『転生特典はガチャ~最高で最強のチームを作る~』   作:ドラゴンネスト

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三十九話目

「ま、まだだぁ!」

 

ダークワイズマンの姿から元の姿に戻りながらなおも戦おうとするコカビエル。

 

「そ、そんなになっても、まだ戦おうってのかよ?」

 

「当たり前だ! あの戦争で確かに神も魔王も死んだ! 確かに堕天使は総統も幹部も生きている! だがな、そんなものはどうでも良い!」

 

ダークワイズマンになっていたとは言えドラゴンブレスと二本のエクスカリバーの真名解放を受けてもなお立ち上がるコカビエルに畏怖を覚えるイッセー。

そんなイッセーの言葉に絶叫しながら答える。

 

「どれだけの部下があの戦争で犠牲になったと思っている! それを貴様らに宿る二天龍に乱入され、中途半端なまま和平などと言われて、あいつらの無念はどうなる!?」

 

そう叫びながらコカビエルはイッセーを睨み付ける。

 

「そういう意味では赤龍帝の宿主、貴様は忌々しい。貴様の主人がフェニックスの三男と婚約していればバラキエルも今頃はこちらに着いていたかも知れんというのに!」

 

女好きのライザーの性格上、間違いなくその女王の朱乃にも手を出していたことだろう。…………堕天使幹部の娘に。

それが原因でバラキエルも加われば好戦派の勢いは大きくなる。最悪の場合堕天使勢力の軍部が完全に好戦派一色に染まっていた可能性さえもあるのだ。

 

何気にイッセー、戦争の回避に一役買っていたのかも知れない。

 

「こんな所で」

 

 

 

白い魔法使い(ワイズマン)

 

 

 

再度起動させる白い魔法使いのライドウォッチ。

本来ならば再びコカビエルをダークワイズマンへと変えていただろうが、今は違う。

 

 

 

『ビースト』

『メイジ』

 

 

 

 

新たに現れる二つのライドウォッチと白い魔法使いのウォッチが光で繋がると今度はビーストライドウォッチが四季のウィザードリングと光によって繋がれる。

 

「っ!? しまった!」

 

四季のリングとメイジのリングから伸びる光の交わる先へと視線を向けると、そこには学園の屋上から彼らを見下ろしている一つの人影があった。

その人影はゆっくりと屋上から飛び降りると、

 

 

 

『チェンジ、ナーウ』

 

 

 

屋上から舞い降りながら、その人影は金色の魔法使い『仮面ライダーソーサラー』へと姿を変える。

 

「予定より早くなっちゃいましたね」

 

その外見からは似合わない美しい声がソーサラーの変身者が女性である事を思わせる。

そして、ソーサラーの指にはめられたソーサラーのチェンジウィザードリングにウォッチから伸びる光が繋がれている。

 

「でも、これで揃いました」

 

ソーサラーの言葉と共に三つのウォッチと二つの指輪が光に繋がれ、その中央に輝きを放つ一つのウォッチを生み出す。

 

 

 

『コネクト、ナーウ』

 

 

 

「これで、完成ですね」

 

『クスッ』と笑いながらソーサラーは呟くと自身が手にしたそのウォッチを起動させる。

 

 

 

『インフィニティスタイル』

 

 

 

ウォッチから鳴り響いた起動音は四季にとって想像できていたものではあるが、想定していた中で最悪の音。

 

「貴方のお陰でこれを完成させる事が出来ました。心から貴方に感謝します、コカビエルさん」

 

インフィニティスタイルのライドウォッチを手の中に収めながら、満足気にソーサラーはコカビエルに一礼する。

 

「貴様等、オレを利用していたと言うのか!?」

 

「利用? それはお互い様だと思ったんですけど? 私達は貴方からそれを奪おうとは思いませんので、自由にお使いください」

 

そこまで言った後、ソーサラーは「ですが」と告げてコネクタの魔法を発動させ、コカビエルの手の中からライドウォッチを奪う。

 

そして、コカビエルに見えるようにウォッチのスイッチを入れるが何度押しても起動しない。

 

「このウォッチは先ほどの彼の攻撃によるダメージで内部が破損していますね。アフターフォローの一環としての修理のため一時預からせて頂きますね」

 

アフターフォローも万全な妙にサービスの良い悪人だった。その言葉に周囲が何とも言えない沈黙に包まれる。

 

「修理が完了次第貴方の元にお届けしますので、ご安心ください」

 

「それを使って逃げるのもご自由に」と、そう言って一礼するソーサラー。

堕天使勢力の本拠地に自由に入り込めると暗に言っているソーサラー。その言葉の意味を正しく理解する者の中で最初に動いたのは白龍皇だった。

 

「そこまで言われて逃すと思うか?」

 

「うーん、わたしは逃した方が良いと思うんですけどね~。貴方じゃ今の私には勝てませんし」

 

挑発とも取れる言葉。仮にも堕天使の幹部を捕らえる為に送られた以上はその実力は堕天使側の中でも上位に位置するだろう。

そんな相手に勝てないと言い切るソーサラーに対して、

 

「なら、試してみるか?」

 

そう言って白龍皇がソーサラーへと仕掛けるが、

 

「仕方ないですね~」

 

 

 

『インフィニティスタイル』

 

 

 

ライドウォッチの起動音が響いた瞬間、白龍皇が吹き飛ばされる。

 

そして、それを成したであろうソーサラーの手は逆さまになった斧のような剣を振り下ろしていた。

 

それを見た瞬間、四季は『アックスカリバー』と言うソーサラーの持った武器の名前を呟きそうになるが、その言葉を飲み込む。

ソーサラーの手の中に何故ウィザードの最強の武器があるのかと言う疑問は既に疑問ですらない。インフィニティスタイルのライドウォッチの力だろう。

 

「だから言ったじゃないですか、私には勝てないって」

 

 

 

『テレポート、ナーウ』

 

 

 

それだけ告げてソーサラーの姿は魔法陣の中に消える。

 

「さて、コカビエル、あんたを無理矢理にでも連れて帰るように言われてるんだ」

 

「ああ。抵抗はしない」

 

先程とは打って変わって抵抗する意思の消えたコカビエルは大人しく白龍皇に連行される様子だ。

 

『……無視か、赤いの』

 

そんな時、白龍皇の翼から先程とは異なる声が響く。それがドライグと対になる本当の意味での白龍皇、アルビオンの声なのだろう。

 

『……』

 

何故かドライグは返事をしない。

 

『起きているのは気付いているぞ。ついさっき、禁手寸前まで力を高めておいて今更寝たふりとはな』

 

『っ!? 気付いていたのか、白いの!?』

 

心底知られたくなかったと言う意思が声に出ているドライグだった。まあ、状況が知られてないだけマシな方だが。

 

『せっかく出会ったのにこんな状況とはな』

 

『いいさ、いずれ戦う事もある』

 

『しかし、以前の様な敵意が伝わってこないが?』

 

『そちらも敵意が段違いに低いじゃないか。お互い戦い以外の興味対象が有ると言うことか?』

 

『そう言う事だ。暫く独自に楽しませてもらうよ。偶には悪くないだろう? また会おう、ドライグ』

 

『それも一興か。じゃあな、アルビオン』

 

取り敢えず、言葉とは裏腹にライバルに呆れた理由で力を高めた事を知られずに済んで心から安堵したドライグだった。

なお、そんな会話についていけていなかったイッセーが「お前のせいで部長の乳が吸えなくなった」と叫んでいるが、

 

「フフフ、全てを理解するには力が必要だ。オレも必ずあの屈辱を返す為に強くなる。だから君も強くなれよ、いずれ戦う宿敵君」

 

そう言った後四季へと視線を向け。

 

「君ともいずれ戦って見たいな龍の魔法使い君」

 

そう言い残してコカビエルを連行して言って飛び去っていく。

 

「……もしかしてオレも目を付けられた?」

 

「そう見たいね」

 

四季の言葉に詩乃が答える。戦闘狂(バトルマニア)に目を付けられた現状に思わず頭を抱えたくなる四季だった。

 

「まあ、今は無事に終わった事を喜びましょう」

 

「確かに」

 

白龍皇が去って言った事を確認して二本のエクスカリバーをタクティカルベストのポケットの中に、次にウィザードライバーとリングをしまって行く。

 

後に残ったのは戦いの傷跡を残す廃墟寸前の学園とバルパーの屍、四季の本物のエクスカリバーによって砕かれた統合聖剣と聖魔剣の欠片と……完全に打ちのめされている木場と言った戦いの痕。

 

「四季お兄さん、これ」

 

「ありがとう」

 

雫が拾っておいてくれたのだろう、何度も投げ飛ばされたオニキスのカードデッキ。それを受け取ってポケットの中に仕舞う。

 

「しかし、本当にどうなってんだ、そのポケット」

 

「オレもよく分からない」

 

明らかに入らないサイズの剣や変身用のベルトまで綺麗に全部収納しているタクティカルベストのポケットに疑問が尽きない様子のクリスだが、実際の所どう言う原理でそうなってるのか四季もよく分かっていない。

 

その辺は天才物理学者の頭脳でも簡単には理解できない代物なのだし、四次元ポケットの様な物と納得して置くことにしておく。

 

役目は終わったとその場から立ち去ろうとするが、

 

「ちょっと良いかしら」

 

リアスに呼び止められる。

 

「そっちの騎士の行動については咎める気は無いし、復讐が果たせなかったことについても謝る気はないぞ、グレモリー先輩」

 

木場の作った聖魔剣が敵に使われたのは単なる事故と言うことで納得しておく事にした。

 

「そう言ってもらえるとありがたいけど、私は一つ聞きたい事が有るの」

 

そう言った後、リアスは言葉を続ける。

 

「本物のエクスカリバーを二本も持っているのも聞きたいけど、あの金色の魔術師はソーナの眷属の兵士(ポーン)を怪物に変えた犯人の仲間よね。……貴方があの魔術師と同じ力を持っているのは何故?」

 

「へえ?」

 

思わぬ質問に興味深そうな笑みを浮かべる。

流石にテロ組織(まだ禍の団の事は知られていないが)の構成員と同じ力を持っているとなれば聞かなければならないだろう。

 

「ウィザードライバーの事か? あれはオレが作った」

 

THE大嘘。

ビルドドライバーやスクラッシュドライバーは作れるのであながち嘘ではない上に、ウィザードライバーは元々現代で作られた変身システムなのだ、アーキタイプのビーストと違いある程度の分析と改造は可能だろう。構造を完全に理解するのには時間が掛かったが、材料さえ揃えば新規に作成するのも可能だろう。

……ファントムや魔法石のリングの存在無しで意味があるとは思えないが。

 

「開発段階の研究資料の写しを手に入れて、それを参考にな」

 

入手してから万が一に備えて修理が出来るようにウィザードライバーを始めとして、ウィザードの装備については分析済みだ。念の為にノートに資料としてメモしてある。

 

「序でに言うと研究者の名前は『笛木(ふえき) (そう)』って言うそうだ」

 

この世界には居ない仮面ライダーウィザードを生み出した真の白い魔法使いの名を告げるのも忘れずに。

 

「見た所、あの金色の奴が使ったのは研究データをそのまま完成させたタイプで、オレのは使いやすい様にカスタマイズしたタイプだな」

 

「そう」

 

四季の説明に納得したのかは不明だがその説明で引き下がってくれた様子だった。

今はそれよりも優先する事が有るのだろうし、まだ結ばれて居ないとはいえ不可侵の契約の話もある以上、その資料についても譲ってもらう事は無理と判断したのだろう。

 

 

 

 

こうして、一つの脅威の存在を確認して聖剣を巡る一つの事件は終わった。

 

復讐を果たせぬままに終わった、心身共に打ちのめされた一人の騎士を残して。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なお、

 

「……あっ、聖剣の核、渡すの忘れてた」

 

統合聖剣を破壊した際に回収した聖剣の核をゼノヴィアに渡すのを忘れて居た事に気が付いたのは翌日の朝の事だった。

次に追加して欲しいキャラは(第2回)?(選ばれなかった人は次回持ち越し)

  • 切姫夜架(最弱無敗の神装機竜)
  • 長谷川千雨(魔法先生ネギま)
  • 更識楯無(インフィニット・ストラトス)
  • ユキ(プロジェクト東京ドールズ)
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