俺は、霊夢に茶菓子を出され、ゆっくりと休憩していた。お茶うめぇ、茶菓子うめぇ、女に囲まれなおうめぇ。
と、訳の分からん歌ができていた。ちょうど小腹がすいていたので、俺の腹は少しずつでも満たされていった、お腹満足な状態になりかけの頃、霊夢が突然ツッコミをし始めた。
霊「な~んでさらっとお茶タイムに一緒に混じってるのかしら?紫?」
紫「いいじゃ~ん、私と霊夢の仲でしょ?」
霊「はぁ.......まったく。」
そう、霊夢だけと一緒にお茶タイムをしてるわけでもなく、ついさっきやっと自己紹介してもらった、紫も混じってお茶タイムをしていたのだ。のほほ~んとしていた、紫は。
紫「こんなにのほほ~んとしたのは久しぶりね~。」
すば「ごもっともだね~。」
霊「二人とものほほ~んとしすぎでしょ.........一応ここ私の家だけど?」
紫「ちょっとくらいいいじゃな~い。」
すば「そうよ~。」
霊「ちょっとすばる。おねぇになってるわよ。」
失敬、俺はおねぇだったみたいだ。...........いや冗談だよ?
俺は正真正銘男である。おねぇの血は混じってないからな?と、そんな事を思っていると、紫がふと思い出したかのように、俺に質問をぶつけてきた。
紫「そういえばすばる、あなたはなにか能力は持ってないの?」
能力の話か。
すば「俺って何かしら能力持ってるのか?全然そんな感じはしないのだが......。
そう、俺は所詮、ただの人間である。散歩大好きな能天気野郎である。取り柄があるわけでもない、なにかが他の人より優れているわけでもない、テストの平均は50~60程度、うん、優れてないな。結局、俺の取り柄は見つからなかったのである。
紫「おかしいわね.....私にさらわれたわけでもないし.....。」
いやそれ自分で言うか?
紫「あなたの話を聞くには、白い光に包まれた的な事言ってたし......そういう勝手に幻想郷に連れてこられた場合はなにかしらの能力を持ってるし.....なんですばるはそういうのないのかしらね?」
すば「うんそれ俺になにかしらの才能がないってことだよな?」
改めて思う、.......やっぱり泣けてくるわ。泣きそうな俺を見ていた霊夢は、こんな事を言い始めた。
霊「う~ん..................あっそういえば。」
なにかを思い出したかのように俺に語り始めた。
霊「どっかで聞いた話によると、自分が得意な事とか、自慢できる事とか...........例えそれが些細な事でも、それが何かの能力に繋がるって聞いたことがあるわよ。」
だれ情報かは知らんが、そうか、些細な事でもよかったりするのか。
すば「ん~.........誰よりも優れてて些細なこと.........んっ.....一つだけあるかも。」
心当たりがあった。
霊「それは何?」
霊夢が気になったのか、ズイっと近づいてきた。
紫「気になるわね......なんの取り柄もなさそうなすばるが心当たりあるとはね。」
紫も気になるみたいだ。というか一言余計だぞ。
すば「そうだな.........指パッチンが得意だな。」
霊「............えっ?」
紫「何それ?」
疑問が二人から飛んでくる、いや、当たり前か。
すば「いや、たしかに指パッチンはほとんどの人ができるって聞くけど、でも、音が鳴らないことがあるらしいんだ。(いや、実際は知らんが。)でも俺の場合はなんでかは知らんが、ずっと連続でやっても鳴り続くし、疲れるわけでもないし、なにより他の人より指パッチンしたときの音がでかいんだよ、とにかく。」
不思議そうに聞いていた二人は二人同時に、
「「試してみる価値はあるわね。」」
二人揃って、そう言った。
すば「.............やってみるか。」
そうして俺は指を構え、
すば「いくぞ......。」
と言って、指パッチンを繰り出した。パチィン!と、部屋中に大きい音が鳴り響き、
「「きゃあっ!」」
っとあまりにも大きかったせいか、そんな悲鳴を出した。瞬間、俺の視界には、二人の姿はなく、博麗神社の目の前にいた。
すば「.................はっ?」
と、よくわからない状況の中、俺は自分の手を見て、そんな一言を発していた__________。
すば「はいただいま。」
部屋の中で驚いていたふたりに、そんな一言をかけた。
霊「何処行ってたの!?いきなり目の前から消えたわよ!」
すば「まじで?俺、気がついたら神社の前にいたんだが?」
紫「確かに神社の前にいたことは確かだったわ........気を感じたもの。」
紫は気も感じ取れるのか。なにそのアニメでありそうなの。
紫「でも、一瞬過ぎて分からなかったわよ!?一体どういうカラクリなの!?」
紫は混乱していた、当たり前だ。よくわからんことになってるし、なによりも俺自身も混乱している。すると霊夢が、もしかしてという感じで、俺に質問してきた。
霊「ねぇすばる.........その指パッチンをするとき、なんか想像してた?」
すば「んっ.........そん時は霊夢のためにお賽銭いれてやろうかと思って神社の前に行きたいなとはおもってたが?」
霊「あら嬉しい。」
すば「そりゃどうも。」
感謝された。それほど金欲しいんか、こいつ。
霊「でもそれよ!」
すば 紫 「えっ?」
二人で声を合わせる。
霊「試しに、私のキッチンに行きたいと思って。」
すば「了解。」
行きたいと念じる。
霊「それで、もう一回指パッチンをしてみて。」
わかった、といい、今もう一度指パッチンをしてみた。
すば「............まじか。」
キッチンにいた。........俺の能力がわかった瞬間であった。
霊「やっぱりね。」
霊夢も納得し、紫も、
紫「なるほど~。」
と、感心していた。そこで、もしかしてと再び思い、キッチンにあった煎餅を、居間に持っていきたいと思い、指パッチンをした。.......うん、予想通りに煎餅は居間にあった。
「「おー!」」
と、二人が声を揃えて、歓喜していた。
すば「なぁ紫。」
俺は紫に聞いた。
すば「これは、なんの能力だ?」
紫「...............これは。」
そうして紫が俺に告げる。
紫「指パッチンで瞬間移動する程度の能力?」
................いや分かってないんかい。
すば「え、それじゃないのか?」
紫「いえ...........なんか長いなと思って。」
いやそこかよ。
霊「瞬間移動は間違ってないけど..........この際瞬間移動を抜いて、『指パッチンを操る程度の能力』にしましょうか!」
すば「うん、いい響きだ、それで行こうか。」
とうとう、俺の能力がわかった。それだけでアニメの主人公になった気がする。
紫「しかしそれ便利ね~、どこでも行き放題じゃない、その能力があれば。」
すば「いや、紫にはやっぱりかなわないぜ。」
紫「あらあら、嬉しいこといってくれるじゃない。」
そうして、俺の能力が『指パッチンを操る程度の能力』を手に入れた。ダサいかダサくないかはどっかの隅に置いといて、その能力を知っただけで俺は大満足するのだった。
はいどうも。
花粉症でくしゃみが辛い中の人です。
初心者で小説に成り立ってるかわかりません。
ご了承ください。orz