俺は戦いから逃げ出した。普通の人間ならそれで終わりのはずだった。けれど俺は違う、家に連絡係が来て
「あなたにはまだまだ戦えと名が下りました」
「ちょっと!それはお兄ちゃんの意見は無視なの!?」
「わたしにはわかりません、では。それと出ない場合は強制的に戦わせるそうです」
「はい…茜もういいよ」
「お兄ちゃん…」
俺は部屋に戻り心の中でゲイボルグを呼んでみると本当にきた。俺はそのままギアを纏い渡されたものを手首につけて部屋から出て行った。なんでも探知装置に引っかからない代物らしく詳しいことは教えてくれずにいた。そのままギアを纏ってノイズを倒してすぐにその場から離れそのまま一日中ギアを纏ったまま過ごしていた。いくら第1種適合者でもそこまで纏えばバックファイアは来る。
口からの吐血、鼻血が出てきてやっとギアを解除できる命令が下った。そのまま俺は家まで帰ろうとしたが体への負荷が大きく結局倒れてしまった。
あたしは結局ノイズの件は誠がやったと思っている。FISがやる理由はないし、あのバカは今ギアを纏えず先輩はあたしと一緒に出撃したから消去法でいくと誠しか残っていない。家に帰っている最中に道に血が落ちていた。
「なんだこれ?」
不思議に思いその血辿って行くと1人の人が倒れていてなぜか見たことがある感じだった。そして近づき見てみると誠が口から鼻から血を出して倒れていた。
「おい、誠しっかりしろ」
揺すっても起きずあたしはすぐに電話をかけた。
「おいおっさん。今すぐ車回せるか!?」
「いきなりどうしたんだクリスくん」
「誠が倒れてたんだよ」
「なにぃ!少し時間がかかりそうだ。それまで持ちそうか?」
「ならあたしが連れて行く」
あたしはすぐに電話を切り頭を回した。連れて行くと言っても誠の方が重いしそんなに走れるわけもない。
方法は一つしかなかった。
「Killiter Ichaival tron」
あたしはイチイバルを纏いそれで誠を担いですぐに二課に向かって行った。そしてメディカルルームに入れてあたしはその前でずっと待っていた。出てきて結果だけ聞くとそこまでひどい状態じゃないらしいがなぜそこまでしてギアを纏っていたのか不明だ。
丸一日以上纏うなんてまともじゃない。それにどうやってギアを持っていったのかも不明だ。あの時確かに机の上に置いていたはずなのになんで今誠の首にかかってるんだ?
疑問だらけだがあれこれ考えても全く出てこない。ここから先は誠が起きてから聞いていくしかないか。
あたしはベッドに顔を乗せてそのまま眠った。