『転生特典はガチャ~最高で最強のチームを作る~』 作:ドラゴンネスト
さて、ヴァーリとの遭遇後日、駒王学園では公開授業が行われていた。
まあ、参加する身内もいない四季達にはあまり関係の無い話だが。
ふと見ればイッセーがいつもの二人と話していた。なんでも、イッセーの所の両親はアーシアの事を見に来るそうだ。
(サボればよかったかな、今日は)
クラスメイトの家族が集まる中で自分たちの家族は来ないと言うのは憂鬱でしかない。こんな事ならば今日は授業をサボって修行場に篭ってれば良かったかと思う。
「いいですかー。今渡した紙粘土で好きな物を作ってみて下さい。動物でも人でも家でもいい。自分が今脳に思い描いたありのままを表現してみてください。そう言う英会話もある」
(ねえよ!)
英語の授業なのに何故か美術の授業に変わってしまっている状況にクラス全員の気持ち(約2名を除く)が一つとなった。
まあ、浮世離れしているゼノヴィアとアーシアの二人はそうなのかと納得してしまっているが。
「レッツトライ!」
(どこの世界に紙粘土でやる英語がある!? レッツトライじゃねえ!)
全力でツッコミを入れるが、そんな心の叫びは誰にも届いていない。
そして、この状況に早くも順応しているのはアーシアであったりするのは別の話。
四季も気を取り直して改めて何を作るかを考えてみる。
ふと、ものすごい速さで作業しているイッセーの姿が目に入るが、完成に近づいている品を見て絶句する。
リアス・グレモリーの裸婦像であるのだから。
妙なところで無駄に才能を発揮しているイッセーを横目に無難に視界に入ったドラグブラッカーの像を作ることにした四季だった。
ウィザードラゴンでも良かったが、僅かな差だが付き合いの長いドラグブラッカーを選択する。
なお、イッセーの作った作品に対するオークションが始まった時点で、素直にその才能にだけは賞賛しておくことにしたのだった。
支柱となる部分を用意してその先端に頭を配置してそこから渦を巻くように細い東洋龍の胴体を作ったドラグブラッカーの紙粘土細工。
最も、ドラグレッダーとの外見上の差異が色という点が大きいドラグブラッカーなだけに、未塗装の白い紙粘土ではどちらのモンスターなのか見当は着きにくい。
「上手いもんだな~」
昼休み、四季達四人は裏庭に集まっていた。それぞれ学年が違うため、学園内で集まれる機会は軽音部以外はあまり無いのだ。
四季の作ったドラグブラッカーの紙粘土細工を見てクリスはそう言う。
「まあ、オレより凄いのを作ったやつもいるけどな」
「あれは論外よ」
イッセーの作ったリアスの裸婦像をネタに盛り上がっているオカ研のメンバー(木場と子猫を除く)を見ながら呆れたように呟く詩乃。
確かにあれは凄い出来の作品だが、流石に自分がモデルに作られたくは無いと言うのが心境だ。
ゼノヴィアは生徒会の手伝いのためにこの場には居ないが、この世界に自分達の家族が居ない身の上の四季達としては余り居心地の良い空気ではない。
「まあ、今はオレ達が家族の様なモノだけどな」
チームであり家族みたいな物。それが今の四季達の関係である。
そして、人が多くなってきたので軽音部の部室に行こうとして校舎の中に入った時、妙な人だかりをみつけた。
何故か全員がカメラ、或はカメラとしての機能を有した物を持って居た。
『なんか、魔女っ子の撮影会をやってるらしいぞ』
「「「「魔女っ子?」」」」
何かと思って聞き耳を立てているとそんな言葉が聞こえて来た。疑問を浮かべる詩乃達を他所に、この世界の知識を知っている四季には、魔女っ子というキーワードからある一人の人物が浮かんでくる。
人だかりの先、階段の上にいるのは正に魔法少女とでも言うべき格好の黒髪のツインテールの少女。
……四季の中で浮かんだ人物名と完全に一致した。
「……巻き込まれないうちに此処から離れようか」
『オラオラ! 天下の往来で撮影会たあー、良いご身分だぜ!』
四季がそう呟いた瞬間、匙の声が響く。恐らく、今回の状況の対応に匙が向かわされたのだろう。(なお、ソーナの眷属の新人となったゼノヴィアは正式に生徒会のメンバーではないのでこういう場合に駆り出されるのは公的な立場上では基本匙)
「ほらほら、解散解散! 今日は公開授業の日なんだぜ! こんな所で騒ぎを作るな!」
「生徒会の匙だ……」
「ちぇー」
匙に追い払われて不満をこぼしながらも散っていく生徒達。
撮影会を中断させられたことへの不満をこぼしながらも渋々といった様子ではあるが、流石に生徒会の指示に従わない訳にはいかない。
「あんたもそんな格好しないでくれ」
「えー、だってこれが私の正装だもん☆」
「って、もしかして参観の方ですか? そうだとしても、場に合わせた衣装って物が有るでしょう? 困りますよ」
次に被写体になっていた人へと注意している匙。
「……なあ、あれって魔法少女ミルキーってアニメのコスだよな」
「正装だとしても
最近、ご近所のミルたんに勧められたらしいアニメの衣装なのを知っていたクリスがそんな事を呟くと、四季もそれに応える。
四季の例えにその状況を想像してしまったクリスが恥ずかしさのあまり身悶えている。
「止めて上げなさい」
「悪い」
四季の例えを想像してしまい、恥ずかしさに身悶えているクリスを見て詩乃は四季にそう注意をする。
詩乃の言葉にそう返すと、改めて魔法少女のコスプレをした彼女を見る。魔法少女のコスプレをしたツインテールの黒髪の巨乳美少女。
間違いなく、記憶の中にある四大魔王の一人と一致していた。
(よく考えたら、サーゼクス・ルシファーと同レベルのシスコンだからな、来ないわけが無いか)
『なっ!?』
近くで木場と合流して同じく撮影会の様子を見ていたリアスが驚愕の叫びを上げたのが聞こえた。
もう、四季の考えで間違いないだろう。
「何事ですか?」
「か、会長……」
騒ぎを聞きつけたのか、更にソーナまでやって来ていた。
内心同情したくなる四季だが、その祈りは届かない。
「あらリアス、此処にいたのね」
ちょうどリアスの姿を確認すると後ろにいたサーゼクスを含む二人の男性を彼女へと紹介する。
「今丁度サーゼクス様とおじ様をご案内していた所なの」
「お兄様、お父様……」
魔王と貴族の当主の2人が現れたことに慌てて頭を下げるイッセー達リアスの眷属達。
「ところで、匙。問題は早急に、そして簡潔に解決する様にと何時も言って「ソーナちゃん! 見つけた☆」」
匙へのソーナからの苦言を遮って魔法少女がソーナを名前を叫んで抱きつく。
「うん、会長の知り合い……?」
「さあ……?」
イッセーと匙がそんな2人の様子に疑問の声を上げる。
「なあ、あいつ、生徒会長の妹かなんかか?」
「いや、会長の身内だけど妹じゃ無い」
「それじゃあ、親戚の子?」
クリスがあの魔法少女とソーナの関係を疑問に思うが四季はそれを否定する。次に親戚か何かかと雫が問うが、
「……それも違う」
「ねえ、四季……まさかとは思うけど、あの子……じゃなくてあの人が、そうなの?」
四季の言葉から彼女が何者なのか理解してしまったのだろう。詩乃がそう問いかけてくる。
そんな彼女の問いに答えたわけでは無いだろうが、サーゼクスが彼女の言葉の答えを告げた。
「ああ、セラフォルーか。君も此処へ来ていたんだな」
『セラフォルー』。その名前を聞いて詩乃だけでなくクリスと雫も正解に至ってしまったのだろう。
「まさかとは思ったけど、本当だったのね」
「な、なあ、アタシの記憶が間違いなけりゃ、セラフォルーって確か……」
「セラフォルー・レヴィアタン。現四大魔王の紅一点で、ソーナ会長の姉だ」
「……嘘だろ? いや、魔王って言うから先輩とかマリアみたいなのを想像してたのに」
「あー、うん。その気持ちは分かるが、後者の方は近いぞ」
「……どう言う意味だよ?」
「良い勝負のレベルのシスコンだ」
「あー」
妹に抱きついているセラフォルーの姿を見て四季の言葉に心から納得してしまうクリスだった。
「あら☆ リアスちゃん、おひさ〜☆ 元気にしてましたか?」
なお、リアスへの当人の発言により彼女が四大魔王の紅一点と確定したのだった。
「……つまり呼ばなかったのは仲が悪いんじゃなくて会長を溺愛してるのか? そりゃ、あの時呼ばない訳だよな」
「コカビエルの時に呼んでたら、戦闘の余波で街が消えかねないからな」
「うん、何しでかすか分からない」
「呼ばない訳よね。ルシファーの方を呼んで正解だったわね」
キレたシスコンを止める術は数えるほどしか無い。特にクリスと雫の言葉に実感が湧いてるのは身近に何しでかすか分からないシスコンが居たからだろう。
「恐るべし、魔法少女……じゃなくて魔王少女」
内心、高校三年の妹がいて少女はないだろうと思うが敢えて口には出さない事にした四季であった。女性の年齢にツッコミを入れても碌な事は無い。
「うぅ、もう耐えられません!」
羞恥に耐えきれずソーナは走って逃げ出し、それを追いかけてセラフォルーがソーナの名前を叫びながら追いかけ、その2人を匙が追いかけていく。
そんなドサクサに紛れて、そんな家族間のシスコン問題(笑)に巻き込まれないうちにその場を立ち去る四季達だった。
「ふむ、彼等にも話があったんだけど、逃げられてしまった様だね」
いつの間にか姿を消していた四季達の姿を見てサーゼクスはそう呟く。
次に追加して欲しいキャラは(第2回)?(選ばれなかった人は次回持ち越し)
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切姫夜架(最弱無敗の神装機竜)
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長谷川千雨(魔法先生ネギま)
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更識楯無(インフィニット・ストラトス)
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ユキ(プロジェクト東京ドールズ)