FAIRY TAIL 魔神と妖精   作:ボルメテウスさん

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強欲の罪との喧嘩

大魔導演舞の大会4日目の夜。

 

その日は不安になりながらも、翌日から始まる逆転の為の5日目の為に全員が緊張している中でフェアリーテイルメンバーが酒場にいる時だった。

 

「んっ誰か入ってきた?」

 

全員が何が起きているのか確認する為に見ると、そこには赤い衣服を身に纏った首元に傷跡がある男がいた。

 

「あっバン」

 

「あっ団ちょ」

 

正体を探ろうとしていたフェアリーテイルメンバーは、酒場に入ってきた謎の男ことバンを見たメリオダスはそのまま互いに睨み合っていた。

 

「なっなんだ、この雰囲気は」

 

「まさか、険悪な関係なのか」

 

そのあまりにもの雰囲気で、ギルド全体は緊張感を走りながら二人を見守っていた。

 

「バーン!!」

 

「団ちょーー!!」

 

そのまま二人は互いに確認すると嬉しそうに手を上げて、そのままハイタッチした。

 

「えっえぇ!!」

 

「あれ、むっちゃ仲良し!?」

 

「あれ、それよりももしかしてバンってっ!」

 

「知っているのか?」

 

「ここ10年の間に有名になった人物だよ。

宝を探すトレジャーハンターギルドの中でも伝説の存在と呼ばれていて、7年前に起きそうになった戦争を食い止めた7つの大罪のメンバーの一人だよ」

 

「7つの大罪?」

 

「うん、たった7人だけで、当時は最強の犯罪者と呼ばれながらも、戦争を食い止めた英雄として祭り上げられたんだけど」

 

「だけど?」

 

「7つの大罪のメンバーの数名は未だに正体は不明だけど、メリオダスはその知り合いなのかな?」

 

「あれ、ちょっと待って、というよりも、なんか可笑しくない」

 

そうルーシィが何か言おうとした瞬間に、飛んできたのはメリオダスだった。

 

「ほらぁ、団ちょも団ちょも!!」

 

なにが起きたのか確認するように見ると、嬉しそうにジャンプするバンを見て、周りが驚いていると

 

「よっと」

 

「がふぅ」

 

メリオダスの間抜けな声と共にバンに向かって頭突きをして、周りの建物を壊していきながら吹き飛ばす。

 

「にひひぃ」

 

「やっぱりこうではなければ」

 

そう言い、バンとメリオダスはそのままゆっくりと近づき、互いに手を伸ばして、何か始めようとした瞬間に、展開されたのは

 

「これは妖精の球」

 

「はぁ、やっぱりこうなってしまいましたか」

 

「しょ初代!!」

 

「というよりもメリオダスの事を知っているんですか」

 

「えっそれは当たり前ですよ。

だって、彼、私の夫ですよ」

 

「「「・・・・えっええぇぇぇ!!!!」」」

 

その一言と共にギルド内は驚きを隠せないように叫びだす。

 

しばらく呆けている間に、何時の間にか妖精の球が徐々にヒビが入っていき、それに気づいたメイビスは呆れたように息を吐くと同時に妖精の球を解除した。

 

「おぉメイビスだったか」

 

「もう、メリオダスったら、久しぶりに団員と会ったからって、はしゃぎすぎですよ」

 

「いやぁ悪い悪い」

 

そう言いながら、互いに慣れたように話し始めたメリオダスとメイビスの様子を見て、開いた口が収まらない様子のメンバー。

 

「そこに団ちょの嫁さんがいるのか」

 

「そう言えばバンはフェアリーテイルメンバーじゃないから見えなかったよな」

 

「ふぅん、だったらフェアリーテイルメンバーになれば、嫁さん見えるの?」

 

「そうだな」

 

「だったら、なるかフェアリーテイルに」

 

「「「・・・・ええぇ!!!」」」」

 

「どっどういう事!!

なんで七つの大罪がフェアリーテイルに!?」

 

「なんだ、文句でもあるのか?」

 

「いっいえ、そういう訳じゃないけど、なんで七つの大罪のメンバーが」

 

「そりゃあ、団ちょがこのギルドに入っているからな。

俺としては、別にギルドに入った覚えはないからな」

 

「・・・あれ?」

 

「あっ?」

 

「そう言えば、なんでメリオダスの事を団ちょって言っているんだ?」

 

「知らなったのか、お前ら?」

 

「へっ?」

 

「というか見せてないのか、あれ?」

 

「まぁ、別に見せる程の物じゃないからな」

 

「だったら、見せろよぉ」

 

そう言い、メリオダスの袖を破ると、そこに出てきたのは妖精の尻尾のマークを囲むようにドラゴンの紋章があった。

 

「あっ!!」

 

「あのマークって!!」

 

「知っているの?」

 

「あぁ七つの大罪がギルドに所属している場合、それの隣や、囲むように別のマークが刻まれるって聞いていたけど、まさか」

 

「そうだな、まぁ一応言っておくか」

 

そう言い、メリオダスは名乗る。

 

「七つの大罪、憤怒の罪、団長メリオダス。

それとフェアリーテイルで一応は最初?のS級魔導師だと思うぞ」

 

「ほっ本当なの」

 

「まぁ別にそこまで気にする事じゃないけど」

 

「「「いや、気にするだろぉ!!!」」」

 

その言葉は、国中に響き渡る程の声が出てしまう。

 

「はぁはぁ、けど、これって良い事じゃないの!?」

 

「あっ確かに七つの大罪は確かに強いし、さらに七つの大罪のメンバーが追加すれば「あっ、そう言えば、ルールブックには、追加メンバーはできないらしいよ」そんなぁ」

 

「まぁ、良いじゃないか。

それにしても他のメンバーは」

 

「さぁ?

あいつらも団ちょに会いに来たと思うけどな」

 

「伝説の七つの大罪がこの街にいるとはなぁ」

 

そう言うと、七つの大罪のメンバーの事を考えて一瞬胸を膨らませたが、メリオダスとバンの二人を見ると

 

((((でも、この二人と似たようなメンバーだとなぁ))))

 

そう言いながら、改めて見ると、二人は近くにあった酒樽を一緒に飲んでいる様子を見ていると、不安で支配されてしまった。

次回の話は

  • 本編
  • リュウゼツランド
  • 舞踏会
  • 温泉

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