戦姫絶唱シンフォギア if   作:麒麟@

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1週間後は無理でした。風邪のせいで全く頭が回らず今も頭痛が治らないです。
次の更新もできるだけ早くするつもりですが時間がかかりそうです


13話

 一方その頃────────

 

 F.I.Sの中は荒れていた。というかたった1人の人物が荒れているだけなのだが……

 

「あぁ!クソが!」

「何をそんなに怒っているのです?」

「うるせぇ、俺がお前についてる理由は一つだけだ」

「ええわかっていますよ、そのためにもまず彼には退場していただきましょう」

「そうだな」

 

 口ではそういいながら竜司の内心は渦巻いていた。間違い無くあいつは深層まで潜っていなかった。それなのに深層に潜っている俺の攻撃に対してギリギリとはいえ捌ききったのだ。それが腹ただしかった。何よりあいつが深層まで行った場合どうなるのかは明白だ。

 

 [それでいいのか?]

(久しぶりに出てきたな)

 

 俺の中に話しかけてきたのはあいつの中のゲイボルグじゃなく俺の中のゲイボルグだった。久しぶりに声を聞いたが相変わらずムカつく声をしている。誠の方のゲイボルグはどうかは知らないが俺の方は男の姿で現れた。

 

 [お前はあいつに勝てないぞ]

(うるさい、それ以上は言うな)

 [一つだけ方法がある。危険だがな]

(それはなんだ!)

 [それは…………]

 

 そこで教えられたのは確かに危険極まりないものだった。けれどこれなら勝てると言う保証が沸くような提案だった。俺は笑みを隠さず少し笑いながらその場を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ────────────

 

 三人が目を覚ますのはほぼ同時だった。最初に目を覚ましたのは翼で立花、クラスという順番で目を覚ました。目を覚ましても三人とも悔しそうな顔をして何も言わなかった。

 

「まぁなんだ。これでいいだろ」

「認めたくないけど事実三人を倒したからな。あたしにはもう何も言えねー」

「ならあいつは俺が相手をする」

 

 それだけ言って俺はその場を後にした。これからのことをするにしろとりあえずは今のギアに慣れておかないといけない。それに気になることもあるから1人になるためにある場所を訪れた。

 それはカ・ディンギルの跡地だった。なぜかはわからないがここにいる感じがしてきたら案の定そこにいた。

 

「やっぱりここにきたんだな」

「わかってたんだな。それにしても一体何の因果なんだか」

「お前がそういう風にしたんだろ。竜司」

「否定はしない。だが俺にもやりたいことがあるんだよ。そのためにもお前は邪魔だ。誠」

 

 その言葉を皮切りにお互いにギアを纏いそのまま戦闘に入った。おそらく二課にもFISにも俺たちがここにいることがバレるだろう。

 その場はもう誰も近寄らないノイズですら近づくと炭素化する前に切り刻まれる空間ができた。

 

「は!やっぱり深層まで潜りやがったか」

「おかげさまで、な!」

「やっぱりこれしかないか」

 

 その瞬間に体の警報がなった。なにか嫌な予感がする。その瞬間に体を反転させて俺は全力で退避した。

 けれど絶唱を歌った際に生じる周りに対しての衝撃は起きずに何もなかった。勘違いかと思い見てみるとそこにはギアが赤く光っている竜司の姿があった。

 

「なんだそれ」

「驚いたか。絶唱の力を放出するのじゃなくそれを身体機能やギアの特性強化に使ったんだよ」

「それは」

 

 それは多分自滅行為だろう。絶唱はタダでさえバックファイアが激しい一撃必殺。それを体にまとうなんて自殺行為に等しい。その証拠に体の節々から血が出始めている。けれど一撃必殺は冗談じゃなさそうだ。軽く振った剣が地を裂いた。これはやばい。かといってむやみやたらに逃げたらここら辺一帯更地になっちまう。

 俺は前にやったクリスの爆弾を受け流したようにさらに流そうと考えてやった。

 二回はうまくいったが三回目

 

「やるデス!」

「うん」

 

 その言葉と同時に遠距離の二種類の攻撃が飛んできて俺は反応できずに巻き込まれて倒れた。俺はその衝撃で地面に倒れてそのまま竜司は剣を振り下ろしてきた。

 その剣はまるで立花が持った時のデュランダルにそっくりでそれをそのまま俺に振り下ろされた。

 

「ガァァァァァァアア!」

「アハハもう終わりだ誠。死ね」

 

「させるかよ!」

「ここは一旦引くぞ!」

 

 その一帯に爆撃が起きて俺は誰かに掴んでそのまま連れ去られていった。しかし俺の右半身はかなり深い傷を負っていていうことを聞かない。そのまま連れていかれている途中で俺は意識を落とした。

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────────────────────

 

 クリスはひどく後悔した。やっぱりあの時止めてればよかったと思って。あたしと先輩がいって最悪の事態は回避できたがそれでも大怪我をしたのは事実だ。

 今の誠には奏さんと茜が付いているがまだ目を覚ます気配がないらしい。

 

「雪音まだ悩んでいるのか」

「まだ悩んでいるのか?だと!?あたしがあの時あいつを止めてたらこんなことにはなってなかったんだ!」

 

 あたしは勢いのまま先輩の胸ぐらを掴んでいた。けれど先輩は何も言わずにあたしの手を握り返していた。そしてその手は震えておりその後に言葉が続いた。

 

「あの時どうしていればなんて今考えても仕方がない!今この場で何をするかを考えるんだ。誠ならそういうはずだ」

「っ!あぁ、悪い」

 

 確かにその通りだ。誠がいたらお説教を食らっていた。過去はどうしようもないが今この時から変えられることを忘れていた。

 あたしはこれ以上犠牲を出さないように前を向く。

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