小鬼奮闘記   作:群衆者

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回想5

落ち込んでいるであろう尻餅をついて呆けているぶんぶん丸を気遣うようにモモンガが手を差し出しながら口を開く。

「災難でしたね、ああいう輩は大分減ってきたんですけど」

あたふたとその手を掴み起き上がったぶんぶん丸が興奮しながら身振り手振りを加え表情アイコンの驚きを連打しながらぶんぶん丸はモモンガを誉めだす

襲撃者(そんな)ことよりモモンガさん凄いじゃないですか!カッコよすぎです!魔法がバババーンってなったり相手の手を読みきってたり、頭良すぎてビックリしましたよ!」

モモンガは謙遜しながらも少し嬉しそうに答えた。

「ちょ、ちょっと落ち着いて。あれぐらいの相手であれば普通ですって。」

「いやいや、そんなことないでしょ~。プレイヤーの中でも上位にいるんじゃないですか~?」

「それは無いですよ。浪漫ビルドの私はどう頑張っても中の上辺りで精一杯ですから。それにぶんぶん丸さんもユグドラシルに慣れれば出来るようになりますから。」

(ホントかよ)

ぶんぶん丸はイヤイヤと手を横に振りながら喋るモモンガを疑いの目線で見つめた。それで興奮が多少落ち着いたのかモモンガに頭を下げながら告げた。

「盛り上がってしまい言い忘れていましたがモモンガさん。助けて下さってありがとう御座いました!!」感謝の気持ちを伝えると

 

 

 

ー誰かが困っていたら助けるのは当たり前ですからー

 

 

 

 

ある人の受け売りなんですけどねとモモンガは照れ臭そうに、しかし気持ちを込めたのが解る調子で返した。

(外見は魔王だけどこの人は正義の味方だわ)

ぶんぶん丸のモモンガに対する評価はうなぎ登りで上昇し続けている。

 

その後当初の予定通りぶんぶん丸はモモンガに自分がどの様な戦闘スタイルでいきたいかの要望を伝え、理想のビルド構成を相談した後に現在のステータスとビルドが余りにも無駄が多いため最初から組み直した方がいいとアドバイスを受け落ち込んでしまう。

「結局今日は死ぬ日だったんですね…」

「まあまあ、一撃で楽に殺してあげますから。それにレベル落としてからは私がイベントに間に合うようにパワーレベリング付き合いますのでソロでやってた頃よりは快適ですよ。」

「はい……。ちなみに何レベル程まで落とします?」

「そうですね、今のぶんぶん丸さんが42レベルで必要無い種族と職業を削ぎ落とすとなると12レベルまでは下げたいのです。一回で5レベル下がるから丁度6回ほどですね。」

「6回もですか………、ドロップアイテムの回収お願いしますね。なんて俺は無駄な時間を過ごしてきたんだ………。」

「落ち込まないでよくあることですから。それじゃあ1回目行きますよー。」

モモンガさんが笑顔アイコンを浮かべながら呪文を唱える

心臓掌握(グラスプ・ハート)

モモンガさんとの初日は色んな意味でモモンガさんにハートを掴まされ続ける印象的なものとなった。

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