『転生特典はガチャ~最高で最強のチームを作る~』 作:ドラゴンネスト
小猫から聞いた話ではキバライドウォッチを使ったカウンセリングは効果は出たそうだった。
他にも色々と会った様子だが、目だけ開いた紙袋を被った変質者そのままの姿を気に入ったのはどうかと思う。
そんな事のあった週の休日、四季は神社に呼び出されて居た。
「また面倒な事に」
どうも、サーゼクスは他の勢力に四季達との契約の事は知らせていないのだろう。今回は天使側からの呼び出しである。
まあ、聖書勢力と四季達は呼んでいるが、彼らは自らの事を三大勢力と呼んでいる。つい最近まで戦争していた者達同士にそんな頻繁に連絡取り合える手段があるとは思えないので仕方ないといえば仕方ないが。
内心溜息を吐きながら神社の石段を登っていくと、鳥居の所に二人の人影が見えた。イッセーと朱乃の二人だ。
「ゲッ、なんでお前が居るんだよ、天地」
「それはこっちの台詞だ」
「ええ、実はここでお出迎えしなければならない方が是非天地くんと会いたいと仰ってまして」
「オレもその人に呼ばれたわけだ。文句だったらそっちに言ってくれ」
イッセーの言葉を切り捨てて新たに現れた気配へと視線を向ける。
「それで、なんでオレを呼んだのか聞かせて貰えますか?」
四季の視線の先にいるのは天使の翼を背負った金色の鎧を着た男。
「初めまして、赤龍帝、兵藤一誠くんと、龍の魔術師天地四季くん。私はミカエル、天使の長をしております」
四季の言葉に答えるように柔らかく微笑みながら挨拶を告げたのはミカエル。天界のトップである。
「なるほど、このオーラの質は正しくドライグの物。懐かしい限りです」
(お迎えって……天使の長を!? チョー大物じゃないですか……ッ!?)
一勢力のトップの登場に内心で驚きの声を上げるイッセー。そんな彼を他所に内心悪魔側の契約の穴を探るような行動に心の中で溜息を吐く。
(大体想像できるけど、何でオレまで呼ばれたんだ?)
そう、大体想像できるが何故自分が呼ばれたのか考えて頭を抱えてしまう四季だった。
先ずはイッセーへの用事を済ませようと神社の一室に案内される。
「先ずは貴方にこれを授けようと思いましてね」
「こ、このオーラは……聖剣!?」
その部屋の中央に浮かぶのは一振りの剣。その剣の放つオーラは四季のエクスカリバーには劣るがまさしく聖剣の物。
「これはゲオルギウス、聖ジョージの持っていた
龍殺しの聖剣なんて、ドラゴンの神器を宿した転生悪魔のイッセーには毒以外の何者でもないのではとは思ったが……
「特殊儀礼を施しているので、悪魔の貴方でもドラゴンの力が有れば扱えるはずです」
一応その辺のことは考えてある様子だった。
白龍皇との因縁を考えると龍殺しの聖剣は良い武器になるだろう。問題は剣を扱ったことも無いイッセーが使えるかどうかだが……
「貴方が持つというよりは
「そんなことが可能なんですか……?」
『神器は思いに応える。お前が望めば出来るだろう』
ミカエルの言葉をドライグが肯定する。
其方も問題はなかった様子だ。籠手と一体化していれば剣として使わなくてもタダ殴るだけでも聖のオーラや龍殺しの力を宿した攻撃ぐ可能になるだろう。
特に全身鎧になる禁手まで使えば全ての攻撃が龍殺しの効果を得る可能性もある。
(ドラゴンに龍殺しの武器って……何処のウォーグレイモンだ?)
そんな感想を持ってしまう四季であった。
「そんな貴重な物を何で手間をかけてまでコイツに?」
「私は今度の会談は三大勢力が手を取り合う大きな機会だと思うのです。我らは創造主の神を、悪魔は旧魔王達を先の戦争で失い、堕天使も大きな犠牲を払いました。アザゼルもまた戦争は起こしたく無いと建前では口にしています。これは好機なのですよ」
ミカエルの言葉は、そこだけ聞けば寧ろ堕天使が被害が少ない様にしか聞こえない。残酷な言い方だが、質はともかく数は時間があれば回復できる。
それに対して代わりのいない勢力の大きな支柱を天使と悪魔は失っているのだ。
いや、サーゼクスやセラフォルーと言った次世代の育っていたことを考えると悪魔の被害も天使ほど大きくなかった可能性だってあるのだ。
そして、堕天使の幹部の一人の暴走とそれを止められなかったアザゼルの失態。表向きはコカビエルの暴走を三大勢力の者が協力して止めたという事になっている今回の事件。
今回の会談を機に終戦の落とし所を模索しようという事なのだろう。
「つまり、正式に三大勢力から聖書勢力になる、と?」
「ええ、それが出来れば理想ですね。このまま小規模な争いが断続的に続けば何れ滅ぶ。ましてや、他の勢力の懸念も有りますし」
(他の勢力、ね)
ミカエルの語る他の勢力と言う言葉に納得する。ナイトローグ達がそれを名乗って既に活動しているが、禍の団の存在は天界側も掴んでいるのだろう。
「この聖剣は天使側から悪魔側への贈り物です。勿論堕天使側にも贈りました。悪魔側からも聖魔剣を十数本頂きましたしね」
珍しい聖と魔の力を宿した剣だが、敵に使われた挙句四季の異世界のエクスカリバーにアッサリと切り捨てられた品なのだが、十数本になれば価値的にも釣り合うのだろう。
「そうそう、分からないって顔してるから教えてやる。本来、聖書以外にも神話勢力は存在していて……お前のドライグもエクスカリバーも聖書とは関係無いドラゴンと聖剣だぞ」
アーサー王がキリスト教徒だったかどうかは別にしても別神話の勢力下のドラゴンと聖剣である。
「付け加えるなら、白龍皇、ヴァーリの言っていたトップ10にランクインするほどの猛者がいるのがインド神話だな」
「????」
その強さランキングのトップ10の強さが想像ができないのだろう、イッセーは?マークを浮かべている。
文字通り次元の違う強さの上位の2つのムゲンだけでなく、文字通りなったばかりの転生悪魔のイッセーとは次元の違う力を持つ存在の強さは想像出来ないという事だろう。
「過去我々と敵対した『赤い龍』が悪魔になった事を知りましてね。ご挨拶と共に悪魔側への私達からのプレゼントの1つとして、あなたにこの剣をお渡しするのです。あなたはこれから龍王クラスのドラゴンや『白い龍』に狙われるでしょう」
そう、既に二天の龍の片割れを宿したイッセーを殺す事は相応の価値が出てしまっている。
単純に危険だから、赤龍帝を殺して名を上げるため、そしてその力の引き寄せる因縁。
少なくとも荒事のタネは尽きない。
「歴代の中で人間に負けた『最も弱い宿主』と噂の貴方にとって良い補助武器になると思いまして」
にこやかに精神に突き刺さる事を言ってくれる天使の長でした。しかも、本人には一切の悪意がなかったから余計に精神に突き刺さる。
(最弱でごめんなさい! これでも努力してるんですけどね……。ってか、天地!? 爆笑してんじゃねえよ!?)
悪意の一切ないミカエルの言葉に心底落ち込んでいるイッセーの姿と、悪意の一切ない言葉に爆笑している四季であった。
三大勢力はかつて二天龍との戦いにおいて一度だけ力を合わせ戦った事があり、今度はその二天龍の片割れの神器を宿したイッセーに、その時の様に再び手を取り合える様にと願を掛けたのだと語る。
そして、アスカロンに籠手で触れるとイッセーの籠手とアスカロンは一体化して無事合体した様だ。
「上手くいった様ですね。それでは、次は貴方への用事なのですが……」
それを確認するとミカエルは四季へと向き直る。
「貴方の持っている異世界のエクスカリバーを我々に譲って頂けませんか?」
「それなら二本とも要件が済んだみたいで引き取りに来ましたよ」
ミカエルのその言葉に即座に予め用意していた嘘を返す。
流石に異世界の事など知りようがないだろうし、確かめる方法などないだろう。
「そうですか。それでは仕方ないですね」
その嘘を信じたかは分からないが、ミカエルはそう言って諦める。
2振りのエクスカリバー。それも、特別に強力であろう型月世界の物なのだから、欲したとしても無理はない。
「それではもう一つ……君達の勧誘だったんですが」
「お断りします」
即座にそう返す。天界の勢力に入った所で利益もないのだ。
「もう少し考えてくれても、良いと思うんですけどね?」
そんな四季の言葉に苦笑しながらそう返すミカエル。
「ですが、君達の力は無視出来ないほどの物である事は覚えておいて下さい。その力は何処の勢力も欲する筈です」
「それについては自覚しています」
「貴方達自身の力だけでなく、貴方達の持っている武具に使われている技術についても」
「……」
「特に教会の技術者達はクリスさんでしたか? 彼女の武器に興味を持っています。同じカケラを使った武器と言うのに、此方の聖剣を遥かに超える強力な武器に仕上がっているのですから」
「いや、それについては開発者にコンタクトを取ってくれ」
そう言って『フィーネ』の名を告げておく。どっちにしてもこの世界にいない奴の名前を教えた所で問題はないだろう。
それでも、クリスのイチイバルの技術を研究したいと考える者は多いそうだ。カケラからでも強力な武器が作れるのならば、大量生産も容易いのではと。
この世界でシンフォギアを再現出来るかは心底疑問だし、何より適合者の問題は出てくる。敢えて教える筋合いも無いが。
それだけ言ってミカエルは立ち去っていく。そんなミカエルにイッセーは何か言いたいことがある様子だったが、会談の時に聴くと言って立ち去って行った。
次に追加して欲しいキャラは(第2回)?(選ばれなかった人は次回持ち越し)
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ユキ(プロジェクト東京ドールズ)