『転生特典はガチャ~最高で最強のチームを作る~』   作:ドラゴンネスト

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五十二話目

「な、何があったんだ?」

 

再度動き出したイッセーが驚愕の声を上げる。

 

「眷属で動けるのは私とイッセーと祐斗だけのようね」

 

そう言って装備の確認をしている四季達へと視線を向け、

 

「彼等は全員動けるようね」

 

「時間停止なんて能力を持った奴が、その力を制御できてないんだ。こうなる可能性も想定しとかないとな」

 

何故という疑問も湧くだろうが、そう言って答えを用意しておく。

単なる万が一の想定の一つが当たってしまっただけ、そう言っておけば相手も納得するしかないだろう。

 

「時間停止の力……部長、これは……」

 

「どうやら」

 

リアスも理解が至った様子だ。自分の眷属の神器の力だという事に。そんな時、爆発音が響く。

 

 

 

ズドォン!!!

 

 

 

突然の爆発音が響く。

 

「おわっ! 何事!?」

 

その爆発音に驚いたイッセーが驚愕の叫び声を上げる。

 

「テロだよ。いつの時代も勢力同士が和平を結ぼうとすると邪魔する奴らがいるもんだ」

 

イッセーの叫びにアザゼルが答える。だがそれは、

 

「とんだ失態ですね、アザゼル総督」

 

「だな。日本神話から言い出された事とはいえ、テロに巻き込んじまうとはな」

 

アザゼルは四季の言葉にため息交じりで答える。完全に三大勢力側の失態だ。

 

「ところで、お前さんの意見を聞きたいんだが、あれはなんだと思う?」

 

「あれ?」

 

アザゼルが窓の外を指差すとそれを怪訝に思いながら四季も外を覗く。

 

「はぁ!?」

 

それを見た瞬間、四季も驚愕の声を上げる。

それもそうだろう、会談を襲撃しているのは全員が仮面ライダーメイジだったのだから。

 

「初期タイプのドライバー。量産でも成功していたって事ですね、あれは?」

 

流石に目の前の仮面ライダーメイジの大軍と言う光景のインパクトに動揺しそうになるが、それを隠しながらアザゼルの言葉に答える。

 

ワイズドライバーの量産、もしくは大量の仮面ライダーメイジが存在するのはメイジのライドウォッチによる物だろう。

本来仮面ライダーではあるが、メイジは珍しい量産型の仮面ライダー。ライドウォッチの量産も容易いか一度に大量に作れるという事だろう。

 

だが、仮面ライダーメイジであるのなら相手は、

 

「変身者は魔法使い、あの姿はウィザードでもソーサラーでもないメイジって所ですね?」

 

「そいつは当たってるみたいだな。しかし、メイジか、悪くないネーミングだな」

 

(元々禍の団に所属しているらしいからこういう事もある、か)

 

ライオトルーパーや黒影トルーパー、ライドプレイヤーまで量産されたら、それはそれで面倒だが。

 

地上の魔法陣から打ち出される様に飛び出し、箒と槍を組み合わせたような乗り物ライドスクレイパーに乗って空中から魔力による攻撃を放っている姿は中々に壮観である。

ウィザードリングを使わないのは渡されていないか、身体能力の強化と飛行能力の確保で十分と判断しているか、その両方かだろう。

 

「……放たれている魔術の威力から、一人一人が中級悪魔クラスの魔力を持ってそうね」

 

加えて自在に飛行できることから悪魔の種族によるアドバンテージはない上にウィザードリングも使っていない。

更にそこまで使いこなせていないのかは知らないが、使用者によっては幹部怪人にも勝てる。例えるならば高性能なエース専用の量産機なのがメイジだ。

トルーパー等とは違い正式に仮面ライダーの名を与えられているのだから当然の話だが。

 

「オレとサーゼクスとミカエルで強固な防壁結界を展開しているから被害は出ないだろう。おかげで此処から出られないが……」

 

「数は多くても中級程度じゃ相手になる訳がない相手がいる場所に攻め込んでる時点で、自爆特攻みたいな感覚で三勢力の面子を潰しに来たわけか。和平会場をテロリストに破壊されたら面子は丸潰れだろうな」

 

歴史に残る三大勢力の和平会談の会場を襲撃し、そこを破壊せしめればトップの面子は潰せる。

 

「ああ、そんな事になったら別の意味で歴史に残っちまう」

 

何代にも渡る汚点を与えられればサーゼクス達相手にして中級程度の魔法使い達にしてみれば大金星といった所だろう。

それを理解した上でアザゼルは四季の指摘に頭を抱えてしまう。

 

「あいつら、こっちの面子を潰すためなら命も要らないってのかよ!?」

 

「そりゃそうだろう、本来なら命を捨てても無駄死にするだけの相手に、命を捨てる覚悟で一生単位の汚点を与えられるんだからな」

 

敵の特攻の様な行動にイッセーが叫びを上げるが、四季は冷静に言葉を返す。

 

「どうします? 自分達の顔に自分で泥を塗るなら敵に落とし所を与えられますけど?」

 

「そりゃ、辞めてくれ。それをやるのは悪手だ。最悪は一番酷い汚点になる」

 

「分かりました」

 

アザゼルの言葉に一礼して四季は窓から離れる。そんな四季とアザゼルの会話に疑問を抱くが、イッセーはそれどころではない事に気づく。

 

「ギャスパーは!?」

 

そう、時間停止がギャスパーの神器(セイクリッド・ギア)によるものならギャスパーはどうなってるか。

 

「最大戦力が四人も揃ってるから何も起こらないと思って油断しすぎてたな」

 

「寧ろ、何かしら起こるだろう」

 

「でも、それにしては範囲が大き過ぎないかしら?」

 

四季の言葉に同意するクリス。せめて隣の部屋にくらい連れて来ていればまだ対応できたかもしれないのにと思いながらも其処までは口に出して居ない。

それでも、詩乃は明らかに力が強すぎると言う疑問を口にする。

 

「考えられるのは禁手化だな」

 

「ああ。恐らく神器か魔術で強制的に禁手(バランスブレイカー)状態にしたんだろうな。一時的なものだろうが、それでも視界に写した物の内部にいる者まで効果を及ばすのは……あのハーフヴァンパイアの潜在能力が高いって事か」

 

「それでも、万が一の対策して居たオレ達やトップを止めるには出力不足だった様子だけどな」

 

「そうだな。寧ろ、オレはお前達がそんな対策して居たのに驚きだよ」

 

「最悪の事態を想定するのは当然だろ? まさか、一人で残しておくとは思わなかったけどな……」

 

そんな強力な神器を持った奴を一人で残した時点でどうぞ使ってくださいと言ってるような物だ。

今回の襲撃を諦めたとしても、普通に誘拐して洗脳して便利な道具として使うと言う手だってあるのだから。

 

「無理矢理ギャスパーの力を利用してるって事か……」

 

「ギャスパーは旧校舎でテロリストの武器にされている……。これほどの屈辱もないわね!」

 

自分の眷属がテロリストの武器にされている事に怒りを露わにするイッセーとリアス。

 

「外にいた軍勢はどうなったんですか?」

 

「そっちも全部止められてる。まったく、末恐ろしい限りだ」

 

そう言いながらアザゼルが腕を振り下ろすと校庭に光の槍が降り注ぐ。

 

空中をライドスクレイパーで飛行する者達に光の槍が降り注ぐが、攻撃に集中している者達は成すすべなく攻撃に晒され、防御ごと貫かれる者、回避するも味方とぶつかって地上に落ちるものもでるが回避出来た者達も多くでる。

 

「なるほど、あの機動力と防御力は厄介だな。しかも、戦力は減ってない」

 

地上に落ちた者達は変身を維持している上に攻撃に晒された者達も変身が解除されただけで済んでいる為、今度は地上から生身での攻撃に移った。

ライダーシステムの変身者保護の力を利用しての自爆特攻、確かに厄介だ。

 

しかも、魔法陣からは後続のメイジ達が次々と上空に現れている。

 

「奴らは結界内に出現してくる。この敷地内にゲートを繋げてる奴がいるって事だ」

 

「会談前から潜んでいたか……この校舎にいる者達の中にテロリストの内通者がいるって事になるな」

 

アザゼルの言葉にため息を吐きながら四季は呟く。

 

「だが、そうなると怪しいのは」

 

「前者の場合はそっちも事前確認をしておいただろうし。部外者である、オレ、と言うかオレ達になるな」

 

サーゼクスの言葉に苦笑しながら言葉を返すのは四季だ。メイジ用の変身システムも四季が同じ物を持っている上に、今は三大勢力の外の勢力に属している。怪しむなと言うのが無理があるだろう。

 

「それは無いだろうな。タイミングといい、テロの内情といい、こちらの内情に詳し過ぎる」

 

四季の前世の知識については知る由もないアザゼルが四季達が内通者と言う可能性を否定してくれる。

事前に夜に行うと聞いていたが詳しい日時はテロを警戒して教えられていなかった。

 

「となると、消去法で聖書勢力の中に内通者がいるって事になるな」

 

「だな。案外、此処に裏切り者がいたりしてな」

 

四季の言葉に同意して皮肉げな笑いを浮かべるアザゼルを横目にこの場にいる全員に視線を向け、最後にヴァーリのところで視線を止める。

 

(内通者は白い龍の筈だけど……)

 

自身の中にある未来の知識から今回の内通者の可能性の高い者を挙げるが、確証はない。

 

「能力の上昇が続いたらオレ達だって動けなくなるし、結界を維持している人が減ればそれだけ防御も弱くなるし攻勢にも出難くなる。長期戦になると不利なのはこっちだな」

 

「此処から引くにしても学園全体を覆う結界を解かないと外へ出られない」

 

「だけど、結界を解いたら人間界に被害を出すかもしれないの……」

 

四季の言葉にサーゼクスとセラフォルーの言葉が続く。長期戦は不利で学園全体の結界が自分達を閉じ込める檻になっている。

 

「オレは相手の親玉が出てくるのを待ってるんだよ。しばらく此処で籠城してれば痺れを切らして顔を出すかもしれない」

 

「向こうから出て来てくれるなら、そいつを倒した方が手っ取り早いか」

 

「相手が焦れるのを待つためにも時間停止をどうにかした方が良いんじゃないか?」

 

アザゼルの言葉にクリスが同意する中、四季がその為の……敵の親玉を引きずり出す為にも時間停止をどうにかするべきと案を出す。

 

「それなら旧校舎のテロリストごとハーフヴァンパイアを吹き飛ばした方が早いんじゃないか?」

 

(コイツ、何言ってやがる!)

 

ヴァーリの言葉にイッセーは怒りを覚えるが、

 

「和平を結ぼうって時にそれは止めろ。……最悪はそうするがな」

 

「いや、アザゼルの配慮には感謝するが、最悪の場合は私の手でそうするよ。そちらの方が和平にも影響は出ないだろう」

 

アザゼルの言葉に飽くまでも最悪の場合は自分が手を下すと判断をするサーゼクス。

 

そして、そんな中旧校舎の中にある未使用の戦車(ルーク)の駒のキャスリングを使えば王であるリアスならば旧校舎に迎えると案を出す。

術式を操作してリアス以外にもう一人だけならば旧校舎に迎えるとなった時、名乗りをあげるイッセー。

 

アザゼルも神器を抑える腕輪を二つ、一つはイッセー用、もう一つはギャスパー用に渡す。

短時間だけならば禁手化出来ることと使う上での注意点を説明される中、

 

「ところで、あいつは何もしないんですか?」

 

何かする様子も無い四季を指差してイッセーが問い掛ける。

 

「ああ、立場上オレ達は何もしない。と言うよりも出来ない、って所だな」

 

(ふざけるなよ、ギャスパーが捕まってるのに、こんな状況なのに何もしないだと!?)

 

「オレ達が動いたら向こうにしてみても、オレ達を殺せれば最も強い汚点になるし、オレ達に負けても自分達を狙ったテロから日本神話の立会人に助けて貰ったって言う形で顔に泥を濡れる」

 

要するに日本神話所属の四季達に頼るのは三大勢力にとっての面子に関わる問題なのだ。だからこそ、四季達が動くのは最後の最後と判断した。

 

その辺がよく分かっていないイッセーはまだ不服そうだったが。

次に追加して欲しいキャラは(第2回)?(選ばれなかった人は次回持ち越し)

  • 切姫夜架(最弱無敗の神装機竜)
  • 長谷川千雨(魔法先生ネギま)
  • 更識楯無(インフィニット・ストラトス)
  • ユキ(プロジェクト東京ドールズ)
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