このすば カズマが冷静で少し大人な対応ができていたら。 作:如月空
なんか、書き上がっちゃったので更新します。
心地のよい朝日に照らされて、目を覚ます。
昨日と違い宿のふかふかなベッドで眠れたので気分がいい。
隣を見ると、まだ眠っているめぐみんがいた。
「…お、う…」
あまりの可愛さで言葉が出ないまま、暫く寝顔に見惚れていた。
「ぅん…」
俺の視線に気になったのか、めぐみんが目を覚ます。
そして、俺をじっと見てきたので
「おはよう、めぐみん。」
「…おはようございます。カズマ…なんで私を見ていたんですか?その、何時から?」
めぐみんがジト目で言ってくる。
「ん?ああ。俺もついさっき目が覚めてな。
それで横向いたら、気持ちよさそうに寝てたもんだから、つい見ちまってたんだ。」
まぁ、見惚れていたんですが…
「ん、いいですけど…その、寝起き姿は恥ずかしいのであまり見ないでほしいです。」
布団を深くかぶり、目線だけをこちらに向けてくる。
その姿が可愛すぎて、内心ドキドキしながら俺は立ち上がる。
「あー、着替えるよな?俺一回出ておくわ!」
俺は慌てて部屋を出る。
やばい、可愛い!マジで俺どうかしちまったのか?
俺の本来の好みって、髪が長くてスタイルのいい年上のお姉さんタイプじゃなかったか?
めぐみんは真逆のタイプなのに、どうしてこんなにも惹かれるんだろう。
ってか、出会ってまだ1日も経ってないのに…同じ部屋で寝泊りしているという、この状況。
…よくよく考えれば異常だよな?コレ。
めぐみんもめぐみんで、なんで俺と一緒の部屋を望んだんだ?
そりゃ、金がないのはわかるけど…そんなのクエスト受けたときに返せばいいんだし、
アレか?めぐみんも俺に気があるとかか?…いや、流石にそれは自惚れ過ぎだな…
そんな風に悩んでいると――
「もう、入ってきてもいいですよー」
声を掛けられたので、部屋に戻る――
めぐみんを見るとすっかり通常モードだ。
「んじゃ、俺も着替えるわ。」
そういうと、今度はめぐみんが部屋を出る。
俺は手早く着替え、部屋の外で待っているめぐみんと合流して宿を出た。
―――――――…
「武器屋って、もう開いているかな?」
「どうでしょう?ギルドに行く前に覗いて見ますか?然程遠回りにはなりませんし。」
めぐみんの提案を採用して武器屋に向かう。
まだ8時前だったが、店は開いていた。
「…すみませーん!弓は置いてありますか?」
そういいながら店に入っていくと
「いらっしゃい。弓かい?予算はどれくらいだ?」
顎鬚の親父さんが出迎えてくれた。
「カズマカズマ、そっちの魔法が掛かっている弓がお勧めですよ?」
めぐみんが勧めてくる弓を見ると、成程…確かに魔力を感じる。
「あの弓はいくらですか?」
親父さんに聞くと
「あーあれは試作品でな…本来は売り物ではないんだが、そうだな…50万って所か。」
「50万!?…流石に今は手が出ないな…」
俺がそういうと、親父さんは俺を値踏みするような視線を送ってきた。
「ふむ、なら幾ら位なら出せる?」
親父さんの問いかけに俺は財布を見る。
飲食代や1週間分の部屋代などを払っていた為。
手持ちは後、30万と2万エリス程…
「…ギリギリで30万ですね…」
「ふむ、それならその弓の使い心地を報告してくれ。それで30万で手を打とう!」
「いいんですか!?」
「ああ、試作品と言っただろ?本格的な商品化の前にテストをしたかったからな。」
「わかりました。それでお願いします!」
「カズマよかったですね!これでクエストが楽になりそうです。」
弓を受け取り、俺達が帰ろうとすると――
「おいおい、弓だけ持っていってどうするんだよ。」
と、親父さんは矢筒を渡してくる。結構重い。
「こいつは初回購入のサービスだ!また頼むぜ?兄ちゃん。」
俺は親父さんにお礼を言って店を出た。
「残り2万になっちまったな…飯食ったら、クエストに行かなきゃな。」
「そうですね…私もあまり、お金残ってませんし…」
「何か良さそうなクエストあるといいな!」
俺達はそんな会話をしながらギルドに向かった。
―――――――…
ギルドに入り、朝食にしようと席に座ってメニューを眺めていると、
受付のお姉さんが俺達の所にやってきた。
「おはようございます!サトウさん、めぐみんさん」
俺達はお姉さんに挨拶を返す――
「それで、態々俺たちの所に来るなんて…どうかしましたか?」
俺の疑問にお姉さんは
「ええ。実はサトウさん達のパーティーにお願いがありまして…」
「ええと…俺達に出来る範囲のことでしたら…」
「ありがとうございます。それでは説明致します。」
お姉さんのお願いというのは、昨日のジャイアントトードの大発生のことだった。
情報によると数がどんどん増えているらしく、早急に対応しないといけないらしい。
「なるほど!我が爆裂魔法を求めていると言うのですね!!」
何か、いきなりやる気になっているロリっ子は置いといて。
「それでどれ位いるのですか?」
「正確にはわかりませんが…最低でも50匹以上かと。」
50匹以上となると流石に二人じゃきついんだが…
「流石に二人だけでは厳しいかと…」
そう言うと、お姉さんは
「ええ、ですので共同であたって頂こうと思っています。」
「えっと、それは他のパーティーと協力する形ですか?
俺達はかなり特殊だと思うので、上手く共闘できるかわかりませんよ?」
「今回の指揮はカズマさんに執って貰うことになっています。お願いできませんか?」
そう言われ、俺はめぐみんを見る。
「カズマが指揮を執るのでしたら、私は構いませんよ…
きっちり爆裂魔法を組み込んでくれると信じていますから!」
めぐみんは上目遣いで、そう言ってくる。
「…しょうがねぇなぁ!」
俺の言葉にめぐみんは満足そうにしている。
「では、サトウさんめぐみんさん少しお待ちください。
共闘していただけるパーティーをお連れします。」
お姉さんが離れていったので、俺達はとりあえず朝食を注文した。
運ばれてきた食事を食べていると、お姉さんが人を連れて戻ってくる。
「お待たせしました、時間をとらせてもらって申し訳ありません。
こちらのパーティの方々には話を通してありますので、後はお願いします。」
お姉さんが離れてゆき、パーティの背の高い男が一歩前に出る――
「先ずは、はじめましてだな。俺はクルセイダーのテイラー
一応、このパーティーのリーダーだが今回は其方の指示に従おう。」
「あたしは、リーン。ウィザードよ。中級魔法を使えるわ!よろしくね!!」
「アーチャーのキースだ。…ま、数が多いとはいえ蛙程度どうにでもなる。気楽にいこうぜ。」
3人がそろぞれ紹介をするとめぐみんが立ち上がり――
「我が名はめぐみん!紅魔族随一のアークウィザードにして最強の攻撃魔法爆裂魔法を操りし者!!やがて魔王を打ち滅ぼすもの!!」
めぐみんの個性的な自己紹介に3人は呆気にとられている。
「で、その相方のカズマだ。冒険者だが様々なスキルを使うことが出来る。」
「!!ちょっ!カズマ!!なんでやってくれないんですか!?」
横に座っているめぐみんが掴み掛かってくる。
「いや、話進まねーから!また今度な!」
めぐみんは不満そうに頬を膨らませる。…可愛い。
3人はまだ固まっていたが
「ん?冒険者って最弱職じゃないか。それで戦果を挙げているのか?」
テイラーが驚きの声をあげる、他の二人も同じ反応をしていた
「ああ、そうだけど?」
「すまない、実力を疑いたくはないんだが…どんなスキルが使えるのか参考に聞きたい。」
「ああ、えっと…潜伏スキルで移動して、中級魔法で戦うのが基本だ。
めぐみんとの連携時はデコイなんかのスキルを使い、自分に支援魔法を掛けて敵に突撃する。
そして敵が集まったらテレポートで退避して、そこに爆裂魔法を打ち込むっていう作戦をやっているな。」
説明するとテイラー達は慌てて
「デコイスキルに支援魔法まで使えるのか!」
「テレポートも使えるの!?」
「おいおい、んじゃその弓はなんなんだよ。」
3人が興奮気味に捲くし立てる。
「あ、ああ、他にも練習中だが上級魔法が使えるのと、
この弓は今朝手に入れたばかりで、まだ実戦はこなしてないんだけど、
狙撃スキルも持っているから試してみようかと思っててな。」
「…そんなに色々やって、魔力は持つのか?」
テイラーが聞いてくる。するとめぐみんが
「カズマは爆裂魔法撃てる位の魔力がありますから、余程のことがない限り魔力切れの心配はありませんよ。」
「えっと、そういうことなんでよろしく頼むよ。」
そう言って、テイラーに手を差し出す。
「ああ、こちらこそ!」
テイラーも手を差し出し答えてくれた。
―――――――…
準備を整えた俺達は、昨日行ったジャイアントトードの生息地に向かっている。
5人で連れ立って歩きながら俺は作戦を伝えている。
「なるほどな。千里眼で敵を見つけて可能な限り俺とカズマの狙撃で倒すと」
キースの説明通り先ずは数を減らさないと、どうにもならない。
「俺は魔法使い組の護衛だな。キース無茶はするなよ?」
テイラーには護衛を頼んだ。俺と一緒に遊撃役になったキースを心配しているようだ。
「あたしは後衛に来た敵の排除だね。まかせてー」
基本的にテイラーは守りに徹するため、近くに沸いた場合はリーンが対処することになっている。
「カズマ。私はどうしますか?」
めぐみんが心配そうに聞いてくる。
「…敵がある程度減ったら、昨日のようにやるから…その時は派手なのを頼むな!」
昨日と同じようにめぐみんにニィっと笑いかける。
「任せて下さい!最高の爆裂魔法を見せてあげますよ!!」
笑顔で楽しそうに言った。
「ん?カズマ…敵が見えてきたぞ。」
めぐみんと話していたらキースが敵を発見していた。
全員に緊張感が走る。ジャイアントトードとは言え、今回は異常事態だ。
「ちょっとまて、敵感知スキルを使う…よし、もう少し進んでも良さそうだ。
俺が先行するから少し離れて付いてきてくれ。もちろん後方も注意はしておいてくれよ?」
先行して、暫く歩くと狙撃の射程に入った気がした。
俺は立ち止って弓を取り出し、遠くの蛙に狙いをつける。
「いけるのか・・・?ン、『狙撃!』」
俺の撃った矢は蛙の頭部に直撃し、倒したように見えた。
念のためカードを確認すると、討伐情報が更新されている。
「おいおい、カズマ。お前この距離で届いたのかよ。
俺でもここからじゃ当てられるかは五分五分だぜ?」
「弓の性能がいいだけだよ。俺の力だけじゃない。」
本職の奴がそんなことを言うので自慢したくもなったが、
関係悪くしてもどうしょうもないので謙遜しておく。
「悪いんだけど、もうちょっとだけ近づいてくれねーか?」
「わかった。」
再度的感知スキルを使って周辺の安全を確認する。
すると後方から反応が近づいてきている。
「!テイラー!リーン!後方から来ているぞ!!」
二人が反応すると、地面からジャイアントトードが現れる。
テイラーはめぐみんとリーンを守るように盾を構え――
「いくよー『ライトニング!』」
リーンの一撃で蛙は沈黙する。
「こんくらい平気平気!」
難なく対処するリーンに安心して俺は前に集中する。
「移動しよう。」
移動を始め少しすると
「よし、ここまでくればもう届くぜ?カズマは奥のほうから狙ってくれるか?」
「わかった。――これから攻撃に入る。後ろの三人も警戒していてくれ。」
その言葉に3人が頷く。
俺とキースが弓を構え――
「ン『狙撃!』」「よっしゃ『狙撃!』」
届く範囲で次々と倒していく。
蛙達が異変に気づいたのか、こちらに近づいてくる。
「やべえな『狙撃!』気づかれたみたいだぞ『狙撃!』」
「『狙撃!』どうすんだ?カズマ『狙撃!』」
後ろの3人も警戒を強める。
俺は千里眼で周りを見回す――昨日の高台付近は数が少なそうだ。
「『狙撃!』移動しよう。めぐみん、昨日の場所だ!『狙撃!』
キース3人と先に移動してくれ。『狙撃!』テイラー護衛は任せたぞ!」
「わかりました。」「「わかった!」」「無茶しないでよー?」
俺はギリギリまで、その場で狙撃して敵を減らし
「『スピードアゲイン』」
身体強化と速度支援を掛ける。弓を片手に皆とは違う方向に走り――
「『狙撃!』」
ながら、敵を減らしていく。
昨日と同程度かそれ以上の蛙の集団を見つけ、引き付ける事に集中する。
「『フォルスファイア!』」「『デコイ!』」
昨日と同様に旋回して集めようとしたが、如何せん数が多い。
「やべえか、これ…『ライトニング!!』」
強めのライトニングを放ち、前方の蛙を纏めて数匹倒す。
「もう、少し…うわ!」
敵感知の確認を疎かにしてしまい、目の前に蛙がいきなり現れる。
「まずった…『テレポート!』」
俺はテレポートを唱えめぐみんたちの元へ移動する。
「ハァハァめぐみん!ハァハァ!すまん…ミスった!」
俺が息切れしながら言うと、めぐみんはジト目で
「あの、はぁはぁ言いながら人の名前呼ぶのはやめてもらえませんか?
それと、コレだけ集まれば十分ですよ。」
ジト目から笑顔になり―
「黒より黒く闇より暗き漆黒に我が深紅の混淆を望みたもう。
覚醒のとき来たれり。無謬の境界に落ちし理。無行の歪みとなりて現出せよ!」
「『エクスプロージョン!!』」
昨日よりも凄まじい爆裂が蛙達を直撃し、その殆どが飲み込まれていった。
俺は例の如く、崩れ落ちためぐみんを抱きかかえる。
テイラー達はあまりの理不尽とも言える魔法の威力に目を丸くして固まっていた。
「どうですか?今日の我が爆裂魔法は…」
「マジですごいよ!お前は!昨日より威力上がってるじゃねーか!」
「フフフ、実は昨日レベルが上がったので威力と範囲の拡大にスキルを振っていたのですよ。」
得意げに言うめぐみんに
「あ、えっと範囲拡大はこれ以上は流石に勘弁してくれねえか?
余計なもの壊して賠償請求とかされたくないしさ…」
俺の提案にめぐみんは不服そうに頬を膨らませるが
「まぁ、いいでしょう。現状上げすぎると撃てなくなってしまいますし…とりあえずは制御を優先にしますよ」
「あ、ああそうしてくれ…」
俺はめぐみんに肩を貸して立ち上がる。
敵感知スキルを使って周辺を探ってみる。
「まだ、何匹か生き残っているようだな。」
「…では、あとは俺達に任せてもらおう」
我に返ったテイラーはまだ呆けていた、リーンとキースを連れて駆け出す。
俺は敵感知スキルは切らずに周辺の様子を伺っていると
「カズマ、ありがとうございます。」
「ん?どうした?」
めぐみんは俯きながら
「…爆裂魔法をこんなにも役立ててくれるのは、カズマだけです。私はカズマと出会えて幸せですよ。」
そう言って、めぐみんは頭を俺の胸元に預けてくる。
ヤバイって、めっちゃドキドキするんですけどー!?
俺達が暫くそうしていると――
「終わったよー……お、お邪魔だったかな?」
リーンが戻ってきていた。遅れて、テイラーとキースも戻ってくる。
「なんだよ、カズマー見せ付けんなよー」
からかうキースと
「カズマ、俺達は先に戻ったほうがいいか?」
こちらを気遣うように言ってくるテイラーに
「いやいや、違うから!そういうんじゃねーから!!」
弁解する俺に。3人はニヤニヤと笑いかけてくる。
めぐみんも、慌てている様子の俺を見て満足げに笑っている。
「いいじゃない。応援するよー?」
リーンが更に冷やかしてくる。
そして。皆で笑いあい岐路に着く。
俺はいい友人達と巡り合えたようだ。
―――――――…
アクセルの街に戻ってきた俺達は談笑しながら門をくぐる。
すると、何処からか―――
「あー!やっと見つけたわ!!」
どこかで見たような…アレあの時の女神?…そんなわけないか。
騒いでいた女の子は、仲間?と思われるイケメン剣士に手を引かれて連れて行かれた。
…あのイケメン、人攫いとかじゃねーよな?と少し不安にはなったが、
その後ろに二人の冒険者風の少女が付いていったことから違うだろうと結論付けた。
「どうしました?」
「いや、知っている人かと思ったんだけど違ったみたいだ。」
気のせいだろう、大体一緒に来るのをあんなに拒んでた奴だ。来ているわけがないか。
「カズマーギルドに戻ったら今日は宴会でもやらねーか?」
キースの提案にそれもいいなと思い
「そうだな!今日は騒ぐか!」
今まで酒なんて飲んだこともないけど、こういう時くらいは付き合わないとな
「いいですね!今日は飲み明かしましょう!」
どさくさに紛れてめぐみんも飲もうとしているので後で止めよう。
―――――…
ギルドに戻り報告をしている。
「みなさんすごいですね。5人で120匹以上倒してくるなんて!!」
お姉さんは興奮気味に
「とくにめぐみんさんと、カズマさんの討伐数が本当にすごいですね!」
ちなみに内訳は、めぐみんが53匹。続いて俺の28匹で残り30匹以上がテイラー達の戦果だ。
その甲斐あってか、めぐみんはレベルが9に上がり、俺は6になった。
「では!報酬を受け取りください!」
買い取り分は後日という事になったが、ギルドからの直接的な緊急依頼ということで300万という大金を受け取った。
「おーすげー!」
「今日は飲むよー!」
と、喜ぶキースとリーン
全員均等に60万ずつということで納得してもらい、宴会が始まった。
飲み食いをして一時間ほど経過し、静かに飲んでいると
「よかったのか?カズマ。どう考えてもお前ら二人のほうが戦果は上なのに。」
「いや、俺とめぐみんだけじゃ、この依頼は達成できなかったわけだし、気にしないでくれよ。」
こちらとしては、めぐみんを守ってもらってたんだから本当に気にしないで欲しいのだが。
テイラーはそうかと言って酒を飲む
「カズマー飲んでるかー?」
「おう、飲んでるよ!」
キースの奴ペース早くねーか?俺はまだ酒に慣れてないから少しずつ飲んでいる。
のんびり飲んでいると、隣に座っていためぐみんが俺にいきなり抱きついた――
「かじゅまー」
俺が見てない隙に酒を飲んだらしいめぐみんは顔を真っ赤にして甘えてくる。
「えへへー、かじゅまーかじゅまー」
完全に酔っ払っているめぐみんを見ていたら妙に心が落ち着いて…
「あー、テイラー。この状態だから俺達はそろそろ帰るわ。」
俺が金を出そうとすると
「お?そうか…なら今日の払いはこっちでもつぞ。」
「え?いいのか?」
「ああ、また助っ人が必要になった時に手伝ってくれればいいさ。」
そういってテイラーは笑顔を見せる。良い奴だなテイラー。
「ああ、でもそれはお互い様で頼むよ。じゃ、帰るわ!」
「ああ、またなカズマ。」
めぐみんを背負い宿に戻る。
新しい友ができた今日を祝福し、思い出したようにあの時の女神に感謝を送る。
…まぁ、俺アクアには嫌われてそうだけどな。
「帰るか…」
あ、風呂入り忘れている…明日の朝にめぐみんつれて大浴場に行くか。
個人的にカズマさんの友人枠といえばこの3人だよなと思って出しました。
悪友のチンピラ竜騎士さんは何時もの(留置場)ところです。
次回かずめぐ要素はありません。というか二人は殆ど出ません。
次回は少し時間を戻してアクア目線でスタートになります。
構想はほぼ終わっているので、次回も早いかもしれません。