『転生特典はガチャ~最高で最強のチームを作る~』   作:ドラゴンネスト

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四十五話目

「ゼノヴィア、お前な……何でいきなり」

 

「うん、順を追って話そう」

 

いきなり子作りしようなどと言われた事に思わず問いかける。

 

「私がこれまで人生を教会に、神に捧げてきた事は知っているね?」

 

「ああ」

 

それは知っている。と言うよりも教会所属の聖剣使いなどと聞けば大体想像がつく。

 

「でも、悪魔となった今……私は……目標や夢がなくなってしまった」

 

それはそうだろう、今までの決して短くない人生を賭けて行ってきた事が全て否定されてしまったのだから。

……そこまで聞いても先ほどの発言に至る理由は分からないが。

 

「いや、それは分かるけど、なんでそこで子作りなんだ?」

 

そう、それは分かるが何故突然そんなぶっ飛んだ発言が飛び出してきたのかは分からない。

 

「ああ、何をすれば分からなくなった……。今仕えるソーナ会長にそれを尋ねたら、先ずは好きに生きてみれば良いと、そう答えたんだ」

 

自由に生きる事を知らないが故に、自由に生きる事を勧められたのだ。そればかりは他人が教えて行動して良いものではなく、自分の意思で行動しなければならない。

 

「だから、私は封印していた物を解き放ち、堪能しようと思う」

 

確かに、今まで抑えて居た物を存分に楽しむのも悪く無いだろう。

 

「その為には男を知る必要もあるのだけど、丁度いいだろう?」

 

「は、話は分かったけど、なんで真っ先に男を知るから入るんだよ?」

 

「不服か? これでも女性としての身体はそこそこ自信があるのだけどね」

 

そう言って水着姿のゼノヴィアは自分の体を抱きしめる様な仕草で不安げに呟く。

 

「胸もクリス先輩ほどは無いが、詩乃や雫よりも大きいぞ?」

 

「まあ、確かにゼノヴィアも魅力的だけどな」

 

「……っ!?」

 

内心、さっきの台詞は間違いなく二人が聞いたら怒りそうだと思いながらも、逆にそんな切り返しでゼノヴィアを赤面させる。

詩乃の事を思うとそう簡単に誘惑に乗る気など無いのが本音だ。

 

転生前の自分が望んだ事とは言え、裏切らないと言う可能性を上げる為に高い好感度を与えられてしまった詩乃の事を思うと複雑な心境なのだ。

自分との積み重ねでは無く予め与えられた好意によって成り立ってしまった関係。

 

「ところで、何でオレなんだ? 相手なら他にも居るだろう、イッセーとか」

 

寧ろイッセーなら悩むだろうが最終的には誘惑に負けそうなイメージさえある。

 

「……君は私の事を何だと思ってるんだ。私は四季が良いんだ。イッセーはドラゴンのオーラを纏って居るが、それは赤龍帝を宿してるからだろう」

 

心外だと言う表情を浮かべてそんな言葉を続けられる。

 

「私は子供を作る以上、強い子になって欲しいと願ってるんだ。父親の遺伝子に特殊な力、若しくは強い力を望む。そこで、神器に頼らない強い力を持った四季が適任だと思った」

 

「あー……」

 

ゼノヴィアの言葉に妙な納得を覚えてしまう。間違いなく四季との子には力の一部は受け継がれるだろう。

次代の黄竜の器には菩薩眼の娘と黄竜の器の子供だと言う話なのだし。

 

「神器とは違って生まれついての力なら力は受け継がれるだろう。これは好機なんだ」

 

「ちょっと待て!」

 

この力はガチャで貰った力とは言えある確信はある。間違い無く力は受け継がれる。恐らく相応の鍛え方をすれば力を持てるだけの素質を持った子供は生まれるだろう。

 

「……ん? ああ、子供は基本的に私が育てるから気にしなくて良いよ。ただ、父親の愛を子供が望んだら、その時だけは遊んでやって欲しい」

 

「もう、そこまで未来へのシナリオを描いてたのか? でも、ちゃんと両親揃って子供は育てるべきだと……って、違う」

 

既に其処まで立てて居たゼノヴィアの未来予想図に頭を抱えてしまう。

 

どうやって思い留まらせるかと頭を悩ませて居ると、

 

「四季?」

 

静かだが怒気を感じさせる詩乃の声が後ろから響いて来る。

恐る恐る後ろを振り返ってみると、其処には目が笑って居ない笑顔を浮かべた詩乃が居た。ドアは開いて居るので気付かないうちに後ろに立って居たのだろう。

 

「中々戻って来ないから呼びに来たんだけど、子作りってどう言うことかしら?」

 

「いや、オレにやましい事は無いぞ! って、何処から聞いてたのか知らないけどさぁ!」

 

「雪音先輩が吹き飛ばした後、直ぐに呼びに来たんだけど、どう言う経緯が有ればそんな話になるのか存分に聞かせて貰えるわよね? 二人も交えて」

 

誰かが言っていた、笑顔とは本来攻撃的な物である。と。そんな事を思いながら、詩乃に連行される。

 

「なるほど、先ずは詩乃や雫、クリス先輩に勝たなければならないのか。これは至難の技だね。しかし、ライバルが多いほど燃えるものもある」

 

まあ、そんな四季の姿に一人闘志を燃やすゼノヴィア。

 

「四季! 隙あらば私は君と子作りをするから、覚悟を決めておくように」

 

「話をややこしくするなぁ!」

 

更に燃料が投下されてしまったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帰り道、四季達四人の姿があった。流石に詩乃への自体の説明に時間は取られたが、無事に理解してくれたことには助かった。

 

「ごめんなさい、ちょっと私も混乱してたみたい」

 

「いや、分かってくれたなら良い」

 

事情を説明すると比較的簡単に事態を分かってくれたのは助かったが、流石にイキナリあんな話を聞いたら混乱するのも無理はないだろう。

 

「まあ、あんな事を聞いたら慌てるのも無理ないだろうけどな」

 

「元々掴めない所が有ったけど、拍車がかかったな」

 

クリスの言葉にそう言って同意しながらも、今は初めての自由に空回ってるだけだろうと思う。

教会のエクソシスト等下手したら聖女以上に外の事に触れてないのだろうから、誰かから命令されての行動では無く自分の意思で楽しむ事を知って行く、それを知って行くのはこれからだ。

 

「…………私もあれくらい大胆に行った方が良いかしら」

 

ふと、詩乃のそんな言葉が聞こえて来たがスルーしておいた。

歩きながらそんな会話をして居ると妙に疲れた顔のイッセーとばったり会ってしまう。

 

「おお! 詩乃ちゃん達! …………と天地」

 

会えてラッキーとばかりの表情を浮かべた後、何でお前まで居るんだと言う態度が現れて居る顔を四季に向ける。

 

四季の所為で水着姿を見ても記憶できなかったのだから恨みも増していると言う事だろうか?

 

「お兄さん、あれ」

 

ふと、雫が校門前に誰かがいる事に気が付いた。

彼女が指差す先には明らかに学園の生徒では無い格好の男が校門の前に立っていた。

 

「やあ、良い学校だね」

 

「えっと、まあね……(誰だ?)」

 

男は校門に近づいたイッセーにそう話しかける。

 

「ここで会うのは二度目だね、『赤い龍(ヴェルシュ・ドラゴン)』。赤龍帝の兵藤一誠」

 

『っ!?』

 

その言葉に反応して臨戦態勢をとる四季達。イッセーを赤龍帝と呼ぶのは裏関係者しか居ない。

 

「コカビエルの時の、白龍皇か?」

 

「察しが良くて助かると、『龍の魔法使い(ドラグ・ウィザード)』、天地四季。俺はヴァーリ。白龍皇、『白い龍(バニシング・ドラゴン)』だ」

 

目の前の男がそう名乗った事でイッセーの表情にも驚愕が浮かぶ。

 

(こいつが、白龍皇……!?)

 

イッセーの左手が反応を示した事が、目の前の相手が本当にあの時の白龍皇だと告げている。

 

(左腕が反応している? おいおいドライグ、こいつマジものかよ?)

 

宿命の相手が目の前に現れた以上起こる事は一つ。

無言のままに後ろに下がる様に指示を出す四季。

 

プレッシャーは感じないがイッセーは戦ったら無事では済まない、死を予感させられていた。

 

「そうだな、例えば……俺がここでキミに魔術的な物をかけたり……」

 

「その辺にしておいて貰えるか?」

 

冷気を纏った手刀をヴァーリの首筋に突き付けながら四季はそう告げる。

 

「何をするつもりか分からないけど、冗談が過ぎるんじゃ無いかな?」

 

同時に木場も四季と同様に自身の作り出した聖魔剣を首筋に突きつけながら告げる。

 

「止めておいた方が良い。天地四季は兎も角、君は切っ先が震えてるじゃ無いか」

 

「他所でやるなら兎も角、こんな所でドラゴン紅白戦なんてやられたら困るんでな」

 

其処で一息ついて、

 

「そっちが冗談のつもりでもな」

 

「矢張り、君の方が面白そうだ。是非とも戦ってみたいよ」

 

四季はヴァーリの言葉に動じる事なく手刀に込めていた冷気を強める。

 

 

 

「祐斗、剣を納めなさい。四季、貴方もよ」

 

 

 

そんな時、その場にリアスの声が響く。

 

「部長!」

 

「白龍皇、何のつもりかしら?」

 

イッセーが振り返ると其処には他の眷属を連れたリアスの姿があった。

 

「誇って良い。相手との実力差がわかるのは強い証拠だ。だが、彼は兎も角コカビエルごときに勝てなかった君たちでは俺の相手にならない」

 

軽く笑みでも浮かべながらヴァーリはリアスの言葉に返す。

 

「今日は戦いに来たわけじゃ無い。アザゼルの付き添いで来日していてね。ただの退屈しのぎさ」

 

退屈しのぎでドラゴン大決戦の火蓋を切りかけられるのは勘弁して欲しいと思う四季は間違っていないだろう。

 

「兵藤一誠、天地四季、キミ達はこの世界では自分は何番目に強いと思う?」

 

「さあな、オレには強さランキングには興味ない」

 

四季はヴァーリの言葉をそう切り捨てる。

そもそも、その強さランキングも当てにはならないだろう。場合によっては純粋に相性の差でトップ10の実力者が100位以下にも負ける事もある。

 

「やれやれ、君は中々ノリが悪いな。まあいい。兵藤一誠、未完成の禁手(バランスブレイカー)状態とした君は上から数えて1000から1500……。いや、宿主のスペックから考えてもっと下かな? そして、天地四季、あの力にはまだ上が有るんだろう? それを考慮すると何れはトップ10も狙えるんじゃないか?」

 

(……こいつ)

 

オールドラゴンやインフィニティスタイルの事を知っている。いや、知らないと言っても気付いているのだろう。

無限の魔法使い。

この世界における夢幻と無限の上位の存在に比類する第3のムゲンだ。間違い無くトップ10に入る可能性はある。

 

「……何が言いたい?」

 

イッセーの言葉にヴァーリは笑みでも浮かべそうな態度で言葉を続ける。

 

「『紅髪の魔王(クリムゾン・サタン)』サーゼクス・ルシファーでさえトップ10には入らない。だが一位は決まっている。不動の存在が」

 

「自分とでも言いたいのかよ」

 

「いずれ分かる。ただ俺じゃ無い」

 

「ああ、その不動の存在はそれが誕生した時から変わってない。……赤の龍神、真の赤龍帝、赤龍神帝だろ?」

 

「なんだ、君は知っていたのか」

 

四季の言葉にヴァーリは感心したように言葉を返す。

 

「兵藤一誠は貴重な存在だ。十分に育てた方が良い、リアス・グレモリー。だが、過去に二天龍と関わった者はろくな生き方をしていない。貴女はどうなるんだろうな」

 

そう言い残してヴァーリは立ち去って行く。

次に追加して欲しいキャラは(第2回)?(選ばれなかった人は次回持ち越し)

  • 切姫夜架(最弱無敗の神装機竜)
  • 長谷川千雨(魔法先生ネギま)
  • 更識楯無(インフィニット・ストラトス)
  • ユキ(プロジェクト東京ドールズ)
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