「あぁ空気がうめぇなぁ」
いや、実際うまいか分かんないんだけど。
と、一人呟いてる俺は自分で微笑していた。あ、自己紹介しないとだな。俺は山口すばる、いま何をしてるかと言うと日向ぼっこ中ですはい。ひょんなことから俺は幻想入りしてしまったらしい。今からその道のりを話そうと思う。
いつも通りに俺は散歩をしていた。特に趣味はなく、ただそこら辺を歩いていた。その日は天気もよく、自分自身気分がよかった。思いきって山の中を散歩がてら探索してみようと思った。近くに立派な山があったので丁度よかったのだ。少しなにかを期待しながら、俺はその山に足を踏み入れた。そのあとはひたすら山を散歩がてら探索をしていた。
「いやなんも面白いのなくね?」と、思いながら、
ふと空を見ると真っ赤に染まった空に、真っ赤な太陽が俺を照らしつけていた。木の実ひとつあるんかなと、期待していた俺は、
「仕方ない明日も来るか。」と、思って帰ろうとした、いや、後々考えたら明日も来るのかよ。と、その時は思いもしなかったが。
でも、ふと周りを見渡すと少し異変っぽい感じがした。
「な~んで若干周りが白くなってるんですかね?」
そう思った瞬間、一瞬、本当に一瞬だったが、白い光が俺の眼に入るような、そんな感じがして、激しく俺を照らした。
「くっ!」
どっかのアニメにありそうな声を出して、俺は眼を閉じた。
ふと、眼を開けると、なんも変わってなかった。
「.....................はっ?」
そんな怒っているような、怒ってないような声が漏れた。
「.........................なんもないんかい。」
景色が変わってる訳でもない、木の実が実った訳でもない、空腹感があるわけでもない。本当に何も変わってもいなかったのだ。
「しゃーない、なんかあるかと思ったが、なんも無さそうだしマイホームに帰ってゲームして童貞らしく過ごしとくか。」
そう呟いて、帰路をたどった............................つもりだったんだがな。いや、山は抜けたよ?山から無事に生還したんだよ?だけどな、
「何だ.............ここ。」
俺は、こんな所にこんな建物があるはずがない、そう思いたかったが、実際、そこにあった事実は変えられなかったのだ。あったのは、
「..................神社?!」
俺は、混乱はしなかった。逆に、少しだけワクワクしていた。見たこともない所に来たと思って、
「神社か.........お賽銭箱はあるし、」
いや、当たり前だけど
「お金入れて、お参りでもするか。」
そう思って財布からキラキラと光った500円玉を出し、お賽銭箱に入れ、お参りをした。俺、いいやつだろ?と、誰に対しても言ってないのに、心の中で、そう勝手に呟いていた。
その時に、ひょこっと顔を出したと思ったらこっちに近づいてくる人がいた。
「あなたが、お賽銭入れてくれたの?いやぁー助かったわ!これで私は餓死しなくてすむんだものやったわ!」
一人できゃあきゃあと、嬉しそうに、そして、ただ無邪気に喜んでいた。俺は、
「..................赤い服を着た..........巫女?」
と、俺は巫女にそう伝えた。
「あら、つい喜び過ぎちゃったわね」
いや本当に喜びすぎだろ。多分お賽銭箱に500円入れただけでこんなにきゃあきゃあ喜ぶのは世界で宇宙で銀河で探してもお前だけだろ。
もちろん言うはずもなく心に留めておく。そう思っていると、巫女が話をし始めた。
「あんた、ここじゃ見かけない顔ね.........人里の人かしら?」
巫女がそう答えた。それに対して俺の答えは、首を横にふる、だった。
いや、なんだそれ。自分にツッコミを思わず入れてしまった。と、いうか人里、何それおいしいの?状態だった。
「あら、その反応からして人里の事知らない感じ?」
「うん、まったくわからん。おいしいのか?」
「いや、食べ物ではないわよ............」
巫女は呆れるようにそう言った。うん、知ってた。
「ひょっとして.............あんた、幻想入りした感じね。」
巫女は俺がわかるはずもないだろうという謎ワードを発言した。これには俺も、
「幻想入り.............なんだそれ?おいし.....」
「はいストップ」
ストップかけられた。
「まぁ、立ち話もなんだし、とりあえず中に入って色々と説明するとしますか。」
よっこいしょっと、立ち上がったと思ったら、
「中にどうぞ。色々と説明するし、聞かせてもらうわ。」
といい、中に入っていった。俺は、
「失礼します。」
と言い、神社の中に、足を踏み入れた。
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