普段はやってないからな!」
クリスが勘違いを起こしていた様なので念押し気味に突っ込みをいれる。
「ダクネス、随分面白い人たちの仲間になったんだね。」
「面白い人っていうなよ。正直ダクネスの性癖の方が可笑しいと思うぞ?」
俺がクリスに突っ込みを入れると
「あ!あはは…まぁ、この子に悪気はないからね?」
だから問題なんだろうが…
「仲間と親友から送られてくるこの表情も…んん…悪くは…ない…な。」
「だからー!そういうのは人前ではやめてってば!」
クリスもクリスで苦労していたんだな。
「あ、そういえばカズマ君!さっきあらゆるスキルが使えるって言ってたよね?」
「ん?ああ、一応だけどな。」
「盗賊スキルのスティールは使える?」
「一応使えるけど?」
めぐみんのパンツとかブラとか服とかしか剥ぎ取ってないけど…
あーテイラーの時は盾奪ったっけ…あれかめぐみん相手だから知らない内に欲情してたとかか?
「じゃあさ、私とスティール勝負しない?お互い盗った物を自分のものに出来るの。文句はなしで!」
うーん、金は銀行に殆ど預けていて財布にはそんなに入ってないし、
武器も持ってきてないから取られて困るのは服位だけど…めぐみんとのお揃いで買った服だしなぁ。
「悪いけど、断るよ。」
「えー、なんでー?やろうよ!私の持っているこのマジックダガーなんか、40万エリスは下らない一品だよ!?」
「クリスといいましたね。カズマとスティール勝負は止めたほうがいいと思いますよ。」
食い下がるクリスに、めぐみんが口を挟む。
「えっと?なんでさ?」
するとめぐみんはクリスに手招きをして近くに呼ぶ。
おい、なんか嫌な予感がするぞ?変なこと言ってないよな?
「――、――。」
めぐみんがクリスに耳打ちをすると
「ええ!?めぐみん、それ平気なの!?」
「ええ、問題はないですよ。」
「な、なんか、すごいね。めぐみんは…」
めぐみんの話を聞いて、クリスは何故か頬を赤らめている。
これ、嫌な予感が当たったんじゃないか?
「…えっと?」
俺が事情を聞こうと声を出すと、ずさーとクリスは後下がる
「え、えっと…ごめんね?カズマ君!しょ、勝負とかしなくていいから!
あ、ダクネス!私、次の仕事行かないとだから!!またねー!!」
急に態度が変わったクリスをダクネスは不思議そうに
「え?あ、ああ。クリスも頑張ってくれ。」
「さて、私たちも出ましょうか?」
涼しい顔している、めぐみんに
「お前何言ったの?」
「聞きたいんですか?」
思い当たる節がいくつもあるので…
「えっと、結構です…」
俺の言葉に満足そうにめぐみんは頷く。
「なあ、カズマ、めぐみん。これから出かけるんだろう?邪魔でなければ私もついて行きたいのだが…」
ダクネスの突然の提案に顔を見合わせる俺達。そういえばアクアとゆんゆんもまだ来ていなかった。
「アクアとゆんゆんはどうしたんだ?何時もなら来ている時間だろ?」
「大方、二人で祭りを楽しんでいると思いますよ?昨日羨ましそうに見てましたし。」
そうなるとギルドにダクネス一人を残すのも、流石に気が引ける。
デートの予定だったけど、しょうがないか。
「じゃ、3人でいくか。」
「そうですね。それに、アクアやゆんゆんとも何処かで合流できるでしょうし。」
「ありがとう…二人とも。」
「そういうのは止せよ。じゃ、行こうぜ。」
―――――――――――……
「こんちわー、親父さん。頼んだモノ出来てる?」
「おー!来たか!お前さんに頼まれてた剣はなんとか形になったぞ。」
マナタイトの杖を参考に、魔法剣が作れないか考えた俺は、武器屋の親父さんに相談を持ちかけてみた。杖とは違い多少性能は下がるらしいが作れるようだったので、武器の形状も提案していた。
「おー!すげーそれっぽく出来てる!!」
日本男児たる者やはり刀には強い憧れがある。というわけで刀を作ってもらっていた。
「お前さんから聞いた焼き入れだの何だのってのは調べてもさっぱりわからなかったが、
なかなかに楽しい仕事だったぜ。それとマナタイトの方も上手く入ったぞ。」
「カズマ、それが言っていた武器ですか?何か琴線に触れるものがありますね…」
「そうだろ?刀っていうのは武器としてだけではなく、美術品としても価値があるからな。」
「確かに美しいな、武器としてみても切れ味が鋭そうだ。」
ダクネスも刀の素晴らしさを理解したのか、すっかり見入っている様子だ。
「親父さん、これで量産できるんだろ?鍛冶スキル教えてもらった分はチャラでいいよな?」
特典には一般スキルが入っていなかったので、刀のメンテナンスの為に鍛冶スキルを覚えた。
「ちゃっかりしてんなぁ。まぁそれを作る際にそこそこ貰ったし、お得意様だからいいけどよ。
後はそいつの銘だな、この札に銘を書いて柄に貼れば完成だ。」
「おお!何にしようかな?正宗?村正…菊一文字、備前長船…長曽祢虎徹。うーん
いや、ここは天下五剣から、童子切安綱もいいか?」
うーむ。悩む…日本神話から草薙の剣…天叢雲剣という手も…
「ちゅんちゅん丸。」
「え?」
「それの名前はちゅんちゅん丸です。」
めぐみんがそう言うと刀に銘が刻まれた…ちゅんちゅん丸と…
「おま!何してくれてんの!」
思わず俺はめぐみんの頬をつねる。
「ひ、ひはいでふ!ははひへふははい!」
「カ、カズマ。その辺に…」
ダクネスの仲裁で仕方なく頬を放す。
「酷いですよカズマ!いいじゃないですか!ちゅんちゅん丸!!カッコイイですよ!!」
そういえば、紅魔族ってネーミングセンスが独特だったっけ…一人で来るべきだった…
「はあ…俺の念願の刀が…」
―――――――――――……
武器屋を出て、祭りの出店が出ている広場に向かっていると
「カズマ、どうして剣を買ったんだ?お前はこの前、杖を買ったばかりだろう?」
「ああ、杖は遠距離用でこっちは近接用にと思ってな。
流石に肉薄される様な状況になったら、杖じゃ取り回しが出来ないからな。」
「む…そんなことにはならない為に私が居るんだぞ!」
確かにダクネスが居れば、そう出番は回ってこないだろうけど
「用心するのに、越したことはないだろ?それにアクアは兎も角、
めぐみんやゆんゆんは攻撃されたらまずいからな。」
「ところでカズマ、武器はどうやって装備するんですか?
弓に杖にちゅんちゅん丸に矢筒とすごい荷物になっていますが…」
改めて言われるとすごいことになっているな…
レベルアップのお陰で筋力も多少上がっているから重量自体は苦にならないが
服に細工する必要あるか?武器のホルダーとか作るべきかな…
「…まぁなんとかするよ、一応刀は腰に差せるし、杖は手持ちでもいいしな。」
調子に乗って色々買いすぎたな…少しは自重しよう…。
広場に着くと色んな露店が出ていた。宝島の影響で小金持ちになっている冒険者を狙って、
遠くから色んな商売の露店商が多く来ているという話だ。
「とりあえずは腹減ってきたし、適当に食い物でも買おうぜ?」
俺達は露天で串焼きなどを買って露店を回っていると
「あーおしいね!お客さん!」
「ちょっと!当たったのになんで倒れないのよ!待っててね、絶対取ってあげるから!」
「あ、本当に平気ですよ!もうやめましょうよ!」
アクアとゆんゆんが的当ての露店にいた。
「アクアとゆんゆんですね。こんなところに居ましたか。」
「何やら、アクアが熱くなっている様だが声は掛けるか?」
ダクネスも一緒だし、この際アクアたちも誘うか。
「じゃ、ちょっと行って来るわ。」
めぐみん達を待たせてアクア達の下へ行き
「あーもう!!また外したー!!」
「おじさん、一回ね。」
代金を置いて、台の上の弓を取る。
「『狙撃!』」
見事に当たった商品が反動でこちらに飛んでくる。
「ほら、欲しかったのこれだろ?」
と商品のぬいぐるみをアクア達に渡そうとすると
「ちょっとちょっと!お客さん!アーチャーと狙撃スキルは禁止って書いてあるでしょう!!
商品はあげるけど料金は2倍払ってくださいよ!!」
「え?」
俺は間抜けな声を上げてしまった。
「プー!カズマさん、カッコつけたつもりかもしれないけど、間抜けすぎー!!」
思いっきりアクアに笑われた…そして後ろからも笑い声が…
露天商のおじさんにお金を渡して振り向くと…
「プ…カズマ流石に今のはないです。」
「笑うな、めぐみん。カズマはよかれと思ってやったんだろう…ぷ…く…」
笑うのを必死に堪えているめぐみんとダクネス、横で大笑いしているアクア…
「カ、カズマさん、すみません。私なんかの為に…」
ゆんゆんはフォローしてくれるけど、それはそれで居た堪れない。
「…それで、これでいいのか?」
死にそうな声で尋ねると
「はい、ありがとうございます。」
ゆんゆんは満面の笑みで受け取ってくれた。
「カズマ、私にも何か取って下さい。」
ゆんゆんにぬいぐるみを渡すと、めぐみんが不機嫌になった。
「あ、おじさん、もう一度やってもいいですか?」
「狙撃は禁止ですからね!それとアーチャーではありませんよね?」
「あ、はい。俺は冒険者なんで。」
冒険者カードを見せながら言うと
「それならいいです。ではどうぞ。」
弓と矢を受け取り、集中して狙いをつける。
キースとの訓練で狙撃なしでもそこそこには当てられるようになっている。
「ふ…」
放った矢は猫のぬいぐるみにあたり、転がって下に落ちる。
「なんだ、お客さん普通に上手いじゃないですか…なんで狙撃スキルを使ったのですか?」
「すみません。癖なんです…」
おじさんからぬいぐるみを受け取って、めぐみんに渡すと
「結構可愛いですね。この猫のぬいぐるみ。」
「喜んでもらって何よりだよ…さて…」
時間を見ると、そろそろ夕方だ。
爆裂散歩の後はすぐにめぐみんは風呂に入れないし、そろそろ行ったほうがいいだろう。
「じゃあ、そろそろ行くか?」
「そうですね。」
「ん?カズマ達どこかに行くの?」
「日課の爆裂散歩だよ。アクア達も行くか?」
アクアは暫く考えて、
「そうね。たまには付き合おうかしら。ゆんゆんも行くでしょ?」
「あ、はい。勿論です。」
「では、私もついて行くとしよう。」
5人か、テレポートでは一度で送れないな…皆を先に送ってから、俺も飛べばいいか。
―――――――――――……
「「ばっくれつ!ばっくれつ!らんらんらーん♪
ばっくれつ!ばっくれつ!らんらんらーん♪」」
何時もの湖畔に訪れていた俺達は何時ものように暢気に歌を歌いながら、手ごろな目標を探している。
「カズマ、めぐみん…それ何の歌よ?」
「「爆裂魔法の歌だ(ですよ)!」」
「えー……。」
「「ばっくれつ!ばっくれつ!らんらんらーん♪
ばっくれつ!ばっくれつ!らんらんらーん♪」」
「っと、アレなんか良くないか?」
指差すほうには巨大な石柱が転がっていた。
「いいですねー!アレにしましょう!」
めぐみんが詠唱に入ろうとしたので
「あ、ちょっと待て、めぐみん。」
「ん?なんですか?」
「いや、せっかくアクア達も来てるしさ。消費軽減スキルはどれくらい振ればいいと思う?」
俺がそういうとめぐみんは瞳を輝かせ―――
「流石カズマです!そうですね…。」
初期ポイントが10でレベル18になった今は44、鍛冶スキルを覚えたので残り39になっている。
裁縫スキルとかも取りたいので10ポイント位は残したいが…
「今のカズマの魔力でしたら20ほど振れば結構余力が出るかと思います。
具体的にはテレポートを2回使った今の状態で撃っても倒れないと思いますよ。」
「お、マジか。じゃあ」
と、20ポイントを爆裂魔法の消費魔力軽減スキルにつぎ込む。
「よし、準備完了!」
俺がそういうと、めぐみんはぱあっと笑顔を輝かせる。本当に可愛いよなめぐみんって。
「ん?カズマは何をやっているんだ?」
アクア達と喋っていたダクネスが俺達のほうに来る。
「スキル調整をちょっとな。二人を呼んできてくれるか?」
「ああ、わかった。」
「カズマ、今日は私も一緒に詠唱しますので合わせましょう。
…カズマが杖を持ってきてないのは残念ですけど…」
うん、俺もそう思ってるよ。まぁ、ちゅんちゅん丸の性能実験をするのも悪くはない。
「カズマ、何か用なの?」
「お二人で何かをするのですか?めぐみんが爆裂魔法撃つだけですよね?」
「フフ、驚くといいです!カズマ始めますよ!」
「おう!」
めぐみんがマナタイトの杖を、俺はちゅんちゅん丸を構え―――
俺達の詠唱が重なる
「「黒より黒く闇より暗き漆黒に我が深紅の混淆を望みたもう。」」
「「 覚醒のとき来たれり。無謬の境界に落ちし理。無行の歪みとなりて現出せよ!」」
二人分の魔力が激しく奔流して、空気が震える…
「「 踊れ踊れ踊れ、我が力の奔流に望むは崩壊なり。並ぶ者なき崩壊なり。」」
「「万象等しく灰塵に帰し、深淵より来たれ!これが俺(私)達最大の威力の攻撃手段」」、
「「これこそが究極の攻撃魔法!」」
めぐみんの杖と俺のちゅんちゅん丸に破滅の光が宿る。
「「『エクスプロージョン!!』」」
俺とめぐみんが同時に放った爆裂魔法は対象をチリ一つ残さず消し去った。
「おっと。」
何時もの様に俺はめぐみんを抱える。
「ふあああ…爽快でしたね…カズマ…」
めぐみんは頬を赤らめて瞳を輝かせ、やけに艶っぽい声を出している。
やめて、最近ご無沙汰なんだから…その声は利く。
…今日こそは2回目を…ってこんなこと考えている場合じゃねー
「でも、やっぱりめぐみんの爆裂魔法の方が遥かにでかくて収束されていたよなー。」
「そこはスキルレベルの差もありますし…大きさに関しては兎も角、収束は練習次第ですよ。」
だよなー。威力向上狙うなら練習あるのみか。どうせ使うなら威力は上げておきたいもんな。
「…は!カ、カズマさんも爆裂魔法を!?」
呆然としていたゆんゆんが復活したようだ。それを皮切りに
「な!カズマまで使えたのか!?…なるほど、爆裂コンビとはよく言ったものだ。」
「でも、威力はめぐみんと比べると微妙だったわね。
あ!カズマが爆裂魔法使っちゃったから帰りは歩きなの!?」
「いや、テレポートで戻るぞ。ってことでアクア手を出せ。」
「え?あ、そういえば使えるんだったわね。」
そう言いながらアクアは手を差し出す。
「『ドレインタッチ!』」
「「!?」」
「カズマさん、ドレインタッチも使えるんですか!?」
「カズマ、ドレインタッチも使えるのか!?」
そういえば二人には言ってなかったっけ。
「ああ、使えるよ。ダクネスはともかくゆんゆんはアクアから聞いていると思ってたけど。」
「あーそういえば、アンタの事あまり説明してなかったわね。」
「よし、テレポート2回分の魔力は回収できたぞ。」
「じゃあ、帰りましょうか…アクセルに。」
これで名実共に爆裂コンビに。
カズマの使った爆裂魔法はめぐみんのそれに比べると3~4割程度の威力で
消費した魔力はめぐみんの半分以下という状態です。この辺りも独自設定ですね。
原作にもなかった、二人の同時発動はずっとやってみたかったんですよ。
実戦向きかはさておき…散歩ならいいですよね?
パンツを盗まれる可哀想な女神様はいませんでした。