20話
結局ライブ会場に向かうとそこには見慣れた奴らがいた。
「なにしてんだお前ら」
「お前らと随分な言い草だな」
「まぁまぁ翼、今回あたしらも一緒なんだよ」
「そういうことよ」
「知ってて言わなかっただろ」
「あらなんのことかしら?」
俺たちはそこで一度別れた。俺はマリア共に控え室に行きマリアは着替え始めた。もちろん観てはいないが。
そのままライブは大成功。なにも言うことはなかった。全員が見る目を奪われるぐらいすごいライブだった。翼と奏は帰っていき俺はマリアについて行った。
俺以外にもたくさんのSPがいる。全員がサングラスをかけているから何にもわからない。
それにさっきから誰かに見られているような気がする。人形だらけのこの部屋に紛れていてもわからないのが難点だ。
《たしかに誰かに見られている節があります》
(やっぱり、けど場所までは特定できないだろ)
《まだあったこともない人物なので難しいです》
(了解だ)
「ご機嫌よう」
「誰だお前?って聞いても答えてくれないか。マリア、翼が来るまで持ち堪える」
「わかった」
何回か撃ち合っていると待ち人は来た。
「待たせた」
「翼あとは頼む。マリアを連れていく」
「了解だ」
俺はマリアを連れて出口に走っていった。抜けるとすぐに横を通り過ぎていった。飛んできたものの先を見てみると翼だった。
「化け物だ」
「なら俺がいく」
「あなたの相手はマスターから許可が出ていませんの」
「どういう意味だ」
そいつはカプセルみたいなものを投げてそれが割れるとそこにノイズが出てきた。ノイズはもう出てこないはず何で今ここに。
「どういうこと!?」
《マスターあの発光部分に触れないでください》
(了解だ。理由は?)
《今は解析中です。なぜか嫌な予感がしますが》
(そうか)
俺はマリアを担いだ。今のマリアはギアを纏えないからノイズ相手には人間を相手にするより厄介だ。
俺は抱えながら片手で斬撃を飛ばして倒していく。けど片手だから威力が少し落ちる。それでも倒していって翼がノイズの発光部分に剣の先が当たった。
次の瞬間翼のギアがだんだん剥がれていく。自分の意思とは関係がないみたいに。
少しすると翼のギアは完全に剥がれて裸になった。
「見、みるな!」
「わかったからマリアの隣にいろ」
「やることは終わりました、では失礼」
次の瞬間そいつは消えてノイズだけになった。俺はノイズに向かって斬撃を飛ばして片付けてギアを解いた。
するとマリアの他のSPがやって来た。今の今までいったいどこにいたんだか…
「風鳴司令SONGへの転属を希望します」
「俺はいいと思いますよ。それに切歌や調もいることだし」
返事は返ってこなかったがおそらく向こうでは話が進んでいるんだろう。あの人はそういう人だ。そして現実に引き戻されて、そのあと上に来ていたパーカーを翼に渡した。翼より体が大きいからそれでいけると思ったが見た目はかなりやばい。かなり短いスカートを履いてるみたいだ。
《マスター少し休憩が必要です》
(え?なんで?)
《体力がかなり減っています。向こうの世界に少しずつ減らされていっているのがかなりの量になっています》
(それを抑える方法はあるのか?)
《マスター自身がリラックスすることです》
(こんな時期にそれは厳しいだろ。新しい敵なんだぞ)
《なら呪いの方を少し弱めるとか方法がありません》
(そっちを頼む)
《かしこまりました》
俺は背中に刻まれている呪いの痛みが少し引いた。これは家の奴らにバレると厄介だ。何より茜に迷惑をかける。
「あら何か考え事かしら?」
「いやなんでも」
「それより、この格好恥ずかしいのだが……」
「悪いもうちょい待ってくれ。そろそろあの人が来るはず」
「お待たせしました。翼さんこれを」
それは緒川さんが持って来た服だった。翼はすぐに着替えて服を着て俺たちは一度ホテルに帰ることにした。ホテルに帰ってからは大変だった。奏からの追求がすごくて。
俺と緒川さんは同じ部屋に、奏、マリア、翼は別の部屋に3人まとまって泊まった。
「なんだか変な感じですね。誠くんと同じ部屋で寝るなんて」
「まあ確かにそうですね」
「君には聞きたいことがあったんです」
「なんです?」
「なぜそこまで無情に戦えるんですか?それが気になって仕方ありません」
「……………すいません。それについては答えられません。申し訳ありません」
「いえ、こちらこそすいませんでした。すこしロビーに行ってコーヒーでも飲みませんか?暖かいものでも飲みましょう」
「そうですね。いきましょう」
俺たちは部屋から出てロビーに向かった。ロビーにはマリアがいた。
「あら、あなたたちも飲みに来たのかしら?」
「ええ、誠さんなににされますか?」
「いえ自分で出しますよ」
「こういう時は年上に出させるんですよ」
「わかりました。それじゃあ」
俺はカフェオレを買ってロビーに座った。緒川さんも座ると思っていたが
「すいません。すこし電話です」
そういい席を外した。結局ロビーにいるのは俺とマリアだけになった。
「あなたはどうして私のマネージャーを引き受けてくれたのかしら?」
「それはお前が俺に似てたからかもな」
マリアは今の俺の立場に似ている。マリアは世界に縛られているが俺自身家に縛られている。こればかりは考えて動ける。まだ家の呪いが発動してない為に考えれる。
「何か考え事かしら?」
「いやなんでも。それでなんでマリアはここにいるんだ?」
「いえ、すこし眠れなかったのよ」
「そっかそれなら少しだけ歩きにいく?」
「ええ、行きましょうか」
俺たちは一度部屋に戻って羽織るものだけ取りに行った。俺パーカーをマリアはネグリジェにパレオを羽織っているから襲われても文句言えないような格好になっている。
「その格好寒くないのか?」
「少しぐらい寒い方がいいのよ」
ホテルを出て俺たちは少し歩くとマリアの歩く速度がだんだん遅くなって来ている。見ると寒さに耐えていて歩くのが大変そうだ。
俺は着ていたパーカーを脱いでマリアに被せた。
「だから言ったろ。寒いだろって」
「ごめんなさい」
「気にすんな。風邪引くなよ」
「ええ、ありがとう」
俺たちは散歩を終えてホテルに帰った。マリアはパーカーを返そうとして来たが俺は断った。
「まだ体冷えてるだろ。せめて部屋まで着て帰れ。明日日本に帰ってからでもいいから」
「ええ、分かったわ。ありがとう」
「ああ」
「おやすみなさい」
「おやすみ」
俺は部屋に帰って眠った。部屋に帰って思ったが緒川さんがいない。毎回思うけどあの人どこで寝てるんだろう?
俺はベッドに潜って眠った
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そろそろモチベ維持がきついーーー