『転生特典はガチャ~最高で最強のチームを作る~』 作:ドラゴンネスト
彼、『鳳凰寺 京矢』は転生者である。
東京魔人学園シリーズの主人公の相棒たる蓬莱寺京一の力とそのシリーズの彼の最強の武器の一つである、妙に豚骨スープの匂いが染み込んだ木刀『阿修羅』、そしてThunderbolt Fantasyの『魔剣目録(中身はほとんどなし)』と凡ゆるゲーム、漫画、アニメのアイテムや能力や選定事象となってしまった世界の登場人物を仲間として手に入るガチャが特典の転生者である。
まあ、完全にガチャ以外は剣戟特化の構成だが何故それを望んだのかと言う記憶は前世の記憶と共に転生前に無くしてしまったので知る術はない。
なお、鳳凰寺と言うのは蓬莱寺京一がゲーム中に名乗る必要があって名乗った偽名である。
その彼の異名は『神速の剣聖』。主人公の相棒たる剣士の力を持った少年と仲間達の物語の一ページ。
そんな彼が転生してから数年が過ぎた。
元から存在していた京矢と言う人間の記憶を辿りながら日々を過ごす中で此処が幾つか彼の残された前世の記憶の中にある物語が混ざり合った、或いはその登場人物と同一人物の存在している世界であると言うことを理解していた。
主に、ガチャで手に入れたガイソーケンを使って、親戚の少女が異世界に召喚されてその世界を二度ほど救うのをガイソーグとして手助けしたり、その前には海鳴市で起こった二度にわたる地球の危機にガイソーグを名乗って関わったり、と。(その結果、異世界では英雄として讃えられ、時空管理局と言う組織からは犯罪者として指名手配されたりした)
まあ、そんな事も有ったが、それを知ったところで今更意味は無いと考え、大して悩まずに過ごしているのが京矢である。
「おーい、南雲、飯行こうぜ」
「うん」
「おう、はっちゃんも誘って行こうぜ」
昼休み、京矢が声を掛けたのは周りからやる気の無い無気力少年と思われている『南雲ハジメ』。
京矢が彼とはっちゃんなる人物も誘っている為、いつの間にか仲良しな三人組として見られている。
クラスの二大女神として絶大な人気を誇っている『白崎香織』が話しかけるのを遮って、京矢は彼を誘ってさっさと教室を出て行く。
何時も昼休みに彼女が自分に声を掛けているために針の筵になっているのだから、ハジメとしては本当に助かっている。
……京矢と関わる様になってからハジメの周囲は大きく変わった。
周囲から汚物を見る様な目で見られている憔悴しきった顔で自主退学するのも時間の問題かもしれない『檜山大介』とその仲間たちだ。
彼らからイジメを受けていたハジメだが、京矢が転校してきたから仲良くなった京矢に目をつけてしまったのが彼らの運の尽きだった。
京矢が原因で彼らは警察に逮捕されてしまったのだった。
裏路地に彼を連れ込んだものの見事に全員が返り討ちにされて有り金と身包みを剥がされてカバンを残して気絶したところを全裸で放置されてしまった。まあ、それなら捕まるのは京矢になりそうだが、剥がした制服は財布の中身だけ抜いて綺麗に畳んで鞄の中にしまってあった。
カバンで隠しながら身ぐるみ剥がされた姿で夜の街を走る彼らが警察のお世話になった時、所持品のカバンの中から綺麗に畳んだ衣服が出てきたらどう誤解されるか。
慌てて人のせいにして言い訳する露出狂の変質者達と見られてしまったと言うオチに終わり、その様子を撮影した写真が張り出されてしまった為に、学校中から露出狂の変態集団というレッテルまで貼られてしまった。
……よくその時点で退学にならなかったものである。もう、本人達にしてみれば退学して街から去りたかったかもしれないが。
京矢としては檜山達は弱い者を虐げ、強い者には媚びへつらう典型的な小物なので、黙らせるために学園の最下層に落ちて貰ったと言う訳だが。
教師が張り出された写真を回収するたびに新しい物が学園に張り出されるのだから、すっかり学園中に変態として名を轟かせてしまっている。
そんな訳でもはや檜山一味はもう京矢は愚かハジメにも関わりたく無いと言う顔をしている。
それでもグループ内で罪のなすり付け合いをして弱い者を作っているのだから救えない連中である。(その弱者に京矢に目を付けた檜山が選ばれたのも哀れとは言え当然の結果に見えるが)
そして、もう一人、教室から出て行く京矢を忌々しげな目で睨んでいるのが『天之川光輝』と言う男だ。
「なんで、あんな奴が……」
京矢は自分が敷いた正義(笑)以外はシャットアウトしている常に自分に都合が良い解釈しか出来ない御都合解釈主義者と切り捨てている、京矢と同じ剣道部に所属している生徒だ。
バイトと言って碌に部の練習にも出ない幽霊部員の京矢に苛立っているが、当の京矢は顧問に無理やり入れられた、自分が幽霊部員なのは顧問も認めてると彼の言葉を一切取り合っていない。
そんな彼の態度に我慢の限界が来た光輝は剣道部に呼び出して試合を挑んだ。
自分が勝ったらバイトを辞めて真面目に部活に出ろ、と。京矢を悪とみなして断罪しようとした結果、部員全員の前で完全に叩きのめされた。
「何度も挑まれるのも面倒だから防具無しでやろうぜ」
笑みを浮かべて光輝を挑発するように告げる京矢。
そんな京矢の態度に頭に血が上った光輝もそれを了承して防具無しの試合が始まってしまった。
最初は叩きのめしてやるつもりであった光輝だったが、京矢の殺気に気圧されて棒立ちのままで面を打たれ気絶した後、目を覚ましてもそのまま腰が抜けて暫く立てなかった程だ。
終いにはもうこんな事はするなと光輝が顧問に注意されてたのは、元々部活を辞めたがっていた京矢が今回の事を理由に退部の相談をした為だった。
ロクに練習にも出ないくせに剣道の実力は部の中どころか、全国でも上位に位置していて個人戦では毎回好成績を上げている。
後輩を指導した時は後輩で遊んでいるかと思いきや、練習試合では彼の指導した後輩達は全員が勝ち星を挙げるなど、気が向いた時に僅かに出ただけで部活動には貢献している。
顧問としても光輝よりもそんな京矢の方が大事なのだろう。
彼が原因で京矢が退部するのなら、光輝を退部させてでも京矢に残って欲しいと思われている。
だからこそ、光輝にとって京矢は気に入らない。
正しいのは自分のはずなのに何故顧問から注意されなければならないのか。何故、自分が剣道部を退部させられなければならないのか。
そんな日常の終わる瞬間がもうすぐ訪れるとは誰も知らない。
・鳳凰寺 京矢
・外見イメージは喜名先生版の蓬莱寺京一
剣道場の子供に転生した外伝主人公。
能力のベースは蓬莱寺京一。
転生した世界は基本はありふれた職業で世界最強だが、実は他の世界が多く混ざっている。
その混ざった世界の時間にそれぞれ二度に渡ってガイソーグとして関わる事になった。その結果、様々な剣型のロストロギアを大量に不法所持しているという事でリリカルなのは側の組織である時空管理局からは次元犯罪者としてガイソーグは指名手配された。
なお、ありふれ側のキャラとはハジメとは友人関係であり、八重樫 雫とは道場の稽古の関係で幼なじみ。
なお、既に三人ほど呼び出しているもの達がいる。
次に追加して欲しいキャラは(第2回)?(選ばれなかった人は次回持ち越し)
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切姫夜架(最弱無敗の神装機竜)
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長谷川千雨(魔法先生ネギま)
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更識楯無(インフィニット・ストラトス)
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ユキ(プロジェクト東京ドールズ)