グレンゾを引き連れ都市の一角まで歩いていくと街並みが変わっていったのがわかる。中心部にある都市の設計家による遊び心ある芸術的な建築物とは違い、良く言えば馴染みやすくレトロな、悪くいうと野暮ったく少々オンボロな家々が並ぶ。多くの家には時間が遅いのにも関わらず家に灯りが着いていた。「ここだ」グレンゾが腰にぶら下げている鍵束から1つを取り出し扉の鍵を解き開き二人を招き入れる。
「ようこそ我が家兼アジトへ」
居間に案内され「ちょっと待っててくれ」と彼は奥へ入っていった。二人は木造のがたつく椅子に腰掛け部屋を見回す。物は多く整頓もされていない為ごちゃごちゃとしており、お世辞にも綺麗とは呼べない部屋である。グレンゾが傷の治療が終わり部屋に戻ってくるとテーブルの反対側に座る。背が曲がっているため楽なのか太い両腕をテーブルの上に置きこちらに体勢を傾けながら話を切り出した。「俺に聞きたい事とははなんだ?」
ぶんぶん丸がゲームに慣れているモモンガに会話をお願いする。「今回起きたブレイゴ王の事件についてとあなたが機械の犬に襲われた事について説明してほしい」
グレンゾは質問を処理しているのか少し時間をかけた後「ブレイゴ王の方については俺は関与していない。王には地下牢の管理人という職を与えられていて俺はそれに満足している。王を襲ったのはセルヴァラで間違いない地下牢にて話をしたからな。なにより俺には彼を襲う理由など無い。」そこまで話すとグレンゾは一拍おいて「機械人形の方について話すには条件がある」
「条件とは?」
「お前等は腕が立つようだし俺がこれからやることに力を貸して欲しいんだよ」
「やることというと?」
「それも決めてからでないと話せないな。俺が今行っている事に関係してくる。大きな事になるのは確実だとだけは告げておこう」グレンゾがそこまで話すとどうするんだ?と二人の返事を待つ体勢に入った。モモンガが横を向き隣に座っているぶんぶん丸に小さく相談する。
「ここでの返事でルート決まりそうですけどどうします?」
「自分としては第一目標であったゴブリンルートに入れそうなんでこのままいきたいですね」
「王座に興味無さそうな所がイベントタイトルと剥離していて少々疑問ではあるんですよね」
「これからのストーリー進行で変わってくるんじゃないですかね?良くあるじゃないですか最初は興味ないのにいつの間にか惹かれていくみたいなやつ」なんていうんでしたっけ?ツンデレ?ぶんぶん丸がおどけた調子で語ると
「フレンドがしてる恋愛ゲームみたいな言い方しますね、例えが違っている様な気がしますけど」モモンガは冷や汗アイコンを出し、苦笑いをしているような声色で返してから「まあ、いいでしょう私も賛成します。ではブレイゴの勢力に入るということでいいですか?」
ぶんぶん丸は待ってましたと云わんばかりに「はい!お願いします!」と即答する。
了承を得たモモンガはグレンゾに向き直り助力することを告げる。笑顔アイコンを出したグレンゾは「そうか!ならば今回の相棒を加えてから残りの質問にも答えよう」そういい指を大きく鳴らした。すると先程グレンゾが入っていった奥の方から歯車で構成されている機械式の車椅子に乗ったゴブリンが表れ「御二人さんご機嫌よう。私はダレッティという工匠だ」どうぞ宜しく。と挨拶してきた。
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感想の返事に関しては私自身口が軽く、うっかりネタバレを書いてしまいそうなのであまりできないと思います。
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