『転生特典はガチャ~最高で最強のチームを作る~』   作:ドラゴンネスト

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閑話15.5話目

クローズドライグの、赤龍帝のスクラッシュドライバーの使用しての戦闘データと言う収穫はあったが、本命であったスクラッシュゼリーの回収に失敗したイッセー対ライザー戦は終わった。

 

 

原作とは違いライザーはドラゴン恐怖症にはならず、負けた悔しさをバネに一から鍛えなおしてるらしい。

 

 

そんな良いのか悪いのか分からない変化を持ってリアスの結婚騒動は終わった。

 

無事に帰って来たリアスもイッセー宅に同棲する事になり、増改築され豪邸となったと言う話だ。

 

「問題はあのボトルが悪魔側の手に渡った事だな……」

 

今回の成果に於ける大失敗を思い出しながら思わず頭を抱えてしまう。

後日豪邸となった兵藤宅に忍び込んでイッセーから『ハザードレベル5』を回収したので、今後彼が仮面ライダーに変身することはできないだろうが、それでも自分たちのアドバンテージであったフルボトルの技術が奪われてしまったと言うのは厄介だった。

 

現在はあのボトルはサーゼクスの元から四大魔王の1人のアジュカと言う技術担当の手元へ渡されたらしい。

 

「問題だよな」

 

悪魔の駒の開発者である以上、フルボトルの技術にも何か気がつくところがあるかもしれないと警戒している。

 

「そうよね」

 

「うん」

 

ネビュラガスやパンドラパネル、パンドラボックスが無い以上はハザードレベルと言う概念が無い。研究は難航してくれる事だろうが、早めに取り戻した方が良いだろう。

 

「まあ、今回の一件で多少なりとも協力してもガチャは出来ると言うことが分かったのだけは収穫だけどな」

 

今回の最大の収穫である新たに入手した十連ガチャのチケットを手に取りながら、今後の行動の方針を決める材料となる情報を挙げていく。

 

「でも、正体を明かして仲間になる気は無いんでしょう?」

 

「当然だろ」

 

少なくとも、アナザーリュウガの一件では自分達がルパンレンジャーや仮面ライダービルドとは明かして居ない。使ったのは魔人学園関連の力と仮面ライダーオニキスの力だけだ。

 

「当面は向こうの動きに注意した方が良いな」

 

序でに、手元にある十連ガチャ券は戦力増強のために使うと言うことに決まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冥界某所…

 

「それで、何か分かったかな?」

 

「研究対象としては中々に興味深いが、まだ何もわからないと言うのが現状だよ」

 

赤髪の男、サーゼクスが問いかけるのはアジュカ。彼の研究室にあるのはイッセーが使って完全に内部が破壊されたスクラッシュドライバーとスクラッシュゼリーが変異したボトルだ。

 

分解されたスクラッシュドライバーは内部構造が完全に焼けただれ、崩壊している。

 

「分かったのは二つ。一つはコチラのボトルの様なものの中の物を摘出してスーツに変える機能があると言う事だ」

 

「もう一つは?」

 

「開発者の名前らしきものが刻んで有った」

 

『SENNTO.K』と刻まれて居た部分を見せる。

 

「SENNTO? セントと読めば良いのかな、これは?」

 

「単なるイニシャルだが、恐らくこれがお前の妹の眷属の言っていた」

 

「三人組の怪盗のスポンサーと言うことかい?」

 

実際には四季が本家……と言うよりも本当の製作者に敬意を評して『桐生戦兎』の名前を刻んでいただけなのだが、思わぬところで魔王二人に変な勘違いを生みつつあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、冥界で2人の魔王の間で謎の人物『SENNTO.K』が話題になっている頃四季達は、ガチャの装置の前に立っていた。

 

「取り敢えず、狙いとしてはスパークリング、フルフル、ジーニアスの三種だな」

 

「それって、もしかして」

 

「ビルドの強化アイテム」

 

「前にハザードトリガーって言うの手に入れてなかった?」

 

「……あれ、使うと暴走するんだよ。…………必ず」

 

「そ、それじゃあ仕方ないわね」

 

詩乃の問いに遠い目をしながら答えると納得してくれた様子だ。長時間使えないからこそ安定して使える強化フォームへの変身のためのアイテムが欲しいのだが、

 

「それじゃあ、十連やってみるか」

 

そんな願いを込めて十連ガチャチケットを使う。

 

目の前の装置の中から10個のカプセルが飛び出してくる。最初のカプセルには、

 

 

『蓬莱寺京一の力』

 

 

だった。

 

「便利と言えば便利だけど……」

 

神速の剣士。前衛が自分だけの現状では使えても意味はないかとも思うものが出た。緋勇龍麻の力を持ってるし。続いて、

 

 

『如月翡翠の力』

 

 

魔人学園シリーズ二連続。水の力を操る玄武の忍者である。ルパンレンジャー時に使えば便利かもしれないが、しばらくは保留だ。

 

 

『比良坂紗夜の力』

 

 

二連ではなく三連だった。三人目の魔人キャラの能力。『伊邪那美命』の宿星を宿す唄姫。

しかも、この三つのそれは四季のそれと同じく宿星さえも含めている。

 

「今度こそ……」

 

 

 

『仮面ライダーウィザードのウィザードライバー』

『ウィザードリング各種(インフィニティ除く)』

『ドラゴタイマー』

 

 

 

次の三つは最強フォーム除いて仮面ライダーウィザードコンプリートである。

 

「暫くオニキスとウィザードメインにしようかな、オレ」

 

「便利そうよね、物凄く」

 

「私もこの魔法、見てみたい」

 

いきなりウィザード関連が最強フォームのぞいて揃った。しかも、インフィニティが最強とあるが、時折さらにインフィニティは強化される。

手数の多さもでのチートさは平成ライダー達の中でも基本フォームからチートに入るライダーである。

……はっきり言おう平成ジェネレーションでウィザードと戦った男は相手が悪かった。(鎧武とドライブと戦った2人にも言えるが)

 

続いて手に取ったカプセルの中には、

 

 

『グッドストライカー』

『シザー&ブレードダイヤルファイター』

 

 

「巨大戦も出来るようになったな、オレ達」

 

「巨大化する敵っているの?」

 

「居ないんじゃないかな~」

 

「あっ、こっちは綺麗」

 

過剰戦力なルパンカイザーは兎も角、シザーとブレードのダイヤルファイターはなぜか宝石の形をして居た。

劇中でもこの二つのダイヤルファイターは一対で宝石の姿になっていたのでガチャ産でも宝石として存在しているのだろう。

 

「VSチェンジャーに使えばダイヤルファイターになると思うから必要になれば使えば良いか」

 

最後の二つのうちの一つへと視線を向ける。

 

 

『風火輪(東京魔人学園)』

 

 

封神演義に出て来る宝貝の一つで東京魔人学園では便利な移動力上昇アイテムの一つである。

やはり、身に付ければゲームの効果と違って空を飛べる、飛ぶ様に走れるのだろう。

 

 

『オリハルコン(東京魔人学園)』

 

 

最後に出てきたカプセルの中には一対の手甲。魔人学園シリーズに於ける主人公の武器の一つで、かの伝説の金属オリハルコンで出来ている。

今までは未変身の状態では素手で戦っていたが便利になる事だろう。

 

「使えるのはオレだよな」

 

「ええ、私の場合、それを貰っても銃も弓も扱い難くなるし」

 

「私もそれはお兄さんが使うべきだと思う」

 

詩乃と雫の二人からも四季が使うべきと言う意見が出た為、自然とオリハルコンは四季の装備となった訳だが。

 

「所で、私はこれを貰っても良いかしら?」

 

そう言って詩乃が選んだのは比良坂の力だ。弓使いの彼女には余り相性が良いとは思えないが……

 

「元々私達は技だけだったし、強力なのは使えなかったのよね」

 

元々気や魔力の概念など無い世界の出身である詩乃にとって力を扱う感覚がうまく掴めなかったのだろう。

魔法と言う概念が、少し違う形とは言え存在していた上に魔法師だった雫には感覚も掴みやすかったが、詩乃にとっては難しかったのだろう。

 

そんな訳で四季としても、雫としても反対意見は無くその力は詩乃の物になったのだった。

次に追加して欲しいキャラは(第2回)?(選ばれなかった人は次回持ち越し)

  • 切姫夜架(最弱無敗の神装機竜)
  • 長谷川千雨(魔法先生ネギま)
  • 更識楯無(インフィニット・ストラトス)
  • ユキ(プロジェクト東京ドールズ)

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