このすば カズマが冷静で少し大人な対応ができていたら。   作:如月空

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家が欲しい!

 

 

 

朝、柔らかさと良い匂いを感じながら俺は目を覚ます。

昨日は久しぶりにめぐみんと一緒に寝た。やましい事はしてないからな!

めぐみんは、俺の腕の中で気持ち良さそうに寝息を立てていた。

 

「…ホント、こいつ美少女だよなぁ。」

 

この子が俺の彼女なんだよな…。

出会った頃のめぐみんは素直な子だと思ってたけど、最近はよくからかってきたり、

直ぐ機嫌を損ねたり、怒ったりと遠慮なくなってきたというか…

俺、将来めぐみんの尻に敷かれたりしないよな…?

 

「…ん…かじゅまー…」

 

「!?」

 

寝ぼけためぐみんが、俺に抱きついてきた!…顔が近いです…

…キスしちゃおうかな?てか、したって問題ないよな?

俺とめぐみんは恋人同士なんだし!キス以上の事だってしたような仲なんだし!

よし!してやる!俺はやる時はヤル男だ!

 

「…ゴク…。」

 

い、今更キスくらいで何を緊張してんだ?俺は!

ゆっくり、顔を近づけ…近づけ…

 

「何しようとしてるんですか?」

 

めぐみんが起きていた…

 

「あ!いや!これはな!?」

 

テンパっている俺にめぐみんはジト目を送ってくる。

 

「カズマ…もしかして、寝込みを襲おうとしてたんですか?最低ですよ。」

 

「ち、ちが!起きたらめぐみんが抱きついてきていて!

それでちょっとキスしたくなっちまっただけだよ!」

 

正直に白状すると、めぐみんは顔を赤らめて

 

「う…で、でも、寝てる時にしようとするのは卑怯ですよ…」

 

「わ、悪かったよ…」

 

俺が謝ると、めぐみんは呆れたようにため息をついてから

 

「…ん…ふう…ん。」

 

「!?」

 

口を重ねてきた…

 

「…ふう。言ってくれれば…しますよ?」

 

「め、めぐみん!」

 

俺は我慢できなくなってめぐみんの肩を抱く

 

「だ、ダメですよ。カズマ!今のカズマの状態では受け入れられません!!」

 

めぐみんに拒否されて気づいた…俺のがめぐみんにあたっていた…

 

「朝から、うるせえぞ!!」

 

ドン!!とまた壁を叩かれて

 

「「す、すみませーん!!」」

 

また、お隣に怒鳴られた…そろそろ、二人で住むための家を探そう――

 

 

 

 

――――――――……

 

 

 

 

 

「テレポートがあるし、拠点を構えてもいいと思うんだよ。」

 

「ふむ、家ですか。悪くはないですね…」

 

朝食を取りながらめぐみんと相談していると

 

「あら、カズマ達は家を買うつもりなの?」

 

アクアが後ろから話に割り込んできた。

 

「おはようございます。カズマさん、めぐみん。」

 

「ああ、おはようゆんゆん、それとアクア。」

 

「二人ともおはようございます。ダクネスはまだですか?」

 

「今日はまだ見てないわね…でカズマ、なんで私をついでみたいに言うの?」

 

「気のせいだ。で、話にいきなり割り込んできて…家を買うと何か問題でもあるのか?」

 

気のせいだ。というとアクアは頬を膨らませるが

 

「家を買うなら相当お金貯めないと買えないわよ?小さな家でも2000万エリスくらいするからね。」

 

2000万だと!?

 

「何でそんなに高いんだ!?ここは駆け出しの街……か…。」

 

言いかけて気づいた。そうか、ここが始まりの地になるから、当然人が集まりやすくなる。

人の集まる場所は商業が発展し易い、そして商業が発展すれば当然地価はあがる。

 

「どうしましょうカズマ!?私とカズマの貯金合わせても、とても2000万には足りませんよ…」

 

「もっと、クエストに行くしかないかぁ?冬になったら危険なクエストしかないって

テイラー達から聞いているし、稼ぐなら今の内だよな。」

 

めぐみんと相談しているとゆんゆんがいい辛そうに

 

「えっと、カズマさんとめぐみんで住むつもりなんですか?…その、やっぱり二人は…!」

 

あーそういや、まだ皆には俺とめぐみんが付き合ってるって言ってなかったっけ。

 

「ちょっと、カズマ!どうせ買うなら皆で住める家を買いましょうよ!」

 

…考えなかったわけじゃないけど、それだと夜が……いや、消音魔法にロックとか色々やりようは…

 

「でも、皆で住むなら尚更高くなるだろ?アクア貯金とかしてんの?」

 

「う…、してないこともないわよ?」

 

そう言ってから、アクアは財布の金を数える。手持ちだけかよ…

 

「う、うん。まだ100万以上は入っていたわ!」

 

「100万って…銀行に貯蓄は?」

 

聞いては見たものの、アクアは顔を逸らせた。

ちょっと待て、悪魔の懸賞金にキャベツに宝島…それだけでも400万エリス以上渡したはずだぞ!?

 

「えっと、みんなで出し合うならアクアさんの分は私が…」

 

ゆんゆんがそう提案しようとすると

 

「ちょ!待って!ゆんゆん!!そういうのはよくないと思うの!!

カズマさん!私、頑張るから!今日はクエストに行きましょうよ!」

 

なんか、この二人って、お互いに過保護っていうか…

…どちらを見ても、そうなるのはわからなくもないが…

 

「おはよう皆。今日はクエストへ行くのか?」

 

「おはよう。まだ行くかはわからないけどな。依頼も見てないし。」

 

ダクネスが来たので挨拶ついでに、実家がこの町にあるダクネスに事情を話す。

 

「ふむ、皆で住む家か。確かにアクセルは王都や観光地程ではないが、物件が高いと聞くな。」

 

「やはり、そうなのですね。カズマどうします?」

 

「皆で出し合うのならクエストの方が早そうな気はするよな。」

 

やっぱり、地道に稼ぐしかないようだ。

 

「じゃあ私、クエストを選んでくるわね!!」

 

アクアは掲示板の方へ走っていく。

 

「…カズマ、アクアだけだと何か不安なので、カズマも行って下さい。」

 

「わ、私としては危険なクエストでも問題ないぞ…」

 

はあはあ言っているダクネスを放置してアクアの所へ行くと

 

「んー…ん! よし!!」

 

「よし!じゃねーよ、なんで塩漬けの依頼書取ってるんだよ!」

 

アクアが取ったのは、縄張り争いしているマンティコアとグリフォンの討伐という超危険なクエストだった。

しかも、このクエストの報酬は50万エリスという、どう考えても割に合わないクエストである。

 

「うーでも、討伐クエストだとこれが一番高くて…」

 

アクアに言われて掲示板を見ると、一撃熊や初心者殺し討伐といった高額クエストはない状態だった。

 

「マジかよ…」

 

マイホーム計画が…

俺が落ち込んでいると

 

「あ!これいいじゃない!」

 

アクアが手に取った依頼書を見ると

 

「水の浄化?」

 

アクセルの町の水源の一つ、タルラン湖のという湖を浄化して欲しいというクエストだ。

水質が悪くなった影響でブルータルアリゲータ等の凶暴なモンスターが住み着いてしまったという。湖の浄化が出来れば、集まってきているモンスター達は他に生息地を移すと書かれている。

以上の理由でモンスターの討伐はしなくてもいいそうだ。報酬は30万とちょっと安いけど。

 

「アクアお前、水の浄化なんて出来るの?」

 

俺の疑問にアクアは信じられないという表情をする。

 

「カズマ!忘れたの?私を誰だと思っているのよ!」

 

「酒と美味いものが大好きで、楽しいと思ったものには金をつぎ込む俗な女神?」

 

思ったことを素直に言うと

 

「ちょ!言い返せないけど…違うでしょ!私は水の女神よ!!」

 

「あー、そういえばそういう設定だったっけ?じゃあ、一人で受けたほうがいいんじゃないのか?」

 

基本的に受けてないメンバーにも報酬を等分するのがウチのパーティーのルールではあるが

今回ばかりはアクアの総取りを認めてやったほうがいいだろう。

 

「…えっと、…その、浄化をしてるとモンスターの妨害に遭うと思うの。

だから、私が浄化を終えるまで守って欲しいんですけど…。」

 

そう言われてしまったら、手伝わないわけにはいかないが…

 

「で、浄化ってどれぐらい掛かるんだ?」

 

1時間程度で終わってくれるなら、付き合ってもいいか。

 

「……半日ぐらい?」

 

「なげえよ!」

 

流石にそんな長い間、守り切れるわけねーよ。依頼書を戻そうとすると

 

「が、がんばれば6時間…いやもっと早く出来ると思うから!お願いよー!カズマ!!」

 

「…ちなみに水の浄化はどうやるんだ?」

 

俺は頭をガリガリと掻きながらアクアに聞く。

 

「えっと、基本的には体の一部が触れているだけで浄化されていくわ。

後はピュリフィケーションを使い続ければ早くなると思うわ。」

 

アクアが頑張り続ければってことか。どうするか…

あ…思いついた…これなら、敵を倒すだけでアクアを守れるはずだ。

 

「アクア、多分安全な方法を思いついたんだが、やってみるか?」

 

 

 

―――――――…

 

 

 

 

タルラン湖。アクセルの町から少し離れたところにある、結構大きい湖だ。

湖からは小さな川が流れ出ていて、それがアクセルにつながっている。

山に繋がる川があり、そこから川の水が湖に流れ込んでいるようだ。

 

「思っていたよりも、随分濁っているんだな。」

 

「…ねえ、本当にやるの?」

 

背後からアクアの不安気味な声が聞こえる。

 

「じゃあ、やめるか?はっきりいって足場の悪い水場で守り切れる自信ないぞ?」

 

そう、アクアは水に触れないといけない為、直接守るには足場の悪い水場での戦いが強いられる。

それを解消するのがこれ。ギルドから借りてきた、獰猛なモンスターを捕獲する為の檻。

 

「…なんか私、今から売られていく希少モンスターの気分なんですけど…」

 

鋼鉄製の檻の中央で、アクアは体育座りをしながらぼやいている。

 

「じゃ、檻を湖に下ろすぞ…ダクネス手伝ってくれ。」

 

「ああ…」

 

これが今回の作戦だ。アクアは安全な檻の中から水の浄化をして、

俺達は離れた場所から、俺とゆんゆんの遠距離攻撃で迎撃を行う。

こちらに近寄られたら、ダクネスが抑えてその間に撃破する。

モンスターの数が多くなったら、俺が囮役をしてフォルスファイアからのデコイ。

そして、湖から離れた場所まで誘導してめぐみんの爆裂魔法という、いつもの作戦付きだ。

今までの経験から、一番安全になる方法を模索したはずだ。きっと、うまくいくだろう。

 

「…ねえ、なんか私…紅茶のティーバッグの気分なんですけど…」

 

言わなくてもいいのに…そう見えてくるじゃねえか。

 

「じゃあ、アクア始めろー!」

 

「うう…『ピュリフィケーション』…『ピュリフィケーション』…『ピュリフィケーション』…」

 

アクアが浄化を始めたので俺達は木陰で腰を下ろす。

 

「それにしてもカズマ、アレは中々に酷い光景ですよ…ちょっとアクアが可哀想です。」

 

テレポートの位置登録をしているとめぐみんがジト目を送りながら俺を非難してくる。

 

「そんなこと言っても仕方ねえだろ、足場の悪い水場で戦ったらこっちが危ないっての。」

 

「まあ、そういうな、めぐみん。カズマは安全な方法を選んだだけだろう?」

 

「…見た目がアレな事以外は確かに理に適っているとは思いますけどね。

ライトニングバインドの連携スキルといい、今回といい…

最近のカズマは鬼畜さがどんどん進化しているような気がするんですよ。」

 

失礼な!俺は有用なスキルを見出しただけだし、今回だって安全第一で考えただけだぞ!

 

「…でも、アクアさん一人で寂しくないかな…私も一緒に入るべきだったかな…

と、友達だったら、辛いことも共有しないとダメなんじゃないかな…?」

 

先程までずっと大人しかったゆんゆんは、何やら思いつめていたようだ。

 

「それは違うぞ、ゆんゆん。水の浄化はアクアじゃないと出来ない(俺も出来るけど)…

そして、俺達でないとアクアを守ることは出来ない…そう!俺達は仲間であり友達なんだから!!」

 

俺がそう言うとゆんゆんは顔を輝かせ

 

「カ、カズマさん!!そうですよね!!私達は仲間でお友達!!だからアクアさんを守れるんですよね!!」

 

…こんなに簡単に口車に乗るとは…本当に将来、大丈夫だろうか?

もしゆんゆんに彼氏が出来たとか言われたら、全員でそいつを確認しに行こう。

 

「ゆんゆん…将来カズマみたいな悪い男にひっかかったらダメですよ?

もし、ゆんゆんに彼氏が出来たら私が見に行きますから、ちゃんと教えてくださいね?」

 

めぐみんも同じことを考えていたようだが、その悪い男にベタ惚れしてるめぐみんが言えることか?

 

「その悪い男の人と一緒に暮らしていて、家まで貯金使い果たして買おうとしてるめぐみんには言われたくないんだけど…」

 

ゆんゆんも同じことを思ったようで、言いながらめぐみんをジト目で見ている。

バツが悪くなったのか、めぐみんは荷物を取り出して

 

「とりあえず、お昼にしましょうか。あ、カズマ。アクアにこれ持って行って上げて下さい」

 

めぐみんが小さなバスケットを渡してくる。

 

「はいよ。じゃ、渡してくるわ。」

 

敵感知スキルに集中しながらアクアの所まで行き

 

「どうだ?順調か?これめぐみんから、昼飯だってさ。」

 

「あ、ありがと。順調よ!思ったより早く終わるかもね。」

 

檻越しにバスケットを受け取ったアクアはサンドウィッチを摘みながら報告してくれる。

 

「とりあえず、今のところは感知していない。アクアが食い終わるまでは、警戒しとくよ。」

 

アクアはニコっと笑ってから…ガツガツと食いだす。

 

「ふう、ご馳走様。あ、カズマお水くれる?」

 

アクアからバスケットを受け取って、コップを取り出し魔法で水を出してあげる。

 

「んくんく…ぷはっ。ありがとね。でもこの時間に食べるなら、お昼済ませてから始めればよかったわね。」

 

「…そういや、そうだな。」

 

「カズマって、頭の回転速いようでたまにアホよね。」

 

それ散々めぐみんに言われてるよチクチョウ

 

「いくら、俺でも傷つくことあるんだからな…ったく、俺は戻るぞ!」

 

「フフ、ありがとね、カズマ。」

 

頭を掻きながら、俺はめぐみん達のところへ戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから4時間ほど経過した。

黒く淀んでいた水が徐々に透けているのが分かる。

 

「順調そうですね。」

 

「そうだな。」

 

肩が当たる距離で座っているめぐみんとそんな会話をしていると

 

「アクアさーん、大丈夫ですかー?」

 

ゆんゆんがアクアに声をかける。

 

「大丈夫よー!このペースなら後1時間くらいで終わると思うわー。」

 

アクアから、返事が返ってくる。

 

「アクアー、トイレとか大丈夫かー?」

 

「大丈夫よー!っていうか!女神はトイレなんか行かないわ!!」

 

等とアホな返答が帰ってくる。

 

「え?アクアさん普通にトイレ行ってますよね…」

 

同室で過ごしているゆんゆんがささやかな突っ込みを入れていた。

 

「ちなみに紅魔族はトイレに行きますよ。」

 

「うん、知ってる。」

 

「わ、わたしはーくるせいだーだからー…トイレは…うう。」

 

それに釣られてアホな事を言い出そうとしたダクネスは羞恥に負けたようだ。

 

「それにしても、平和ですね。アクアさん頑張ってますもんね。このまま何事もなく終わってくれますよね?」

 

いや、ゆんゆん…それフラグだから…!!

 

「アクアー!敵感知に引っかかった!!気をつけろよ!!」

 

「えー!?ちょ!待ってー!!」

 

「皆!戦闘準備だ!!アクアを守るぞ!」

 

「「はい!」」「わかった!」

 

千里眼で敵を確認すると、上流からワニの大群が移動してきた。

 

「カ、カズマー!何か来た!ねえ!何か一杯来てるんですけどー!!」

 

「こちらに呼び寄せるぞ!ダクネス、デコイを。」

 

「わかった。『デコイ!!』」「『デコイ!』」

 

俺とダクネスのデコイスキルに反応したワニがこっちに寄ってくる。

 

「ゆんゆん!」

 

「はい!『ライトオブセイバー!』」

 

先頭集団がゆんゆんの魔法で真っ二つに切られていく。

 

「よし、俺も行くぞ!」

 

俺はマナタイトの杖を握り、

 

「『ファイアボール!!』」

 

俺の放った火球がワニの集団に着弾して炸裂する。

 

「思ったより、耐久無さそうだな。押し切るぞ!」

 

寄って来たワニを倒していると

 

「ちょ!カズマさーん!更に増えてるんですけどー!!」

 

ワニのお替りが大量に来ていた…マジかよ。

 

「ダクネス!ゆんゆん!ここは一旦任せたぞ。めぐみんを守ってくれ!!」

 

「任せろ!」「わかりました!」

 

俺は速度支援を掛けてアクアの方に向かって走る。

 

「『フォルスファイア!』」「『デコイ!』」

 

囮セットを発動して、ワニが反応したタイミングで湖を横切る。

そして、追いつかれない程度にワニたちを誘導して…

 

「『テレポート』」

 

「『エクスプロージョン!!』」

 

追いかけてきたワニを一掃した。

 

「よっと、ナイス爆裂!」

 

「ふへ、ナイス爆裂!今日のは中々気持ちよかったです…」

 

蕩けた表情で言うめぐみん。…俺もめぐみんで気持ちよくなりたいです。

 

「よし、残敵を片付けるぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦闘開始から30分が過ぎた頃

 

「うう。酷い目に遭ったわ…」

 

湖の浄化を終えたアクアがヨロヨロと檻から出てくる。

 

「お疲れさん、アクア。後でシュワシュワ奢ってやるから元気だせよ。」

 

「…高級シュワシュワで…」

 

「はいはい。んじゃ帰ろうぜ。」

 

 

 

――――――――…

 

 

 

 

 

アクセルに着き、ギルドに向かっている道中で

 

「あ、アクア様!やっと見つけましたよ!どうして王都からいなくなったんですか!?」

 

何やら美少女二人を連れたイケメン様にアクアが絡まれた。

 

「…どうしてって?よくもノコノコと私の前に出てこれたわね…『ゴッドブロォーーーー!!』」

 

「ああ!キョウヤ!!」

 

イケメン様はアクアのゴッドブローでぶっ飛ばされていた。

 

「あ、アクア!いきなり何をしているんだ!」

 

ダクネスがアクアを咎めているが

 

「アクア、みんな。行こうぜ。ほらダクネスも行くぞ!」

 

事情を察しためぐみんとゆんゆんはイケメン様を一瞥してギルドに歩き出す。

俺はダクネスを押しながら、ギルドに歩いていった。

 

「アクア、少しは気が晴れましたか?」

 

「さぁ?また顔見たら殴るかもね?」

 

アクアは笑顔で物騒なことを言っていた。

 

 

 




ミツルギさんと再会しました。
アクアに殴り飛ばされました。
ミツルギさんは如何出るでしょうか?

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