ご了承下さいorz
すばる「焼き鳥、持ってきたぞー!」
天子「わーい!」
天子は、無邪気に喜びながら、俺が渡した焼き鳥を頬張っていた。さっき団子食ったとは思えないほど、よく食べていた。俺も焼き鳥をもぐもぐ食べながら、さっきマミゾウさんが言っていたことを思い出していた。
すばる「(...................死神、か。)」
マミゾウさんは、もうすぐで死神がやって来るでだろうと、俺は警告を先ほど受けていた。どうやら、今回はかなりの禍々しい気を感じるほどの死神がやって来るらしい。............天子と衣玖はその事について知ってるのだろうか?いや、知っているとするならば、今からなにかしら対策してもおかしくないはずだ。それでも、天子は『鈴奈庵』に行こーと、誘ってきた。それを考えるとすると、やはり気づいてはいないのか?天人だったら、気づいてそうな感じがするんだかな。でも、実際俺も、マミゾウさんに言われるまでは気づかなかったのだ。いや、人間だから当たり前とは思っている。でも、俺も頑張れば、マミゾウさんみたいに気を感じることは、いつか出来るかもしれない。そう考えると、やはり能力を色々開発していくしかないのだろうか?天界を守るため、天子や衣玖を守るため、そして、幻想郷を守るために。
天子「ねえすばる、どうしたのって、さっきから言ってるじゃない!」
俺が長々と考えていたせいか、天子がずっと俺に呼び掛けているのを、気づかなかったみたいだ。
すばる「あぁ..............ちょっとな。」
天子「どうしたのよ、らしくない。いつもカオスなあんたが考え事しているなんてね。」
おい貴様さらっとカオスって言いやがったな!お前には言われたくないんだが。焼き鳥を食い終わった俺は、そう突っ込んだ。
すばる「そんじゃ、腹一杯になったことだし、いい加減に行くか、『鈴奈庵』に。」
天子「行くの遅くない?」
すばる「誰のせいだ誰の。」
紛れもなくお前のせいだろうが、まったく。そう心の中でぶつぶつ言いながら『鈴奈庵』に向かうのだった___________________。
天子「さ、着いたわよ『鈴奈庵』」
すばる「.................ここが。」
ここが『鈴奈庵』ていうところか、予想してたよりはちっさくて、でも、中身が綺麗で、本棚にぎっしりと本が詰まっている、いろんな本がありそうだ。
すばる「お邪魔しま~す。」
俺が言うと、奥の方からとことこっと、走ってきた小柄な女の子が俺に近づいてきた。
?「いらっしゃいませ!..............あれ、天子さんじゃないですか?お久しぶりですね!」
天子「こんにちは、小鈴ちゃん。久しぶりに来ちゃった!」
すばる「あれ、天子、この人と知り合いなのか?」
天子はこの人と何回か関わりがあるみたいだ。結構顔が広いんだなー。
小鈴「..............あれ、ひょっとしてそちらの方は................最近幻想入りした、『山口すばる』さんじゃないですか!(わぁ、割りと顔がきれい!)」
すばる「あれ、俺のこと知ってたの?」
小鈴「はい!お話は、霊夢さんから聞いていますよ、指パッチンで能力発動するって、面白い能力ですね!」
なんか知らんけどひそかにバカにしてますそれ?それに、霊夢はどんだけ顔が広いんだ、いろんな人と喋りまくってるな。
小鈴「それで、今日はどんな本をお探しに?」
天子「どんなとかはないわよ、単に私たちは本を読みに来ただけよ。」
すばる「まぁ、そういうとこかな。」
小鈴「分かりました、どうぞごゆっくり。」
それから俺達は、いろんな本を探し始めた。ここには、外の世界の図書館みたいに、いろんな本がある。小説はもちろん、漫画などもある。恋愛系や医療系、探偵系の本もあり、種類が豊富だ。そんな中、俺はとある本に目が止まった。
すばる「おっこれは...............俺が外の世界で読んでた『出来損ないが勇者になる話』じゃねぇか!こんな本、どこで手に入れたんだ?」
すると、小鈴が驚いたように言うのだった
小鈴「あれ、その本をご存知なのですか?珍しいですね、人里の人達は一切気にしないのですが。」
どうやら、人里の人は知らんみたいだ。まじで?これめちゃくちゃ面白いんだけどな。
小鈴「あなたとは話が合いそうですね!その本はあなたの言うとおり、外の世界から取り入れたもので、私もよく読んでいましたよ。作者さんが完成次第、こちらに入荷してるんですが...............あ、そういえば昨日『出来損ないが勇者になる話』の26巻出ましたよ!読みますか?」
すばる「まじで?読む読む!」
そう言って、小鈴から『出来損ないが勇者になる話』の本を受け取り、読み始めた。やっぱこれ面白いなぁ~。そう思っていると、天子は興味があるのか、ひょこっと覗いてきた。
天子「それって面白いの?二人の間では、話題になってるみたいだけど。」
やっぱり天子も気になるのか。うんうん、分かるぞその気持ち、やっぱり読みたくなるよなぁ~。
すばる「なんなら少し読んでみるか?」
天子「................読んでみるわ。」
そう言って、俺が渡した本を読み始めた。ペラッペラッと、その音だけが店中に響き渡る。大雑把に読み終わった後、パタンと本を閉じて、天子が
天子「面白いわねこれ!こんな本が外の世界にあったなんて、私感激だわ!」
すばる「分かってくれたか天子!この本の良いところが!」
天子「うん!この本はいい感じに話が仕上がっているわね!見てて面白いと思ったし、なにより話の続きが気になる終わり方になるから、興味が湧いてきたわ!」
天子もご満足な様子、相当面白かったようだ。
天子「これって借りれるかしら?小鈴。」
相当気に入ったのか、小鈴に借りたい宣言をし始めた。
小鈴「はい、借りることはできますが..................何冊借りますか?1巻から26巻までありますが、どうしますか?」
天子「10冊借りる!」
すばる「おい待てそれ完全にガチ勢じゃねぇか!」
天子もついにガチ勢に目覚めたか。.................俺みたいに変な道だけは進むなよ...........頼むから。
?「さっきから騒がしいわね、本を書くのにも集中出来ないじゃない。」
店の奥の方から、ひょこっと顔を出した人がいた。紫色の髪の子で小鈴と同じく、小柄な体型だ。
?「んっ..................あなたは、もしかして..............すばるよね?」
ちょっと待てなんであんたも知ってんだ。
小鈴「え、阿求も知ってるの?すばるさんのこと。」
阿求「ええ、知ってるわよ。彼、人里では有名人なのよ。」
小鈴「そうなんだ!知らなかった!」
いや待て待て待て待て、いつの間に俺のこと人里中に広まってんだ?俺が「俺様が山口すばる様だぞー!俺様に金くれー!」なんて、やったことがない。というかあるわけないだろそんなもん。なんてことを思っていると
阿求「貴方のことは、霊夢さんから聞いているわよ。そして、すばるの事は、私が勝手に人里に広めたわ。」
すばる「あんた勝手になにしてくれてんだ。」
そんなに言うことでもないだろ!と、心の底からそう思った。
阿求「あ、そういえば小鈴、また新作が出来上がったわよ。」
小鈴「ほんと!?見せて見せて!」
そうして、阿求は小鈴に本を手渡した。..................何故かは知らんが小鈴の顔が妙にニヤニヤしていた。.............どんな本を作ったんだ?阿求は、.................少し追及してみるか。
すばる「..........ちょっとそれ見せてくれないか?」
そう言うと、小鈴は顔を赤くして
小鈴「だ、ダメですよ!これだけは......その............あなたは読んでは駄目というか...........そんな感じですから.........」
すばる「................ふ~ん?」
一体何を読んでるんかな~?..............仕方あるまい、奥の手だ。
小鈴「...................えっ!?本が!本が急に失くなったんですけど!?」
そう言って、俺の方を見る。
小鈴「あっ...............一体どうやって!?」
先ほど小鈴が読んでいた本は、俺の手の中だった。
すばる「いやぁ~めちゃくちゃ何読んでるか気になってね。ちょいとばかり、能力を使わしてもらったよ。」
小鈴「や、そっ、それを返してください!」
俺は小鈴を無視して、かってに本を開いた。
すばる「...........................」
..................なんだこれは。
小鈴「あの、それは...............」
すばる「..............『美男美女の熱い夜』...............『俺の彼女は◯◯だった件』..................」
阿求「どう?私の自信作、すごいでしょ!」
...................消した。俺はこの小説をこの指で跡形もなく消した。
阿求「あ~~~~~~!なにしてんのよ!?私の自信作が~~~~~~!」
すばる「こんなもん書いてるからだろうが!しかも、よくよく見たら本棚の中にもいくつか紛れているじゃねぇか!こんなもん本棚の中に置くんじゃねぇよ!とりあえずこのヤバい本たちを中にしまえ!こんなもん本棚に置いとくなよ!」
小鈴「え!ダメですよ、これは紳士用で置いてるんですから!」
すばる「とはいえ、正常な一般人が読むところに所々に紛らしてるのはおかしいだろうが!」
阿求「まぁまぁ、別に良いじゃない。」
すばる「誰のせいでこんなことになってると思っているんだ?」
本当に自覚しているのかと疑ってしまう。
すばる「とりあえずこれは店の奥とかに保管しておけ。分かったな?」
小鈴「えぇ..............別にいいじゃないですか。」
阿求「そうよ、別にいいz」
すばる「二人ともこの手で消すぞ?」
「「早急に保管させていただきます!」」
と言って、店の奥にしぶしぶ持っていた。ずっと会話に入れなかった天子は
天子「............これ、いい加減借りていいかしら?」
「「あ、どうぞ。」」
変態二人が口を揃えて言ったのだった_____________________。