『転生特典はガチャ~最高で最強のチームを作る~』   作:ドラゴンネスト

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五十六話目

(やっぱり出てきたか、奴等……)

 

アザゼルと対峙しているナイトローグとダークゴーストを一瞥し、四季はそんな事を考える。

 

トランスチームガンもロストボトルもゴーストドライバーもどうやって入手したのか疑問だが、

 

(そろそろオレ達も動いた方が良いか?)

 

流石に此処で奴らに出てこられては戦局は大きく敵側に傾いてしまうだろう。

……此方の中にいる裏切り者もそろそろ動く頃合いなのだし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダークゴースト、ナイトローグ、そしてもう一人のフードの少女と対峙するイッセー達は、

 

「ったく、こんな状況じゃなけりゃどれもこれも興味深い技術なんだろうけどよ」

 

ゴーストドライバーを一瞥してそう告げるアザゼル。

それもそうだろう、ゴーストドライバーは彼の専門分野である神器(セイクリッド・ギア)に近いのだ。

封じた魂に仮初めの肉体を与える技術を見せられては自作の人工神器にも活かせないかと模索したくなる。

 

あんな形で仮初めの肉体を得られるなら場合によっては他にも協力を得られるドラゴンも居るだろうし、場合によっては戦闘時のサポートも得られる。

だが、残念ながらその技術を持って居る相手は敵方だ。

自身の研究に取り入れれば大きな前進に繋がりそうな技術を見せられたというのに敵側であるのが心底残念そうだ。

 

 

 

『ディフェンド、ナウ』

 

 

 

「チッ」

 

ほぼ無造作に放たれたアザゼルの光の槍がソーサラーを名乗って居た少女に防がれる。

 

「酷いですねー、イキナリだなんて」

 

「はっ!? しっかり反応して防いどいて何言ってやがる」

 

その場にいたリアスとイッセーでは気付かなかったレベルの速さの攻撃だったが、ソーサラーを名乗る少女には不意打ちにすらなっていない事にアザゼルは悪態を吐く。

 

カテレア相手に切り札を使い、続けて現れたのは切り札を使った所で勝ち目があるか不安がある相手が三人なのだ。悪態の一つも吐きたくなる。

 

 

 

『チェンジ、ナウ』

 

 

 

そして、彼女は態々目の前で魔法陣を潜りながら金色の魔法使い『仮面ライダーソーサラー』に変身すると言う余裕まで見せつける。

 

「本当にお前ら、どこでそんな物を手に入れた?」

 

「っ!? そうだ、そのボトルみたいなのはあの泥棒野郎の使ってた奴じゃねえか!? あの泥棒野郎達もお前等の仲間か!?」

 

ナイトローグの持っているバットロストボトルを見てそう噛み付くイッセー。

ルパンレンジャーとして活動していた四季がビルドドライバーを使ったり、イッセーにスクラッシュドライバーを渡した事からそう考えたのだろう。ナイトローグはそんな彼を一瞥しながら、

 

「いえ、残念ながら基礎技術は同じでも、これは別方向に発展させた物ですよ。君が魔王サーゼクスから渡されたドラゴンのボトルと同じ様にね」

 

「っ!?」

 

ナイトローグの言葉に反応してイッセーは思わずポケットに触れる。

 

「なるほど、君が持っていましたか。もっとも、トランスチームやドライバーと言った変身用のシステムは開発できていない様ですが」

 

彼らの会話を四季が聞いていたら己のミスに気が付いただろう。

フルボトルの危険性は寧ろボトルの方が高いのだ。フルボトルを作れたと言う事は、何等かの理由でネビュラガスを入手したと言う事になる。

 

「まあ、見様見真似でそれを作れた事は高く評価出来ますね」

 

そう言いながら素早くトランスチームガンをイッセーへ向けて引き金を引く。

 

「っ!? 危ねえ!」

 

咄嗟にアザゼルがイッセーをリアス側へと突き飛ばし、自分もそこから離れる。

 

「このっ!?」

 

標的が無くなった事で地面に撃ち込まれる銃弾。リアスはナイトローグへと滅びの魔力を放つ。

 

「ふっ」

 

「あはは~、ナイトローグさん、しっかり防いで下さい」

 

ナイトローグがそれを避けると後方にいたソーサラーが明後日の方向に弾く。全力ではなかったとは言え自慢の滅びの力を軽く弾かれた事にリアスは歯噛みする。

 

「悔しがっても仕方ないですよ~。今の私の力は、貴女のお兄さんよりも強いんですから~」

 

「サーゼクスの奴よりも強いって随分大きく出たじゃねえか?」

 

「当然の反応なんですけどね~。無限の魔法使いの力を断片でも使ってるんですから」

 

クスクスと笑いながら冗談の様に告げる無限の魔法使いの名。流石に冗談だろうと思いながら聞き流してしまうアザゼル。

鈴を転がすような声と可愛らしい仕草。仮面ライダーの姿で無ければ絵になる美少女ではないかと思わせる彼女の様子にアザゼルは油断なく構える。

 

「この野郎!」

 

そんな中で注意が離れていたイッセーがナイトローグへと殴りかかる。

ナイトローグはそれを避けるが倍加させてイッセーの拳がナイトローグへと振るわれる。

 

「へっ、銃なんてこれだけ近づけば……」

 

「確かに銃を使うにはやり難い距離ですね。ですが」

 

イッセーの大振りのパンチを避けて腕を掴むと、そのまま無防備の体に空いた拳を叩き込む。

 

「がはっ!」

 

「君程度の体術に当たるほど甘くは無いですよ」

 

蹲るイッセーを見下ろしながら淡々とナイトローグは呟く。

 

「ゲホッ……ゲホッ…………テメェ……!」

 

「ふう」

 

立ち上がりながら自分を見下ろしているナイトローグの顔目掛けてパンチを打つが、ナイトローグには軽く後ろに下がる事で避けられる。

 

ライザーに勝ったのに、強力な神器(セイクリッド・ギア)が有るのに何故? そんな考えがイッセーの脳裏に浮かぶ。

 

「流行り君は理解していませんね。フェニックスに勝ったのも君の力では無く神器の力と『桐生戦兎』の作品のお陰と言う事を理解したらどうですか、最弱の龍帝」

 

(『キリュウセント』。そいつが悪魔側の新技術の開発者って訳か)

 

ナイトローグの言葉の中に有った名前を忘れない様心の中で反芻しながら、ナイトローグ達の隙を伺うアザゼルだが、残りの二人へ注意を向けているために動けずにいる。

 

「何、だと?」

 

「まあ、神器については君の力とは言えますが、君がフェニックスに勝てたのも、彼が不死の特性が原因で回避に関する経験が薄いお陰ですよ」

 

「そんな事、ある訳ねえだろぉ!」

 

激昂しながら更に殴りかかるがナイトローグはそれを簡単に避けていく。

 

「だって、君は悪魔に転生するまで、喧嘩は愚か格闘技もやった事はない。十日程度の特訓で、何度も試合とは言え実戦を経験している相手に攻撃を当てる事が出来ると思うのは自惚れが過ぎますよ」

 

「っ!?」

 

「そうですね。強いて言うなら、訓練の最中、騎士相手に有効打を与えられましたか?」

 

ナイトローグの指摘に心の何処かで納得してしまう。

 

「幸か不幸かは別にして、神を殺す力を秘めた龍の神器を宿していた運は別にして、才能、経験、強くなる為の環境に意識。どれをとっても君は私達にとって脅威たり得ない」

 

指折り数えていくナイトローグの言葉にイッセーの心に動揺が浮かぶ。

 

「そして、全てに於いて君はライバルに負けている。才能では圧倒的に」

 

何時かの四季の時の様に拳を突き出した体制で足を払われ、拳が地面に叩きつけられる。

倍加の力で強化された力が無駄打ちさせられたのだ。

 

「環境については神器(セイクリッド・ギア)の研究家のアザゼルの元で神器(セイクリッド・ギア)の力を遥かに高く引き出している。そして、貪欲なまでの強くなろうとする意思」

 

そう解説しながら敢えて最初の倍加程度の攻撃を受ける事でイッセーの力を無駄撃ちさせる。

 

「君はライバルになる筈だった相手から失望されている事に、戦う価値の無い相手だと見下されている事に気付くべきでは? 龍帝を閉じ込める為の最弱の宿主と言う檻でしか無い事に」

 

ナイトローグはイッセーを嘲笑う様に淡々と告げながら眼鏡の位置を直す様な仕草をしてみせる。

 

そして、ナイトローグは剣型の武器『スチームブレード』を取り出して見せる。

 

「此方としても未知のロストボトルには興味は有りますね。回収させて貰いましょうか?」

 

(ロストボトル? そうだ、あのボトルが有れば!)

 

ナイトローグの言葉に反応してポケットの中にあるドラゴンロストボトルの存在をイッセーは思い出す。

あれが有ればと思いポケットに触れた瞬間、

 

「その辺にしておいて貰おうかい?」

 

その場に第三者の声が響く。穏やかだが、有無を言わさない声。

 

「お兄様!」

 

「サーゼクス!」

 

赤毛の魔王がその場に現れるのだった。

 

「これは現魔王様。態々悪魔が誇る超越者たる貴方が直々に出陣してきて頂けるとは……光栄の至りです」

 

何処か態とらしいナイトローグの賛辞と一礼に不快感を覚えながらもサーゼクスはそれを表に出さずにナイトローグ達を睨む様に視線を向ける。

 

「寧ろ、君達はそれを望んでいた様にも見えるけど、違うのかい?」

 

「ええ、その通りです。では、予定通り、ソーサラー」

 

「はい」

 

ナイトローグの言葉に従ってサーゼクスの前に立つのは金色の魔法使いソーサラー。

 

「君が私の相手、と言う事になるのかな?」

 

「はい〜、そうですよ〜」

 

そう言ってソーサラーが取り出すのは無限の魔法使いのライドウォッチだ。

 

「無限の魔法使いの試運転には相応の相手じゃないと勤まりませんから〜」

 

 

 

『インフィニティスタイル』

 

 

 

その音が響くと同時にソーサラーの指に新たなウィザードリングが現れ、ベルトの色がウィザードライバーの物に変化する。

 

「変身」

 

 

 

 

 

イィィンフィニティー!!

イィィンフィニティー!!

イィィンフィニティー!!

イィィンフィニティー!!

 

プリーズ!

 

 

ヒースイフードー!ボーザバビュードゴーーン!!

 

 

 

 

 

金色から白銀へ、その姿をソーサラーからウィザードの最強の姿へと変える。

淡く水色にも見える光り輝くその姿はソーサラーの頃よりも絢爛にも見える。

『インフィニティ』、それは無限の魔法使い。無限の魔力を持つ、この世界において二位の力を持つ存在に対して魔力と言う一点だけでも並ぶ存在へと、その姿を変えた。

 

サーゼクスもまたその力を理解した。理解してしまった。

3位とまでは行かないだろうが、その瞬間、ソーサラーは目の前でヴァーリが言う所の強者のランキングにエントリーしてしまったのだ。

 

この世界に現れた無限の魔法使い。それは最後の希望では無い。希望を刈り取り絶望をもたらす、絶望の魔法使い(ダークライダー)として。

次に追加して欲しいキャラは(第2回)?(選ばれなかった人は次回持ち越し)

  • 切姫夜架(最弱無敗の神装機竜)
  • 長谷川千雨(魔法先生ネギま)
  • 更識楯無(インフィニット・ストラトス)
  • ユキ(プロジェクト東京ドールズ)
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